21. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
《ネタバレ》 今回は前作までのSF色がやや抑えられ、ハリウッドお得意の西部劇が主軸となっています。今作ではドクが恋するという展開が良かったですね。2では抑え気味だったアクションも、今作では復活!中でもクライマックスはヒヤヒヤしながら観ていました。どデカイ機械で何を造っているのかと思ったら、出てきたのが小さい氷だったり(笑)、クリント・イーストウッドのネタや映画『タクシー・ドライバー』のパロディ、西部劇映画の往年の名優が何気に出演していたりと、相変わらずのお遊び要素やサービス精神も満載ですね。音楽面でも、現代ではロック、過去ではオールディーズ、未来ではポップス(マイケル・ジャクソンとか)、そして今作ではカントリーであるところも雰囲気が出ていて良いですね。ところで、マーティーがタネンに銃で脅されて即興で踊ったダンスってマイケルのムーンウォーク?今回初めて気付きました(笑)。あと、余談ですが、クララを演じた女優さんって、あの『時計じかけのオレンジ』の主演俳優の元夫人だったんですね~。知らんかった・・。 [地上波(字幕)] 8点(2014-01-03 12:20:07) |
22. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
《ネタバレ》 今作では、未来→現在→過去と、シリーズ中、最も時代がめまぐるしく変化しますね。さすがに一作目と比べたらパワーダウンは否めないけど、面白さは保証済み。基本プロットは一作目と似ていて、悪ガキと揉めて街頭で騒ぎになるけど撃退、主人公が倒れた後、身内から似たようなシチュエーションで介抱されたり等々・・。未来では、クルマが空を飛んだり、スケボーならぬホバーボードが登場したりと、SF映画らしく見どころも満載!早撃ちゲームで、ファミコンのワイルドガンマン(もどき)で腕を披露しても、子供達に冷やかな声を浴びせられてしまうところは、現実でもITが進歩した現在では古いものに目もくれないところと同じか(笑)。未来では、映画館にあのジョーズの最新作がスピルバーグの子供名義で公開されていたり、骨董品屋に初期のMacが置いてあったりと、相変わらずのお遊び要素も健在でした。 [地上波(字幕)] 7点(2014-01-02 21:52:44) |
23. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 実に約20年ぶりに観たけど、やはり面白い!タイムトラベルもののSFをベースに、アクションありコメディあり音楽良しと、映画の楽しさを十二分に発揮した作品です。俳優陣も、マーティ役のマイケル・J・フォックスやドク博士役のクリストファー・ロイドと、実にハマリ役!ジョージは弱虫で冴えない父親だけど、よく見ると結構男前だったりしますね。終盤、前述の欠点を克服した後には、逆にとても頼りがいのある父親に豹変していました。お遊び要素も多く、一例として、オープニング時に登場する多数の時計のうち、よく見たら時計台にぶら下がるドクの時計があったりして(そもそもこのシーンは、ハロルド・ロイドの『要心無用』のパロディですが)、細かい箇所も楽しめます。80年代の映画なので、確かに時代やファッション等に古い箇所はあるものの、息をつかせぬアクションや現代(80年代)と50年代を対比したコメディも非常に面白く、今観ても十分に楽しめますね。USJのアトラクションにも出てくるので、若い人で未見の方にもオススメです。娯楽系の中では最高峰に位置する映画です。 [レーザーディスク(字幕)] 10点(2014-01-01 21:55:17)(良:1票) |
24. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 彗星の如く現れ、僅か数本の映画に出演後、急逝したブルース・リーの代表作!!もう、どえれーカッチョええ!!!人間離れした肉体や動き、「アチョー!!!」という独特の怪鳥音、ヌンチャク・棒術の披露、ブルース・リーの圧倒時な強さ、スパイ映画を意識した展開等々、見どころ満載。この映画が無ければ、ジャッキー・チェンやその他アクション俳優の方向性も変わっていただろうし、漫画『北斗の拳』も生まれなかった。また、これをきっかけに格闘技に目覚めた人も数多いでしょう。展開が雑だの荒唐無稽だのといった声も挙がってますが、いいんですよ。これで。もし作りが丁寧で細部までもが緻密に計算されているようであれば、逆にここまでブルース・リーの迫力を出せなかったでしょう。単純明快、荒唐無稽だからこそ、恐ろしいほどの迫力や気迫が伝わってきますね。中でもお気に入りのシーンは、オハラとの宿命の対決シーン。ブルース・リーの圧倒的な強さと、フィニッシュの恐ろしい形相が凄まじくて鳥肌が立った・・。無名時代のジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウもチョイ役で出演しているのは、ファンの中では常識ですね。しょこたんこと中川翔子もブルース・リーの大ファンとの事で、僕もそれだけの理由でしょこたんのファンとなってしまいました(笑)。しかし、考えたらもうかれこれ60回以上は観ているなぁ~(笑)。 [映画館(字幕)] 10点(2013-12-31 03:40:08)(良:2票) |
