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21.  ジャージー・ボーイズ
フォー・シーズンズの音楽に興味が持てないので、前半は見続ける気力を維持するのが大変でした。しかし、リーダーの横暴な態度や金銭トラブルが発覚してからの流れは興味深く見られました。まあ、お人好しにもほどがあるという解決手段が不満ですが、実話なのでしょうから仕方ありませんか。
[地上波(字幕)] 6点(2024-08-04 11:43:20)
22.  ランボー
どうせ、と見下していたのでが、世の中の常識・教養として見てみることにしました。 案の定単純なプロットで、無駄な行動も散見されます。後半でランボーは何がしたかったのでしょう?。逃亡?、報復?。 ラストは上官の勧めもあり、多勢に無勢で投降するという、意外性のないラストが消化不足でした。 ベトナム帰り云々というのも取って付けたようで浮いています。 でも、全体的には意外に楽しめました。悪徳警官への報復ものという要素が自分の好みなのかもしれません。ここでの評価は今一つのようですが、次作も見てみようと思います。
[地上波(字幕)] 7点(2024-07-22 12:50:36)
23.  アルキメデスの大戦
まずは、そんなことが数学・数式で分かるか!ということで、キャラまで作り物っぽく見えてきます。言動もあまりに作りすぎです。ついでに言うと、皆さんの意見と異なりますが、舘ひろしは(良くあるように)気の良いおじさんにしか見えず、貫禄不足に感じました。 データが欲しいなら、今までの空母の見積もりを参考にすれば良いのでは?。平山案の欠点を指摘されたなら、撤回ではなく修正すれば良いだけでは?。見積もりはあくまで積算でしか出てこないは筈あって、単一の数式で出てくるわけがない。等、突っ込みどころ満載です。 しかしラストでのどんでん返しな製造の目的は見事でした。後知恵とは言え、凄い理屈を考えるものです。見積もりの不正が明きからになったところでの別目的の主張も、現代の政治家的で感心。全体的には、映画としては楽しめました。
[地上波(邦画)] 6点(2024-07-14 21:45:28)
24.  シンプル・プラン
吹替えがよろしくないという要素が大きいとは言え、もともとずさんな作りに思えます。主人公も妻も弟もガラッと考えを変えてしますのが唐突にしか見えません。もっと丁寧ね描いて説得力を持たせてほしいものです。不自然さ丸出しの自白ゲーム、初対面なのに犯人の片割れがいきなり「金はどこだ?」。突っ込みどころがチラホラ。 まあ、頭の悪い仲間を持つと苦労するねと主人公に同情はします。 たかが100ドルが紙幣としての利用がまれというのは、さすがキャッシュレスが先行した社会だなと。
[地上波(吹替)] 5点(2024-07-08 21:44:35)
25.  沈黙 ーサイレンスー(2016)
神は等しく人々を見守っています。キリスト教もイスラム教もオウム真理教も統一教会も、それは同じです。神は見守るだけで、沈黙を保ち何もしません。人々が神に尽くしている(気になっている)のです。それで良いのです。宗教というものはそういうものです。天文学や医学の進歩より祈りが大切です。真理など毒です。 …というお話しでしたが、映画としては良く出来ていたと思います。特に布教的要素もないので、技術を評価して比較的高い評価ポイントを付けておきます。
[地上波(字幕)] 7点(2024-07-08 12:28:20)
26.  gifted/ギフテッド
プロットとして一つの王道でしょう。「クレイマー・クレイマー」という親権を争うのが夫婦という有名な映画がありましたよね。 これは名作と思い始めたのは姪と叔父が引き離されてからなので、単に個人的にこういう話に弱いと言うことかもしれません。  ところで、幾つか理解できなかった点があります。 まず、ナビエ–ストークス方程式の解が分かりません。ということは置いておいて…。 里親の下に送り込むのは祖母の策謀だったようですが、その里親を推薦したのは叔父側の弁護士です。都合良すぎませんか?。まさか、弁護士もグルだったなんて…。 母親の成果を祖母に譲る点も分からなかったですが、ネットで調べると、これは姪から手を引かせるための交換条件だそうで。だとしたら、どこまでゲスなんでしょう。普通の母親なら、娘の成果ですと公表しますよ。 下書きを見て感涙するのはどういう意味付けなのかが分かりませんでした。完成した論文があるんだから、今更です。娘の手書きの筆跡に…にしては、「やった!」という部分にという点が不可解です。 ラストは姪の環境としてハッピーエンドですが、もっと早い段階で教育機関が提示できなかったのか?。じゃあ誰が発案したのかという疑問も湧きます。 ちょっと理詰めに過ぎますかね?。ま、作品にのめりこんだが故に抱けた疑問ですね。  猫を保健所に引き渡すエピソードもすさまじく効果的です。よくこんなことを思いつきましたね(祖母・里親がということではなく、原作or脚本的に)。 隣人の黒人女性の存在も良い味出してます。 叔父と教師が一夜を共にした次の日に、姪が「スティーブンソン先生、おはようございます」と言うシーンとかも。 緻密に作られているなあとというは贔屓の引き倒しでしょうか?。  今回の放映は以前の吹替えとは異なるようで、「ダイアンの死後って意味じゃない」と完璧になっています。
