21. 蛇娘と白髪魔
楳図かずお原作の二作品を組み合わせた設定の映画で、ホラーというよりはスリラー色が強い。 子供向けの作りなので怖さはないけど、最後の展開はまったく読めず、まさかちゃんとしたオチを用意していたとはちょっとびっくりした。 ストレートな人生訓まで織りこんでいるのは、とても良心的。 ヒロインの女の子は、「河童の三平 妖怪大作戦」でカン子役を演じていた子ですな。 妙に懐かしかった。 [DVD(邦画)] 3点(2015-01-09 08:36:04) |
22. ゼイリブ
ジュブナイルSFに近いアイデア、「バタリアン」のようなコミカル色を感じさせる設定と、とても取っつきやすい映画ですが、けっこう真面目に作っています。 そのせいか、序盤から中盤にかけてはややもっさり感が……。 それでもテレビ映画を匂わせる雰囲気、軽いオチなど、そこそこ楽しめる作品ではあるかと。 思わず苦笑してしまうようなシーンも、B級ならではのご愛敬。 [DVD(字幕)] 4点(2014-10-06 14:52:10) |
23. THE JUON/呪怨
ビックリハウスのような映画。 じわじわとこちらの恐怖心をあおらせる手法ではなく、映像と音でひたすらびっくりさせてくれます。 登場人物が多いためか、見せ方はいろいろ工夫されているけど、ストーリー自体は単純明快で妙味はなし。 オチらしいオチもなく、刑事さんの存在意義はまったくわかりませんでした。 何も考えずに、そこそこ楽しめるホラー映画だとは思うけど……。 [DVD(字幕)] 2点(2014-09-17 23:20:22) |
24. ラースと、その彼女
コメディーだと思ったら、ほぼ完全なストーリー映画でした。 ほのぼのとしたハートフルな雰囲気に、一風変わった設定、面白い切り口で主人公の心情とテーマを表現しており、丁寧に作られた作品だなという印象。 ただあまりにも真面目に作られすぎていて、後半は息苦しさを感じてしまいました。 そもそも主人公の抱える問題が重いので、仕方のない展開ではあるんだけど……。 [DVD(字幕)] 5点(2014-09-15 01:07:37) |
25. はなれ瞽女おりん
大正の北陸を舞台に、一人の瞽女の生涯を描いた作品。 瞽女を題材にした内容がインパクトを与える。 ストーリー自体はかなり重くて暗いんだけど、四季折々の美しい風景と風物詩が、作品全体に情緒や重厚さを吹きこんでいます。 自らの境遇と女心とのあいだで揺れるヒロイン役を、岩下志麻が熱演。 ラストは……う~ん、どうなんでしょう? [DVD(邦画)] 6点(2014-09-04 01:50:49) |
26. 結婚記念日
ひと組の夫婦の、ある一日を追ったストーリー・コメディ。 「アニーホール」に近い作りで、アレンは相変わらず最初から最後までしゃべり続けています。 男女間の身近な問題がきっかけになるので、とても取っつきやすい。 登場人物はほぼ主演の二人のみ、舞台もショッピングモール中心と、設定も悪くないと思うのだが、夫婦の心の機微を描いた本作を面白いととるか、退屈ととるかは鑑賞者の感性によって変わるのかと。 大笑いをするようなシーンはなく、起伏のあるストーリー展開があるわけでもないので……。 監督さんは違う人みたいだけど、内容はどこを取ってもアレンらしい作品。 [DVD(字幕)] 4点(2014-08-23 07:13:20) |
27. モテキ
深夜ドラマで放映していたと知って納得。 内容としては一時間ぐらいに収まるもので、「モテキ」というタイトルはあまり関係ないような普通のラブコメでした。 お話の展開に合わせてBGMに過去のヒット曲を流したり、ダンスがあったりと、飽きさせない工夫はなされているが、どうにも空回り感が……。 主人公がうるさくて、とても暑苦しいのが要因のひとつかも。 それでもヒロインたちがとてもかわいく撮れていて、見所としてはそれぐらい。 後半のグダグダ感、とってつけたようなラストは印象が悪かったです。 [地上波(邦画)] 2点(2014-07-29 00:36:31) |
