21. 女ガンマン・皆殺しのメロディ
《ネタバレ》 女が主人公の西部劇が珍しかったので見て見ました。ストーリーはよくある復讐ものですが雑な作りが多々有りスッキリしませんでした。スティーブンボイド扮する黒ずくめの男も結局何者だったのだろう。それにしても主演のラクウェルウェルチはやっぱし色っぽい。それだけでプラス1点。海が出てくる西部劇も珍しい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-12-08 23:29:13) |
22. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
《ネタバレ》 文句なしにセルジオレオーネ監督の最高傑作。見る度に新しい発見のある奥深い映画でもあります。逆に言えば一回見ただけで理解するのは無理でしょう。 物語は初老となったロバートデニーロ扮するヌードルスが少年期と青年期を時系列が入れ替わりながら回想する形で描かれます。 実際に描かれている物語を表とするとこの映画には裏の物語があるはずですがそれらは描かれていません。それを匂わすシーンはいくつかあります。その一つが病院でのシーン。ヌードルスが病院を出ていくのとすれ違いに大ボスのフランキーが病院にやってきますがその後フランキーは一度も出てきません。これはマックスとフランキーがその後も繋がっているという裏の物語の付箋でしょうか。 ラストのゴミ収集車に向かうマックスはそのまま収集車の後ろに飛び込むかの様に描かれ、実際収集車が言ってしまった後にはマックスの姿も消えていました。収集車の後ろをヌードルすが覗きますがそこには砕かれたゴミの残骸だけで一滴の血もついていませんでした。 とにかく謎の多い映画ですが、3時間半の映画があっという間に終わってしまうくらい引き込まれてしまうギャング映画の最高傑作でした。 [DVD(字幕)] 10点(2017-12-08 08:34:45) |
23. 大陸横断超特急
《ネタバレ》 サスペンスアクションロマンティックコメディー超大作。これだけ色々な要素を詰め込んだ大陸横断鉄道の列車がシカゴへ向けて突っ走る爽快な映画でした。主演のジーンワイルダー、ジルクレイバーグは勿論共演のサスペンスアクションロマンティックコメディー超大作。これだけ色々な要素を詰め込んだ大陸横断鉄道の列車がシカゴへ向けて突っ走る爽快な映画。主演のジーンワイルダー、ジルクレイバーグは勿論、共演のリチャードプライヤーも憎めない泥棒をいい味で好演していました。 シカゴ駅に列車が突入する迫力あるラストシーンはさすがハリウッドといったところでしょうか。軽くいくつかのどんでん返しにスリル満点で笑いもあり、最後まで飽きる事なく楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-12-08 00:53:17) |
24. サーカスの世界
《ネタバレ》 ジョンウェイン演じるマットのサーカスへの情熱が凄い。大事故を起こし全てを失ってからの再起をかけたジョンウェイン演じるマットの執念がひしひしと伝わってきます。本当の親子では無い父と娘の親子愛。娘の母親でもある元恋人との再会。そしてテントの火災にもめげず初興行を成功させるラストシーンなどラストまで飽きる事なく楽しめました。 ただ、鏡やポスターへのいたずら、放火を匂わすテント火災はそのまま置き去りにされたままというのはどうなんでしょうか。そこは残念でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-12-08 00:23:59) |
25. テキサス
《ネタバレ》 【サムライ】を見た翌日見ましたが真反対のコミカルなアランドロン。一生懸命なのは分かるけど、私としてはやっぱしクールなアランドロンが好きかな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-12-01 00:37:12) |
26. リスボン特急
《ネタバレ》 全体を覆う青い色調と極端に少ないセリフで徹底的にハードボイルドでした。男臭く無くスタイリッシュに描かれた男の映画ですが、説明を一切省く演出もこの映画の魅力かな。御都合主義な部分も多少あるけど引き込まれる映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-01 00:33:53) |
27. サムライ(1967)
