21. 彼岸花
《ネタバレ》 男とは父とはこういうものではないかと思います。広島へ向かう電車で父は流れる景色を見るのでしょうか?車窓から見える景色のように遷り変わっていく時代を切り取ると共に、ライフステージのように多くの駅を経過し続いていく線路に人生を重ねてしまいます。 [DVD(邦画)] 7点(2012-03-25 06:48:18) |
22. 第十七捕虜収容所
とにかくアニマルの表情が良い!テーマソングとして何回も出てくるWhen Johnny Comes Marching Homeも良い!また、ワイルダーはナチスから逃れて亡命したのに、ただ辛辣に描くでなく(容赦ないところもありますが)娯楽作に徹して撮られているというのが、彼の映画に対する姿勢が表れていて好きです。 [DVD(字幕)] 10点(2012-03-24 14:45:26) |
23. 失われた週末
《ネタバレ》 アルコールへの渇望がじわじわと確実に進行していき、まるで蟻地獄のようにシリアスな状況に陥る、その症状が酷くなるにつれ、画面はホラーのような様相を帯びる。アルコールに溺れる切欠が、作家としての己なら、それを救うのもまた作家としての己。小綺麗にまとまっている。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-24 14:44:42) |
24. 恋人よ帰れ!わが胸に
《ネタバレ》 電動車椅子のキレが抜群。車椅子でも踊れるってことを思い知った。ウォルター・マッソーのキャラクターが強烈な分、ジャック・レモンの印象は薄い。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-24 14:44:07) |
25. あなただけ今晩は
《ネタバレ》 コメディよりはコントという言葉のほうがしっくりくる、はっきり言ってバカバカしい、しかし下品ではない。ワイルダーはカラーで撮っているのは少ないですが、あー、緑色はカラーじゃないとわからないもんね、と納得。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-24 14:42:56) |
26. リンダ リンダ リンダ
《ネタバレ》 このど真ん中の青春物語は、本番前夜一人出歩くソンの様に、訳のわからない高揚感で「何か変わりそうで眠れない夜」を過ごしたボクの青春時代を丸々肯定してくれているみたいに感じる。自己解放、自己表現と存在表明のlive(ライブとリブ)に涙がでるのか、それとも彼女らに重ね合わせるように自分の思い出の断片がフラッシュバックするから涙がでるのか。思い返せば中学時代、バンドを組んで初めてのステージは文化祭、曲は「リンダリンダ」に「終わらない歌」に「青空」だった。遠いノスタルジアとプールに浮かぶ香椎由宇の生意気な二つの小山を抱いて、今はただもう眠りたい。 [DVD(邦画)] 7点(2012-03-24 13:47:07) |
27. リアリズムの宿
はたしてこれはリアルなのだろうか、その間やぎこちなさ、その状況。リアルにもみえるし、すごく嘘っぽくもみえる。そのどっちとも取れる狭間の面白さというのもみつけられなくはないのですが・・・。リアルリアルリアルリアルリアリズムリアルリアル←この文字列、一語一語は意味を成すのに、うそ臭い意味のわからないものに見えます。そんでもって何だか気持ち悪いでしょ?これと同じ感想です。 [DVD(邦画)] 3点(2012-03-24 08:38:13) |
28. どんてん生活
このようなだらっとした空気感はどうしても受け入れられない。唯一ボクの目が輝いたのはエンドロールでダルビッシュの名前を見つけた時。まさか弟?と思って調べたらそのまさかだった! [DVD(邦画)] 1点(2012-03-24 08:11:36) |
29. 運命じゃない人
《ネタバレ》 時系列を入れ替え、また視点を変えただけなのになんでこんなに楽しいんでしょう。ヤクザに捕まってもクスクスとなる緩さ、良いのか悪いのか締りはまったく無い。大オチがなんとも気持ちよく、ビリー・ワイルダーあたりを彷彿させる。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-24 07:04:35) |
30. 麗しのサブリナ
