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プロフィール
コメント数 1682
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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401.  ショコラ(2000) 《ネタバレ》 
(理由は実は好く分からなかったのですが)当初からかなりメルヘンな雰囲気が感じられるのですケド、そのワリにはソコまで分かり易く明らかにポジティブ&ハートフルなドラマでもねーかな…と思ったのです(⇒ラスト付近は色々とご都合主義にも近い感じでカタが付きまくってゆきますが)。また、好くある「ふと現れたスーパーな主人公が一切合財解決して回る」というお話に思いっ切り見えるヤツでもあるのですケド、中盤深くまではその辺の感じも率直にだいぶ曖昧だとも思うのですし(特にキャリー=アン・モスとジュディ・デンチの関係性があまり改善した様に見えてゆかないのが私としては大きかったのかな、と思います)、ソレでいてレナ・オリンの元旦那はラス前には一発トンデモなく深刻なコトをやらかしてくれるのですし。個人的にも、ごくまろやかに観てるしかない感じで進行してきて…のあの辺からの暫くのシリアスさは、全体としても少~しバランスが悪かったかな…と思いましたかね。  ただ好意的に捉えれば、見た目は分かり易い様で実際は全然そーでもない、タイトルどおり甘い様で実はほろ苦くもある、とかっていう(種々の側面で)ごく複雑で奥行きのあるドラマだ…と思うコトも出来るかと感じるのです。ソレこそ苦くも甘いチョコレートの様な、と。ロケーションがとても素敵で、美術系の小物も総じて綺麗で、何よりジュリエット・ビノシュは超・魅力的で(外見も内面も)かつ少なくともレナ・オリンに対象を絞るならばごく分かり易くポジティブ+爽やかなお話だったのも含め、いつ観ても全然フツーに楽しめる映画だったかな…とは思いましたですね。観て損とゆーのは全く無かったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-25 19:14:51)
402.  ぼくは明日、昨日のきみとデートする 《ネタバレ》 
私は、二人が出会って幸せな時間を共有し、そして悲しくも美しく別れてゆく…とゆーのが恋愛映画の本質だと思って居るのですが、今作はその「別れの理由」として、高度にSF的でごくテクニカルな設定を用いているのでして、ソレによってつくり出される状況とゆーのは率直にかなり特殊なモノだとも(やはり)思うのですよね。ともすれば、その状況自体は多少分かり難い・理解し難いというモノであるのはコレも確かかと思います。しかし、その状況によって作中に描き出される恋愛映画としてのエッセンスとゆーのはどれも、一般的な恋愛や或いは市井のとある人生においてもまた、却ってごく普遍的なモノである様にも思われました。即ち、決して逃れ得ぬ別れや、自分の為の「恋」が相手の為の「愛」に変わってゆくサマ、そして分かち合ったとある幸福な一瞬が永遠となって時空を、その生きる時間の総てを超えてゆくという奇跡。私には今作、恋愛の本質的な美しさが(むしろ)とても「分かり易い」映画だった、とも思われました。好く出来た作品だと思いますね。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-01-24 21:50:04)
403.  ウェディング・ハイ 《ネタバレ》 
