401. キートンのハード・ラック(悪運)
キートンにしてはアクションが地味です。そのせいで全体的に地味な映画ではありますが、賛否両論のオチは結構好きですね。 [DVD(字幕)] 5点(2014-05-14 22:57:58) |
402. シン・シティ
映像は凄いですよねー。でもそれだけ。映像だけ凄いデジタル映画の見本みたいだと思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2014-05-03 15:44:02) |
403. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 凄いです。すごい映像とキャラクターが続々登場するので、退屈する暇がありませんでした。キューブリックでは一番好きですね。間違いなく。音楽の使い方もすんごいですね。ウィリアム・テル序曲がBGMのコマ送り3Pにはお腹が痛くなるほど笑わせてもらいました。一番好きなシーンですね。 ただ、ずーっとクラシック音楽が流れているので、「登場人物に音楽が聞こえているのかいないのか」がよくわからなくて混乱しました。特にラストシーンは……アレックスが完治してるのはわかるんだけど、突然無反応になるので「これ、ただのBGMなのか?違うの?」と混乱してしまい、乗りきれないラストシーンになってしまいました。それでもカッコいいんですけどね。いやー、凄い映像体験でした。とにかくすごい映画を見たいなーと思ったら時計じかけのオレンジ以外にありませんね。 ◼︎映画ってのは映像メディアなんですよ。すごい映像を提供してくれる作品に対して「映像が凄いだけだからさぁ、価値観が理解できないのに高評価しやがってさぁ」みたいな上から見てるつもり意見は的外れなんですよね。勘違いじゃないからね。マジで凄いんだから。 [DVD(字幕)] 9点(2014-04-22 22:12:02)(良:1票) |
404. 近松物語
《ネタバレ》 お話そのものを面白いと思わない人はそうそういないのではないでしょうか。儚くて美しく、最後には散る綺麗な話です。 私は、登場人物の感情の起伏がとてもいいバランスだと思いました。茂兵衛とおさんは中盤まで愛情を隠し続け、大爆発してからはその火の勢いとどまるところを知りません。真っ赤な炎から真っ黒な煙がたっている不完全燃焼状態から、最後にはガスコンロの青い炎、完全燃焼へと至るこの流れ。肝心なところは見せずに、二人の落ち着いた表情だけでどのようなやりとりがあったのかわかる素晴らしい表現だと思います。 群像劇としてもとても優れています。各々のエゴがこれでもかと炸裂する様はなんと惨めなことか。自分の子供を役人に突き出す二組の親の表情の違いが本当に恐ろしくて、惨めでした。 溝口の映画を見るたびに俺は溝口が好きなんだなあと実感させられます。雨月物語にあった、宮川一夫によるびっくりするような撮影はありませんでしたが、本当に大好きな映画です。 [DVD(邦画)] 9点(2014-04-17 18:21:51) |
405. 北北西に進路を取れ
《ネタバレ》 ちょっと期待しすぎたかもしれません。007がモロに影響を受けている映画だというのはよくわかりましたが、うーん…殺人犯として顔を知られている件がどっかにいっちゃったのがちょっと残念。あれだけのセレブがいれば誰か一人は新聞くらい読んでるでしょ!主人公もハンサム以外の魅力に欠けるし、なんで昔の色男は美人を見ると完全な無防備になってしまうのでしょう。 あらを探すつもりはないんだけど、思った程でもないという失望感からどんどんあらが見えてきてしまいます。勘違いサスペンスの古典としてもいまいち楽しめなかったのが残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2014-04-10 11:51:09) |
406. プラトーン
なんて不条理な映画なんだろうと思いました。正しい男が殺され、運の良い男は生き残り、代わりに補充された男も運よく生き残り、アメリカ社会の負を象徴する男をぶっ殺してもスッキリしない。正負を兼ね備えたインテリは人生を良きものにするんだ~と思うだけで多分終わり。戦争って本当に嫌ですね。家に引きこもっているだけで生涯を終えられたらどんなに楽か。傍観者になりたくてもなれないなんて酷い社会だよ!と、観客の我々も「思うだけ」。辛い! [DVD(字幕)] 8点(2014-04-07 12:06:06) |
407. ぐるりのこと。
音楽の使い方が良いですね。使い始めから物語が展開し始めるので、「おっ、始まったな」と感じます。しかし、始まるまで長すぎ!そして終わるの早すぎ!どうでもいい話が長々と続いてようやくエンドロールかよ!興味が持続しないのが残念でした。 雰囲気はすごく好きなんですけどね、なんだかなぁ。音楽が流れている時間の前後10分だけ見ればいいんじゃないかな、なんて思ってしまいました。 [DVD(邦画)] 5点(2014-03-08 07:59:04) |
