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コメント数 895
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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401.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 
「怒りは怒りを来す」。そこからどう抜け出すかが本作のテーマだろう。三枚の看板から始まった波紋から、事なかれで終わそうとする警察とそれでも闘い続ける遺族の母親。善と悪の二元論では決まらない、灰色の人たちの鬱屈は多くの人たちを傷つけていく。だが、そこまでいかなければ腹を割って向き合うことができなかった。対立するミルドレッドもディクソンも言動が極端で感情移入すら許さない。しかし、署長の手紙とぶつかっていく過程で少しずつ穏やかになっていくのは印象的だった。愚かで弱くてどこか愛おしい。完璧な人間なんていない。どこかで答えを見つけなければならない。そこらへんがリアルだとは思うが、そういうモヤモヤを求めたくない、痛快な娯楽大作みたいに白黒つけた明確な落とし所を求める人には向かないだろう。二人の行く末は明るくないが、最初の二人とは明らかに違っていて、決して暗くないはずだ。
[DVD(字幕)] 6点(2018-08-12 13:08:15)
402.  ハッピーエンド(2017) 《ネタバレ》 
ある意味、『愛、アムール』の精神的姉妹作に位置付けられそうな本作。状況がよく分からない状態で話が進んでいくうちに一枚の地図が出来上がる。誰もが見せたくない裏の顔を持ち、血の繋がった家族と言えども所詮は他人。移民問題で山積みのカレーから目を背けるように、苦悩する一人ひとりに本気で向き合うつもりもなく、祖父と孫娘だけは表面で取り繕うだけの家族の異常さを見つめている。過去に人を殺め、自殺念慮を持っていたという共通の秘密が二人の唯一の居場所であるかのように。入水自殺を図る祖父とそれを撮影してSNSに公開しようとする孫娘、割り込むように助けに入る父と叔母。死という"ハッピーエンド"を映画は許してもらえない。あれをきっかけに家族は崩壊へ突き進むのか、本気で向き合ってやり直すのか、ハネケはSNSの炎上のように問いかける。今までと比べればかなりマイルドな作風だが、狙っている感に何を今更な感じで前作ほど心を動かされない。
[DVD(字幕)] 5点(2018-08-12 00:23:58)
403.  ガールズ&パンツァー 最終章 第1話
最終章は全6話の中編で構成されているとのことで、まだまだ始まったばかりなのか盛り上がりには欠ける。新キャラが次々登場し、いつも通りの緩急に富んだ空気は心地良いけれど、それだけ観る者のハードルが上がったとも言える。大多数の魅力あるキャラクターを限られた時間内に立たせるのがもっと難しくなるから。これからエンジンがかかろうとしたときにこの切り上げ方だが、あの展開なら次回も期待できるだろう。
[DVD(邦画)] 6点(2018-08-11 23:36:50)
404.  ヴェラ・ドレイク 《ネタバレ》 
まるでドキュメンタリーのように描かれる淡白な演出は、堕胎という深刻な問題を扱っている故か。キリスト教が重要な立ち位置を根強く残す時代、ごく普通の中年女性が善意で行っているそれは、倫理的に許されるものではないが、性暴力による望まぬ妊娠であるものなら、妊娠した女性も生を受けてしまった子供も不幸になるだけだろう。その命に価値があるか否か、綺麗事で片付けられないことをヴェラ・ドレイクは理解しているかは分からないが、罪に対して無知だとしても救いたい気持ちは本物なのだろう。奇跡が起きるわけもなく、法は容赦なく彼女を裁く。彼女の帰りを待ち続ける残された家族のショットが善意の対価、喪失の大きさを突き付ける。現在でも女性蔑視の構図は変わらないまま。老いを受け入れたような達観さのあるイメルダ・スタウントンは名演。