コメディですが、笑えるとゆーよりは正直「微笑ましい」とゆーか、少なくとも全編でゲラゲラと笑えるって作品じゃあなかったかな…とまずは思ってしまうのですよね。いや、全く面白くない…なんてコトは微塵もないのですよ。私も数箇所、例えば結婚式でタルコフスキーに全力でオマージュを捧げる(=どー考えても出世の見込みの無い)映像ディレクターの中尾くんとか、モ~流石!としか言い様が無い片桐はいりの「一言のキレ味」とか、あとはクライマックスの投げ縄だって率直に面白いボケだったと思いますよ(⇒ソコらに関しては声を出して笑った…てのが正直なトコロでして)。  ただ、確かに脚本・バカリズムとは言え、コレは映画であってお笑いのロングコントではねーので、まずはどーしたってその辺のフツーのお笑い程にはブッ飛んだ展開には(そもそも)なってはいかないですよね。ソコに加えてグランド・ホテル形式…的な(登場人物の数が豪勢な)物語でもあるのですが、中で主役は明確に篠原涼子さん=ウェディング・プランナーの方なのであって、だからその意味でもこの結婚式は決して「失敗」にはならない(ナンならソコまで失敗「しそう」にもならない)と予定調和的に決まってしまっているのですよね。その点からしてもやはり「微笑ましい」というごく温めのコメディにはなってしまっている…と思います。列席者も意外に中々有能な方ばかりで、余興とかも全部が超・チャンとウケるヤツなのですよね⇒どーしたって人間、ポンコツ or 勘違い野郎がやるコトなすコト上手くいかね~…て方が絶対に笑い易いのではありますし。  もう一点、全体のテンポもちょっと(不必要なマデに)緩めとゆーか、具体的には例えば結婚式自体が成功裏にお開きになってから更に岩田剛典くんの話を30分もやるのは流石に冗長に過ぎる…と思いました。剛典くんの方の話の「オチ」自体は中々見事なアイデアではあったので、この構成にしたのも重々理解は出来るのですケド、にしても…とは(少しダケ)思ってしまいましたですね。
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-24 01:18:18)
404.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章<OV> 《ネタバレ》 
三部作ラストは、ミもフタも無く言うとモ~完全にコメディ!なのですよね。。。ただ、ソレでも私は重ね重ね「好く撮り切った!」と嬉しくも思いましたよ。そして今作でもまた、久保山智夏さんが思い切りハッチャケるシーンはとても好ましく観れましたし、宇野祥平さんは再び雰囲気十二分な演技で実に存在感ありましたし、何より監督だっても~メチャ頑張って演技してて⇒終いにゃちょっと上手くなってきてるのも確実に感動モンでありましたですよ。やっぱ最終の結論、低予算でもやれば(ココまで)出来るのよ!と実に爽やかに観終われました。若きホラー監督さん達よ、大志を抱け(⇒更に1点足しておきます)。
[DVD(邦画)] 7点(2023-01-23 19:06:08)(良:1票)
405.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版 《ネタバレ》 
劇場版とのコトなのだが、キャストや演出・特殊効果とかには特にスペシャルな感じも覚えないし、尺とかもいつも通りだったりする(ナンなら通常映画サイズなのは『最終章』の方)。終盤は特に裏ストーリーのかなり大袈裟な話になってゆくので若干足が地から離れだしてゆくのだケド、前半はホラーとしてはごく『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』的な森の中でのPOVをやっていて個人的には決して悪い気もせず(≒なんか懐かしく)面白く観てゆけましたね。で、前作『劇場版・序章』のレビューでも書きましたが、ラスト付近にはこの裏ストーリーの根幹をなす最大のトリックの提示⇒ごくアイデアフルかつかなり衝撃的なワンシーンを見事に撮り切っていて、一番やりたかったのはココかな…と思いました。重ねて、ソコのクオリティはごく保証できるモノですので、是非ネタバレ厳禁で=Wikiとか覗かずにナンとかココまで観てきて頂ければと思います(もし観ると決めたのならば)。
[DVD(邦画)] 6点(2023-01-23 19:03:53)
406.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章【真説・四谷怪談 お岩の呪い】<OV> 《ネタバレ》 
