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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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381.  セールスマン 《ネタバレ》 
性暴力を描いた作品。だが、アスガー・ファルハディ監督だけあって、そういう描写は一切描かず、悲惨な状況に滅入る暇もなく、病院のシーンに切り替える。直接的な表現も用いらず、常に台詞が遠回し。確かに力量は高いと言えるが、正しくは"描きたくても描けない"のだ。一見、西洋化が進んでいるようで、イスラム教国家イランならではのしがらみが全編を支配する。恥の観念が強く、被害を公にされることを恐れる女性の立場の低さや貧困が表面では浮かばないように描いているし、劇中劇でも検閲が入る。常に息苦しく緩慢な展開が続く。終盤で犯人が見つかったときから物語は急変する。夫は加害者の老人の家庭を破壊するような方法で復讐をしようとするが、病気持ちの老人の容態が急変したタイミングで家族が駆けつけてくる。幸福な家庭を持つ老人と泣き叫ぶ家族により、完遂しようにもできない宙ぶらりん状態。皮肉にも復讐を望まぬ妻との関係に亀裂が広がっていく。何て後味が悪いのか。あのとき~していればの後悔が、劇中劇の『セールスマンの死』とリンクする。この作品も非情な資本主義に呑まれていく男の悲劇を描いていた。そのアメリカ的資本主義にイラン社会がついていけていない不安と苛立ちが付きまとう。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-19 00:36:41)
382.  37セカンズ 《ネタバレ》 
傑作。邦画特有のバタ臭さがなく、全編瑞々しいまでの鮮烈な映像の数々と、序盤のアニメーションを駆使した新鮮な演出で引き込ませておいて後半のロードムービーへの跳躍が見事。障害者を扱っている以上、重苦しい内容になりそうだが、あえてファンタジーを用いながらも、地に足がついたドキュメンタリーとしての側面も見せる。カラッとしていて暗くなりすぎないのだ。主役が実際の脳性麻痺の方で、そんな彼女とシンクロするように世界が広がっていくこの物語は冒険だったはずだ。自分を今まで縛り付けていた存在を振り切り、再び母親と向かい合うシーンが白眉。障害の度合いは違うにせよ、実体験で息苦しさを感じている自分からして共感できるものばかりだった。同じ境遇の人の背中を押してくれるくらい凄いパワー。HIKARI監督の今後に活躍に期待したい。既存の邦画業界に潰されない場所で飛躍して欲しい。
[インターネット(邦画)] 9点(2020-05-19 00:09:22)(良:1票)
383.  天使にラブ・ソングを・・・
30年近い前の映画なのに古臭さを全く感じないのが凄い。それはウーピー・ゴールドバーグの強烈なキャラクターに尽きる。俗世にまみれながらも陽気でたくましい。殺伐とした序盤でもコメディタッチで突き抜ける潔さ。そんな彼女が匿われ先の閉塞的な修道院を歌で変えていくわけだが、(たとえ安直でも)歌がどれだけ観客の心を動かすかを教えてくれる。だから、どれだけご都合主義で大団円だろうが許してしまうパワーがあった。細かい部分は気にせず、誰もが楽しめる大衆映画という意味では名作の域ではないか。
[地上波(字幕)] 8点(2020-05-17 12:17:56)
384.  リプリー
遠い昔に鑑賞。当時、『太陽がいっぱい』は見ていなかったので、比較することなく普通にサスペンス映画としては及第点。己を偽り、財産や恋人を手に入れても、嘘で塗り固めた幸福でしかなく幸せには感じられなかった。当然、秘密が綻び、愛の歪みによって悲劇が起こる。美形には見えない、マッチョになる前の貧相なマット・デイモンだからこそ説得力がある。
[ビデオ(吹替)] 5点(2020-04-28 19:02:13)
385.  太陽がいっぱい
先にリメイク視聴済。緊迫感あふれるサスペンスより、犯罪青春映画という側面が強い。台詞が少ない分、アラン・ドロンの抱えている灼けるような野心と月夜のような深い闇が際立つ。陽を浴びる側になった青年に訪れる、まさかの呆気ない幕切れが鮮烈。