25. 激突!<TVM>
スピルバーグの初期の作品だけど、既にこの時点で超一級のサスペンスに仕上がっていますね~。内容としては、クルマを追い越したら、腹を立てられて追い回されるといった、非常に些細でいたって単純明快なんだけど、こうした事って非常に現実味があって怖い!誰でもあるよね。追い越し・追い抜きをして、煽られた経験とか。普段真面目だったり大人しかったりするけど、ハンドルを握ると豹変する人がいたりとか。そうしたごく身近に潜む狂気を、見事にドラマチックに映画化した作品ですね。一切顔を見せない犯人も、恐怖感を増幅させてなお良い!ジョジョの奇妙な冒険にも似たようなシーンがあった覚えが。腕までしか見せない犯人や、踏切のシーン等、確実に様々なメディアで影響を受けていますね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2013-12-29 03:19:57) |
26. 怪物團
シャム双生児や小人、手足の無い人といった、本物の身障者が俳優として出演し、ドラマとしてまとめあげた作品。こういう作品って、今ではまず映画化されないでしょうね~。なまじドラマが入るだけに、悪しき時代の見世物小屋を観ているような感覚。エレファントマンのご先祖様のような作品でした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2013-12-28 11:23:33) |
27. チャップリンの殺人狂時代
《ネタバレ》 チャップリンお得意のブラックユーモア節炸裂!有名な問題発言「一人殺せば殺人者だが百万人殺せば英雄だ」は、本当に頭がズカーンとくるくらいの衝撃を受けました。おぞましい恐ろしさ持つ作品ですね。そんな主人公は、長年真面目に勤務してきた銀行をクビになり、障碍を持つ妻や家族を養うため、裕福な中年女性から保険金を奪う目的で結婚し、殺人を犯しつづけていきます。このやりとりを観ていて感じる事は、出てくる中年女性みんなお金に対して苦労していないんですよね。危機感も無く、あっさり騙され殺されてしまう。今時の振り込め詐欺で騙される人と同類か。家庭を守るため殺人を犯す人と、国家の名目で無差別大量殺人をする人、どちらが悪なのか?近年の靖国問題とかけることもできますね。保険金を受け取る際、紙幣を数えるスピードがとても早いのは、元銀行員という役柄になりきるための、チャップリンの至芸ですね。さすがです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-28 09:40:48) |
28. ウォー・ゲーム(1983)
マイコン好きのごく普通の高校生が、偶然軍事司令部のコンピュータにアクセスしてしまい、核戦争の危機に陥ってしまうというお話で、パソコンを長年やり込んでいる僕にとっては興味深く鑑賞できました。当時は今でいうパソコンの事をマイコンと呼んでおり、インターネットはまだ無いどころか通信手段も整っておらず、大企業や研究機関・一部のマニアといったユーザーが、電話回線を介してパソコン通信等を利用してホストコンピュータへ接続し、文字のみでやり取りしていました。そのような時代に、ハッカーやクラッカーによる脅威を取り上げるあたりは斬新ですね。8インチフロッピーディスクや通信機器に音響カプラを利用しているところが、古き良き時代を感じさせます(笑)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-27 19:01:02)(良:1票) |
29. パピヨン(1973)
いわゆる脱走物ですが、同じスティーブ・マックイーンの『大脱走』では脱走活劇を主軸にしたのに対して、こちらは脱走するまでの人間ドラマや駆け引きが主軸となっています。よって、あまり派手さはありませんが、協力者と組んだり、脱走のためにある人物と交渉したり、裏切られたりといったドラマが展開され、なかなか見どころがあります。ネタバレになるので詳細は控えますが、ある人物の裏切りにより、主人公が独房に入れさせられるシーンは衝撃的でした。極限状態に陥るため、あれまでも食しようとするシーンはかなり強烈・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-25 19:35:20) |
