21. ホテルローヤル
《ネタバレ》 とにかくほっこりさせられる映画です。人生の哀愁や悲しみや可笑しさを喜劇という形で提示したかったのかもしれません。でも今村昌平の世界をやるならもっとどぎつく抉るような表現にしないと物足りなさしか残りません。松山ケンイチは見事にオーラを消していてさすがに上手いです。それにしても心中した二人はどうやって死んだのでしょう。二人で仲良くベッドの上に横たわって死んでいるなんて、青酸カリとか強力な睡眠薬でもないとそう上手くは死ねないと思います。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-02-23 15:08:33) |
22. リバーズ・エッジ
一つ一つの出来事を丁寧に描写して好感が持てる映画。脚本がそれなりに良くて役者陣の演技も素晴らしいのにとくに感動はしなかった。主人公の心象が分かり辛くて感情移入出来ないのが原因なのだろうか。二階堂ふみは可愛くて演技力も素晴らしいし裸体を堂々と晒して本当に良い役者だと思うが、どう見ても高校生には見えない、24歳ぐらいに見えてしまう。ほかのクラスメート達も老けていて高校生には見えない、無理がありすぎる。この作品は役者陣の演技が肝心なので芸達者を揃えたのだろうが、最後まで違和感が拭えなかった。画格がスタンダードサイズで独特の密度と圧迫感が作品の濃密な世界を上手く表現していて素晴らしいのだが、欲を言えば多用される夜のシーンが甘い気がする。もっとはっきりとした漆黒の黒で画面を埋めて欲しかった。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-02-22 20:49:57) |
23. それでも夜は明ける
良くも悪くも、これぞ実話ものといった映画。最初からオチはわかりきっているが、とにかく最後まで飽きずに見ることが出来た。美しいライティングと奥行きのある映像、役者の演技も上手い。しかし、だから何なのとなってしまうのは実話ものの限界に思える。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-02-21 20:12:31) |
24. TRICK トリック 劇場版
完全に2時間ドラマの作り。映画と呼べるシロモノではない。手品の謎解きと仲間由紀恵のコメディエンヌっぷりを見るだけの2時間だった。 [インターネット(邦画)] 2点(2024-01-30 23:52:30) |
25. 紙の月
とりたてて不可思議なことが起こるわけではなく事実を淡々と描写していく演出は好きです。宮沢りえの小手先ではない佇まいで表現する演技が素晴らしい。最初のオーラを消した地味な女性が、子供のようにキラキラと輝き始める。若い男に貢ぐ喜びに目覚めたからだ。池松は逆に小芝居が本当に上手い、演技派の片りんを十分に見せている。役者人は頑張ったと思うが脚本がしょぼくて、締まらない話になってしまった。ラストは「だからどうなの」と思ってしまった。残念。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-01-28 21:01:58) |
26. ナイル殺人事件(2020)
《ネタバレ》 次々と殺人が起こっていくたびに話がちゃちになっていく。練りに練り上げられた第1の殺人に比べて第2・第3三の殺人のなんとお粗末なことか、特に第3の殺人は完全に蛇足。あれではブークがあんまりだ。それにジャクリーンは暗闇の中、あの距離で拳銃で1発で喉を打ち抜くなんてどれだけの神業なのか。殺しが次々に起きることで何とか話がダレるのを防いでいるのだと思うが、それならダレないような脚本を書いてもらいたいと思う。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-25 00:26:19) |
27. ヴィーガンズ・ハム
《ネタバレ》 カリバニズムを上手く料理してそれなりのブラックコメディーに仕上げていると思う。これでもかというくらいパンチラインを連発して飽きさせることが無い。ただ、後半から主人公のキャラが迷走して笑いが空回りしてしまった。美食の為なら殺人もいとわないのか、やはり人間として良心の呵責はあるのか、そこがどっちつかずのままだった。むしろ、まんまマクベス夫人と化した奥さんのほうがキャラは定まっていたように思う。かつて大岡昌平がカニバリズムを題材にして不朽の名作を書き上げたが、そこでは人間の原存在に迫るものとして扱われていた重いテーマが、ここまで軽い喜劇として料理されていることに国の違いや時代の違いを超えて驚きを禁じ得なかった。 [インターネット(吹替)] 7点(2024-01-17 21:32:59) |
28. ゆれる
光の描写が素晴らしい。映像美は評価できるが、脚本が退屈でなんとも地味な映画という印象だ。オダギリジョーだけがひたすら美味しい役をもらえている。伊武も香川もしたたかで狡猾な策略家を演じるのが得意なはずだが、この作品では地味で実直な田舎者を演じて損な役回りという印象だった。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-01-14 20:16:06) |
29. 夢売るふたり
昭和の喜劇、今村昌平や成瀬巳喜男の線を狙ったのかと思うような人間の悲劇を喜劇的に表現した映画だと思う。最後まで飽きさせずに引っ張て行く脚本はさすがだと思うが、とくにこれといった感動もなく終わってしまった。松たか子も阿部サダヲも良い演技だったし他の配役も適材適所で芸達者をそろえたのも良いが、退屈さは否めなかった。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-01-13 18:51:17) |
30. M3GAN ミーガン
《ネタバレ》 両親を事故で失った少女の心の傷をロボットが癒してくれる、少女とロボットの心の交流を描く話かと思いきや途中から様相は一変、殺人マシーンと化したミーガンをどうやって止めるかという話になってしまった。こうなるとホラー映画としてはチャチな次元になってしまってとてもお金を払ってみる気にはなれない。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-01-12 15:42:59) |
