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21.  女優霊(1996)
ジャパニーズ・ホラー映画の原点ということで、日本独特の恐怖感をあおる雰囲気はビンビンに満ちている。 しかし、巷で言われているように稚拙な部分は多く(幽霊が出てきまくり、幽霊が肉々しいなど)、確かにあまり怖くはない。 この反省を元に名作『リング』などが出来ていくわけだから、その手のファンには必見の映画であることは間違いないだろう。 
[DVD(邦画)] 5点(2014-12-01 20:50:05)
22.  幸福の黄色いハンカチ
根幹を成すのは山田洋次一流の”いい話”。70年代の北海道という土地柄と合わせて、人々の人情劇が心に染みる。 ただ、ちょっと武田鉄矢が汚すぎるし桃井かおりも微妙な立ち位置で、イマイチ素直に鑑賞できない。 もうちょっと良いキャスティングがあったのではないか、と思ってしまう。 その代わりと言ってはなんだが、倍賞千恵子と高倉健の名コンビっぷりは冴え渡っている。 こちらは文句の付けようがありません。
[DVD(邦画)] 5点(2014-12-01 20:48:44)
23.  奇跡の旅 《ネタバレ》 
ラストの老犬が無事家に辿り着くシーンは、どの映画にもないカタルシスがある。 子どものころに観たときには、深い感動に包まれた。情操教育に良いと思う。 今観るとさすがに子ども向けだな〜と感じる展開や表現が多いので、大人には勧めない。 
[DVD(字幕)] 5点(2014-12-01 00:39:04)
24.  秋刀魚の味(1962)
小津映画の不思議な手法(カメラの端から見切れて登場しない、2人で向かい合って話すシーンがないなど)をたっぷりと堪能できる。 ストーリー自体は、古き良き日本を感じるなあぐらいの感想で別段どうってことないが、 自分も娘を送り出す立場になったらまた違う印象を受けるのだろうか。 
[DVD(邦画)] 5点(2014-12-01 00:37:56)
25.  思い出のマーニー
『借りぐらしのアリエッティ』の監督、ということで大いにハードルが下がった中での鑑賞だったが、思ったより悪くなかった。 序盤の主人公のイヤなヤツっぷりを乗り越えてしまえば、思春期の成長ストーリーものとして大いに感動できる。というか、泣いた。 ストーリーやマーニーの設定は完全に読めてしまうが、王道を行っている作品なのだと好意的に解釈できる。 近年のジブリ映画の中では、名作の部類。
[映画館(邦画)] 6点(2014-12-01 00:36:38)
26.  黒い家(1999)
他のレビューを見て原作改変に端を発する評価の低さに驚いたが、自分は原作未読(怖くて読めない)のためかなり楽しんで観れた。 映画としては、確かに過剰演出な部分はあるが、サイコパスという異常性と絡めて考えるとマッチしていたように思う。 問題の「乳しゃぶれ〜」は唐突過ぎて完全にギャグで、必要なシーンかは謎。せめてサイコパスの性欲の強さを表す伏線でもあればなあ。 全体的には、不気味で本当に怖かった。結構オススメだったりする。 
[DVD(邦画)] 6点(2014-12-01 00:34:35)
27.  遥かなる山の呼び声
かなり不自然な設定も多いが、全体としては爽やかに泣ける人情映画。 特にラストのやりとりには落涙を禁じ得ない。 中盤、高倉健のイメージビデオと化すのはご愛嬌(乗馬のシーン)。 個人的には『幸せの黄色いハンカチ』よりこっちの方が好きかな。
[DVD(邦画)] 7点(2014-12-01 00:31:42)
28.  アラビアのロレンス 《ネタバレ》 
とにもかくにも超スケールの映像に圧倒される。 砂漠を渡るラクダ隊など大規模なシーンの連続で、これで興奮しないヤツは男じゃねえ!と言った感じだ。 戦争が進むに連れて次第に常軌を逸していくロレンス、というのも戯曲的でありがちだがまあ不自然ではなかった。 さすがに長過ぎるが、撮影の労力を考えるとカットするのが惜しかったのではないかと邪推する。気持ちは分かるので、オッケー。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-01 00:28:50)
29.  道(1954)
甘美なテーマ曲やストーリー、俳優のキャラクターも印象深く記憶に残るので割と好きな作品。 ただ、結構単純な話であるのに、いかにも深いテーマ性があるように語られる風潮はいかがなものだろうか。 深くはあるのだがそれはあくまで考察すればの話で、世界中で広く受け入れられているこの作品の良さは、もっと表層に表れているはずだ。 つまりこの映画が分かる分からないと言った話は、この作品全体を包むもの悲しさに心地良さを覚えるかどうか、といったことに集約されるように思う。 要は、何か分からんが雰囲気が良い、ということである。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-01 00:27:11)
30.  もののけ姫
個人的に、手に汗握りながらワクワクして観ることのできる宮崎アニメ最後の作品。
[地上波(邦画)] 7点(2014-12-01 00:24:42)
31.  酔拳2
年齢設定にかなりの無理があるが、まあ良し!格闘アクションのキレはジャッキー映画随一だと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-01 00:22:59)
32.  ストーカー(1979)
宇宙の叡智が詰まった”ゾーン”に向い願いを叶えようとする2人+案内人1人が、次第に”ゾーン”の真実へと迫っていく、というお話。 SFらしくテーマが哲学的ですごく自分好み。タルコフスキーの静的な世界観も心地良い。 映画では説明不良な部分が多いが、おかげで原作小説にも興味が出てきて次の日に買いに行ってしまった。良作。 
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-01 00:21:25)
33.  情婦 《ネタバレ》 
アガサ・クリスティ原作の推理小説を映画化した古典的名作。 とにかく最後のドンデン返しが秀逸で、主人公が事の真相を見抜けなかったこと、つまり主人公が負けるという革新性と、モノクロ映画という古臭い映像とのギャップが印象的で、何度観ても新鮮な驚きを感じる。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-11-30 22:25:59)
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