[地上波(吹替)] 8点(2024-07-06 21:59:57)
27.  フェア・ゲーム(1995)
みんなのシネマレビューで4.07点…。いつもここの評価を参考に見る作品を決めるのに、何故この作品を見る気になったのかは謎です。 メインのプロットは、それなりにスリリングで楽しめました。エンタメとしての基本骨格はなかなかではないかと。 ただ、ヒロインを殺さなければならない必然性が感じられないのが痛い。わざわざ鑑識を殺すのも無駄(今後の憂いを排除で合理化できないこともありませんがリスクが大きすぎます)。論理性を犠牲にして見た目の派手さだけを追求するという作り方は珍しくないのかも知れませんが、少なくとも私の好みではありません。 気の効いた会話で色を添えようとしたようですが、翻訳のまずさもあってすべり気味です。恋愛展開も予定調和で唐突でありきたり。 映画の作法としては低レベルでしょう。
[地上波(吹替)] 5点(2024-07-04 12:21:30)
28.  タイガー 伝説のスパイ
手堅くまとまった出来で、まずは、安心してみることが出来る作品と言えるでしょう。しかし、別な言い方をすると、目新しさが感じられませんということにります。具体的には思いつきませんが、どこかにあったような要素を組み合わせたような思いが拭えません。 主人公のキャラがどこかもっさりしたように感じるのは、私のインドに対する偏見でしょうか?。そのため、派手なアクションも緊迫感より作り物感が上回ります。 個人的にミュージカルが苦手なので、その手のシーンには、それ必要なの?としか思えません。インド映画に付き物だということは知っていますけど。 大ヒット作品というような紹介で放映されていたのですが、本当なのでしょうか?。だとすると、…。
[地上波(吹替)] 5点(2024-05-21 19:12:45)
29.  ア・フュー・グッドメン
見る者の集中力をとぎらせない完璧なエンタメ作品として仕上がっていると思いました。 法廷物としても楽しめますが、実際の法廷をどの程度リアルに反映させているのかは分からないということは肝に銘じなければならないと自戒しています。あくまで映画であることは踏まえなければと。日本を舞台にした法廷物は100%作り物なわけですから。私が不勉強なだけなのですが、何方かこの点についてご教授いただければ幸いです。 正義とは何かというテーマは良いのですが、判決は辻褄が合っているのでしょうか?。命令に従ってのことなので、軍の規律を乱しているようには思えません。暴行過失致死が順当ではないかなあと。 追い詰められた途端に驚異的なひらめきを見せるトム・クルーズにはアイドル性しか感じられないのが残念です(これまでもそういう評価していませんでしたけど)。ジャック・ニコルソンに往年の不気味な存在感が薄れているのも残念。主役に据えれば重厚な存在感を出せそうなのにもったいない使い方をするなあと。むしろ、補佐役のケヴィン・ポラックのただそこにいるだけで醸し出す穏やかな存在感が目を引きましたが、映画界ではさほど高い評価を得ていないようですね。個人的に脇役が好みなのかもしれません。
[地上波(字幕)] 9点(2024-05-01 12:31:04)
30.  容疑者Xの献身
全てがTVドラマ的な作りだと感じました。キャラ設定が作り物めいています。演技も稚拙。 冒頭の松雪泰子のダメさかげんにげんなりしましたが、その後はたいした技術が必要とされないシーンばかりで、不自然さは感じなくなりました。この人だけではなく、概ね俳優陣には、皆 演技力を期待せずに作られているように見えました。 私は俳優ついてほとんど興味がないのですが、かつて「そして、父になる」での福山雅治の演技に感心したことがあります。なのに、この現実感のない平板さは何なのでしょう。キャラ設定に問題があるんだから演技もそれなりですとゴリ押しされている気もしました。 トリックには感心しましたが、映画のプロットとしては単純すぎるのではという物足りなさも感じました。 原作はどうなっているのでしょう?。これだけでは小説として成り立たないのではと思います。ちょっと調べてみようかなと。…、と皆さんのコメントを読む限りでは読む価値ないのかな?。
[地上波(邦画)] 6点(2024-03-31 09:25:16)
