4121. 青蛇転生
無意味にエロティックな雰囲気が笑う。だいたい、人間になるべく修行を積んでいる蛇の美姉妹だなんて、設定自体が馬鹿馬鹿しくて良いではないの。 [地上波(字幕)] 6点(2004-12-15 03:59:58) |
4122. フランティック
冒頭の妻の失踪場面などはなかなか魅力的な映像で、興味を引く謎を呈示しているのに、解明が進むにつれて着実にしょぼくなっているのは何なんだろう。 4点(2004-12-15 03:45:30) |
4123. 夜汽車
《ネタバレ》 演技も演出も映像も、豪華キャストにふさわしく、ひたすら重厚かつ丁寧である。とりわけ、十朱幸代の気力充実の名演技ぶりは素晴らしい。秋吉久美子やショーケンですら、十朱との共演場面になると急にぎこちなく見えるほどである。脇役のMVPは萬田久子かな。しかし、一番強烈なのは、ラストを「消息を絶つ」で終わらせている点。こんな容赦なく素っ気ないエンディングはほかに思い出せないのですが、これが登場人物の存在に奇妙な現実感を与えています。 [DVD(邦画)] 8点(2004-12-13 02:00:53) |
4124. 僕の彼女を紹介します
《ネタバレ》 普通に見て面白い恋愛作品なのだが、難点は、中盤以降の展開がくどいことと、前半と後半で視点が一定していないこと。刈り込んで100分くらいでまとめていたら、もっと終わった後の印象が良くなったと思う。それと、タイタニックのマネポーズくらいは許すとしても、ラストが「ゴ○○ト」そのまんまなのは、やはりまずいのではないか? 5点(2004-12-12 20:38:08) |
4125. 愛さずにはいられない
主人公の2人がそもそも魅力的でないので(特に男の方)、ラブロマンスとしての価値がまったくない。 4点(2004-12-11 16:59:19) |
4126. パーフェクト ストーム
《ネタバレ》 肝心の部分はひたすら雨・風・波が襲ってきて、みんなで必死に耐えているだけで、何とも単調。ただ、何も考えずひたすらそれに立ち向かい続ける男達の行動は、潔くて良かった。 [DVD(字幕)] 6点(2004-12-09 01:33:28) |
4127. うるさい女たち
よくできたコメディで細かい部分も練られているのですが、邦題そのものどおりに主人公の2人がうるさすぎるのが難点。これを、ポイント部分以外はむしろ無言でやった方が、どれほど面白かったことか。ところで、ラストでやっと気づいたんですけど、これって全体のコンセプト自体がある先行映画のパロディだったのですね。 5点(2004-12-08 01:13:27) |
4128. 北京のふたり
中国の法廷サスペンスという題材は新鮮だが、そんなこと本当にできるのかという部分も相当ある。また、唐突に挿入されるお涙頂戴の場面がかなり強引。 4点(2004-12-07 00:56:17) |
4129. 元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス
安定していて退屈せずに見られるコメディだが、笑える部分は意外に少なかったと思う。主人公の2人が落ち着きすぎていて、何をやっていても危機感がなかったのが原因だろう。 5点(2004-12-07 00:47:15) |
4130. 危険な関係(1988)
最初から最後までひたすらドロドロの世界ですが、こういうのはそれでいいのです。華麗な衣装、まわりくどい会話、何考えてんのか分かんない登場人物の行動、これぞ虚飾と欲得に満ちた頽廃貴族の世界。お見事です。登場シーンはむしろマルコヴィッチの方が多いような気もするが、画面にいなくても常に支配力を醸し出しているかのようなグレン・クローズの存在感が強烈。 [DVD(字幕)] 7点(2004-12-06 01:11:10) |
4131. ドラゴン・イン 新龍門客棧
全体的に、台詞も各種音響も非常に騒がしいのですが、ハイテンションな時代劇として普通に楽しめます。アクションだけではなくて、意外に多くの箇所で無言の心理戦が展開されているのも良いです。血気盛んなマギー・チャンとクールで言葉少ないブリジット・リンの対比も面白かったです。 6点(2004-12-05 22:22:57) |
4132. スパイダーマン(2002)