[DVD(字幕)] 5点(2018-08-10 19:41:53)
405.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 
地球外のサバイバル劇にユーモアを交えたところが異色である以外はとりわけ普通のSF。 本当にリドリー・スコットの映画かと思うくらいに物足りない。 如何にして水と食料を確保するかの前半をなかなか魅せるも、 後半は話が一気に飛ぶため孤独や体調不良に追い詰められる感じが伝わりづらく、 救出でも器具がガタつくフラグが立っているのにトラブルなく成功してしまうため、 もう少しハラハラさせる要素が欲しかった。 帰還を待っている群衆の存在も過剰で必要なし。 英米中のみという中途半端さでてっきりギャグでやっているのかと。 最近は中国に媚を売らないとヒットを望めなくなってきてるのかな? 時代の流れを感じる。
[地上波(吹替)] 6点(2018-08-10 19:32:26)
406.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
監督が己の個性を押し殺して、ひたすらトム・クルーズの活躍に徹する職人技を堪能する。組織が解体される前作と同じシチュエーションが気になるが、大逆転するのは分かっているのに、自分も仲間も一巻の終わりと思える絶体絶命の安心感の無さが良い。その真剣勝負はスタントシーンにも通じる。ある意味、私生活で破綻しているからこそ、無理なスタントで死に急いでいる気がしてならない。
[地上波(吹替)] 7点(2018-08-10 19:28:45)
407.  M:I-2
全シリーズにおいて、毎回違う監督の中で特にジョン・ウーの個性が強く、同時に好みが分かれるだろう。前作と比べても、別物と言ってもいいくらい戸惑う。とことん派手にやっていても、既視感だらけの空虚なアクションが続く。これでは007と大して変わらない。許容の範囲内のアクションでチームプレイありきなのがスパイ大作戦なのだから。
[地上波(吹替)] 3点(2018-07-31 23:26:01)
408.  アーティスト 《ネタバレ》 
サイレントのスターがトーキー映画の住人になるまで。CG全盛の時代を逆行する白黒無声と、当時なかったメソッド演技法を用いる辺りに瑞々しさが光る。仰々しさより情感が広がる。"BANG"の字幕が流れる演出も当時では絶対に出来なかっただろう。ある意味でサイレント映画へのラブレターでもあり集大成でもある本作だが、期待ほどの感動には至らない。確かにテンポ良く見られるし、自分の突き通したい信念と大衆迎合との剥離に苦悩して転落する、そのアーティストの矜持を描いた物語は映画通好みであれど、ベタでオーソドックスな恋愛要素が絡まるとむしろ先述の技巧と噛み合わない事態になってしまう。入れないとサイレント映画らしくないというジレンマ。完成度は高く試みは評価するも、誰向けなのか分からない。当時の監督・俳優が見ていたらどう感じたのだろう?
[映画館(字幕)] 7点(2018-07-31 23:11:31)
409.  英国王のスピーチ
吃音を克服した英国王のお話・・・と言えばそれまで。過程を丁寧に堅実に見せる。王室が日本よりも開かれ、企業に例えるあたりが目から鱗。兄が王冠を投げ出し、国家の命運を望まずにして任されてしまったジョージ6世の苦悩の重さが伝わる。良く出来ていて面白いと思うが、悪く言えば、ご年配向けであまりにも優等生すぎる。万人向けには違いないが、決定打になるような切れ味とインパクトが欲しい。
[映画館(字幕)] 7点(2018-07-31 22:09:26)
410.  プラトーン 《ネタバレ》 