《ネタバレ》 兎に角陰のある役を演じたらアランドロンとジェームズディーンは最高ですな。今回は超クールな殺し屋役ですが本当にセリフが少なく典型的なハードボイルドでした。小鳥の状態で盗聴器を発見できる凄腕で冷血漢が何故あのようなラストを迎えるのかよくわかりませんでしたが、何回か見ているうちきっと分かるでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-01 00:23:25) |
28. 大脱走
《ネタバレ》 初めて見たのが中学生の頃、近くのリバイバル専門映画館でした。それ以来何度見たことか。これほど楽しませてくれる映画はなかなか無いですな。しかもオールスターキャストで。個々のキャラが魅力たっぷりに描かれて、それぞれに感情移入してしまうから見ている自分まで作戦に参加しているようでした。波のように繰り返す緊張感高まるシーンで全く飽きる事無く、あっという間の3時間でした。そして最後まで格好良かったのはやっぱしスティーブマックイーンでしたね。 [DVD(字幕)] 10点(2017-12-01 00:08:09)(良:2票) |
29. ダーティー・コップ(2016)
《ネタバレ》 前半のコメディータッチの滑り出しはやや助長で中途半端。黒人の銃密売人を射殺したあたりからガラリとサスペンス色が強まるもイマイチ盛り上がりに欠けた。イライジャウッドもそんなにビビるなら初めからやらなければと言う感じ。あそこまでやったら既に取り返しはつかないんだから最後までやって逃げた方がいいように思え、白けた。ラストの手のひらの電話番号で気付いた女の仕掛けは面白いけど結局殺され、女や組織のことはそれっきり。終わり方が納得いきません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-11-30 23:51:44) |
30. 摩天楼(1949)
《ネタバレ》 先ず主人公のハワードとヒロインのドミニクに感情移入できませんでした。 ハワードの仕事が建築家でなく画家とか研究者の様なものなら納得いったと思います。 依頼主の意向を反映させた上でデザイン、設計するのが建築家だと思いますが、あまりにも自分の主義や理想を押し付けるのは実際如何なものかと思います。ドミニクの思いにも不自然さを感じてしまいました。 ただ、早いテンポと想像を裏切るストーリー展開、また骨太なキャラが好感持てました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-24 23:51:06) |
31. 普通の人々
《ネタバレ》 経済的には豊かな家族だけれど、ある事件がきっかけの心の問題を丁寧且つ冷徹に描いたヒューマンドラマです。 長男の事故死から心を封印した母親と自責の念にかられ自殺未遂までした次男。そしてその間で揺れる父親。そんな家族を季節感のあるみずみずしい映像で綴っていきますが、表面からはなかなか見えない心の奥までを克明に描写しているところに私の心もしびれました。 数々の試練を乗り越え自分を取り戻しつつある次男と心のモヤモヤを取り払った父親。しかし最後まで心の封印を解けなかった母親に決別を言い渡す父親の決断で皮肉なラストを迎えてしまいます。 でも、これは家族の再生のための最後の試練だという風に私は解釈させていただきます。 ところで【普通の人々】というタイトルですが、大なり小なり誰もが心に闇を抱えており、このひとたちが特別という事ではない「普通」の人達なんだと解釈させていただきましたが如何でしょうか。 とにかく久しぶりにいい映画を見させていただきました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-11-23 00:26:54) |
32. 800万の死にざま
《ネタバレ》 主人公の元刑事マシューは娼婦のサニーと知り合い助けを請われ空港まで送る途中サニーは殺されてしまう。それは自分の責任だと言うことでその真相を突き止めようとするけど見ている側にその強い動機は伝わりません。何しろ相手は麻薬ディーラーのボス。アル中になって刑事の職を追われたマシューにとっては命懸けの追求になるからです。原作を読めば分かるのだろうけど、タイトルの【800万の死にざま】の意味が伝わらないのも残念。 でもアンディーガルシアの悪役ぶりは良かった。倉庫での取引も、いつ双方が暴発するかと言う緊張感も良かった。 ハードボイルド映画として十分楽しめたけど、やはりマシューのとった行動の理由に説得力を持たせて欲しかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-20 23:31:13) |
33. シンプル・プラン