小洒落た演出と小粋な台詞回しというワイルダー節を堪能。これがあるから平凡な話でも何度も観返せるんですよね。もちろんヘップバーンも良いですがホールデンが好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-20 11:01:28) |
31. 七年目の浮気
妄想妄想の連続で辟易してしまう。が、ラストシークエンスが素晴らしいのでチャラ、終わり良ければってやつ。あのモンローのスカートが浮き上がる場面は、スチールと違って全身が映らないんですね。あれには拍子抜け。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-20 11:00:55) |
32. お熱いのがお好き
彼女ら(!?)が奏でるジャズのように軽快で騒々しい。みなさんのレビューにもある通りモンローはセクシーというより実にキュートな娘さんだった! [DVD(字幕)] 9点(2012-03-20 11:00:14) |
33. 情婦
愛嬌ある古だぬきと看護婦のやり取りで掴みはOK、法廷劇はそれだけでも楽しめるのだが、二転、三転のどんでん返し。締め方も実に良い。 [DVD(字幕)] 10点(2012-03-20 10:59:32) |
34. アパートの鍵貸します
なんとも幸せな結末に気分が踊る!完璧な脚本と言われれば、そうだと思います、ただ、完璧すぎるとも思います。あまりにも丁寧に濃密に突き詰められているため優等生すぎるかなあと。素晴らしい映画だということには違いありません。 [DVD(字幕)] 9点(2012-03-20 10:58:29) |
35. 青いパパイヤの香り
《ネタバレ》 ああ、そうか、カエルや虫を可愛がったり、パパイヤの種が好きだったりしたのは、お母さんになりたかったからなんだ。/少女時代のムイはかわいらしく夢中で観ていられるのだけど、大人のムイは張り付いたような表情で、しかもほぼ喋らないもんだから、やや気持ち悪い。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-19 22:20:46) |
36. ドゥ・ザ・ライト・シング
《ネタバレ》 ラジオ・ラヒームはラブとヘイトの話をする。正しいことは何なのか、わかっているとも思われるが、行動が伴っていない。でかいラジカセで権力と戦えという音楽をかけて、大儀があるかのように自分の主張でねじ伏せようとする、しかし馬鹿でかい音でコミュニケーションもままならない。その暴力はキング牧師はおろかマルコムXも容認しないであろうが、掲げられるのは彼らの写真という皮肉。誰もが熱くなり過ぎて冷静さを失った夜が明け、DJはこう言うのだ。「今日も暑い!目を覚ませ!」 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-17 14:32:27) |
37. アンチクライスト
《ネタバレ》 ふと目を閉じると、浮かんでくるのは、シャルロット・ゲンズブールの自慰。摩擦で火をおこさんばかりの擦り様で、トラウマレベルに焼きつき、フラッシュバックをかますのです。恐らくは一生忘れることはできない、ある意味記憶に残る作品。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-17 13:18:47) |
38. すべては愛のために(2003)
アンジェリーナ・ジョリーを使ってスイーツ女に難民の辛酸な状況を刷り込んだかもしれないということが評価できる(かも) [DVD(字幕)] 2点(2012-03-17 13:06:14) |
39. スモーク(1995)
《ネタバレ》 嘘をつき通すというのは実は結構しんどい、孤独な重みがある。嘘を共有してくれるというのは、真実を明かすのと同じく、その重みを煙のように昇華してくれる。嘘をつくのが上手い人は嘘を見分けるのも上手い。ジャンキーの娘の虚勢を張った嘘もオーギーにはお見通しだった。なんと優しい映画だろうか。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-15 01:11:11) |
40. トレーニング デイ
《ネタバレ》 昔はイーサン・ホークのように正義に燃えていたデンゼル・ワシントンがどうゆうことがあって悪になったのかがわからず、やっていることを正当化するだけの説得力ももたず、ただ悪徳刑事が殺される話にしか思えません。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-13 19:50:16) |