ベトナム戦争で行われた米軍の蛮行と狂気を描いた力作は他にもあるが、従軍経験のある監督の目線で描いているだけに貴重と言える。戦闘以外の細やかな日常描写にも隅々にリアリティが行き渡る。戦争の無い世界だったら理想の上司として愛されていたエリアスは、人間であり続けるために理想との狭間に苦しみ麻薬に逃げる。そう、常識も倫理も通用しない戦場ではバーンズのような冷酷な人間が生き残り、成果を上げているのが現実。生活のため、愛国のため、ただ人殺しするため・・・行き着く先は彼らを掌で踊らす国家に対する怒りと憂いである。内省はあれど同じことを延々と繰り返すアメリカ。それは、軍需なしでは維持できない、武器を放棄すれば無慈悲に潰される、虚勢で築かれた国家の病理そのもの。ジレンマに揺さぶられながらも、非人道的行為の真実を伝え、ダメなものはダメと言えない国に未来はない。
[DVD(字幕)] 8点(2018-07-31 22:01:24)
411.  リリイ・シュシュのすべて
ケータイ小説を彷彿とさせる、中二病観念的残酷青春映画。負のエネルギーが充満する要素が中学生たちに重くのしかかり、美しい田園地帯が残酷さを際立たせる。自分にはリリイ・シュシュはいなかったが、生き甲斐と言えるもの、居場所があったから、自殺したくてもそこから免れた。映画に幸せや救いを求めるのなら見ない方が良いだろう。現在の中学生はこれ以上に残酷で虚無感に満ち溢れた、救いのない世界を生きている。理解できない、融通が利かないから目を背けるしかない。そういう無責任を監督は観客に突き付けたかったのではないか。「じゃあどうすればいいの? 答えをすぐ映画に求めるなよ」みたいな禅問答。私もまたそこから目を背けた傍観者だ。悲しくて救いがなくても、死が救いという場合もある。沖縄編は冗長でいらない。
[DVD(邦画)] 4点(2018-07-24 21:34:32)
412.  切腹 《ネタバレ》 
不気味で緊迫感のある白黒映像と音楽に引き込まれ、全編にわたり武士たちの冷徹な眼差しが死線と向き合わせる。金をせびりにきた老いた浪人が切腹されることになり、そこから二転三転して、社会派ドラマにもギリシャ悲劇にも通じる普遍性のあるストーリーが展開される様は見事。貧困で飢えと病に苦しみ死んでいった娘とプライドを捨てた挙句武光で切腹された婿のために、武士道の虚飾を引き剥がす復讐劇に強烈なカタルシスを感じた。誇りある武士道なんて所詮嘘っぱちと言わんばかりに、あまりに残酷で壮絶で、そこまでしても変えられない無常感が最後まで貫く。何もかもぶち壊した果てに、何事もなく取り繕うだけで終わる理不尽さ。空洞になった社会における人情と倫理を問いかける重厚なまでの後味の悪さが残る。痛切な傑作。
[DVD(邦画)] 9点(2018-07-24 21:06:09)(良:1票)
413.  バーフバリ 王の凱旋 《ネタバレ》 
笑ってしまうくらいの熱い展開に圧倒されてしまう。前作に引き続き、回想に時間を割いているが如何にしてバーフバリが殺されたかを丹念に描いている・・・と言っても、いくらなんでもカッタッパ、登場してないシーンですら詳細に知りすぎだし、それで納得してしまうバーフバリJrも如何なものかと。あと30分を切り、「どうまとめるの?」と思いきや、前作以上に無茶苦茶な戦闘シーンが続き、回想の分量が遥かに多いのにそれがオマケに感じないのは勢い故か。育ての親のドラマは一切無視、前作の武器商人どうなったの?、Jrのヒロイン空気すぎなのもそんなの関係ねえ!なパンクさが素敵。「切り落とすべきは指ではない。こいつの首だ!」には笑いがこみあげる。ここまで凄いともうお手上げだろう。完全版出すなら、前作の完全版も出して欲しい。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-07-24 00:37:08)
414.  バーフバリ 伝説誕生
話題になっていたため、前作で予習した次第。まさにインド映画の極致・王道を地で行っている。あまりに突っ込みどころ満載の脳筋な展開も、わざとらしい大味な演出も、インド特有の空気と臭気に嫌みを感じず許容してしまうというか。それでも似たような合戦シーンが延々続いて、胃もたれして少し飽きてしまった。本筋より回想に尺を取る独特の構成が気になる。R指定らしいが、思ったほどグロくない。主要人物の名前と相関図さえ把握すれば、あとはノリだけでグイグイ引っ張ってくれるので、今作だけなら普通に面白い程度。完結編はどうなるか?
