401. モスラ対ゴジラ
昔懐かしい怪獣映画。ストーリーのほうは突っ込み所がたくさんあるが、 見所もそれなりに満載。特撮部分が丁寧に作られている。この頃のゴジラはふざけていなくて、 動きがどっしりとしている。星由里子が若くてかわいい。モスラの幼虫の動きが面白い。 ザ・ピーナッツは歌がうまい。この時代の怪獣映画はドル箱だったのか、 全般的に製作者側の真剣さが伝わってきます。子供の頃はワクワクして観ていた記憶があるけど、 そういった意味では40代以上の郷愁を誘う映画かな? [DVD(邦画)] 5点(2011-12-31 10:46:44) |
402. キャット・ピープル(1942)
クラシック怪奇映画。40年代の作品ということで、 さすがに凝った変身シーンなどはないけれど、モノクロの効果をうまく使って、 こちらの恐怖心やスリルを煽ってくれるなかなかうまい演出。 ヒロインの苦悩や切ない心情もよく表現されていて、妙に物悲しい作品に仕上がってます。 古い怪奇映画の中では一番好きな映画かも。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-30 04:43:49) |
403. ザ・コア
地中という題材はとても面白いんだけど、未知の部分があまりにも多いせいか、 「本当にこれでいいの? 正しいの?」と感じてしまうこともしばしば。 当然説明シーンも多いし、登場人物が割と多い作品なので、各キャラの掘り下げが浅く、 ドラマとしての内容は薄いです。物語のテンポがとても早く、最近の娯楽映画らしい作り。 まあそこそこ楽しめるパニックものではあるかと。 [DVD(字幕)] 4点(2011-12-29 12:27:38) |
404. タクシードライバー(1976)
鬱屈した一人の青年が狂気に走る様を描いたドラマ。 主人公の人物描写はたっぷりと描かれているのだが、彼自身の性格に大きな問題があって、 なかなか感情移入しずらかった。たぶんベトナム帰りという設定がポイントになるんだろうけど、 そちらの描写はいっさい描かれていないので、よほどのことがあったんだなと、 想像力で補うしかないのはちょっと辛いところ。ロバート・デニーロは好きな役者さんだが、 まだまだ若くて蒼い。皮肉な結末を迎えるラストは面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-27 12:58:28) |
405. リング(1998)
呪いの連鎖を描いたジャパニーズ・ホラー。 この作品のモデルとなっているのが、明治時代に実在した超能力者の女性で、 いんちきだとマスコミに散々叩かれ、哀れな末路を辿ったという事実が、 どろどろした内容のストーリーにいっそうのリアル感を与えていたのではないかと思う。 恐怖心を与える映像や音楽などの演出は秀逸な出来映えだが、キャスティングはちょっと・・・。 ラストのオチはあまりにも後味が悪くて笑ってしまった。 それでもジャパニーズホラーの中では、良く出来た作品だと思う。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-12-26 12:52:24) |
406. 彼が二度愛したS
ちょっと変わった設定のエロティック・サスペンス。 登場人物が少ないということで、主人公の描写がじっくり描かれている代わりに、 サスペンスとしてのストーリー性は底が浅く、早い段階から先が見えてしまうような作り。 まったくつまらないというわけではないけど、予定調和をこなすように物語は進むので、 大多数の人は「ふ~ん」という感想程度で、「面白かった」という印象は残らないかも。 あまりエロティックなシーンもなかったような・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2011-12-25 13:39:49) |
407. イージー・ライダー
ストーリーはほぼないに等しいが、バイクと旅好きの人には堪らない映画。 主人公の二人を軸に、当時のアメリカの世相はしっかり伝わってくるのではないかと思う。 劇中の挿入曲もいいし、面白い演出のシーンもあり。映像がきれいで思わず旅愁を誘われたけど、 ラストはちょっと・・・。これもアメリカなのかな? [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-12-24 13:43:33) |
