4101. ア・フュー・グッドメン
キャスティングは豪華だし、2時間20分を快調に押し切る見せ方の巧さもあるしで、一応面白く味わうことはできるんですけど、やはり底が浅いんです。「ここで主人公の嫌な部分を見せます」「この辺で主人公が覚醒します」「ここでちょっと実力を発揮します」「そろそろいったん危機が訪れます」みたいなポイントが、いちいち作為的で分かりやすすぎで、台本の裏が透けてくるというか、制作者の副音声解説付で見ているような気になってしまうのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-03-12 04:03:10) |
4102. 黄金の七人
《ネタバレ》 全体の構成として、前置きなしでいきなり金庫破り作業に着手し始め、そのまま1時間にわたって一気に作業をやり通すという単純明快ぶりが凄い。その後の、裏切っているのかいないのかよく分からないようなファジーな展開も、欧州っぽくて良い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-03-11 01:53:48) |
4103. ダブルベッド
登場人物がそろって無意味に退廃的かつ享楽的なのは印象的だったが、だからといってこの話で何が表現したかったのかはよく分からない。しかし、石田えり+高橋ひとみの混浴背中流しシーンはびっくりした(笑)。 5点(2005-03-09 02:27:00) |
4104. アサインメント
どの部分を強調したかったのか分からないし、スパイ系の割には、いざ作戦開始!という部分でも少しもスリリングさがない。敵方との知能的な部分でのやりとりもないし、盛り上がりのないまますーっと流れていった感じ。 3点(2005-03-08 23:46:59) |
4105. ラッシュアワー2
チャン・ツィイーけばすぎ。ルーシー・リュウかと思ったやんけ。それに、せっかくアクションもできるツィイーなのに、ジャッキーとのやり合いはほとんどないし・・・。 3点(2005-03-07 00:39:23) |
4106. ゲッタウェイ(1972)
《ネタバレ》 マックイーンが経歴を生かして銀行強盗!さあやるぞ!のはずなんだけど、その強盗シーンを皮切りに、全体のテンポと歯切れが妙に悪い。マックイーンが少しも格好良くない。というか、作品全体にじめじめした雰囲気すら漂っている。もしかしたら強盗や逃走はあくまでもネタであって、その背後の人間関係のどうのこうのを描きたかったのかもしれないけど、それにしては展開が単調だし、ドラマにも乏しいですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-03-05 17:43:37) |
4107. I am Sam アイ・アム・サム
《ネタバレ》 設定と筋立てだけだったら陳腐な方向にも陥りそうなのだが、そうはなっていない。まず何よりも、最大の功労者はミシェル・ファイファーでしょう。ショーン・ペンやダコタ・ファニングが目立ちがちな作品構成ではあるものの、骨を支えているのはミシェルです。わずかな表情の動きですべてを表現していますし、それでいて大げさにならないのはこの人ならではです。あと、あのラストはやはり「クレイマー」へのオマージュですかね(作中でも再三台詞に登場していますし)。●(追記)で、この作品で提示された「親子引き裂かれ問題」は、むしろバリエーションを増やして「現在でも」存在しています。その意味で、実は公開当時より存在の意義を増しているともいえるかも。知的障害だけがテーマではないですよ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-03-04 23:56:07) |
4108. レッド・バイオリン
《ネタバレ》 冒頭、何気なく始まったオークションにいろんなつながりが交錯しているという語り方は大いに好みで、ここだけで許せてしまいます(相互の交錯はあまりあるわけではなく、構造は単純ですが)。一つ一つのエピソードはそのまんますぎないかというのが前は気になっていたのですが、よく見ると、撮影や美術関係にも相当手間暇をかけていますね。 [DVD(字幕)] 7点(2005-03-04 18:10:55) |
4109. ポリス・ストーリー/香港国際警察
マ、マギー・チャンが・・・若い!しかも、顔つきは南條玲子に似ている!しかし、マギー・チャンにしろブリジット・リンにしろ、ヒロイン役でも容赦なく投げ飛ばされてるんですね。やはりこの辺の女優さんは気合の入り方が違う。 5点(2005-03-02 22:28:18) |
4110. デュエット(2000)
話が少しも前に進まないので、見ていて終始いらいらした。もっと、いくらでも面白くできそうな設定だと思うのだが。音楽の持つ効能がまったく生かされていない。 3点(2005-03-02 17:09:57) |
4111. スパイダーマン2
《ネタバレ》 最初に見たときは、さすが2作目だけあってアクション全開!と思っていたのですが、再見するとそうでもありませんでした。もちろん、アクション比率は前作より高いのですが、それ以上に、序盤から前半から後半まで、妙にじめじめチマチマした場面が多いのです。むしろ、エピソード・ゼロに過ぎなかったはずの前作の方が、メリハリと躍動感があったという気すらしてきます。●それと、悪役がモリーナのオッサンというのは、やっぱりなあ。この役は、真面目なはずの研究者が暴走して変性した、というところがミソなのに(だからラストに意味が出てくる)、この人だと、最初からワルにしか見えず、しかも何もなくてもすでに十分強そうに見えてしまいます。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2005-02-27 22:10:57) |
