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コメント数 59

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21.  ピアノ・レッスン
美しい映画。官能的であり、情熱的でもあり、人間の生と性を大胆に描いた、カンピオンの野心作。言葉を失った(封印した)エーダを、頭でっかちにならず、繊細に情熱的に演じたハンターの演技は素晴らしい。この映画で重要な役割を果たした、マイケル・ナイマンの、心の奥底に潜む感情を掻き立てるような、美しくかつ叙情的なピアノの調べが、とても深い余韻をもたらすのに成功している。
10点(2003-02-02 12:35:42)(良:1票)
22.  いつか晴れた日に
オースティン原作の「分別と多感」の姉と妹は、映画の設定よりもずっと年齢は若い。時代背景も勿論だが、昔の人のほうが精神的にずっと大人だったということだろう。これを現代の人間が見ても違和感のないようにするのに、トンプソンは随分、苦心したに違いない。この映画で、分別はトンプソンであり、多感はウィンスレットなのは一目瞭然。トンプソンのウィットにとんだ脚本も素晴らしいが、それを取り巻く俳優陣のバランスのとれた演技が非常に良く、この映画をアン・リーが監督したのには納得する反面、驚きでもあり、彼の守備範囲の広さには感心させられた。一種教訓を含んだ映画でもあるが、観ていて飽きさせない。俳優の調和がいかに大切か、観ていれば分かると思う。
7点(2003-02-02 01:02:35)
23.  バニラ・スカイ
オリジナル「オープン・ユア・アイズ」には到底及ばない酷い出来なのが残念。トム・クルーズの顔面崩壊は、彼の内面の歪みを視覚的に表現した面白いアイデアだが、如何せん話に説得力が無い。全編を通して出ているペネロペより、要所要所で登場するキャメロンのほうがずっと映画を盛り上げていたが、それも空しい・・・。実際、トムのあの表情・・・。あんな彼の顔は観たことが無い。うがった見方かもしれないが、ペネロペが好きで好きでどうしようもないというのが見て取れて、ウンザリさせられたのだ。なぜキャメロン・クロウはこんな映画に参加する気になったのか、それが疑問
3点(2003-02-02 00:53:22)
24.  あの頃ペニー・レインと
この映画の時代には勿論生まれてもいないし、私はアメリカ人でもない。けれど、なぜか「懐かしさ」がこみ上げて来る作品。主人公のようにワクワクするのを抑えられなかった。クロウ・タッチ(こんな言葉は無いけれど)の面目躍如と言うところでしょうか。ライトな作風が多いのに、いずれもサラリとしていて、でも肝心な部分はしっかりと描いている。胸が「キュン」となる甘酸っぱさ、痛さが心地いい。「ザ・エージェント」もいいけれど、これもクロウの愛情がたくさん詰まった作品。
7点(2003-02-01 20:12:12)
25.  リプリー
この映画はジュード・ロウの映画です。マット・デイモンは残念ながら、完全に彼に食われていた。ジュードの存在感は、劇中の「あの人って太陽みたいな人」というグウィネス・パルトロウの台詞に集約されています。だからスクリーンから彼が消えてしまってからは、映画の輝きも失せてしまうのです。今ではもうこんな豪華キャストはそうそう望めないでしょう。ただ、映画のつくりが平坦で、サスペンスフルでもなく退屈なのは、監督の不手際、そのものです。残念です
5点(2003-02-01 20:05:18)
26.  ハンナとその姉妹
アレン映画の中でもとくに好きな一編です。三人姉妹を軸に展開される人間模様が滑稽でいてシニカルで、ユーモアもあり、素晴らしい出来。アレンの私的映画は、この作品から普遍的な様相を呈したと言ってもいいのでは。ラストは衝撃的で、あらゆる映画のなかでも、ベスト10に入る意外な幕切れではないでしょうか。ダイアン・ウィーストが魅力的。