31.  アイズ ワイド シャット
適度な緊張感と期待感がずっと維持されます。すごい技量を感じます。ああ、キューブリックか。でも、キューブリックてそんなすごい人だったけ?とも。 しかし終盤になって、わざわざ映画にするほどの出来事は何も起こっていないことに気づきます。ひょっとしたらあと十数分で何かどんでん返しがと期待しましたが、やはり何も起こらずに終了します。 こんなホンでこれだけ見せられるというのは、やはり凄い力量と言えるのではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2024-02-10 19:45:44)
32.  遠い夜明け
基本プロットを無批判に受け入れ、映画として楽しんでしまった(という訳でもないことは後述)ことを反省したい。と言うと、傲慢かもしれませんが。 「リベラル白人の亡命劇に移行してしまう」「しかも長が過ぎる」「いや、映画の成立上止むを得ない」等の皆さんの考察に大きな示唆を受けました。感謝。 見ていて、あまりの理不尽さに怒りがふつふつと湧いてきます。ぶっ殺してやる、みたいな。というわけで、実力抵抗はなかったのかと調べたりしましたが、軽く調べただけではあったことは分かりましたが十分な情報は得られませんでした。情勢決定要因にはならなかったということでしょうか?。
[地上波(吹替)] 7点(2024-01-27 22:07:53)
33.  映画 イチケイのカラス
この手の裁判所ものにありがちな非現実性は置いておくとして…。という訳にはいかんわな。公判なんか見たこともないという人が大半だからこれで構わないという製作姿勢は許容できません。やるんだったら、どこか知らない国に舞台を移す必要があるでしょう。ドラマがベースなので、それは不可能だとは分かっていますが…。 この点と共に、何が言いたいのかよく理解できませんでした。まあ、ドラマとしての純粋な面白さを求めただけで、社会的メッセージは端から込められていなかっただけなのかもしれませんが。環境保護団体のこんなレベルのパフォーマンスは見たことがありません。茶化しているのか?。物語の肝である「ムラグラミ」について、同情的に肯定しているのか? 断罪しているのか?。とりあえずは、国家主導でチェルノブイリだったら強制避難/移住義務レベルの地に帰還を余儀なくされ、ムラの中で不満さえ口にできない人たちに思いを馳せたいと思います。 タイトルさえ聞いたことがない状態で臨みましたが、ドラマとしては楽しめました。
[地上波(邦画)] 6点(2024-01-27 17:14:15)
34.  ザ・ロック
冒頭からのスピーディーでスリリングな映像に興味津々となり、印象そのままに最後まで見続けることになりました。 内容的に基本的にはテロリストに感情移入せざるを得ませんが、突っ込みどころ満載です。 そもそも首謀者の甘さへの苛立ちはぬぐいようがありません。そもそも最初から××(ネタバレ)のつもりだった!?。攻撃を受けた時点で1基ぐらい発射しろ!。迎え撃ちには出るが、ロケットに防衛を当てないなんて。etc.etc. この映画の本質はアクションやサスペンスにあるのではないと思います。見る者に何らかの思索を要請する作品が名作足りえるとすれば、本作もそうなっているように思います。 「テロリスト」の主張の是非はそっちのけ。要求を呑むという選択肢を検討しようともしない。金で済むのに民間人81人等の見殺しを選ぶ。まあ、国家権力とはそういうものかなと。 米軍も使わないオスプレイを爆買したり、おそらく永遠に完成しない辺野古新基地に金をつぎこみ続ける国がすぐに頭に浮かびます。 「英国野郎め! おれはアイルランド系だ!」についても自分の勉強不足を振り返る契機になりました
[地上波(字幕)] 7点(2024-01-24 10:38:52)
35.  劇場版 SPY×FAMILY CODE: White
賛否両論であることは知っていたので、覚悟して臨みました。私には十分満足できる作品でした。プロットには一本筋が通っていますし、十分にダイナミックな展開にだと思いました。個人的にアクションに興味がなくてアニメへの期待度が低い(許容範囲が大きいとも)せいかもしれませんが。アニメ作品にこれ以上何を望むのかという程の充実感で映画館を後にしました。 当初レビューするつもりはなかったのですが、他の方々が辛口なので急遽べた褒め路線で…。
[映画館(邦画)] 9点(2024-01-19 21:56:01)
36.  西部戦線異状なし(1930)
物量作戦で将棋の駒のように扱われて命を落としていく末端の兵士。この映画の真価は、なぜ彼らは死ぬ必要があったのかを説明しないことにあると思いました。 扇動する教師は国のためと連呼するだけ。国のためとは具体的には?。畑でも耕したほうがようほど国のためだろうに。そもそも「国」とは?。 本作を反戦映画と位置付けるのであれば何かを実践すべきではないか。では私は、自分が日本人だという理由だけでオリンピックで日本選手を応援することはしないところから始めようと決意しました。