[DVD(字幕)] 6点(2020-04-28 18:27:14)
386.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
新型コロナウィルスが猛威を振るわなければ、ずっと見ることがなかっただろう。淡々と山場も情緒的なシーンも排除され、次々と増えていく感染者と死者、その恐怖に暴力と混沌が拡散していく。描かれていることはまるで現代を予言しているような不気味さ。主役級のスター俳優もあっさり殺し、リアリティに寄与している。今日、ツイッターを始めとするSNSを俯瞰すれば、怒りと鬱屈で無知な人々を扇動し、世論誘導させようとする目論見もあれば、だからといって政府の対応に不満だらけの日々を過ごしているのも事実。映画は一旦終息して、感染源の遠因は他でもない人間という因果応報な終わり方だが、現実はもっと酷く無関心だ。いつの時代も、パンデミック→大恐慌→戦争がセットである以上、歴史の転換点を体験しているわけであり、コロナ終息で本作をひとときの流行で終わらせるものではない。そこに都合よく作られた人間の業が垣間見える。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-27 23:31:57)(良:1票)
387.  ガールズ&パンツァー 最終章 第2話 《ネタバレ》 
前作のBC自由学園戦からの切り上げから一年以上待たされた本作だが、綿密に作られた分、期待は裏切らない。相変わらず個性的な登場人物が短いながらも存在感を発揮し、後半では劇場版で協力して戦っていた知波単学園が敵として対決することになる。マンネリに陥らないように湿地帯での戦闘はバリエーションに富んでいて、息抜き的なシーンも重要な場面で活かされる面白さ。突撃ばかりで自滅する弱小校の知波単学園の成長ぶりにファン増加は間違いなしだろう。まだまだ面白くできるので、これからも視聴を続けていきたい。
[DVD(邦画)] 7点(2020-04-27 23:14:41)
388.  シンデレラ(2015) 《ネタバレ》 
誰もが知っている童話そのままに、最高の特殊効果と美術でどこまで限界に近づけるかを再現。短編で終わらせることもできる内容なだけに、原作破壊を最低限に留めた上で世界観の補強を行い、一人一人の行動に説得力を持たせている。憎まれ役のケイト・ブランシェットの奥に秘めた嫉妬と悲しみが映画に奥行きを持たせており、謀略が立ち去った王国でシンデレラはいつまでも幸せに暮らしましたになるとは限らない。それでも待ち受ける試練に心が凍りつくことなく乗り越えられるかもしれない強さをリリー・ジェームズが体現してみせる。
[地上波(字幕)] 7点(2020-04-25 11:15:24)
389.  美女と野獣(1991)
遠い昔に見ていただけで、ストーリーラインを除くとあまり記憶に残っていない。なので新鮮な気持ちで見ることができた。世界観を補強した実写版も良かったけれど大人の事情もあるだけに、上映時間が短くこういうあっさりな感じも悪くない。
[地上波(字幕)] 7点(2020-04-25 11:14:02)
390.  名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)
もうこの手の推しキャラ路線に質がどうとか言うのは野暮だろうな。メインのミステリーとサスペンスはそっちのけで、いつも通りドッカンドッカンな平常運転だったかと。別人として同行しているのに最後までコナンに気付けない蘭を始めとする、思い入れのあるレギュラーもなく、映画ゲストキャラにも魅力が感じられず、淡々と見終えた印象です。ファンムービーと割り切って、ヒットし続けるならそれで構わないが、純粋に映画として見るなら"粋じゃない"。定番アニメに頼らざるを得ない邦画の脆弱さに眩暈がする。
[地上波(邦画)] 4点(2020-04-17 23:53:27)
391.  トレイン・ミッション