《ネタバレ》 例えば、部屋に戻ったときにスパイダーマン姿の状態を見つかりそうになって、次の瞬間、天井とか、外のバルコニー下とかに隠れている。あるいは、導入部のいじめっ子との喧嘩で、突然、相手の動きがゆっくりに見える。こういう、何かの発想が存在する部分をもっと見たいと思うわけです。ビル街を飛び回るのはそれはそれで視覚的に面白いけど、そればっかりだと飽きてきます。●再見して、実は脚本が結構丁寧であることに気づきました。このような誕生秘話は前置きで重たくなりがちなのですが、その辺も手際よく済まされている。また、あくまでも一般人視点を確保しているピーター、実はさりげなく物語のアクセントとして機能しているハリーなどの造形にも気が遣われていますし、ノーマンの会社のどうのこうのには深く突っ込んでいない(というか途中からは見切っている)のも良い。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2004-12-04 21:59:56) |
4133. ハンガリアン
第二次大戦中にドイツに出稼ぎに行ったハンガリー人たちの話なのですが、そんな不利で過酷な状況でも平然と自我を保っているハンガリアンの誇りの高さが素晴らしい。製作年代も手伝って、作品全体にプリミティブな民族パワーが溢れています。ところどころ、不必要と思われるシーンはありますが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2004-12-04 15:00:17) |
4134. 記憶の旅人
なかなか魅力的な設定なのに、みんな無表情にボソボソ喋っているだけなので、せっかくの筋立てが完全に死んでいます。記憶がないならないなりの葛藤や表現があると思うが。 [DVD(字幕)] 4点(2004-12-01 00:24:17) |
4135. 乱気流/グランドコントロール
内容がスカスカでしょぼしょぼなのは覚悟していたが、ケリー・マクギリスがあんな不細工オバハンになっていたのがショックで・・・(涙)。悲しみを込めてこの点数。 1点(2004-11-30 23:00:46) |
4136. 目撃(1997)
冒頭の殺害場面からあまりの迫力のなさに失笑。その後も、ここぞというところで火曜サスペンス並にださい決め台詞と、突っ込み箇所満載の駄場面のオンパレード。これだけの豪華キャストで、誰1人として役に合っていないのも凄い。 3点(2004-11-30 00:44:57) |
4137. プレデター2
内容的な価値はほとんどないが、パクストンに免じて+1点。 3点(2004-11-29 01:28:20) |
4138. サウンド・オブ・ミュージック
《ネタバレ》 歌の持つ力、音楽の持つ力を高らかに讃美し、正面からそれを描ききった制作者の誠実な姿勢が美しい。登場人物のテンションと熱気が、オーストリアの雄大な風景に少しも負けていない。●再見して気づいたのですが、冒頭の高原のシーンから、嵐の夜に寝室で子供たちと語り合うシーンまでが1時間弱(全体の3分の1)。しかし、実はこの間、作中の時間は2日間しか経過していません。この一つ一つの丁寧さ、そしてそこから窺える登場人物に対する制作側の愛情といったものが、作品を後世に残るものたらしめたのだと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2004-11-28 22:47:02) |
4139. チャンス!(1996)
とてつもなくお馬鹿で面白い設定のはずなのに、変に中途半端に真面目に作られているので、笑うことも唸ることもできない。つまり、演出の方向性が間違っているのである。ウーピーとダイアン・ウィーストというキャスティングも、重厚で安定感がありすぎて、この種の馬鹿話には向いていない(少なくとも、秘書の方は、「何も分かってなさそうな若くて一見頼りない人」を選ぶべきだった)。 [DVD(字幕)] 4点(2004-11-28 05:05:19) |
4140. 初恋のきた道
《ネタバレ》 お椀の位置をこっそり入れ替えるチャン・ツィイー。いったん汲んだ水を元に戻すチャン・ツィイー。餃子が一緒に食べられないと分かって、一瞬のうちに泣きそうな顔になるチャン・ツィイー。心の中にひっそりと置いたまま長年忘れていた感覚を、剛速球ど真ん中でぶち抜くような、容赦ない演出である。しかも、それらの過去の描写が、締めの現在の部分に自然につながって行くのが素晴らしい。ラブストーリーかと思って見ていたら、実は真の主題は語り手と老母の親子関係だったのである。見ているときは、ナレーションがしつこいとか、ツィイーのアップショットがやたら多いのは狙いすぎじゃないかとかが気になっていたのだが、終わってみれば大した問題ではなかった。 [映画館(字幕)] 8点(2004-11-28 00:54:29) |