[地上波(吹替)] 9点(2024-01-08 16:21:21)(良:1票)
37.  トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男
「共産主義」にもいろいろあるわけで。例えば、日本で60年前後に登場した新左翼勢力のほとんどはソ連を共産主義ではないとしていました。本作でその「共産主義」の内容が説明されない意図は、2015年のアメリカの状況と照らし合わせて考えるべきなのでしょうが、私の手には余ります。 現在の日本で本作を見ると、一般論として提示するために描かなったという穿った見方さえ可能になるなと、感慨深いものがありました。 例えば22・23年に問題となった例をあげると、関東大震災時に朝鮮人大虐殺があったことに触れただけで、東京都が関与する企画で上映できなくなった映像作品が存在します。映画でドリンクを浴びせかけられるシーンがありましたが、洗脳された生徒によって階段から突き落とされて大けがを負った日の丸・君が代に反対する教師の姿がオーバーラップします。 正義とは、自己の信念とは、国家と市民の関係とは、見る者に様々な考察を要求する作品になっていると思います。
[地上波(字幕)] 7点(2024-01-05 21:35:52)
38.  ゴジラ-1.0
口コミを見て(別なサイトでしたが)、映画館で迫力を味わうべきだと。確かにゴジラの造形は見事でしたが、分量的に物足りません。それに比べて、風景や機械等の絵は意外にチープに感じました。 人間ドラマも頭をひねる箇所が満載です。ゴジラの接近を予見できた主人公は東京から離れない、直近で報道を続けるクルー達、一緒にもつれ込まず浮き飛ばして主人公だけを救うヒロイン、etc.etc.。 特攻という路線が贖罪意識含めて気に入りませんが、脱出装置で助かるというのも綺麗ごとで不満が残りました。どっこいヒロインが生きていたというのも、ありえないでしょう。じゃあ、自分はどんな作品だったら満足するのかと、もやもや感が残りました。 エンドロールの音楽も伊福部からオリジナルに移行するならもっと壮大に締めてほしかった(できないなら手を出すなよ)。
[映画館(邦画)] 6点(2023-12-03 21:10:57)(笑:1票) (良:1票)
39.  アナログ
おや、まだ誰も投稿していないのか。じゃあ、頑張って書きましょう。 手堅くまとめた、安心して見られる好作だとは思います。だだ、驚きというか、意外性がないのが不満です。この作品をわざわざお金を出してまで映画館で見る価値があったのか、と。 ミステリー系のスリリングな展開を期待したのですが、外れました。なにかこう、ありがちな流れに...。諦めない彼氏との交流で回復するなんてべたな展開は止めてくれと願ったのですが、そうなってしまった...。 携帯を持っていないだの特定の日にしか会えないだの、ミステリアスに期待させるだけ期待させて最後は予定調和。作品内容よりも悲しいかもしれません。
[映画館(邦画)] 6点(2023-10-16 11:13:11)
40.  劇場版 きのう何食べた?
「みんなのシネマレビュー」平均点7.83という高さに驚きました(「映画.com」なんか267コメントで4.1ポイント!/5点満点)。コメント数が6と少ないのでランキングには乗らないのでしょうが、邦画限定だと35位に匹敵します。 TVドラマ・シーズン2開始を前にした放映で見ました。コミックで何話か読んだだけで、TV版は見たことがありませんでした。 結論的に言えば、それなりの出来ですがTVドラマを見ようとまでは思わない、という感じです。 ジェネレーションギャップと言うべきか、頭では理解しようとする親が生理的に受け入れられないという展開を見せますが、それだけではLTGBモチーフ作品としては問題の掘り下げが足りない気がします。社会的差別の深刻さはこんなものではないでしょう。自分もそうかなあと自戒の契機にはなったのだから、社会的役割を果たした作品だは言えるかもしれませんが。あくまでモチーフでありテーマではないというつもりなので作られたのであれば、日常ドラマとしての軽さを持たせることに成功はしていると思います。 ちなみに、正月は実家に来るなと言われてでは二人で過ごそうとなるわけですが、双方とも両親と仲が良いのだからそれぞれ実家で過ごしたらどうだろう?。 料理のシーンも一部参考になりました。
[地上波(邦画)] 7点(2023-10-06 20:18:45)
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