30. ミツバチのささやき
映像・音楽・演出と、すっごい静かで綺麗な雰囲気が出ていますね。全てが奇跡的に撮れたんだろうなぁ・・。全編動く絵画を観ているかのよう・・。主人公アナの瞳もとても澄んでいて吸い込まれそう。まだ現実と空想の区別が曖昧な年頃の女の子を、子供の視点から見た世界で見事に描き切り、素晴らしいです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-24 13:46:41) |
31. グローイング・アップ
《ネタバレ》 いわゆるお色気青春物のコメディで、系統的には『アメリカン・グラフティ』や後の『アメリカン・パイ』のような作品ですね。日本でいえば『パンツの穴』みたいなものか。主人公達が筆下ろしのため女遊びをしたら、とんだオミヤゲをもらってしまっため、薬局で恥ずかしながら薬剤師と相談したところは、めちゃ笑えました。どうやら性的な羞恥心って万国共通のようだね(笑)。主人公は悪友とつるんでバカやりながらも、ちょっと不器用で優しい面があり、好きな女の子のために一肌脱いだりするんだけど、やはり結局はチャラくて行動的な男がモテるんだね~。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-23 09:33:18) |
32. シザーハンズ
古典フランケンシュタインを現代に置き換え、ティム・バートンお得意のファンタジー風にアレンジした作品ですね。ジョニー・デップの出世作で、メイキャップの激しい人造人間役は彼ならではの当たり役。ティム・バートン作品らしく、ホワイトカラーの世界観も秀逸でした。ヒロインのウィノナ・ライダーも可愛いかったなぁ。全体的に話のトーンは暗めで、主人公の人造人間で手がハサミという設定が、観ているこちらにも憐憫の情を抱かせますね。主人公の繊細さも魅力で、クリスマスあたりの時期に観たくなる作品です。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-22 12:53:03) |
33. スティーブ・ジョブズ(2013)
《ネタバレ》 Apple Iや][、Macやその前身のLisaのエピソードが登場し、古くからパソコンをやってきた僕にとっては結構面白かったです。ジョブズや(特に)ウォズニアックも似ていて笑えましたし。惜しむべき点として、ビル・ゲイツとの出会いや、ジョン・スカリー(ペプシ社長)引き抜き時の名ゼリフ「一生砂糖水を売り続けるかい?それとも世界を変えてみないかい?」のエピソードをもっと取り上げて欲しかったですね。他には、ある程度コンピュータに精通している方や、昔からのパソコンユーザーでないと、解らない用語も多かったかな。6502や68000といったCPU用語、アタリのブレイクアウトやスペースウォー、初代Windows等々。もっとも、マニアには常識ですが(笑)。 [映画館(字幕)] 6点(2013-12-20 20:03:51) |
34. チキ・チキ・バン・バン
『メリー・ポピンズ』の流れに乗った作品で、音楽・踊り・映像・ストーリー等、とても面白かったです。有名な『チキ・チキ・バン・バン』のテーマ曲に乗ってクルマを走らせるところも、夢があって良かった♪毒が少ないので、家族みんなで楽しめる映画ですね。子供達も可愛く、父親も発明品がポンコツばかりのせいか(笑)、決して裕福では無いものの、発明に対する夢や情熱を持ち続け、家族の愛情にも恵まれ、あんな父親になりたいものです。007のスタッフが製作したせいか、ストーリー展開にも起伏があって、楽しく鑑賞できました。それにしても、父親が棒使いのパフォーマーに紛れて踊るシーンは、動きがスゴすぎて圧巻!神懸かっている・・ [ビデオ(字幕)] 8点(2013-12-20 11:23:24) |
35. ツインズ
《ネタバレ》 超優秀な弟ジュリアスと、長所を全て弟に取られた超ダメ人間の兄ヴィンセントということなんだけど、決して全てにおいてヴィンセントが劣っている訳でもなく、エリートで生きてきたために世間知らずなジュリアスと違い、ヴィンセントの方は俗世間に揉まれてきたせいか、遊びや女性経験は豊富なところが良かったね。ヴィンセントのおかげで、ジュリアスも初体験できたことだし(笑)。見た目こそ全くかけ離れているものの、仕草なんかはまんま双子なところも笑えて、ダニー・デヴィート出演作の中でもお気に入りの作品です。 [地上波(吹替)] 6点(2013-12-19 19:13:40) |
36. カッコーの巣の上で