この『劇場版・序章』は、続く『劇場版』+『最終章』と実質の三部作を成しており、つまりFILE-01~04の中(特に02)で提示された「裏の本ストーリー」を主に語っていって、そしてシリーズ全体としてもその決着・集大成を示す、という作品になっているのです。なのでまず、三部作を全て観切らないとほぼほぼ観た意味が無いというヤツだとも思うし、その意味では結果的に3本(乃至、大抵の場合は7本)観たのに全然面白くなかったんですケド!というコトにも為り兼ねない(ワリと)リスキーなシリーズだと言えるかとも思うのですね。  (軽く)ネタバレ結論を先にゆーなら、その裏ストーリー自体の出来・質感とゆーのはどちらかとゆーと(例えば安直に)漫画チックな…とゆーか率直にはごく若い人の方がより喜びそうな…とゆーか、つまり私自身は正直あまり好きなヤツではなかったかな…と思ったりもします。ただ、ソレでも結構突き抜けて「やり切った・撮り切った」という感じは(最後まで観て)私も大いに感じられましたし、あと個別には『劇場版』の終盤のとあるシーンのアイデアは(特に端的に)中々素晴らしかったな…とも思ったので、相当に大袈裟な話を(ソレに不向きな)低予算+POVで撮ってるんだよな~とデメリットの方も感じつつも、でも逆にソレってチャレンジングで頑張ったヤツだとは言って好いだろうな~というメリットの方も確実にある、ソコを重視してこの三作品の評価はそれぞれ底上げしておこうと思います。興味のある方は是非、最初から7作品を順番にどーぞ。  とは言えこの三部作の中では、この1発目はあくまで必要な状況設定の提示や「伏線を張る」のが主目的とも言えるので、率直に単品としての出来は高くはないかな…と感じます。中で見ドコロとしてお勧めしておきたい箇所があるとしたら、ソレは終盤の除霊シーンでの久保山智夏さんの頑張りですかね(この三部作、全体としても特に彼女の進歩・頑張り⇒一皮剥ける感じが大いに感じ取れる…のが大きな見ドコロなのですよね)。逆に指摘したいとしたらソレはカメラマンとしての監督=田代さんです。撮り方が急に異常に下手クソ=ブレまくりになってんのはナンなんですかね?(当然、コレも演出であるのは私とて承知なのですが、にしてもあんたプロだろ?と少し疑問に思ってしまいましたよね…)
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-23 19:02:00)
407.  欲望のバージニア 《ネタバレ》 
禁酒法時代、バージニア州フランクリンは「世界の密造酒首都」と呼ばれていたそーで。本作はだから時代も20世紀、場所も東部のお話ではあるのですが、ド田舎のギャング的な連中が主人公なのでやはり多分に西部劇的なアウトロー映画にはなっているか…と思います。ただ本作はそれ以上に、人気俳優シャイア・ラブーフを起用した青春もの=青年の成長を描く作品として仕上げられているのであって、で結論的にはごく気楽に観るべき娯楽作の方かな…という印象に思われました(⇒やや悪い意味で)。  重ねて、娯楽作品としては悪いとまでは言わんでも好いかな…と思うのですが、ジャンル作品としては(前述どおり西部劇的な)ギャング映画としても青春映画としても正直イマイチ気味な方かと思いましたね。ある面ではシリアスな様で別の方面では随分とヌルくも感じられ、またドラスティックで派手・凄惨な側面を持つ一方でごくかなり予定調和なお話だな…と。ボンデュラント一家は当初から強力な暴力と(界隈におけるある種の)権力を誇っているのですし、だからレイクスとの戦いもごく終盤までは率直に全然大したコトになってゆかないですし、もう一つ率直にシャイア・ラブーフだって(最後の最後まで観てても)大して成長もしてない様にも見えてしまうのですし。あと、娯楽映画としての彩り的にゲイリー・オールドマンを無駄遣いしてるのも好みではないですし、何なら個人的にはジェシカ・チャステインすらも真に必要だったのか…とも思います。  重ね重ね、実際そこそこ楽しく観終わった…とは確かに感じているのですが、ソレでもかなり引っ掛かった点の多い=あまり好きではない方の映画だったでしょーかね。一点、トム・ハーディは(やっぱ私も)素直に格好好かったな…と思いました。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-22 22:11:33)