期待しなければそれなりの暇潰しにはなるだろう。ただ、ほぼ電車で展開される、その縛りに拘りたいのであれば、揉み消し側の穴だらけのプランや無茶苦茶なアクションはどうにかして欲しかった。それだとかなり地味になるし、派手な見せ場がないと集客できないのは分かるが、描きたいことを詰め込みすぎて、アイデア一本勝負が薄れてしまっては勿体ない。
[地上波(字幕)] 4点(2020-04-16 23:30:23)
392.  羅生門(1950) 《ネタバレ》 
女は犯され、男は死んだ。それだけが事実。だが誰の視点で詳細が語られようが、自分の有利なように繰り広げられる"物語"がそこにあった。真相が醜悪で泥臭いものだとしても、受け取る側は好みの情報を事実として広めていく。まさに現代社会のマウンティングとファクトチェックそのものだ。最低限のセットだけで中世と感じさせる黒澤明の力量は言うまでもない。京マチ子の多重人格にも似た怪演が、男の所有物として踏み躙られてきた女という生き物が、如何に時代をしたたかに生きてきたことを印象付ける。人間の愚かさに直面しながらもそれでも世は捨てたものではないと思わせる重厚なヒューマニズムが、モノクロ画面に鮮やかに焼き付けるラストが心に残る。たとえその意見が個人から見た美談だとしても・・・
[地上波(邦画)] 7点(2020-04-16 00:45:47)
393.  ある天文学者の恋文 《ネタバレ》 
トルナトーレは『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』くらいしか見ていなかった。父娘ほどの年の差遠距離恋愛ものかと思いきや、まさかの教授死亡。その後、彼女の行動を見透かすかのようにビデオレターが次々と封筒で送られてくる・・・。どういうどんでん返しがあるのか引っ張られるわけだが、良く言えば恋人を失った若い女性の自立物語、悪く言えば回りくどいオッサンの妄想垂れ流しである。しかも不倫で秘密裏に彼女の過去を探っていたのだから尚更。彼女を立ち直らせたいのであれば、聖域に立ち入らず、弁護士に遺品等を預けて潔く身を引くべきなのに、これでは映画にはならないから、結局気持ち悪い展開をダラダラ続けていくことになる。女はそこに疑問すら感じない都合の良い人形のよう。監督の"素敵な恋愛"、昔ならともかくいくらなんでも時代遅れとしか言いようがない。温故知新というものを失い、自分自身に酔っているようだった。
[地上波(字幕)] 4点(2020-04-16 00:06:12)
394.  インデペンデンス・デイ: リサージェンス
確かに前作も問題だったが、当時としては規格外のスケールで、特撮技術の限界に挑戦したという意味では価値はあった。だが、CG全盛の時代に何の捻りもなく同じ展開を繰り返すことに意味を見出せなかった。前作のキャストがほとんど続投する必然性もないくらい、目まぐるしく場面展開し、誰かに肩入れする気持ちも削がれて、勝手にやってくれと思ったくらいだ。また、中国市場に念頭を置いたキャスティングと宣伝が目立ち、日本がどれだけ国際社会から置いて行かれているか痛感させられる。今後も反トランプで、ますますハリウッドの中国依存は加速していくことだろう。時代の流れかな・・・
[地上波(吹替)] 3点(2020-03-26 23:44:29)
395.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 
10年ぶりに監督も脚本も主演4人も続投で、さらにスケールアップ! と思いきや、そこまで肩肘を張らず、いつも通りゆる~いサバイバルライフを可笑しみたっぷりに描き出す。『リトル・ミス・サンシャイン』の頃から体型に片鱗のあったアビゲイル・プレスリンの変貌ぶりをよそに、10年前から全く変わっていないジェシー・アイゼンバーグの対比が面白い。ゾンビは出てもあくまで背景に過ぎず、ファミリー崩壊の危機も最後は大団円に終わる安心感。一見、変化していないように見えるが、その面白さを維持させるのが難しいからこそ、如何にマンネリに陥らせないか。途中からキャラの被る二人組が登場したり、死んだと思ったアホの子がなんと生きていたり、誕生日プレゼントの使い方もそうで、あらゆる小ネタも演出もスマートに決めていく。キャリアを重ねた彼らが成せる業だろう。難しいと思うが、10年後に3作目は如何ですか?