31. 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
《ネタバレ》 画風が水木しげるとはかけ離れていて勘弁してほしかった、とくにヒロインの顔が全く駄目。ストーリーはどうしようもないが、流石に鬼太郎は抜群にかっこいい、髪の毛針で泣きそうになってしまった。もともとの水木しげるの設定が素晴らしすぎてそれだけで5点の価値はある。 [映画館(邦画)] 5点(2023-12-28 16:47:38) |
32. スイート・マイホーム
《ネタバレ》 俳優陣がいい演技をしていてそこは文句ないのだが、あとがダメダメ。なぜ何人も殺したのか、ラストのシーンはなんの意味があるのか。 [インターネット(邦画)] 3点(2023-12-28 16:43:42) |
33. 神さまの言うとおり
《ネタバレ》 これは何だろう。続編があるということなのか?話が途中で終わってしまったので拍子抜けした。それなりにゲーム感覚でカイジのように楽しんでいたのだが、ラストのぶった切りでがっかりです。それにしても福士蒼汰はおいしい役をもらったなと思った。 [インターネット(邦画)] 3点(2023-11-30 14:31:42) |
34. 非常宣言
《ネタバレ》 バイオテロの話。次から次へと話が展開していき全く飽きさせない、最後まで目が離せない演出やカメラワークは見事。惜しいのはハワイ近辺から韓国へ引き返す時にすでに燃料が持たないかもしれないと言っていたのは何だったのかというクライマックス。成田に着陸しようとしたのも燃料が無かったからではないのか、ソウル上空で着陸するしないで揉めててもまだある燃料、燃料ありすぎだろ。飛行機が成田を通過してからソウルに着くまでの2時間で、自らにウイルスを感染させなおかつ治療薬まで打って治療薬の有効性を実証しようとする刑事さん。いや、どう考えたって数日はかかるでしょう。そのへんのツッコミが脳内をぐるぐる駆け巡って話に集中できなくなってしまいました。 日本の自衛隊が韓国の民間機に対して威嚇発砲するシーンはわざとか?そんなに反日感情を煽りたいのか?日本国内で上映することに躊躇してしまうシーンだ。 日本語吹き替え版で見てしまったので、日本国内ニュースは日本語、韓国国内ニュースも日本語になってしまい混乱した。、字幕版で見ることをおすすめします。 [インターネット(吹替)] 5点(2023-11-11 18:29:34) |
35. バタアシ金魚
普通の高校生が当たり前のようにビールを飲んで煙草を吸っている。今ではありえないシーンに時代を感じる。「みゆき」や「Boys & Girls」「台風クラブ」にも感じた1980年代の青春映画の典型的な香りがした。ぶっきらぼうな物言いと微妙な会話の間、それで物語が魅力的なら傑作になるのだろうが、この作品はそうはならなかった。退屈な脚本に途中から話がダレてしまって見ていて苦痛を感じた。高岡早紀の魅力でなんとかプラス1点。 [インターネット(邦画)] 3点(2023-10-29 14:20:27) |
36. グランド・ブダペスト・ホテル
全てのカットが垂直な構図で撮られている。まるで絵画のような構図、シンメトリーの多用が独特の世界を作り上げている。話は倒叙式に語られ、飽きさせない展開は面白い。とくに感動するような話でもないが、心になんとも言えない余韻が残る。これだけ美しい映像を見せられて損はしていないという気がする。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-10-24 22:25:09) |
37. 観察 永遠に君をみつめて
映画的な映画。カットの一つ一つに意味を持たせていて感心した。例えばガソリンスタンドの2つ並んだ赤青のノズルのアップで二人の結婚を表現しているのは白眉だと思う。ただ、ストーリーがあまりにもベタで寓話というにしてもちょっとどうかと思う。寓話ならば強烈なテーマが欲しいところだが、結局覗き魔と覗かれ魔のおはなしで終わってしまっているような気がする。それにしても、子役のルックスがきちんと成人俳優のルックスに繋がっているのは素晴らしいキャスティングだと思う、大人になったら別人じゃんということが全くなくて納得の成人ぶりだった。子役の弥生役の子がバチクソ可愛かったのでプラス2点。これやったらクラスの男の子がみんな惚れてまうやろ。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-10-22 20:34:02) |
38. 沈黙のパレード
3年前の話と、5年前の話と、15年前の話が挿入されつつ現在の話が語られるのでなんともわかり辛い。登場人物を認識するのに疲れてしまって途中で飽きてしまった。謎解きになってようやく少しずつ話がわかってきたが結局オチがなんともしょぼかった。ガリレオシリーズもいい加減ネタ切れ感は否めないと思う。だんだんつまらなくなってくる。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-10-22 16:59:44) |
39. フォルトゥナの瞳
なんともしょぼい映画。無理やりな設定でなんとかドラマを作ろうとしてもすべてのエピソードがちゃちすぎる。なんで主人公の周りは死人でいっぱいなんだ。無理がありすぎるだろう。狭心症の診断が付いたら、バルーン&ステントで心筋梗塞を予防しろよ、髭のお医者さん。有村はワンパターンの演技でいつも通りだし、そろそろ次の映画が難しくなるぞ、でも、かわいいからプラス1点。 [インターネット(邦画)] 3点(2023-10-15 21:48:43) |
40. シックス・センス
《ネタバレ》 幽霊が見える子供の話。はっきりいって付いて行けなかった。俳優は皆さん素晴らしい演技だったと思うし、映像も音楽も美しい。名作の雰囲気に満ちているが、幽霊が見えるって統合失調症ですか。全然治療していないんですけど。途中何度か寝た。 主人公の名前がマルコムだとわかってなかったので、ラストシーンで奥さんはマルコムという浮気相手の名前を口にしたのだと理解してしまった。ココの書き込みを読んでようやくオチがわかった次第、オレってアホですか・・・ [インターネット(字幕)] 4点(2023-10-15 17:51:53) |