408.  悪魔のかつら屋 《ネタバレ》 
確かに、ホラーだと偶に結構在るんですケド「ああ、このシーンが撮りたかったんだな…」≒「他は正直全部どーでも好い=取って付けなんだな…」という現象なのでして、まあゆーてハーシェル・ゴードン・ルイスってのは何なら全部そーだ、とも言えるのですケド、今作は中でもソレが際立ってる…というヤツですかね。ショックシーンは計4回(犠牲者の女性3人+オーラス)で、ソレ以外のシーンは本当にマジでドコまでもひたすらにどーでも好い…のですケド、にしてもナ~ンだコレ?という超・陳腐で激・くっだらないシーンばっかなのですよね。逆に、ソレが(も~シュール・コメディばりに)ちょっと笑えちゃう…て始末なのですわ。  件の探偵ごっこの(失笑せざるを得ないという意味での)微笑ましさも然るコトながら、続く劇中映画シーン=こんな史上最高レベルにつまらない映画の中でソレよりも更につまらない映画を表現するという高度なメタ芸術、は久方振りにも~エド・ウッドの「風」をすら私に感じさせてくれましたよ(『グレンとグレンダ』以来のアヴァンギャルドっぷり)。あと、ま~た本当に何の意味・脈絡も無くレース場のシーンが挿入されたりするのですケド、コレも何故だか「夜」なのですよね(だから正直、車もナンもよー見えん…という)。コレとて何故に単に昼のレースを撮らなかったのか…とも~一晩は問い詰めたいです。  もう一つ、その女性殺害シーン3回についてもよ~く観ると、コレ場面の順序と画角が全部同じなのですよね(応接間⇒作業場⇒現場の倉庫のドア外側⇒ドア内側⇒作業台でのメインのスプラッタ、が全部カメラ位置が同じ…)。私もよーやく気づきましたがコレってハーシェル・ゴードン・ルイス「流」だったのですね(⇒だから『血まみれ農夫の侵略』でも全く同じコトをやってたのは立派な「オマージュ」だったんだな、と)。う~ん要らないと思うケドな~そーいうこだわり…(もっと違う人の違うモンを参考にせーよ…と)
[DVD(字幕)] 2点(2023-01-22 19:32:02)
409.  ライトハウス 《ネタバレ》 
もう少しシンプルなソリッド・シチュエーション・スリラーを想像していたのですが、同監督の『ノースマン』を観、また『ウィッチ』も観直した上で鑑賞すると尚更に、必ずしも全くそーいう単純なヤツではないごく文芸的でやや高尚な類いの作品にも思えますね。前半はソレでもまだ分かり易いスリルと不穏さを感じつつシンプルに観てゆけるのですが、後半は諸々と因果がイマイチ繋がらなくなってゆき、そしてオーラスも肝心なトコロは明かされないまま実に不可解に終わってゆきます。所ドコロはかなり比喩的でもありますし、重ねて文芸的で(台詞の芝居掛った感じも相まって)部分的にはコメディにすら思えます。ただコレも重ねて、ラストの不可解さ・煮え切らない感じの心地の悪さは実に上質で上品なホラー的快感でもあったなァ…と(ソレこそ本作の原作者たるポー作の古典怪奇小説の読後感にも近いモノで)。今作を観ての感想が「上品な」とゆーのは、その描写の汚らしさ+悍ましさ・凄惨さからすればだいぶ誤解を生む表現…かとも思いますが、個人的にはこの上無くというレベルで引き込まれて面白く観れましたですね。傑作かと。  そのクオリティは当然、かなり凝り様とマニアック度の高い脚本や、映像+ロケーションの質・完成度のシンプルな高水準さにも依るモノだとは思いますが、ソレよりナニより言及しておきたいのは主演2人の俳優の出来の好さですよね。その意味ではまずロバート・パティンソンにもモ~100点を付けちゃいたいのですケド、そーするとウィレム・デフォーには120点を付けなければならない…という感じでデフォーの仕事ぶりはモ~凄まじかったです(こんな「怪奇な」人間性とゆーのは、その実際の描き出しの質を含めても滅多に観れるモンではなかろう…と)。彼の一世一代の仕事を観る為ダケにでも、確実にカネを払う価値が在る…という作品だと思いますね。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-22 12:44:51)