[DVD(字幕)] 6点(2020-03-26 23:05:42)
396.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 
アメコミ映画初の作品賞候補とのことだが、アフリカ系主体、フェミニズムといった反トランプ的要素が考慮された結果だろう。多様性を意識しすぎるというよりゴリ押し感があり、映画にあまりのめり込めなかった。地上波ではかなり削られていたようだが、どれもこれもどこかで見た展開ばかりで、奇抜な設定以外、目新しいストーリーも捻りも存在しない。舞台衣装とセットだけは良かった。MCUに興味がなければ苦行のような映画だろう。同監督なら『フルートベール駅で』のような作家性の発揮できる映画が自分には合う。エンタメ性と多様性が水と油のように混ざらないのは、一部を除き、最近のディズニーの持病みたいになっているね。
[地上波(吹替)] 4点(2020-03-21 00:50:58)
397.  ベニスに死す 《ネタバレ》 
テレビ放送のため、かなり削っていると思うが何てこともない。枯れたオッサンが有望な美少年に恋心を抱くだけの話。互いを意識しているのか、一方的なだけなのかニアミスしたまま映画は終わる。正に憧れで終わるあたりに、凡庸な芸術家のまま人生を終わっていく醜い中年と、手の届かない世界に漂う少年の美の対比が際立つ。上流社会の退廃的美学を被せて、これぞ芸術と名作らしく見せているようで底が浅く見えるのは、学の足りない自分がその境地に至っていないからか。ここまで徹底して、何も手に入れられなかった老いぼれが醜く描かれると長生きしたくない。
[地上波(字幕)] 4点(2020-03-21 00:30:15)
398.  翔んで埼玉
原作漫画未読。ローカルネタ満載のギャグ作品なのは分かってはいたけど、本当に見るに堪えない。如何にもテレビ局が作ったような下品さに満ち溢れていて、突き抜けて敬意を感じるかと言えば否。テレビ特番で十分すぎる。フィクションが現実とどうリンクするかなんて大したことなく、バラエティの内輪話を延々と聞かされているようで早く終わってほしいと何度も思った。本当に優れた娯楽映画ならローカルネタばかりにゴリ押しせず、興味のない人でも楽しめるように実力で勝負するはず。黒澤明から真似事と評された日本アカデミー賞で最多候補、他方、本家では韓国映画が主要部門を席巻。本当にこれで良いのか? どうしても絶賛しなければいけない空気に疑問を抱かざるを得ない。
[地上波(邦画)] 2点(2020-02-17 23:50:18)
399.  1917 命をかけた伝令
アカデミー賞大本命と謳われながら期待しなかった。案の定、ワンカット風撮影が売りで、それ以上の驚きは感じられなかった。確かに綿密に計算され尽くしたワンカット風の演出に、制作陣の執念深さ、圧倒的な力量と労力は伝わってきた。だが、その凄さが面白さや感動に繋がるかは別の話。技巧を優先させすぎて、登場人物に血が通っていないように感じられるのは何故だろう? どこかビデオゲームを見せられているようで中途半端にドラマを挿入するから違和感がある。オスカーに受けそうなベタベタな戦争ものなら尚更。一応、最後まで見ることができたので悪くない映画だと思うが、作品賞を取れない理由が分かる気がした。「新鮮味がなさすぎる」。
[映画館(字幕)] 6点(2020-02-17 19:34:29)(良:1票)
400.  アトランティックス 《ネタバレ》 
アフリカ系女性監督ならではの感性と独特の作家性が発揮された、常に浮遊感に漂うゴースト・ラブストーリー。時折、ブードゥー教を思わせる呪詛的なホラーの片鱗を見せつつも、むしろ描かれるのは昔の慣習(強制結婚、処女検査等)に囚われた女性がモノとして扱われる社会、そして給料未払いに代表される格差社会に対する抵抗である。欧州へ不法移民を試み海に呑み込まれた男性労働者が、女性たちに憑依し、かつての雇い主を恐怖に陥れる描写を見ても、権力と男性優位社会からの女性の自立を表明する。青い画面に揺らめく緑のネオンに代表される、時折挟み込まれる詩的なイメージに、バリー・ジェンキンスの作風は意識しているだろう。本作はカンヌ映画祭で次点のグランプリを獲得しているが、アフリカ映画という馴染みの低さによるNetflix配信であるため、独立映画の立ち位置の危うさがくっきり浮かび上がった。映画界も分断が進んでいくのだろうか?
[インターネット(字幕)] 5点(2020-02-02 18:56:10)
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