精神病院の閉鎖病棟を舞台に、院内の行き過ぎた管理体制に抵抗しながら、人間の尊厳を問うお話・・・というと何だが重々しい内容と思いや、意外とテンポ良く観れました。あまり見る機会の少ない、精神病院の入院病棟が舞台となっているところがポイント。但し、鉄格子で囲まれた病棟や、あのロボトミーが出てくるところは、古き忌まわしき精神病院といったところでしょうか。狂人じみた役が似合うジャック・ニコルソンにはピッタリのハマり役で、何気に若い頃のクリストファー・ロイド(バック・ツゥ・ザ・フューチャーのドク役)やダニー・デヴィート(ツインズの兄役)が出ているのも見どころのひとつ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-12-18 15:26:26) |
37. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 ヒューマンドラマ物の中では一番好きな作品です。知能が人並みよりも劣るフォレストが、純真さとジェニーへのひたむきな愛情により、激動の時代を乗り越えながらも、出逢う人間に幸福をもたらせていく様は、観ているこちらも幸福にさせてくれます。プレスリーやジョンレノンとすれ違ったり、スマイルマーク考案のエピソード等といったお遊びもあり、重くなりがちなヒューマンドラマを楽しんで見られる工夫があって良いですね。あと、フォレストが「林檎園の株を買ったら儲かった」と話すシーンは、あのApple社がベンチャー時代にApple ][で大当たりしたという意味なんですよね。フォレスト自身は単に林檎園だと思っていたようでしたが(笑)。 [DVD(字幕)] 9点(2013-12-17 20:26:37) |
38. 蝿男の恐怖
《ネタバレ》 リメイクされた『ザ・フライ』のオリジナル版だけど、こちらはこちらで味があって良いですね~。いま観ると技術的には大した事は無く、何となく仮面ライダーを連想してしまいそうですが(笑)、昆虫の視界(複眼)から見た映像や、入れ換わった蝿側の、人間の頭を持つ蝿が出てきたりと、リメイク版では廃止されてしまったシーンがあったりして、楽しかったです。ラスト近く、人間の頭を持つ蝿が蜘蛛の巣に掛かり、蜘蛛に喰われそうになる際の「ヘルプ・ミー~~!」とか細い声で鳴き叫ぶシーンは、悪夢を見ているようで怖かった・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2013-12-16 17:43:18) |
39. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 『午前10時の映画祭』にて鑑賞しました。他のSF映画とは一線を画した孤高な魅力を持つ作品ですね。SF大衆娯楽映画によく見られる、科学的考証を無視し、宇宙船や異星人が多数登場するような、荒唐無稽な子供向け活劇というSF映画に貼られたレッテルを破り捨てて、厳密な科学的考証に基づき徹底的なリアリズムを追求し、さらに哲学的なテーマをも盛り込み、SF映画を芸術的水準まで押し上げた功績はかなりのもの。もしこの作品が未見であれば、是非とも観ていただきたい映画です。きっと途中で寝てしまうでしょう・・(笑)。いや、本当に訳が分からずに寝てしまう事必至だと思います。僕も初見時は寝てしまいました(苦笑)。しかし、ヒトザルがふと骨を掴んだ時の『ツァラトゥストラはかく語りき』が 流れるシーン、その骨を放り投げてそのまま宇宙船へと変化していくシーン、宇宙船の移動時に『美しく青きドナウ』が流れるシーン、極めて難解なスターゲイトのシーンや終盤の主人公が年老いた自分自身を見ていくシーン等々、非常に気になるシーンが脳裏に焼き付いたため、当時LDを購入してピックアップレンズが故障するくらい鑑賞し(実際に故障してしまいました(笑)。)、観るたびに新しい発見がある事に驚愕しました。但しスターゲイト以降のシーンは今でも理解不能ですが・・。(そこが芸術的水準まで押し上げたところでもあるのですが。)あと、この映画の製作年は1968年と遥か昔の作品ですが、将来を予想した機器や概念が多数登場します。最近新たに発見したところでは、iPadのようなタブレット端末があったのが興味深いところ・・。長くなりましたが、僕の生涯ナンバーワンの映画です。また恐らく今後も変わらないでしょう・・。 [映画館(字幕)] 10点(2013-12-15 12:37:30)(良:1票) |
40. 免許がない!
《ネタバレ》 普通に面白かったと思う。特に自動車免許を持っている人であれば、似たような場面に遭遇した事もあるのでは?嫌味な教官とかね。さすがにセクシーな教官はいなかったけど(笑)。印象に残っているシーンとして(うろ覚えだけど)、「俺は二枚目俳優だが、その肩書きを取ると何て事は無い、ただの一般人なんだ」とつぶやくところは、俳優舘ひろし自身の本音を聞けた気がして良かった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2013-12-14 22:11:21) |