410.  ウィッチ 《ネタバレ》 
再見なのですが、初見時はあまり好い印象ではなかった記憶があり…で実際今回の2回目も、ごくラス前までは疑問の方が大きかったのですよね。正直、前半はあまりホラー色が強い方の作品ではない様に見えてまして(少なくともソレが明確・明瞭ではない)どちらかとゆーとヒューマン・サスペンスの方…とゆーか隔離されたストレス状況における人間の狂気、みたいなモノがメインディッシュぽく感じられて、でもまずはソコの出来自体は中々かな~ともやっぱ思うのですよね(ソレ自体は初見でも再見でも変わらず)。しかし後半はまた、まず超常の存在の介在がほぼほぼ確実になってゆく一方で、でも翻ってホラー的な展開運び自体はやや不可解系の方に倒れてゆくとゆーか(特にその「敵」がナニをしたくてどーいう攻撃を仕掛けているのかが明確でないから)要するにごく生々しく・実際的に始めたお話が突然フワフワ終わってゆくな…という感じが強くて、結果どーにも(前半と後半が)ミスマッチに思えていたのですよね(⇒重ねて、ラスト10分まで)。  でも今回観直したら、ソコら辺ってオチで全部明快になってるジャン!とフツーに思い直しました(アレ?初見時は観誤ったかな?)。結論、個人的には文句無しに良作以上かと思いました。『ライトハウス』も楽しみです。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-21 23:12:00)
411.  少林寺炎上 《ネタバレ》 
何故に少林寺が炎上するかとゆーと、コレを危険な反乱分子と見做した清の五代雍正帝が大軍を派遣して焼討ちにしちゃうからなのですね。で、どーすんのかな?と観てるってーとナンとも意外、大砲をしこたま運んできて遠隔攻撃で滅多矢鱈に爆撃するのですよ!このシーンは中華風なお城のミニチュアをご丁寧につくり込んで、ソコで火薬がパッカンパッカン爆ぜるのを俯瞰で観てる…てこーゆうの最近ナンかで観たよーな…と思ったら『ドクター・ストレンジ2』のカマー・タージ襲撃(by スカーレット・ウィッチ)シーンっすよね。おお、驚くコトにあのライミ御大は、このマイナーなカンフー映画を嘗て観ていたのだと考えて間違いは無いでしょう(嘘)。  で、ただただ右往左往する少林寺軍団ですが、ゆーてどーしよーも無いので秘密の抜け道(何故やら2系統用意されている)から逃げようとするのです、がその隧道ってのが脱走防止の為に仕掛けがしてあったりデカい岩が邪魔だったりで通れない…という危機管理能力の低さなのですよ。とは言え、ソコは教祖様がその身を犠牲にして岩をどかしたり、あと(詳細な理屈はよー分かりませんが)デカい釣鐘をブッ叩いてみせたりして幾ばくかはどーにか脱出に成功するのです。コレもな~んかデジャブ…と思ったらコッチは『バキ』の少林寺勢、ドリアンやら烈海王やらにそーいうエピソードありましたよね(ゆーてまあ、岩に関しては「砕く」ワケではねーですケド)。ああ、信じられないコトに板垣恵介先生もまた、この誰も知らない香港映画を愛して止まないという御仁だったのだと私は確信しております(冗談)。  で、結局お話としては「やられたらやり返す!」なヤツでしかねーのですが、率直にこの(起承転結で言えば「承」くらいなモンの)焼討ちのシーンが30分強とダラダラ長すぎて(⇒だって最大の見せ場=カネ掛けたシーンなんだよ!てのは重々承知ですケド)結論的には全体としてかなりダルいのですよね。んでまた結局、少林寺軍団はイマイチ誰が誰やらも分からない様な(主人公も特に不在の状態で)進行してゆきますし、終いにラス前にゃ「裏切り者は誰だ!」みたいな話になってくのもま~たダルいのですし(知らねーよ!と)。主人公不在…という意味では、ド初っ端に如何にも主要人物ヅラで出てきて15分間暴れに暴れ回った女のコが、ドコで再登場すんのかな~と思って観てたら出てきたのはナンと残り70秒になってからでした…と。コレとかだって、流石にちょっと感情移入ってのが困難に為りすぎて(お話としては)だいぶんイマイチですよね。  もう一点、カンフーとゆーてもアクションの大半は武器術が占めており(まあ相手が正規軍だから当然と言えば当然ですが)よく見ると体術自体はまあまあモッサリ、かつ振付けとかも正直雑だな~と思えました。スピーディで(アクション役の人数的には)ボリューミーで、かつ全体としてもアクションシーンの分量自体は決して悪くもないのですが、個人的には(その辺含め)アクション面も少しイマイチ…でしたかね。