28. コールガール(1971)
タイトルからもっと下世話な内容の映画と思いきや、サスペンス調の味付けに、ヒロインの孤独感を中心に描いた女性ドラマに近い作品でした。 ジェーンの演技はいいし、ドナルド・サザーランドやロイ・シャイダーのサブキャラもいいのだが、全体的に映像が暗く、物語の流れもやたら淡々としていて重苦しい圧迫感が。 サスペンスとしてのストーリーは今イチ、ドナルド演じる刑事とのロマンス(?)は空回りぎみで、正直ちょっと退屈な映画でした。 古いニューヨークの風景シーンは印象深い。 [DVD(字幕)] 4点(2014-05-27 09:39:06) |
29. レッド・ドラゴン(1976)
ブルース・リー主演「ドラゴン怒りの鉄拳」の正統な続編らしいです。 前作ヒロインのノラ・ミャオが出ていても、舞台が上海から台湾に変わり、序盤から中盤にかけては本当に続編なのかと思えるような内容と展開。 主人公であるジャッキーの設定もとってつけたようで、キャラの魅力は全然ないし、雑なラストはあまりにもひどすぎる。 ちなみにDVDの特典映像には、「もう一つのオープニング」が収録されており、まだこちらのほうがわかりやすいです。 アクションシーンは、まあそれなりに。 根強く残るリー人気をあてこんて作られた映画ということで、ジャッキーにとってはちょっと不運だったかなというような作品でした。 [DVD(字幕)] 2点(2014-05-09 15:13:55) |
30. 可愛い配当
「花嫁の父」の正当な続編で、出演者も変わらない明るいコメディー作品。 前作はタイトルからもわかるとおり、ストレートな面白さがあったが、今回は今ひとつ。 おじいちゃんになってしまった主人公の複雑な心境がメインで、笑えるシーンもあるんだけど、総体的にインパクトが弱いので、やり過ぎ感を覚えてしまう。 おじいちゃん役のスペンサー・トレイシーは、相変わらずいい味を出してるんだけど……。 [DVD(字幕)] 4点(2014-04-17 07:45:14) |
31. 友だちのうちはどこ?
テレビでときどき放映している、「初めてのお使い」シリーズのような映画。 確かにドラマではあるんだろうけど、ややドキュメント・タッチの手法が、イランの生活習慣を生々しいぐらいに伝えてきます。 子供目線での観賞は必須も、それほど意識しなくても、すぐに感情移入はできるかと。 映画としての完成度は決して高いとは思わないが、ラストのほっくり感はとてもいい。 [ビデオ(字幕)] 5点(2014-03-20 06:21:21) |
32. 張り込み(1987)
刑事物といえば、アクションやハードボイルド中心の男臭い映画ばかりだったが、そこにロマコメ要素を絡めてきたのはとても斬新なアイデアだった。 公開当時も評判がよかったという記憶がある。 その後、似たような映画がたくさん作られたため、さすがに新鮮さが失せてしまったのは残念。 映像演出ともに粗さが目立つも、パイオニア的作品ということで、甘めの採点です。 [DVD(字幕)] 5点(2014-02-19 07:07:02) |
33. ドラえもん のび太の日本誕生
相変わらず安定感のあるアニメ・シリーズ。 子供心を刺激する導入部から中盤までの展開が面白い。 原作者である藤子先生の豊かな才能には感服するばかり。 後半の展開と敵方のキャラ設定はちょっとやりすぎかなという感もあるけど、映画なのでストーリーを盛りあげるには仕方ないのかも。 ワンパターンと言えばそれまでだが、安心して鑑賞できます。 [ビデオ(邦画)] 4点(2014-01-21 04:09:28) |
34. 薄化粧
