4241. ハンガリアン
第二次大戦中にドイツに出稼ぎに行ったハンガリー人たちの話なのですが、そんな不利で過酷な状況でも平然と自我を保っているハンガリアンの誇りの高さが素晴らしい。製作年代も手伝って、作品全体にプリミティブな民族パワーが溢れています。ところどころ、不必要と思われるシーンはありますが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2004-12-04 15:00:17) |
4242. 記憶の旅人
なかなか魅力的な設定なのに、みんな無表情にボソボソ喋っているだけなので、せっかくの筋立てが完全に死んでいます。記憶がないならないなりの葛藤や表現があると思うが。 [DVD(字幕)] 4点(2004-12-01 00:24:17) |
4243. 乱気流/グランドコントロール
内容がスカスカでしょぼしょぼなのは覚悟していたが、ケリー・マクギリスがあんな不細工オバハンになっていたのがショックで・・・(涙)。悲しみを込めてこの点数。 1点(2004-11-30 23:00:46) |
4244. 目撃(1997)
《ネタバレ》 初見時は単なるひねりのないサスペンスかと思っていたのですが、よく見るとこれもイーストウッド節なのですね。普通の作品なら10分もかからないような導入部の侵入+目撃部分に30分近くかける粘着性。主人公が無力な(泥棒に入っていたという弱みもある)設定なのに、大して危機にも陥らない無双ぶり(それらしき箇所もあるが、割とあっさりクリアしている)。勢い余って、通常ならモブキャラの存在(SP2人組とか)にもいちいち見せ場を与えてしまう変なサービス精神。大体、リチャード・ジェンキンスの殺し屋なんて、何のために出てきたんだろう・・・。●あと、ローラ・リニーは、主人公の家族面での影を表しつつ最後は危機の導線となるという分かりやすい位置づけで、役者にとっての演じる面白みはあまりないはずなのですが、それでも手を抜かず、さらには汚れ顔のアップも堂々と撮らせる女優魂に拍手。●で、それまでのはったりに比べて、収束はやたら息切れしているというか、駆け込み状態でした。補佐官の逮捕なんて、何の手がかりもないはずなのにいきなりだし。スコット・グレンのあの顛末も、一体何だったんでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-11-30 00:44:57) |
4245. プレデター2
内容的な価値はほとんどないが、パクストンに免じて+1点。 3点(2004-11-29 01:28:20) |
4246. サウンド・オブ・ミュージック
《ネタバレ》 歌の持つ力、音楽の持つ力を高らかに讃美し、正面からそれを描ききった制作者の誠実な姿勢が美しい。登場人物のテンションと熱気が、オーストリアの雄大な風景に少しも負けていない。●再見して気づいたのですが、冒頭の高原のシーンから、嵐の夜に寝室で子供たちと語り合うシーンまでが1時間弱(全体の3分の1)。しかし、実はこの間、作中の時間は2日間しか経過していません。この一つ一つの丁寧さ、そしてそこから窺える登場人物に対する制作側の愛情といったものが、作品を後世に残るものたらしめたのだと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2004-11-28 22:47:02) |
4247. チャンス!(1996)
とてつもなくお馬鹿で面白い設定のはずなのに、変に中途半端に真面目に作られているので、笑うことも唸ることもできない。つまり、演出の方向性が間違っているのである。ウーピーとダイアン・ウィーストというキャスティングも、重厚で安定感がありすぎて、この種の馬鹿話には向いていない(少なくとも、秘書の方は、「何も分かってなさそうな若くて一見頼りない人」を選ぶべきだった)。 [DVD(字幕)] 4点(2004-11-28 05:05:19) |
4248. 初恋のきた道
《ネタバレ》 お椀の位置をこっそり入れ替えるチャン・ツィイー。いったん汲んだ水を元に戻すチャン・ツィイー。餃子が一緒に食べられないと分かって、一瞬のうちに泣きそうな顔になるチャン・ツィイー。心の中にひっそりと置いたまま長年忘れていた感覚を、剛速球ど真ん中でぶち抜くような、容赦ない演出である。しかも、それらの過去の描写が、締めの現在の部分に自然につながって行くのが素晴らしい。ラブストーリーかと思って見ていたら、実は真の主題は語り手と老母の親子関係だったのである。見ているときは、ナレーションがしつこいとか、ツィイーのアップショットがやたら多いのは狙いすぎじゃないかとかが気になっていたのだが、終わってみれば大した問題ではなかった。 [映画館(字幕)] 8点(2004-11-28 00:54:29) |
4249. コンボイ
ただ単にみんなでひたすらトラックで大平原を走りまくるという、それだけの内容で映画を1本作ってしまったコンセプトの単純さにびっくり。ここまで単純そのものだと、かえって潔いかも。 4点(2004-11-27 02:47:53) |
4250. ゲット・ア・チャンス!