8点(2003-02-01 19:58:37)
27.  ガス燈(1944)
バーグマンの演技と美貌が映画を上回っていたと思います。徐々に精神的追い詰められていくヒロインを、丁寧に彼女は演じているし、ボワイエの怪しい魅力も忘れられません。あの声、独特の響きが私は好きです。アンジェラ・ランズベリーの小生意気なメイドも印象に残っています
6点(2003-02-01 19:48:52)
28.  バウンティフルへの旅
感銘を与える忘れがたい作品。メアリー・スチュアート・マスターソンの父が監督した作品です。ジェラルディン・ペイジ演じるスウィートなおばあちゃんぶりはさすが。「バウンティフルへ帰りたい」という彼女の気持ちが痛いほど伝わってきて、観ているこっちも道中ハラハラしどうしでした。それを取り巻く息子夫婦や、バスで知り合う女性たちなど、どれもうそ臭さが全く無くて、良いのです。心が洗われるような気持ちになったことを憶えています。
7点(2003-02-01 19:42:53)
29.  素晴らしき休日(1938)
ヘプバーンとグラント、相性抜群の二人の共演が楽しめる、スクリューボールド・コメディです。ヘプバーンが住む家の豪華なセットは見ものです。またグラントとヘプバーンが手をとりあい、ソファーをまたぎ舞い降りるシーンはとくに有名で、マドンナの「二番目に幸せなこと」でルパート・エヴェレットと再現して見せています。また、ヘプバーンの飲んだくれの弟、リュー・エアーズも笑わせてくれます。
6点(2003-02-01 19:36:07)
30.  フランス軍中尉の女
これは映画中映画の傑作です。「フランス軍中尉の女」という映画に出演しているストリープとアイアンズが、実際にも不倫関係にあるという、二役二重構造の巧みな語り口、ストリープが自ら指名してアイアンズを起用した作品で、カレル・ライスの真摯な演出も評価できます。特に「私は恥に生きます」という女を熱演しているストリープがまことに素晴らしい。是非ご覧あれ
8点(2003-02-01 19:30:01)
31.  フィラデルフィア物語
まさにスクリューボールド・コメディの傑作中の傑作。ヘプバーンの真に偉大な演技の1つといえる。間合い、テンポ、ストーリー、演技どれをとっても、一流の作品。まさにコメディとは、こういう映画を言うのです。ヘプバーンの意欲は、彼女自らが、舞台化権を取得し、大成功を収めた後、MGMに持ち込んで映画化にこぎつけ、絶賛された過程をみてもよくわかる。ちなみに舞台ではヴァン・ヘフリンとジョゼフ・コットンがスチャワートとグラントの役を演じていました。
10点(2003-02-01 18:45:14)(良:1票)
32.  旅情(1955)
くちなしの花、あれがふたりの恋のすべてを物語っています。指先にすんでのところで届かない。そのまま流れていってしまう。とても切ないけれど、ヘプバーンのいつまでも手を振り続けるシーンは忘れられません。駅と言えば「終着駅」「ひまわり」も印象的な映画ですね。ご覧になってない方は、おすすめです
8点(2003-02-01 17:50:49)
33.  めぐり逢い(1957)
デボラ・カーの全盛期の作品ですが、あの美しさにはため息ものです。だから93年のオスカーセレモニーに名誉賞を受け取りに現れた時は、ショックだった・・・。とはいえ、いい映画です。アイリーン・ダンの「邂逅」も悪くないけど、マッケリーお気に入りの作品だから、自らリメイクしたのでしょう。カーの自宅を訪れて、グラントが絵を見つけるくだりは、ああ!よかった!と思わず涙がこぼれた。あの時のグラントの表情も胸に迫りました
7点(2003-02-01 17:46:13)
34.  ルナ