[DVD(字幕)] 6点(2018-07-24 00:10:46)
415.  カーズ2
主人公を変えて、スパイ活劇風にしたのは正解。そつなくこなすのは流石ピクサーだが、フィルモグラフィ全体では無難な出来。マンネリを脱して気軽に見られるものの、リスクを背負うような冒険をしていないので凡庸に見える。日本、イタリア、イギリスの扱いは観光がてらのオマケ程度。CGの緻密さが凄くても何も残らないのは作っている人でも分かっているのに。
[ブルーレイ(吹替)] 5点(2018-07-20 19:38:09)
416.  カーズ
玩具や怪物といった第三者の目線から人間を見てきたピクサーが、初めて挑んだ"人間不在"の映画。擬人化というより、人間が車に合わせたような世界観で、虫ですら車両化している徹底ぶり。勝利に邁進してきた主人公が一度立ち止まり、人間的な魅力を兼ね揃えて、真の強さを手に入れるオーソドックスな内容で、行き詰っている人間には共感しやすい。ただ、それ以上の何かがあるかと言えば、ない。先述したように、人間世界と繋がっているわけではなく、ある意味で生きものを否定したような世界なので感情移入がしづらく、どこか不自然で他人事に見えてしまう。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-07-20 19:34:17)
417.  ホワイトハウス・ダウン
破壊王エメリッヒのフィルモグラフィの中では"控えめ"な方。過去にホワイトハウスが巨大UFOに破壊されたり、世界が凍結されたり、終末世界までやってきたので驚きはしない。なのでリアリティ無視の荒唐無稽な展開だろうが、脚本は意外と悪くないので比較的話に集中できる。ほとんど『ダイ・ハード』的テンプレートなのは目を瞑っておこう。個人的には未見の『エンド・オブ・ホワイトハウス』とセットで、ビッグサイズのファーストフード片手に、頭空っぽで最高の贅沢を楽しみたい。
[地上波(吹替)] 6点(2018-07-20 19:30:00)
418.  エル・トポ
「マカロニ・ウエスタンに宗教的アングラ要素、精神世界を混ぜ合わせたら珍妙な映画になりました」。それに尽きる。混沌の時代が作り出した魑魅魍魎な空気は、現代の倫理観では絶対に作れない。確かに変わり者のジョン・レノンやヒッピーが好みそう。自分にとって都合の悪い"もぐら"に蓋をして、モノの大量消費こそ一般人の社会常識だと擦り込ませる資本主義にキックを入れた作品なのだから。
[ビデオ(字幕)] 7点(2018-07-04 19:33:23)
419.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
緊張感ある会話劇で観客を繋ぎ止め、激しいバイオレンスで爆発させる。それを除けば、タランティーノにしてはビックリするほど正攻法な映画で、小手先のテクニックに頼らずとも、もはや巨匠の粋に入っているほどの演出力と画の重厚さを証明させる。同時に若さゆえの鋭さがなくなって、ちょっと寂しい限りだが。我慢に我慢を重ねて、キャンディを撃ったのが同じ白人のシュルツであり、ジャンゴが止めを刺した黒幕が同じ黒人のスティーブンというあたり、善悪のステレオタイプに陥らないタランティーノの知性の良さが感じられた。とは言え、165分はとにかく長く、ラスト20分の仕切り直しはいらなかったような。クライマックスの銃撃戦で決着をつけて欲しかった。
[映画館(字幕)] 7点(2018-06-23 16:48:59)
420.  ファインディング・ドリー 《ネタバレ》 
今回は自発的に冒険しているため、切迫感があまり感じられず、ドリーのお陰で無理に状況悪化させている感じを受けたが、前回よりは煩くは感じない。また人間の世界により踏み込んでいるため、画作りも場面展開も前作にも増して豊か。その一方でタコによるカーチェイスはやり過ぎで、ジンベエザメとシロイルカの脱走で多くのスタッフの首が飛んだに違いない・・・。と、確かに面白い方だし質は落ちていないが、一長一短な印象。それでもドリーと両親の再会は来るものはあった。マーリンとドリーの二匹だけの会話に、この物語は本当に完結したんだな、と灌漑に耽る。
[地上波(吹替)] 7点(2018-06-23 16:13:20)
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