21. 出来ごころ
小津の人情の芽生え。黄金期の礎となった記念すべき1作だと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2016-12-13 00:05:30) |
22. あなただけ今晩は
ただただ愉快。堅物とX卿を嬉々として演じるジャック・レモンもシャーリー・マクレーンも素敵。「アパートの鍵貸します」よりもずっと好き! [DVD(字幕)] 8点(2016-12-13 00:04:14) |
23. 理由なき反抗
この頃の不良は最終的に体制に叩きのめされる存在だった。明らかに後のアメリカン・ニューシネマにつながる1作であり、先駆者だったと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-13 00:02:30) |
24. ランブルフィッシュ
いまいち話に乗れなかった。ミッキー・ロークの雰囲気はとても好き、街の雰囲気も日本人が思い描くアメリカの田舎町って感じで良いんだけど……。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-12 23:59:25) |
25. ストリートファイター(1975)
渋いけど地味。バトルがまったく盛り上がらない。何のために黄金コンビを器用したんだ!ウォルター・ヒル作品の中でも最もおとなしい作品と言っていいかもしれない。鑑賞後のテンションの上がらなさは他の方のレビューが短文であることからも察してください。みんな同じ感想だよ、多分。 [DVD(字幕)] 3点(2016-12-12 23:58:02) |
26. イン&アウト
中盤のゲイ矯正CDギャグ以外は本当につまらない。フランク・オズの唯一の失敗作だと思う。終始腹がたつようなしょぼくて気に食わないギャグが続いて、レポーターの傍若無人さが笑いにつながらないし、取ってつけたようなハッピーエンドにも開いた口が塞がらない。クライマックスのあれは何なの?何が言いたいの? [DVD(字幕)] 2点(2016-12-12 23:56:24) |
27. 愛のメモリー
デ・パルマ映画っぽさが弱い気がする。あの「ファントム・オブ・パラダイス」の後に作られたというのが信じられないほどふつうの映画だった。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-12 23:54:26) |
28. 怪談(1964)
《ネタバレ》 前半と後半でテーマがわかれている。前半は異界との性的な接触、後半は映像技術の見せびらかし。前半の「黒髪」「雪女」の素晴らしさは、欲に溺れた人間の因果応報を描いているだけではなく、異界の表現がきわめて的確で観客の心の奥底を揺さぶるからだ。「黒髪」は武満徹の音楽が、「雪女」は冒頭の空模様が世界観を見事に表現している。確かに芸術映画だ。客が入らないのも当然だよ。「耳なし芳一の話」は本当につまらない。酷すぎる。くどい。田中邦衛は面白い。「茶碗の中」は稲川淳二の怪談話にありそうな感じで、お気に入り。それぞれに点数をつけるとしたら、「黒髪」10点、「雪女」7点、「耳なし芳一の話」1点、「茶碗の中」7点。「耳なし芳一の話」以外の完成度の高さと「黒髪」の音楽、演出、美術の素晴らしさを評価します。 [DVD(字幕)] 9点(2016-12-12 23:53:02) |
29. 牝犬(1930)
《ネタバレ》 ラングのリメイクと比べると描写に暖かみがある。しょぼくれ中年と姉ちゃんにしっかり感情移入できるように作られているし、コメディとしても笑えるシーンがあって良い。終盤の展開は人間ってそんなもんだよな、という諦念さえも感じさせる。嫁の元カレが登場するシーンは笑えます。嫁さんも良いキャラしてて好き。 [DVD(字幕)] 7点(2016-12-12 23:46:09) |
30. 俺たちに明日はない
《ネタバレ》 強さと美しさに惹かれあった2人だけど、クライドは兄貴とイチャついてばかりでボニーを素直に愛せない。困難を乗り越えるたびに少しずつ愛を確かなものにし、ついに愛しあうことができたのに蜂の巣。二人の運命はクライドが差し出した拳銃をボニーが愛撫した瞬間に決まっていたのだ。性と死の濃厚なメタファーが漂うあのシーンは本当に大好き。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-12 23:43:42) |
31. 靴みがき
思いやりのすれ違いが切ない。自転車泥棒ばかりがクローズアップされがちなデ・シーカだけど、本作もなかなかいいものです。 [DVD(字幕)] 6点(2016-12-12 23:39:47) |