ベルトルーチはいい監督ですが、彼の作品群のなかでも個人的に大好きな映画です。オペラ歌手を演じた、母性がにじみ出ているジル・クレイバーグがとてもイイんです。アリダ・ヴァッリなんかもちょい役ででてくるところも美味しい(笑)題名どおり 「月」がとても印象的。近親相姦的なテーマですが、いやらしいところなど、微塵も感じない。クレイバーグの代表作「結婚しない女」と並んで好きです。「イッツ・マイ・ターン」の数学教授の役もチャーミングだけど。
8点(2003-02-01 17:40:16)
35.  母の眠り
ストリープ演じる母性愛の強い母とその母を疎ましく思う娘。こんな関係はどこにでもあるものだと思います。この映画はただのお涙頂戴映画ではありません。普通なら、「ウゲエ」と思わずうなる内容かもしれないし、そう思う人も多いみたいだけれど、私はこの映画を観て、センチメンタリズムなどは感じなかった。むしろそれを排除した作品。そうでなければ、ただの安っぽい作品になってしまうから。ストリープの「幸せになるのは簡単。無いものねだりはせずに、今あるものを大切に、心豊かに生きることだ」(確かこんなかんじだった)という台詞は胸にグサリと突き刺さりました。ゼルウィガーのシリアスな演技もなかなか良いですね。彼女は女優としてこの映画で大きく飛躍したと、私は感じました。
7点(2003-02-01 17:33:13)(良:1票)
36.  愛と哀しみの果て
壮大なスケールのロマンス大作ですが、ディネーセンの原作「アフリカの日々」とは全く違う映画になっていたことに、少々残念だなと感じました。ストリープのオランダ訛りはグッドです。さすがに上手い。「同行は許さない」という台詞が彼女の独占欲の強さを顕著に表しています。それが、結果的に、奔放なレッドフォードとの関係を壊していくことになるのは悲しいけど。
6点(2003-02-01 17:10:03)
37.  ソフィーの選択
メリル・ストリープの真価が発揮された映画。彼女の数ある作品の中でも、最高級の演技です。訛りの女王といわれるだけあり、たどたどしいポーランド英語も見事です。典型的なナチ少女だった彼女が、そのナチに人生を踏みにじられる壮絶な人生。観ていて胸が苦しくなった。映像も美しい映画でした。
8点(2003-02-01 17:04:22)
38.  Queen Victoria 至上の恋
デンチの重量級の存在感、ビリー・コノリーの渋い演技に引き込まれましたね。これこそ「愛」なのかもしれない。とても繊細で微妙なところを行き交うふたりの思いが端々に感じられ、観ていて素敵だな、と思えました。愛してるとか好きだの嫌いだのと言っている子供じみた映画が馬鹿らしく映ってしまうのです。
7点(2003-02-01 16:57:35)
39.  チェイシング・エイミー
あの映画のパッケージはなんなの?「いっぱいHしてなにがいけないの?」だったっけ・・・。映画の内容からは外れまくっている。この映画を観てアレを書いた、映画会社やデザイナーはアホだ!この映画はジェイソン・リーの出世作だね。ジョーイ・ローレンス・アダムスにも好感がもてた。にしても、あの声。ジェニファー・ティリーと並ぶ変な声・・・。ベン・アフレック・・・問題外です。彼以外はそこそこ頑張ってます。
4点(2003-02-01 16:53:22)
40.  私の愛情の対象
決していいできではない。あの終わり方はいかにもハリウッド的。しかし好感の持てる作品です。アニストンっていったら「モノクロームの夜」「ピクチャー・パーフェクト」でかろうじて印象に残る程度の女優だったし・・・。彼女の選択は間違いともそうでないともいえない。ただ、ゲイとストレートの女性の間には友情は成立しても、愛は成立しない。そこら辺も丁寧に描かれています。でも、この映画にでていたナイジェル・ホーソーンが亡くなったのは残念だ・・・。自分の選択には責任を持つべし。自由には大きな責任が伴うのだと感じましたね。今のところ、彼女の映画の代表作品と捉えてもいいんじゃないかな
5点(2003-02-01 16:48:55)
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