21. メリーに首ったけ
《ネタバレ》 今は昔、久保田利伸がラジオ番組で、在米中に観たこの映画の話をしていました。例のシーンに映画館内が大爆笑だったそうで、下ネタあるけど面白くておススメ!とのことでした。 少し後、レンタル屋さんで見つけたので、(外国の人とは笑いのツボがちょっと違うかもなぁ)とは思いつつ、借りて観ました。 結果、プロムへの思い入れ等文化の違いはありましたが、笑えました。 コメディーのみに終始することなく、ストーリーを楽しめてほっこりできたのも良かったです。 可愛いメリーに正に首ったけになる映画でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2016-05-30 21:42:20) |
22. I am Sam アイ・アム・サム
《ネタバレ》 赤ちゃんってむっちりむくむくなイメージがあるのですが、産まれたばかりの頃は腕も脚もガリッガリで、世話をしなければ簡単に弱ってしまう存在です。 置いてけ堀にされ不安とパニックで一杯のサムの代わりに、この先どうすればいいのぉぉぉと私がオイオイ泣いてしまいました。 しかし雨降って地固まる。 社会からの孤立状態だった子育ては、サムの愛情が功を奏してより多くの人に見守られるものとなります。 心が温まる善い映画でした。 [地上波(字幕)] 8点(2016-05-20 00:26:27) |
23. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 結構辛口の評価も散見されますが、私は好きです、大好きですっ! ホラーチックなサスペンスで始まり、巨大詐欺組織に嵌められたのか!?とミスリードされ、父親と同じ最期を迎えるかと思いきや!! 弟の演技力に騙されちゃいましたよ。もし自分が弟だったら、笑いを堪えるのが難しそうです。 ひとつ気になったのが、兄弟が抱擁を交わす場面。弟の背中に血を滲ませる必要まであったのでしょうか。 拳銃は意外と当たり辛いらしいですが、実は弾が貫通していたのでは・・・?脂汗が光っているっぽいし・・・ なんちゃって。 いつか、この映画嫌いじゃないよという方々と、鑑賞会をしたい気分です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2016-05-15 22:52:45)(良:1票) |
24. プロメテウス
《ネタバレ》 可哀相です。 変な生物に触ったり、クロワッサンを宇宙船だと言ったり、転がってくるクロワッサンを横に避けなかったり。 そんな役をさせられる俳優さんたちが可哀相です。 彼らへ各1点。 [地上波(吹替)] 3点(2016-05-09 23:12:50) |
25. 愛の嵐
大変申し訳ありませんが、二人の間に愛はありません。 これはストックホルム症候群に引き戻された女性が、昔とは立場の逆転した男が再び固執してくる中、意識せず当時の自分と同じ状況である飢えと死の恐怖に男を陥れ、自分諸共死へ向かっていった物語です。 近年、子供が被害者となる事件を耳にすると、この映画を思い出します。 自由を謳歌するはずだった時間を奪われた人々の心の傷は、想像を絶する程に深く、癒しえないものなのでしょう。 [地上波(吹替)] 8点(2016-05-09 11:31:40) |
26. シュガー・ラッシュ
《ネタバレ》 テレビで観たのでカットされていた場面があったかもしれません。 全般的には面白かったです。ただ、いくつか気になる点がありました。 ヒロインは可愛いのですが、時たま変に眉を寄せることがあり、解せない表情に戸惑いました。 カルホーン軍曹にもうちょっと豊齢線を刻んで、歴戦の兵っぷりを表現して欲しかったです。 めちゃくちゃの物が出来上がったのに対し「これサイコー!!」という反応はありきたり過ぎます。 看板に「Mentos」とあるのに、ただ「キャンディー」と言わせるのは大人の事情でしょうか。良い子は特定商品で真似しないでね、ってことでしょうか。 