408. 酔拳2
《ネタバレ》 久々にジャッキーの映画を見たので、やっぱすげえな!と感心してしまいました。アクションは文句のつけようが無いです。終盤のフェイフォンがモンスター化していく姿が特に良かった。完全に人間ではありませんでしたね! しかし、ストーリーがあまりにも貧弱すぎる。あれはどうなった、これはどうなった、というのがあまりにも多すぎて完全にノイズです。イギリス人に手を付けないで解決なの?とか、デブの仲間はどうなった?とかね。少しくらいは気にして欲しいです。ちょっとくらいは前作のことに触れて欲しかったとも思います。 ジャッキー映画はアクションと笑いを求めて見るものだ!と考えれば10点満点ですが、ノイズ分マイナスです。 [インターネット(字幕)] 8点(2014-03-08 07:55:19) |
409. 大人は判ってくれない
3年前に鑑賞した時はいまいち良さがわからなかったのですが、2度目の鑑賞となる今回は楽しめました。親に認めてもらいたい、優しくしてもらいたいと思いながらも、良い生徒・いい子どもであることは出来ないドワネルの辛さに共感し、ドワネルをちっとも愛さない母親、理不尽な教師に嫌悪感を抱き……。本作の魅力にどっぷりと浸かってしまいました。 [映画館(字幕)] 6点(2014-02-16 15:16:16) |
410. ウォッチメン
原作を見ていないと話についていけません。ザック・スナイダーは他の誰かにウォッチメンという大傑作でへんてこな映画を作られるくらいなら、俺がへんてこな映画を作ってやる!という意気込みで本作を制作したそうです。映画を見てみると、ウォッチメンは映画向きではないなと思いました。それとともにザックよくやった!とも思うのです。もしJ・J・エイブラムスやクリストファー・ノーランが監督していたらここまでの面白さには至らないでしょう。クソ映画!と罵倒したいけど、ザックのがんばりに免じます。 [DVD(字幕)] 5点(2013-10-17 23:19:00) |
411. パンダ・コパンダ 雨ふりサーカスの巻
《ネタバレ》 1作目より好きです。洪水シーンが大好きで、何度見ても興奮してしまいます。 キャラクターの魅力も上がっていると思います。パパンダはよりトトロ風になっていて素晴らしい。子供の時に見ておきたかったなぁと重ね重ね思います。 [DVD(邦画)] 6点(2013-10-17 23:12:21) |
412. パンダ・コパンダ
子供の時に見ておきたかったです。世界観もキャラクターも良い。でも話は大して面白くありません。 宮崎駿の原点であり、トトロの下敷きになった作品だということで見ましたが、しっくりと肌に合うようなアニメではありませんでした。 [DVD(邦画)] 5点(2013-10-17 03:12:31) |
413. 藁の楯
《ネタバレ》 重たいテーマを扱っていればいるほど突っ込みどころがあると白ける。たくさんありすぎて疲れました。藤原竜也は性犯罪者に見えないし、女性警官を性犯罪者の護衛に当たらせないだろうし、「俺とお前だけの世界」に突入し過ぎだし、何じゃそりゃのオンパレード。 アクションも三池崇史基準でもあんまり良くないかなと思いました。俳優陣は大物揃いですが、演技はあまり良いとは…伊武雅刀は良かったですが。せっかく原作から改変して作った松嶋菜々子の役に動きがなさすぎて勿体無いです。動かしようのない設定だったかもしれませんけどね。悪玉として音尾琢真が出ていましたが、ハリボテみたいに広がりのない怖い顔をしていらっしゃいました。音尾琢真の顔がこの映画を象徴していると思います。 あと、登場人物はしゃべりすぎです。心のチャック閉めたら? [DVD(邦画)] 4点(2013-10-17 03:09:13) |
414. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 映画に主人公の成長は不可欠ですが、主人公の成長だけで出来た映画というのは…物足りないですね。パンチに欠けるのではないかと思います。スピーチが無事終了してやったーって、これから戦争だぞ!何を呑気にしてるんだろう。そこら辺を考えて作ったんでしょうか? [DVD(字幕)] 5点(2013-10-16 02:17:41) |
415. ぼっちゃん
《ネタバレ》 見る前に思っていた映画とは違いました。頻繁に寒いギャグが飛び、登場人物全員の感情が理解できず、主人公はやたら叫び、クライマックスなんてもう…。 他の全ては許せても、登場人物に全く感情移入できないのはどういうことかと。せめて主人公には感情移入の余地が必要ですよね。主人公の気持ちを多少なりとも理解できないと、ラストの叫びが意味不明です。この題材を選んだ意味がなくなってしまいます。こんな映画を見せられても、「ああ、やっぱりこういう人たちは人殺しそうだよね」としか思えないんです。脚本の失敗はもちろん、企画から大失敗していると思いました。 更に理解できないのはユリが田中を好きになる理由の意味不明さ。主人公が世の中に絶望する大きなきっかけになる重要な要素なのに、メガネオタクよりはハゲデブのほうがマシだから好きなったとしか思えないのです。あっそ。 [映画館(邦画)] 3点(2013-10-14 23:16:17) |