408. 新・青い体験
前2作の「お手伝いさん」「兄嫁」の色っぽいお姉さんとはまったく違う設定で、 新シリーズは高校生の女の子が主役、キャストも一新されてます。 性への好奇心に目覚めたお堅い女子高生というキャラや、序盤の流れはいいんだけど、 地味な恰好をしていても、このヒロインがやたら色気があって、今一つピンとこない。 中盤以降は巷でよく聞かれる女子高生たちの生態を描いているだけで、率直に退屈な映画だった。 ラストもやけに中途半端で「?」。確かに青い体験ではあるんだろうけど・・・。 [ビデオ(字幕)] 1点(2011-12-23 14:15:01) |
409. ストレイト・ストーリー
実話の映画化だけに安定感があって、とてもほっくりできる映画。 一応ロードムービーということで、様々な人間との出逢いを中心に物語が構成されているけど、 内容自体に厚みはないです。邦画でいえば、人情映画のような感じになるのかな? 主役がおじいさんということで、彼のこれまでの人生を覗き見る楽しみもあるかと思うけど、 そういった点では若い人にはちょっと退屈かも。それにしても主人公も周りの人たちも、 びっくりするほど呑気でのんびりしている。向こうの田舎町には、 実際にこういう人たちがたくさんいるらしいです。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-22 11:07:18) |
410. 時をかける少女(1983)
「転校生」に続く、大林監督・尾道三部作の二作目。 シナリオが良く出来ていて、ノスタルジックな映像、演出や音楽もいい。 原作やNHKの少年ドラマシリーズも良かったが、SFの題材をヒロインの淡い初恋と絡め、 映画らしいドラマチックなシーンとともに、うまく仕上げているなとは思う。 でも学芸会レベルの演技しかできない主演の二人が、この映画を台無しにしてしまった。 ラストの一番の見せ場での棒読みセリフは、いくら何でもひどすぎ。この映画のおかげで、 原田知世はずっと苦手な女優さんに・・・。角川だからしょうがないか。 [映画館(邦画)] 5点(2011-12-21 08:59:10) |
411. (500)日のサマー
仕事そっちのけで女の尻を追っかけてるやさ男の、とてもぬるいラブストーリー。 近年では珍しい男性視点の恋愛物で、草食系男子と言えば聞こえはいいけど、 要は去勢された牡牛。ヒロイン側の、愛を信じない女という陳腐な設定がまた笑える。 彼女がなぜそれほど頑な態度を取るのか、心情描写はあえて描かれていないので、 当然感情移入はできないのだが、まあ単なる我が儘な子供というだけ。 そんな女に熱をあげた主人公の姿がホントに情けない。ラストはまたていよくまとめていて、 二人とも人間的成長があった、意義のある交際でした、ということなんだろうけど、 高校生や大学生じゃあるまいし、まともな恋愛をしていないんだから、 そんなことは万に一つもあり得ない。どうせならボロ雑巾みたいにされりゃいいのに。 映画「卒業」を小ネタにしたり、時系列の演出など工夫も見られるが、 テーマとキャラ設定がアンバランスすぎて、とても退屈な90分だった。 主人公が恋愛経験ゼロ、醜男の童貞という設定だったら、まだ納得できたのに、 結局は男が主人公でも、現代の我が儘な女性たちに媚びを売っている映画だということ。 [DVD(字幕)] 3点(2011-12-20 03:14:26) |
412. この子の七つのお祝いに
原作が横溝正史ミステリー大賞受賞作ということで、「血の手形」「子守唄」など、 おどろおどろしいポイントは押さえてあるのだが、現代劇ということもあるせいか、 今一つピンとこない。ドラマとしてもミステリーとしてもかなり粗っぽい作りで、 序盤に出演の刑事たちはいつの間にかフェイドアウト、金田一代わりの新聞記者のキャラも弱く、 岩下志麻のオーバーアクションぎみの演技が際立つばかり。事件のオチは悪くないと思うけど、 ラストはまるでテレビのサスペンス劇場といった演出で、鑑賞しているのが辛かった。 同じマンガ的な内容なら、やはり横溝正史のほうが圧倒的に面白い。 [DVD(邦画)] 3点(2011-12-19 06:58:51) |
413. 刑事ジョン・ブック/目撃者