カルホーン軍曹とフェリックスのチューの場面に浮かぶハート。よくある効果(それとも元ネタゲームがあるのでしょうか?)とは思いますが、気に入っていた笑蔓再登場の期待を削がれ残念。 カルホーン軍曹とフェリックスの結婚式でのチューの場面。兵士達が構えた銃のレーザーサイトがハート型に集まれば良かったのに。 最後に、レーシングゲームのワザが瞬間移動って有りなの?おいらはナシだと思うけど。 あーー何だかんだケチ付けたくなるのは、ヒロインの登場場面で非常にイライラしたせいかもしれません。 それにしてもゲーム機の進化と共に頭身の進化もすごいですね。ターボ・タスティックの人とシュガーラッシュのキャラクターが頭身違ったらバレバレなので異なる世代でも頭身を合わせる必要がありましたけれど、いずれはキャプつば15頭身みたいになる!? 余談ですがメントスガイザーやってみたくなりました。 [地上波(吹替)] 7点(2016-04-30 23:28:38) |
27. デッドマン・ウォーキング
《ネタバレ》 ごめんなさい。 何か仕出かしたとき、その一言を口に出すのがどんなに難しいことか。 そして失敗が大きければ大きい程、あれの所為これの所為と言い訳を探し自分は悪くないと逃げ、ますます言い辛くなってしまう。 しかしショーン・ペン演じる死刑囚は、いよいよ自身に及ぶ死の恐怖に全身を震わせながらも、声を振り絞り、被害者遺族へ謝罪する。 善いとは言えない育ち、同じ悪事を働いておきながら死刑を免れる友人。殺人を犯すまでに行き着いてしまった環境に言い訳せず、「自分の死で少しでも安らげるなら」と償う姿に涙が止まりませんでした。 なぜこんなにも泣けるのか。心の奥に、言わなければならなかった「ごめんなさい」が積もっていたのかもしれません。(とか言いつつ別のレビューで簡単に書いちゃってますけど) 刑罰の在り方を考えさせられる素晴らしい作品でした。 [地上波(字幕)] 9点(2016-04-14 13:23:02)(良:2票) |
28. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 三部作を通して監督が言いたかったのは「司法と警察がしっかりしろ」であると理解しました。 この二作目は、表舞台の公的機関が機能を果たさないせいで、義憤に駆られたダークネスで孤独で超リッチ-な一般市民が十字架を背負い苦しんでいる姿が描かれています。 「おらっちが拳を振るうんじゃなく、法が悪人に鉄槌を下してくれよぉ!」というダークヒーローの願い叶わず、次回作まで引きこもりに。 話が長くてアホな私には非常に難解だったことと、仕事を抜けて授業参観に来た石野真子似のヒロインが好きになれなかった。ごめんなさい。 8点。 [DVD(字幕)] 8点(2016-04-14 10:19:05)(良:1票) |
29. マッドマックス2
《ネタバレ》 独裁国家と民主主義国家の対立。 まさか近未来バイオレンスアクションを通じて現代社会の縮図を見せられるとは、思ってもみませんでした。 私の好きなゲームにFallout: New Vegasがあります。核戦争後の荒廃した世界を舞台に、部族間の対立や部族内での対立に選択を迫られ、何が楽しくてゲームの中でも現実と同じことを味わわなきゃならんのじゃー!と思いつつ、今日もお遣いに勤しむのでした。 マッドマックスの世界でも、(というか北斗の拳に違わず、先のゲームは多大な影響を受けていると思われます)フィクションと思わせておいて、やっていることは現代社会と全く変わらず。弱者切り捨てで攻め入るヒューマンガス一味に対し、老若男女寄り集まったパッパガーロ一味は、勇敢な戦士を盾に知恵を用いて最大公約数が生き延びる選択をする。そして社会性の無かった野生児が部族の長にまでなったことは、民主主義社会が健全に機能したことの証明となります。 また、この映画は登場人物の衣装の色が象徴的ですね。善は白、悪は黒。果たしてマックスは、最後まで白い衣装を纏うことはありませんでした。皆を守るために手を血に染めた彼は、もう白には戻れないのでしょう。 平和に暮らしている私達は、私達を守ってくれる人達がいることに感謝し、冒頭のシーンのように語り継いでいかなければならないと思いました。 そして監督と製作スタッフ、俳優と、殊スタントマンの方々へ、拍手を贈らせていただきます。 [DVD(字幕)] 9点(2016-04-07 10:29:36)(良:1票) |
30. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 映画を作った方々の頑張りに敬して8点です。 マイナスポイントは三部作で長過ぎ・老若男女全てに薦められるか否かの2点です。暗黒ヒロインが「父の父の」と煩いのもありました。 主を見守り続けたアルフレッド、正義を愛するゴードン市警本部長、新たなヒーロー ロビンなど好いキャラクターがおり、希望に満ちたエンディングで感動しました。 以下、思い浮かんだことをつらつらと。 鉄腕アトムに続くかと思いきや、自己犠牲はしても死ぬまではいかないのですね。日本においても古くなりつつある精神ではありますが。 ベインがマスクをしてダミ声だったので言葉が聴き取りづらいだろうなぁと予想していたら違いました。これがイギリス英語というものでしょうか? クリミナル・マインドのJJの旦那はチンピラ役がよく似合う!! 兄さん率いるラーズ・アル・グールは、ソドムとゴモラを滅ぼした旧約聖書の神気取りでしょうか?どの和製RPGゲームのラスボスも口を揃える「破壊破壊」とは根源的に異なるような気がしないでもないです。 [DVD(字幕)] 8点(2016-04-07 02:46:17) |
31. ファインディング・ニモ
《ネタバレ》 この映画は、表向きには父と子の成長物語です。 しかしその背景は、「世界には多種多様な生物(人種)が存在し、さらに、単親家庭(マーリン)、身体障害(ニモ)、精神障害(ドリー)、宗教や思想における社会的少数者(サメ)がいる」という現実を子供に教えてくれています。 にも関わらず、三本帯の親子の冒険と成長を心から楽しめるのは、各々が悩みを抱えながらも懸命に生きているのが分かるからではないでしょうか。 さて、映画の評価を大きく左右する今回の吹き替えですが、瑞々しい水中の声ならばカッサカサに擦れてほしくなかった。本業が声優・俳優(特に舞台)ではない所為か、多くのセリフを言い慣れなかったと思われます。 ポリープできたんじゃ?と観ているこちらの喉がイガイガする気分に陥りました。 一方、喋りまくりの同行者は適っていました。 [DVD(吹替)] 7点(2016-04-07 01:25:41) |
32. モンスターズ・ユニバーシティ
《ネタバレ》 「じゃあみんなぁ、相手を見つけて二人一組になって~」初っ端から打ちのめされる映画に遭ってしまいました。 この作品は前日談ではありますが、モンスターズ・インクを小学生位で観た人達にとっては、12年経ち、大人へと向かう自分の在り方等を考える好い機会になったのではないでしょうか。 インク時点ですっかりおがっていた私は、学生時代のほろ苦い思い出や後悔と共に目頭と胸を熱くしました。 ピクサーでこの映画制作に携わった人達も、どこかしら自分の姿が重なったに違いありません。 挫折を味わってもなお最善を尽くし、遂には夢を実現させる物語。 努力に勝る天才は無し。 この言葉を改めて思い知らされました。 それにしてもマイクの表情は素晴らしいですね。口と目玉1コだけしかないのに心情が良く解ります。 そして主役二人の吹き替えは上手です。本人達の顔が常に脳裏にチラつく、なんてことはありませんでした。 満点ではない理由は2つあり、<怖がらせ学部が才能を重視するなら、そもそも入試を面接にすればいいのに>という設定の不備と<マイクが優勝カップを見上げる場面のBGMが、セント・アンソニー・バリエーションズに似ているけどいいのか??>というところです。 上記を差し置いても、我が子には、大きくなったらもう一度観てほしい映画です。 [地上波(吹替)] 9点(2016-03-31 23:36:15)(良:1票) |