416. 狂い咲きサンダーロード
《ネタバレ》 バイクは人生そのもの。大衆に迎合し、誇りを失った暴走族の連中と決別した魔墓呂死特攻隊は「やりたいことをやって生きていく」ことを選択する。でも世間はそんなことを許すはずがない!背広を着ろ!家庭を持て!貯蓄しろ!社会の歯車になれ!正論は時として暴力になる。 暴走族のトップ連中は警察官になり、昔の仲間と緩く付き合いながら安定した生活を送っている。一方、特攻隊員は「スーパー右翼」として日々訓練を受け、組織に適応するものとそうでないものが現れた結果、やはり組織が勝利する。こんなことが許されてたまるか!生きたいように生きたいという願いがクライマックスを生み、最高のラストへ繋がるのじゃああああああああーーーー!!!! バイク乗りにとって手は命。手を切り落とされるなんて去勢されるのと同じ。いわばルドビコ療法なんです。バイクは直進する乗り物で、精子のメタファーだと考えることができるということをふまえて考えると、周囲の男が男性性を喪失する中、男であり続けるために戦ったのに無理やり去勢されちゃう話なんですよ。唯一抵抗したのが仁さんなんだ。 すべてを失った仁さんが凄腕子供バイヤー(意味不明)の力添えで銃という明らかなメタファーを手に入れ、社会に反逆して勝利する。考えれば考えるほど『時計じかけのオレンジ』だなぁ。一度死に近い状態を体験し、再び男性性を獲得する。違いは後味がいいかどうかという点だけ。本作の後味はそりゃあ最高でしょ!あの笑顔に惚れない奴がいるもんか!石井監督の「若大将シリーズの加山雄三みたいに笑ってくれ」という注文に答えた山田辰夫かっけー! [DVD(邦画)] 10点(2013-10-14 23:02:25)(良:1票) |
417. ゾンビランド
《ネタバレ》 ビル・マーレイ以降が面白くなかったですね。とても退屈。それまでは楽しめました。ウディ・ハレルソンとエマ・ストーンは本当に良い俳優ですね。お人好しな役ばっかりの女優エマ・ストーンにしては読みにくい役柄でした。 [DVD(字幕)] 6点(2013-10-14 15:06:19) |
418. バックドラフト
《ネタバレ》 凄まじい映像にびっくりしました。炎が生き物のようでした。特に壁を這うように広がっていく炎はもうなんというか、アレはジョーズより怖い。自分が火事に遭遇したことがないことを幸福な事だと思えましたね。いやー、火事怖い。 お話はちょっとバカっぽい…というか、今まで見た映画の中で一番バカなラブシーンを見たかもしれません。オヤジギャグかよ!お前ら後で話しあえよ!っていうツッコミを入れるのが楽しかった。たまにはこういう映画もいいですね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-12 20:15:17) |
419. 007/スカイフォール
《ネタバレ》 大人気シリーズにおいてとても重要な作品。過去2作で若きジェームズ・ボンドを描いていながら、今作ではボンドはロートル扱いされています。それは老朽化したシリーズを象徴させたボンドの姿。そして悪役はあり得たかもしれないボンドの影を表しています。 監督にサム・メンデスを起用したことで過去作と比べて芸術性が飛躍的に上昇しているのは、これからの007は娯楽映画以上のものを見せていくという姿勢の表れではないかと思いました。初期作へのオマージュを捧げたシーンが何度も登場し、ついにボンドの実家まで登場しますが、それらは木っ端微塵になっているんですよね。さらにMとの決別を経て、若返ったおなじみのキャラクターたちと共に新たな時代を築きあげるのだと宣言したラスト。過去への決別をストレートに表現している今作の持つ意味はとても大きいと思います。 また、オープニングも見事でした。これまでのオープニングで表現されていた「女性と死」から女性がフェードアウトし、死の匂いしかしない鳥肌モノの映像と、アデルの主題歌。最高です。今後これ以上のボンド映画が生まれるかどうか…。 [映画館(字幕)] 8点(2013-10-11 21:41:28)(良:1票) |
420. ボウリング・フォー・コロンバイン
《ネタバレ》 マイケル・ムーアの映画を見ていて毎度驚かされるのはその行動力。事柄を映画として盛り上げ、より面白くさせるための行動力は世界一なんじゃなかろうか。取り上げる題材への皮肉を聞かせた勝利を毎回勝ち取っています。今作はウォルマート相手に戦争を仕掛け見事勝利するわけですが、その痛快さたるやとてつもない。ラストの対チャールトン・ヘストン戦のスッキリしない決着も映画としてとてもいい余韻を残しています。娯楽的な面と娯楽的な面を併せ持つドキュメンタリー映画の傑作だと思います。 [地上波(字幕)] 8点(2013-10-10 01:45:59) |