とにかくしょぼい。しょぼすぎる。犯罪ものの実行側系で、ここまで内容の空疎なものも珍しいのではないだろうか。 2点(2004-11-24 00:30:40) |
4251. アニマル・ファクトリー
何を表現したいのかも分からなかったし、登場人物の誰が何をしたいのかもほとんど理解できませんでした。 3点(2004-11-22 23:41:36) |
4252. ダーティハリー
《ネタバレ》 よくまとまった刑事物なのだが、犯人を明確に発見していながら出口も封鎖せずにあっさり取り逃がしたりとか、身代金の要求に即座に屈したりなど、捜査機関そのものがまったくオマヌケであるのがどうにも気になった(なので、せっかくの悪役が光っていません)。ただし、今に至るまで語り継がれる主人公のキャラクターに関する創造力については、称賛されるべき。 [DVD(字幕)] 6点(2004-11-22 02:44:41) |
4253. 第三の男
《ネタバレ》 コンパクトにきちんとまとまっているとは思いますが、中盤のあのシーンとラストのあのシーンがなければ、相当印象の薄い作品になっていたのではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-11-22 02:28:54) |
4254. ターミネーター2
ラストのインパクトで他のアクション作品とは一線を画しているが、それ以外は追いかけっこや銃撃戦のシーンが大半で、普通のアクションとそれほど変わらないと思う。ただ、SFアクションにしては設定を広げすぎずに身近な範囲でコンパクトにまとめているのが、全体の分かりやすさと親しみやすさを生み出しているのだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2004-11-21 01:36:19)(良:1票) |
4255. サンドラ・ブロック in アマゾン
主人公の男の何もかもがあまりにも格好悪くて、真面目に見る気が失せる。サンドラ・ブロックも、ただ出てますというだけ。 2点(2004-11-20 14:28:48) |
4256. シャロウ・グレイブ
こういうのは、もともと善良な人たちがいつの間にか変わってしまうから面白いのであって、もともと馬鹿で不快な人たちが金を前にして馬鹿な行動を取っても、何の意味もありません。 3点(2004-11-17 01:24:43)(良:1票) |
4257. ロスト・イン・トランスレーション
まったくどうってことのない話なのですが、電車や車の通過音、ゲーセンやカラオケやパチンコの騒音などが煽り立てる不安感、それと対比される室内の静寂がもたらす孤独感、そして見事なまでの意思疎通を欠いた人間関係がもたらす焦燥感の演出が面白い。それらによって微妙に影響される男女関係の変化も、どこか切なさと懐かしさを感じさせる。日本人出演者の撮影現地調達レベルの棒読み台詞には目をつぶって・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2004-11-16 23:07:15) |
4258. 砂と霧の家
期待して見たのですが、かなり辛い内容でした。まず、ジェニファー・コネリーは、全然役作りができていません。どこでどう感情の方向が動いているのかも分かりません。また、対立していたジェニファーとベン・キングズレーが何を契機としてどう変化したのかも不明だし、あのラストになぜ向かっていくのかも不明です。そもそも、話の内容自体、ジェニファーとそのアホな恋人(この2人がなぜくっつくのかも不明)が勝手に引っかき回して単純な話をややこしくしているだけであって、何の必然性もありません。 5点(2004-11-14 21:02:06) |
4259. 太陽に灼かれて
内容的には間違いなくしっかりした話であるはずなのですが、どうでもいいようなシーンを延々と展開させている部分があまりにも多いのが残念でした。前半のほのぼのとした雰囲気と、後半のじわじわ迫ってくる危険との対比は良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2004-11-14 14:12:42) |
4260. ウッディ・アレンの愛と死
ストーリーとしてもつまらないし、何が表現したいのかもさっぱり理解できなかった。 2点(2004-11-13 02:07:56) |