[DVD(字幕)] 5点(2023-01-18 23:51:59)
412.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん<OV> 《ネタバレ》 
コレは…評価としては悩ましいヤツですね~監督の著作『フェイクドキュメンタリーの教科書』を拝読すると、こーいうモキュメンタリにおける「ワンカット風」映像の撮り方とゆーのが惜しげも無く詳述されていて、ソッチを踏まえて観るなら本作もその実践編としての面白みを大いに感じつつ観れる…という作品ではあるのですね。ただ、流石に「タイムリープ」とゆーのは実話風怪談のモキュメンタリとしては幾らナンでも飛び道具すぎるかな…と思います。重ねて、あくまで個人的な評価としてこの点数としますが、好み・評価は分かれるという作品かな~と思いますかね。霊能者役の栗原瞳さんは(このシリーズの出演者としては珍しく)そこそこの美貌+まずまずの存在感+ごく好ましい妖しげな雰囲気、をも纏って居られたと思いますが、ちょっと事情に通じ過ぎている(=頼りになり過ぎる)感じは却ってイマイチかな…とも思いましたし。
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-15 23:55:22)
413.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説<OV> 《ネタバレ》 
この3作目はまた一話完結ものに(ほぼ)戻っていて、かつ暗闇の中での河童の映像表現もごく悪くなく、モキュメンタリ好きなら十分楽しめる手堅さが在ったかな…と思います(まずはまずまずな作品かな、と)。一点、重ねてやっぱりこの手のモキュメンタリには、何らか「事情に通じている」霊能者・術者をウマく絡ませるとゆーのが割と常套手段・ポイントかな、とも思った(再認識した)のですが、そのやり方自体としては今作のソレは第1作(or 『ノロイ』)とかと比べるとちょっと安直で微妙かな…とも思いました。オチもややド直球すぎて(モキュメンタリとしては)わざとらしさも強めに感じられるかな…とも。
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-15 23:55:19)
414.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊<OV> 《ネタバレ》 
うーん…コレも好みの問題かとは思うのですが、このシリーズって一見、一話完結系のシリーズものに見えてるのですが、実はその裏に全編を貫く隠し本ストーリーが一本在るというXファイル的なヤツらしいのですね(まだ第1~4作しか観てないのでソッチの方の詳細は知らんのですケド)。で、この第2作は思いっ切りその本ストーリーの伏線となっているエピソードで、だからコレだけ観てもサッパリ訳分かんない…というヤツだ、とのコトでして。。結論を言ってしまえば、個人的には正直そーいうの要らないかな…という感じでもあり、だから…としか言い様の無いこの評価となりますです。個々の描写としても、特にあの「花」は流石にちょっと意味不明だし繋がってないしチープだし…で正直効果的ではなかったかな、と。
[DVD(邦画)] 4点(2023-01-15 23:55:15)
415.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦<OV> 《ネタバレ》 