4112. ターミネーター3
ひたすら追いかけっこをしているだけで、内容的に特筆すべき点は何もない。ただ、否定説が圧倒的に多そうなT-Xのキャラは、私は結構気に入った(徹頭徹尾無表情な中で、クレーン車のシーンでシュワを振り落として一瞬嬉しそうな表情になるところがよい)。 4点(2005-02-26 03:00:16) |
4113. タイタンズを忘れない
きちんとまとまった話のはずなのに、見終わった後にはなぜか消化不良感が残ってしまう。つまり、人種差別問題を知りたいのだったら「遠い夜明け」や「ミシシッピー・バーニング」、アメフットを見たいのだったら「ルディ」や「ワイルドキャッツ」など、もっと描写の優れた作品はあるし、デンゼルの鬼コーチぶりに着目しようにも、「勝利への旅立ち」のジーン・ハックマンや「アメリカン・ファイトクラブ」のジミー・スミッツに比べると(種目は違うけど)いかにも中途半端なのである。つまり、全部に配慮しようとした結果、どれも突っ込みが不足して何となく流れるようになってしまったのである。 5点(2005-02-26 02:43:12)(良:1票) |
4114. スポッツウッド・クラブ
主題が全然はっきりしないので、見るのが苦痛だった。しかも、ラッセル・クロウの出番ほとんどないやん。 3点(2005-02-25 04:41:05) |
4115. クライ・ベイビー
お馬鹿な雰囲気は悪くないが、弾けっぷりが中途半端で、演出も消化不良気味なので、見ていて非常にみっともない。登場する俳優たちも、みんな何かテンションが低いような感じ。 4点(2005-02-24 03:30:17) |
4116. 秋菊の物語
相手の悪い部分しか見ないで行動すると、後で取り返しのつかない矛盾に陥ることがある、という、これは貴重な教訓映画です。手段と目的が適合しない行動をとることを戒める映画でもあります。私は、少なくとも途中からは、主人公の行動に全然ついていけませんでした。 3点(2005-02-22 02:22:02) |
4117. アザーズ
《ネタバレ》 オチばかりが注目されますけど、それ以外にも、いかにも「お屋敷」と表現したくなるじめっとした雰囲気、光を抑えた暗めの色調(設定から必然なのですが)はなかなか印象的です。結末を知っていても、2回目以降も十分楽しめます。 [DVD(字幕)] 7点(2005-02-21 00:26:04) |
4118. ビフォア・サンセット
《ネタバレ》 まず、9年後の2人という設定で本当に9年後に作ってしまうという発想が素晴らしい。会話の内容は前作以上に緻密で、しかもそれを積み重ねていく内に、残り時間の一分一秒を愛おしく感じている2人の心情が明確に浮かび上がっている。前作の作品世界を大切にしつつ、それでいて登場人物の成長や変化を的確に作り込んでいるという点において圧倒的に優れた作品。ジェシーの子の名がヘンリーであることから、別の文脈でもその単語を口にできないセリーヌが何とも可愛らしい。ただ、カメラについては、長回しにここまでこだわる必要はなかったと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2005-02-20 23:28:01) |
4119. 緋牡丹博徒 花札勝負
《ネタバレ》 最初の20分くらいで、詰め込まれる情報量の多さに唖然。しかしそのすべてを取り落とすことなく全部抱え込んだ上で最後まで突っ走る熱さ。今回はタイトルどおりに花札シーン見せまくりなのですが、その撮り方も美しい。●おたかさんと富士松は、短い出番でもつい微笑みが出てしまいます。いつもずっこけてばかりの熊虎親分も、今回は格好良い見せ場あり!●中盤、日本映画には珍しい「馬車と馬のチェイシング」まで(ストーリー上はなくてもすむのに)わざわざねじ込んでくるサービス精神には、何をかいわんや。●ちょっと残念だったのは、最後の殴り込みが洋風建物だったこと。やはりこういうシーンは和様式でないとね。それと、お竜はともかく、今回は富士松には(そして健さんにも)対金原の直接的な報復動機はないので、何か討ち入りの迫力が弱まっている気が。西之丸の誰かにもうちょっとスポットを当てて、その人を連れて行く、とかではだめだったのかな。 [DVD(邦画)] 7点(2005-02-20 02:24:44) |
4120. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 「アメリカ人って歴史の短さコンプレックスがあるから、こうやって『アメリカにも歴史はありますよ!』みたいにされると、ころっとやられちゃうんだよね」ととりあえずは言いたくなってしまう。また、しつこいナレーションも、本来なら、いい加減にしろと言いたくなるはずである。しかしそれでもこの作品にそこはかとない好感を持ってしまうのはなぜなのかと考えていたのだが、やはり、主人公フォレスト・ガンプの人物造形に尽きるのだろう。彼は、自分の話を聞いていない人にも、聞いてくれる人にも、とにかく語る、語る(何でそんなにテンションが高いの?という理由も、最後に分かる仕掛け)。どの人に対しても、誠実に、公平に、愚直に語る。その語り口は、迷いがなく、確信に満ちている(話の中に出てくる主人公の行動そのものと同じく)。だから、見る側の誰に対しても、一筋の希望の光を与える結果になっているのだろう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-02-20 00:00:59) |