「鬼畜」「復讐するは我にあり」に続く、緒形拳演じる犯罪者シリーズ。 やっていることはひどいのだが、この主人公の人となりがどうしようもない極悪人というわけでもなさそうで、ちょっとぼんやりしていて掴みづらかった。 状況説明に時間を割いているせいなのか? 本来なら主人公の心情描写になるはずのタイトルどおりのシーンが、妙に浮いて見えたりして……。 時系列の工夫も悪くはないのだが、それがかえってテンポを悪くしている部分があるのかも。 浅野温子、藤真利子、松本伊代との絡みのシーンは多く、緒形拳の役者としての演技も相変わらず素晴らしいんだけど、今ひとつ印象に残らない作品でした。 [DVD(邦画)] 4点(2014-01-02 02:49:50) |
35. HOME 愛しの座敷わらし
家族の再生という定番のテーマに、小道具代わりの「座敷わらし」でややファンタジー色を出し、ほっこりとした仕上げに。 新鮮さはないがアクもなく、ストーリーの展開はかなりゆったりめ。それでも田舎のロケーションが素晴らしいので、途中で飽きるということはなかった。 主演の水谷豊は、テレビ俳優のイメージそのまま。彼のキャラを意識した脚本作りがうかがえ、安心して鑑賞できるも、たまにはぶっ飛んだ役柄で観てみたいという気も……。 [地上波(邦画)] 4点(2013-12-20 09:57:46) |
36. 貞子3D
貞子というキャラを利用しただけの、おばけ屋敷のようなアトラクション映画。 「リング」のように、鑑賞者の恐怖心をじわじわとあおるような内容ではないです。 安直な設定に、ご都合主義のオンパレード、チャチなCG、シナリオもひどければ演出も最低レベル。ラストの展開は、別の意味で凄まじかった。 監督もスタッフも最初からふざけているとしか思えないのだが、逆にこんなひどい映画を作れるなんて大したものだと感心するばかりだった。 [地上波(邦画)] 1点(2013-12-06 04:39:20) |
37. ドラえもん のび太とアニマル惑星
これまでのシリーズ同様、安定感のあるストーリーで、最後まで安心して鑑賞できる作品。 今作では環境問題がテーマとして随所に織りこまれており、ちょっと押しつけがましいという印象もなきにしもあらず。 そのせいか、アニマル惑星という設定も狙いがわかりすぎて、今ひとつだったかな。 夢のある子供向けアニメとしては、これで十分だとは思うけど……。 [ビデオ(邦画)] 3点(2013-11-25 21:13:53) |
38. アニーよ銃をとれ
ヒロインのおてんばキャラを前面に押しだした、とても明るいミュージカル映画。 内容は予想外にロマンス色が濃く、とは言っても中身があるわけではないので、ストーリー自体はあまり面白くないです。特に後半は飽きたというか、だれてしまった感も。 曲数が多く、どこかで聴いたことがあるナンバーもけっこう流れるので、普通にそこそこ楽しめる映画ではあるかと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2013-11-06 20:15:18) |
39. ドラえもん のび太の恐竜
劇場版ドラえもんの1作目。 短編のエピソードに後日談をくっつけ、長編映画用に制作されたということで、前半と後半のストーリーに多少の違和感はあるけど、あまり気にならない。 絵はいかにも昔のアニメといった感じで、安心して鑑賞できる点がいい。 夢と冒険、友情と、1作目からポイントを押さえていて、普通に面白いです。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-10-30 07:53:10) |
40. 駅 STATION
健さんの魅力を前面に押しだした作りという点では、彼の他の主演作とほぼ同じ。 十年を超えるスパン、序盤から様々なエピソードをつなぎ合わせる構成で、主人公の人となりをこれでもかとじっくり描いています。 各エピソードごとに出演する豪華俳優陣たちも、しっかりと脇を固めており、健さんのキャラをひと際立たせていました。 ストーリー云々というよりも、やはり寡黙な男、健さんのキャラを観る映画。 渋い、渋すぎる。 [DVD(邦画)] 5点(2013-10-14 04:11:18) |