普通の刑事サスペンス物と思ったら、途中からロマンスを含んだ人間ドラマへと変化する、 一風変わった作りの作品。その流れがとても自然で、設定にも妙味があって面白い。 都会暮らしの主人公が、片田舎の村の人々と心を通い合わせる様がよく描かれていた。 呑気すぎるのではという感もなきにしもあらずだが、ついほっくりとしてしまう。映像もきれい。 役者の前に大工さんをしていたハリソン・フォードは、その片鱗を見せてくれるシーンもあり、 生き生きとしていて、いかにも楽しそう。嫌みのない爽やかなラストがいい、お薦め作品。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-18 11:32:37) |
414. エレベーター(1999)
トルコ発のサスペンス映画。女が男をエレベーターに閉じ込める序盤の設定が面白く、 先の展開に期待を抱かせたものの、中盤からストーリーが妙な方向にずれてきて、 結局はつまらないB級サスペンスで終わってしまった。唯一の見所はモデルあがりのヒロイン。 滅茶苦茶綺麗でミステリアスなのに、残念ながらエロチックなシーンはほとんどなし。 一応官能サスペンスの棚に置かれていた作品なんだけど・・・・・・。 [DVD(字幕)] 2点(2011-12-17 21:19:52) |
415. 魔性の夏 四谷怪談より
新説四谷怪談といった内容のストーリーで、はっきり言って怪談じゃないです。 怖いシーンはほとんどなし。ややコメディー・タッチの前半はまだ観れたんだけど、 主役の人間像を描きたかったのか、ドラマを描きたかったのかもよくわからない。 全体的に中途半端という印象の否めない作品だった。 [DVD(邦画)] 3点(2011-12-17 07:24:10) |
416. モンパルナスの灯
実在した20世紀初頭の画家、モディリアーニの姿を描いたドラマ。 彼の晩年のみの短期間を描いた内容なので、伝記映画という印象は薄いです。 主役の俳優さんの魅力が際立っている作品で、影のあるイケメンぶりはもちろんのこと、 モディリアーニの苦悩がしっかりと表現されており、心にずっしりと残る作品だった。 リアリズムに徹したストーリー、特にラストは別の意味での涙が・・・。う~ん、厳しい。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-16 14:34:17) |
417. さんかく
主役二人が普通っぽくてリアル。セリフや振る舞いでクスッと笑えるシーンが結構あり、 前半は楽しく鑑賞していたのだが、中盤から毛色の違うあれれ?という展開に。 ヒロインのキャラがあまりにも変わりすぎて、正直ちょっと戸惑った。 タイトルの「さんかく」は三角関係のことなんだろうけど、ラストで何とかこじつけた感じ。 主役の男優のキャラは良かったけど、どうせならもっとボロクソになってほしかったかな。 総体的には楽しめた作品だったけど・・・。 [DVD(邦画)] 4点(2011-12-15 10:53:26) |
418. ゆれる
メインとなる登場人物の人間像を周りの人間たちの描写や証言などから、 徐々に浮き彫りにさせていくという、この監督さん独特の描き方が、 本作のストーリーの内容にとても合っていて、面白い心理ドラマに仕上がってます。 香川照之とオダギリジョーが兄弟という設定はかなり違和感があったけど、二人とも好演。 特に香川照之はやっぱりうまい。彼の演技を見ているだけでも見応えのある作品だった。 [DVD(邦画)] 6点(2011-12-14 10:17:29) |
419. リトル・ロマンス
少年少女の純粋な恋物語。本作がデビュー作のダイアン・レインが可愛かった。 ちょっと「小さな恋のメロディー」に似てる部分はあるけど、 こちらはストーリーにサンセットキッスの伝説が絡めてあって、確かにロマンスという印象。 二人の仲に重大な役割を果たす、変なおじいちゃんのキャラも良かった。 今の若い人にもお薦めの、ほのぼのラブストーリー。 [映画館(字幕)] 6点(2011-12-13 11:13:23) |
420. 吸血鬼ゴケミドロ
一応SFホラーのジャンルで、格別怖いシーンはないけれど、 「飛べ!フェニックス」のような極限状態に置かれた状況設定が面白い。 人間模様がサスペンス・タッチで描かれていて、突っ込み所が結構笑えます。 中盤からはもうどうでもよくなって、子供向けの特撮番組みたいになっちゃったけど、 そこが変にレトロ感覚を刺激してくる作品。機会があれば是非。 [DVD(邦画)] 3点(2011-12-12 09:43:47) |