モチロン、監督の旧作『ノロイ』の廉価版だよ!と言ってしまうのは簡単でしょう。ただまず、個人的にはこのチープだからこそ…の無駄な派手さが完全に削ぎ落された感じは、モキュメンタリとしてはむしろ好みの方に近付いた…という感覚もあります。あと、メインの三人のキャラのつくり込みも(シンプルながら)やはり非常に効果的だったですよね。初っ端から明らかにヤバい大迫茂生、対照的に実にのどかで健康的な久保山智夏、そして(知ってる人になら)全てがなんだか面白い監督本人、と、シリーズ化するのにも大いに納得できる「上手いコト仕上がった」感がやっぱこの第一作からは大いに感じ取れるのですよね。  その上で正直、第1~4作では明らかに今作が映像的な出来も抜けているかと思います。コレも冒頭、走り迫り来る口裂け女の映像は正直かなり印象的にブキミだったですし、ラスト付近の彼女の描写諸々もまた中々の出来だったかと。お話や設定面には少なからず甘さも見て取れるのがコレも確かではありますが、そのワケの分からなさも(B級モキュメンタリとしては)ある種のスパイスとして観てゆくコトも可能なモノかと思います。やはり、噂に違わぬお値段以上の良作だな~と。
[DVD(邦画)] 6点(2023-01-15 23:55:10)
416.  真夜中の処刑ゲーム 《ネタバレ》 
アクション・スリラーと言うべき作品かと思うのですが、全編通してもごく非常にホラー的なつくりを擁しておるのですよ。ところが、その敵チームとゆーのがとにかく極め付きのド外道+そいつらから逃げてやっとこさアパートに駆け込んだと思ったらトンデモない重武装で再び攻め込んで来るので、ソレがシンプルにとてつもなく恐ろしく+おぞましくて率直に恐怖なのですよね(コレは確実に観てる方も冷や汗ダラダラものだ、と)。そして中盤の手に汗握る攻防とソコからの『ホーム・アローン』的な中オチまでは、ま~確かに極めて高度な「お値段以上」感を持って爽快・痛快に観てゆくコトが出来たと言えます(ちょっと驚きました)。  多少残念な点があるとしたら、その秀逸な中オチでいったん流れが切れて、そっからジワジワとまたごくホラー的に怖がらせる重い流れをリスタートしてるのです…がちょっとココが盛り上り切らずに最後まで行っちゃったかな…と。結局、その時点で敵は(実質)ボス一人になっちゃってて、でそのボスってのがイマイチ「超・強キャラ」という感じでもなかったモンで…というコトかな、と思います(結構隙とかもあって)。とは言え、その後の大オチ(+α)にもシンプルながらキレ味ありましたし、重ねて確実に「お値段以上」に面白い掘り出し物の佳作かと。お暇なら是非。
[DVD(字幕)] 7点(2023-01-12 23:39:04)
417.  月世界旅行 《ネタバレ》 
現時点、14分の着色版とゆーのがアマプラで鑑賞できるのですね。公開当初から存在した着色版のプリントを修復して2011年に公開されたバージョン、かと思われます(音楽もその際に新たに作曲されたものとのことで)。全体として演劇チックかつ喜劇チックで、所ドコロはややシュール…という感じですが、十二分に現代でも通じる(普遍的な)内容・クオリティかと思いました。事前の予想よりもだいぶ面白かったですね。一見の価値はあると思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-06 12:55:35)
418.  ケイコ 目を澄ませて 《ネタバレ》 
もちろん、聴覚障害という一つの重大なテーマを擁する映画であって、且つその要素の実際の描き方に関しても非常に真摯な映画であったのは間違いないと思うのですね。ただ、ソレがもたらす「孤独」と、その孤独を如何にして乗り越えてゆくのか、というお話の流れをもう一本しっかりと備えるという点では、多くの一般の鑑賞者にとってもかなり普遍的な映画でもあったのではないか、と思いました。またそして、その孤独を克服する術としての人間の「強さ」と、更にはその「功罪」とゆーか、尚もう一つのボクシングという要素も相まって人が必要とする「強さ」とか或いは「弱さ」ってナンだろうか?(⇒本当に必要なモノって一体ナンだったろうか?)とかいうコトにまで悶々と思考が流れ至ってゆきましたね。