《ネタバレ》 この手の映画を観るといつも自分に置き換えて観てしまう。正直その場になって観ないとわからないけどやはりネコババするかもしれない。 この映画ではそれを三人で見つけ、さらにハンクの嫁までが仲間に加わってシンプルな計画がより複雑になっていく。四者四様の思惑や欲が絡み合ってどんどん悪い方向へと転がっていく。その中でそれぞれの揺り動く心理状態がドラマをより一層盛り上げており、また、見所になっている。 ラストで刑事が紙幣の番号をメモしてあるとのことから暖炉に札束をなげていくが「これだけの犠牲を出しておいてそれかよ」と驚くと共にしばらく立ち直れない後味の悪いサスペンスでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-19 00:42:42) |
34. 男性の好きなスポーツ
《ネタバレ》 少女漫画にありそうなロマンティックコメディーでした。所々で笑わせてもくれたし、とにかく二人の女性が可愛い。個人的にはアビーよりイージーの方がが好きですが。音楽もストーリー展開も軽快なテンポだったからだろうか、不思議とミュージカルを見終わったような印象でした。これは意外にも拾いものでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-13 00:37:33) |
35. 白昼の決闘
《ネタバレ》 2度目の視聴でした。率直に言って西部劇に期待するのは開拓魂を持った男たちのぶつかり合いです。恋愛色が強い本作はまあ、異色といえば異色なんでしょうけど、恋愛ドラマかよという感じですな。ただ、見所は悪役に徹したグレゴリーペックと情熱的でそれでいて揺れる女心を見事に演じたジェニファージョーンズですな。勿論名だたる名優たちもしっかりと脇を固めて映画を引き締めていました。 しかし、恋愛劇はやっぱし苦手な私でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-15 00:19:56) |
36. 大いなる決闘
《ネタバレ》 復讐の念でギラギラのジェームズコバーンと迎え撃つチャールトンへストンという図式だけどチャールトンへストンの影が薄い。老体に鞭打つ役処のせいか、あるいは似合わないもしゃもしゃのヒゲのせいか。 また、前半は自動車やオートマチックの登場で文明の色を見せていましたが終盤はしっかりと西部劇になっており安心しました。緊迫した追跡劇と決闘場面は二人の大スターが見事に盛り上げていてさすが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-10 23:18:11) |
37. 非情の罠
《ネタバレ》 洗練された映像と窓を通してお互いの存在を気にするミステリアスな絵がいいんですが、彼女の生い立ちを披露した事でミステリアスが崩れてしまい残念。マネキン工場での戦いは印象的ですが、間に合ってメデタシはどうなんだろう。間に合わない方がドラマとしての奥行きが出たんじゃなかろうか。そこが原点部分でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-09 00:43:30) |
38. ひつじ村の兄弟
《ネタバレ》 酷寒の荒涼とした風景の中で淡々と物語が進むひつじ村とそこに住む仲の悪い兄弟。伝染病により村のひつじ全部の殺処分を境にいまにも殺し合いが始まりそうな兄弟。でも、極秘に残した数頭のひつじを守る事で兄弟愛が戻り、凍死寸前の弟を守る兄の姿に少し感動しました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-09 00:31:51) |
39. 関ヶ原
先ずは方言、サムライ言葉、早口で台詞が聞き取りづらくて参った。その上石田三成の視点な様でそうでもなく物語の要点を掴みづらい。色々詰め込みすぎな感じを受けました。個々の役者さんの演技が素晴らしいのと、合戦シーンは見応えあったので良しとします。 [映画館(邦画)] 6点(2017-09-05 00:28:16) |
40. 食べて、祈って、恋をして
《ネタバレ》 ロードムービー的なものを期待して見たのですが違ってました。 4編のドラマをパッチワークのように貼り付けた薄いドラマに終わっていて残念。そもそも自分探しと成長を見せるはずの映画なのだろうけど、ただの旅番組の様な印象しか残らない。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2017-09-04 01:35:58) |