32. レディ・イヴ
ソフィスティケイテッドコメディは本当にしんどい。バカバカしい。 [DVD(字幕)] 3点(2016-12-12 23:38:15) |
33. バニシングIN TURBO
ニューシネマの締めくくりに相応しいバカバカしさ。映画界の悩みを全て笑い飛ばせ! [DVD(字幕)] 8点(2016-12-12 23:37:20) |
34. フィツカラルド
社会に認められるための通過儀礼が山登り。中盤まで冗長にも程があるので見続けるのがしんどいけど、山登りのシーンは忘れられない。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-12 23:35:47) |
35. 明日に処刑を・・・
ラストシーン以外は「こいつらいつも再会と別れを繰り返してるな」という印象しか残らない。逆に言えば、ラストシーンは素晴らしかった。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 04:03:50) |
36. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 キッドとブッチの友情を超えた友情が良い。ピンカートン探偵社の追跡を逃れ、エッタのもとに帰ってきた2人。キッドとエッタが抱き合う姿を窓ガラス越しに見るブッチのその表情がたまらない。キッドとブッチのの関係は明らか。エッタは2人の間に入り込むことができない存在だ。実際、エッタとキッドの本番は描かれないし、ギャング家業を捨てきれない2人を見捨てて帰国してしまう。ラストシーンの妄想会話にエッタは登場しない。 [DVD(字幕)] 6点(2016-12-11 04:02:36) |
37. ワイルドバンチ
長いよ!最初と最後の血みどろ銃撃戦は素晴らしいんだけど、中盤がまあ長い。ワイルドバンチの面々にあまり魅力を感じられなかった時点で肌に合っていないということなのだろう。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 03:58:44) |
38. M(1931)
冒頭から演出が冴えまくる。ドイツ期の最高傑作であることは疑いの予知がない。 [DVD(字幕)] 9点(2016-12-11 03:23:28) |
39. 暗黒街の弾痕(1937)
初のボニーとクライドを題材にした作品、(ラングにとって)初のフィルム・ノワールが強いアメリカ期の作品と、初づくしの本作。一度定められた運命を前にどうすることもできない2人の姿を、メディアや民衆を批判しながら描いている。新聞屋はあらかじめ3つの一面記事を用意していて、いずれも大衆を煽ることだけを目的としている。ヘンリー・フォンダの死刑が決まると、ニヤけ顔で死刑の紙面を指差す下品さ!2人に退去を命じる宿主や、ちっぽけな理由でヘンリー・フォンダをクビにする社長、冤罪をなすりつけるガソリンスタンドの店員など、2人と敵対関係にある人物は総じて下品に描かれている。米国に渡ったラングは終戦までプロパガンダ映画を作り続けるのだけど、本作と『激怒』は少し毛の色が違う。標的はナチスではなく、メディアと大衆である。話はそんなに面白くないけど、本当に暗闇と霧の使いかたが上手い監督だ。ヘンリー・フォンダが脱獄するシーンの緊張感はラングならでは。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 03:22:04) |
40. マン・ハント(1941)
《ネタバレ》 話は全然好きじゃない。暗殺じゃない!スポーツだ!という言い分は作品世界の全てを台無しにするほどひどいよ!冷徹なラチス党員は残虐な政治に夢中で民主主義国家の英雄、みんなのあこがれ、モデルケースはスポーツマンシップに満ち溢れている……というレッテル貼りのための設定なんだけど、いくら何でも酷すぎる。対比できてない。ジョーン・ベネットの男勝りな性格とウォルター・ピジョンと別れては再会を繰り返して愛を深めていく過程とか、2人の運命が決定づけられる矢のアクセサリーを買うシーンの演出の巧さ、尋問を受けるウォルター・ピジョンに襲いかかるような2つのシルエットなど、ラングらしい映像の素晴らしさはある。台詞ではなく映像に語らせることが相変わらず上手い。でも、話はつまんないし無理があるよ。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 03:13:55) |