401. あるいは裏切りという名の犬
敵対する男たちの人間ドラマに魅せられました。一人は相手への憎しみを堪え信条を守ることで戦い、一人は道理を破ってでも相手への憎しみを露わに戦う。見応えがありました。ジェラール・ドパルドゥーも久々に存在感たっぷりです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 22:51:24) |
402. リトル・チルドレン
《ネタバレ》 K・ウィスレットとP・ウィルソンが主役の映画かと思い見ましたが、どちらかというと群像劇。幸せに見えながら満たされない、納得いかない毎日に怒りを抱えている、そんな大人たちの物語です。結婚生活への不満から不倫に走る男女が今の生活に未来を見出すラストもいいですが、釈放された性犯罪者を演じたジャッキー・アール・ヘイリーがとても印象的。唯一の理解者である母親の死によって懺悔を示そうとする姿は心に残り、オスカーノミネート納得です。 [映画館(字幕)] 8点(2007-08-05 14:30:44) |
403. アダム -神の使い 悪魔の子-
《ネタバレ》 クローンである必要があったのかどうか分からない映画です。デ・ニーロ扮する医師がなぜ、暴力的な息子を再生したがったのかなど、疑問が残ります。細かい点を気にしなければ、割とドキドキして楽しめる映画です。ラストはもっと盛り上げて欲しかったですが。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-04 09:58:27) |
404. バットマン ビギンズ
映画館で見て気に入り、DVDを買って3回目の鑑賞。ベテラン俳優の配し方がうまい。ダークな雰囲気から現れるバットマンに毎回ゾクゾクします。音楽はダニー・エルフマンの方がよかったですが、ストーリー、アクション、役者、すべて楽しめます。次は、ヒース・レジャーのジョーカーに期待! [DVD(字幕)] 9点(2007-07-31 12:37:01) |
405. エラゴン/遺志を継ぐ者
ドラゴンが谷間を飛び回るシーンは爽快。お話全体としては重みが足りないですが、ジェレミー・アイアンズが一応引き締めています。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-30 10:02:46) |
406. 恋愛睡眠のすすめ
主人公の夢(妄想)の世界を描く美術がとてもおもしろかった。ダンボールでできたレトロな世界に温かみがありました。全体としては、ストーリー性に乏しいので少し消化不良でしたが。 [映画館(字幕)] 6点(2007-07-26 19:23:43) |
407. 13/ザメッティ
中心となるロシアンルーレットのシーンは確かによくできているが、そこまでの緊張感を感じなかった。生死のゲームに至る必然性、不条理さにもっていくストーリー展開の弱さがそう感じさせたのかな。 [映画館(字幕)] 6点(2007-07-26 19:17:33) |
408. アポカリプト
力強く、美しい作品。捕虜の青年が追っ手から逃げるという単純なストーリーを、ジャガーや太陽といった象徴物やジャングルの美しさを捉えながら一気に魅せられる。主人公が恐れを克服して立ち向かう姿にも胸うたれました。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-26 19:14:04) |
409. ブラック・ダリア
ジェイムズ・エルロイの原作のよさが出ている「L.A.コンフィデンシャル」に対して、原作のよさが損なわれている感じがします。ヘンにキャストが豪華すぎて、当時の雰囲気が際立ってこない感じでしょうか。次はエルロイ原作の「ホワイト・ジャズ」をG・クルーニー主演、ジョー・カナーハン監督みたいです。期待します。 [DVD(字幕)] 4点(2007-07-26 15:03:02) |
410. ゾディアック(2007)
好きでした。猟奇殺人の犯人にせまるミステリである以上に、その事件に取りつかれた人たちのドラマになっているのがいいですね。家族、そして自分までもかえりみることができなくなるほど事件に呑み込まれていく執念が丁寧に描かれていて惹きこまれてしまいました。役者の配し方がうまいのでしょうか。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-25 23:39:04) |
411. 隠された記憶
途中まではハラハラとさせてくれます。音楽を排したリアルさも、心地よい虚無感を感じます。でも後半は、勢いが失速する感じです。ここで終わり?という居心地の悪さは、残ってしまいますね。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-25 23:35:22) |
412. ダイ・ハード4.0
ここ最近のアクション映画の中では、アクションの見せ方もマクレーンというキャラクターもやはり抜きん出ておもしろい。ダイ・ハードとしては、「1」のはりつめた緊張感が失われているのが悲しいです…悪役が前3作に比べて薄いというのも大きいでしょうか。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-25 14:31:09) |
413. ソウ3
どんな残虐シーンを入れるかに趣向が凝らされていて、ストーリーは大雑把な感がしました。「1」のストーリーに惹かれた人は、このシリーズから離れてしまうのでは…。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-25 11:14:58) |
414. あるスキャンダルの覚え書き
内容は重たいが、教師と生徒のスキャンダルよりも、一人の老女の歪んだ感情(愛情?)に焦点が当たっており、胸をえぐられる展開ではなかった。やはりこれは、デンチとブランシェットの演技を堪能し、舞台を鑑賞しているかのような迫力を楽しむ映画です。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-25 11:07:24) |
415. プラダを着た悪魔
存在感ありありのメリル・ストリープと、いまだ初々しいアン・ハサウェイの組み合わせが成功です。ファッション業界の内幕ということでは、アルトマン監督の「プレタポルテ」と比べてシニカルさが足りないのですが、ある女性の成長物語としては十分楽しめます。スタンリー・トゥッチやエミリー・ブラントなどの脇役のキャラも楽しめます。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-25 10:14:15) |
416. ボルベール/帰郷
「トーク・トゥ・ハー」「バッド・エデュケーション」とシリアスドラマの続いたアルモドバル映画ですが、今作はかつてのユーモアが戻ってきた感じです。殺人、近親相姦、死とテーマは重いですが、その中で生きる女性たちが笑いを忘れないところに強さを感じ、元気をもらいますね。ペルロペの美しさも光っています。 [映画館(字幕)] 9点(2007-07-25 09:54:53) |