ある面でユニークながら、同時にごくシンプルで、かつ本質的でもありながら(個人的には)まま深い映画だとも感じられました。面白かったです。  ひとつ一貫した演出として音楽が入る場面は極めて限定的な作品でもあるのですが、生活音その他のありふれた音は(当然)種々の場面で淡々と流れてゆきます。が、その音はケイコには全て届かない。前半、その冷徹な事実が醸し出す彼女の「孤独」とゆーのは、実にヴィヴィッドに辛いモノとして私ですらも心臓に突き刺さってくるかの様に感じられました。重ねて、彼女の弟が言う様に「強い」人間であるケイコは、最初は自身の「強さ」でソレに抗おうとしていた様に見えるのです。その強さ、そして後半はその彼女が少しずつ変化していくサマを、全て岸井ゆきのの「目」がコレを見事に表現し切っているのですよ(また当然、殆ど声も用いずに)。ココも率直に、非常に素晴らしい表現だったと思いますね。  個人的には、2022年の邦画ではナンバーワンでした。是非。
[映画館(邦画)] 8点(2023-01-04 23:13:06)
419.  そばかす 《ネタバレ》 
テーマは「アセクシャル」とゆーコトで、日本語だと「無性愛」って言葉になるんだとか。小耳に挟んだコトはあったものの用語としての細かい意味なんかは定かには知らなかったのですが、作中でも何度か明言される様に性的関心や性的欲求がどちらも無い(か、非常に薄い)という人のコトを指す言葉のよーです。また、コレもなんとなーく(個人的に)そう思っていて後で調べたらやはり大体そんな感じ…というコトだったのですケド、いわゆる男性よりは女性の方が多少該当する方は多い…という様なコトでもあるらしいですね(私も、女性はともかく男性でこーいう方ってのは、正直あまりイメージ自体が湧かない…という感じではあります)。  物語としては、この言葉に当てはまる主人公の様子を比較的穏やかに描写してゆくと同時に、最終的にはごくポジティブかつシンプルに彼女が一種の「解放」に辿り着く迄を描くという作品でした。描写の諸々も比較的ポジティブとゆーか多少はコメディ的な雰囲気も纏って進んでゆくので結構観易い映画かとも思います(所ドコロにちょっとワリと「気まずい」シーンはありますケドも)。思ったよりはノンビリと楽しく、しかしある面ではやはり非常に興味深く・(大袈裟に言えば)意義深く観るコトも出来たと思いますし、総合的にはまま良作だったかな、と。加えて、三浦透子さんは超・ハマり役でモ~出色の出来だったですね(彼女のファンの方も是非)。
[映画館(邦画)] 7点(2023-01-04 23:12:12)(良:1票)
420.  EMMA エマ(2020) 《ネタバレ》 
原作未読、かつ別の映像化も一切未見ですが、内容的にはごく軽くてかつ実に普遍的なラブコメなので、全然楽しく観れるとは思いました。ただ、前半~中盤まではやや平坦なのと、普遍的とは言え流石に現代の価値観とは少し「ズレて」来ている部分もまま含まれるので、諸手を挙げて大喜びで観れる…という感じでもなかったかな、と。ステレオタイプなキャラではありますがやっぱ特に主役のエマちゃんにはアニャ嬢は完全にハマってましたですね(彼女もまた「目力」があるタイプの自信に満ち溢れた女優さんに見えるので)。このコの出来だけでも、観て損をするという作品ではないかとは思いますね。お暇なら是非。  もう一点、内容や演技自体よりはロケーションや衣装美術その他の「見た目」に凝りまくった…という系統の映画かとも思います。特に衣装・ヘアメイクの凝り様は結構凄まじかったかな~とも思いますね(アニャちゃんのファッションショーかよ!何枚衣装あんだよ!てなモンで)。ただコレも、いくら有産階級とは言えこの時代のイングランドの田舎のお話としては、ちょっとキラキラし過ぎてな~い?とも(少しダケ)違和感としては感じられましたケドね。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-04 23:10:40)
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