4341. ワイルド・スピード/MAX
このシリーズって、もっと爽快に脳天気に走り回るものではなかったっけ?と、妙に陰鬱で閉塞した空気感にちょっとびっくり。思い出したようにカーアクションを繰り出してつないではいますが、話の根幹がないので、効果的に作用しているわけでもないです。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2023-05-05 00:11:48) |
4342. 眠狂四郎 無頼剣
何と今回は敵役に天知茂を投入!しかも円月殺法の使い手同士の対決!と期待は高まったのですが、見事に外されました。狂四郎は説明的にブツブツ呟いているだけで、ほとんど活躍の場がない。しかも、ヒーローにあるまじきゲスな内面を有するところに味わいがあったのに、それもありません。天知茂の方も、円月殺法はとってつけたみたいだし、むしろ拳銃という反則技頼りだったりするし。2回目登場の藤村志保も、何がしたいキャラなのかよく分からず、前回とは比較にもなりませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-03-26 00:16:16) |
4343. あかね空
一つ一つのシーン設定なり登場人物の動きなり発言なりもいちいち陳腐なんだけど、何よりびっくりしたのは、中谷美紀の(特に後の方の)台詞が、100%現代劇であること。制作者には、時代劇を作っているという自覚はなかったんだろうか。美術や衣装のセンスのないピカピカぶりも吹っ飛ぶほどの衝撃だった。中谷扮する母親が、子供に対する愛情がほとんど窺えず、むしろ情緒不安定系ヒステリーにしか見えないのも、そもそもそんな台詞を言わせられるのが、役者として苦痛だったのだろう。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-03-17 00:14:31) |
4344. 帰って来た女必殺拳
《ネタバレ》 前2作とほとんど同じパターンの同じ内容で、そして中身はしょぼくなっている・・・。そもそも、私はこの人を守る!と言って立ち上がったはずのその人がことごとくまったく守れていないのですから、正義の味方にすらなっていないのですよね。それで最後は無理矢理、何か哀愁を漂わせたまとめ方をしようとしているんですけど、この終始軽い運びでそれは無理でしょ。 [DVD(邦画)] 2点(2023-02-27 22:58:26) |
4345. 能登の花ヨメ
《ネタバレ》 主人公が能登に行って起きるあれこれの描写が、いちいち陳腐なんですよね。最初のハイヒールバキッのところで大体想像できてしまいますけど、その後も、お茶とコーヒーがどうとか、料理の捌きがどうとか、キノコの種類がどうとか。●で、クライマックスにキリコ祭りを持ってきてはいるのですが、これの描写もまったく凡庸で。大体、およそ祭りとは地域の理解なくしては成り立たないわけで、反対論圧倒的多数の中で勝手に開催前提で走るって、ありえないですよ。火事が起こって小屋ごと消失するとかいう下らない危機を出す暇があったら、どうして、汗を流して反対論の人を1人1人口説いていく過程を描かないの?チラシもポスターも電話がけも、それからの話ですよ。そして、何年ぶりかの開催であるという設定にもかかわらず、いざ始まりのときの整列の瞬間、担ぎ上げの瞬間、動き出しの瞬間も撮らない。制作側自身が祭りの表層しか見ていないことが露呈してしまっています。 [DVD(邦画)] 2点(2023-02-08 01:04:37) |
4346. 生きたい
いろいろと外れた人たちを配置して、外れたシーンを連ねようとしていったら、かえって作品が自由度を失って閉塞してしまっただけでした。もっともらしく語られる姥捨山がどうのこうのというのも何も機能してないですし、そもそも制作側はこの主人公に何をさせたかったのでしょうか。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-01-28 02:12:27) |
4347. 西の魔女が死んだ
最初の5分くらいで、ナレーションを含めた台詞が揃いも揃って説明台詞であるのにびっくりしたが、その後もそのまま進んでしまうのにもっとびっくりした。映像の色彩感覚でごまかそうとはしていますが、中身のなさは隠すことはできません。肝心のおばあちゃんも、とりあえずいい人っぽく撮っているだけで、わざわざ後からの回想で主人公に位置付けられるほどの際立った存在はありません。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-01-24 01:27:15) |
4348. そらのレストラン
《ネタバレ》 料理をテーマとしているらしいのだが、料理は全然出てこない(完成品のカタログ映像らしきものは出てきますが)。代わって登場するのは、仲間内の頭が悪そうなうるさいやりとりばかり。制作者として何がしたいのかが分かりません。最後の野原の食事会シーンにしても、作った側が入れ替わり立ち替わりあんなに延々と個人的な御託を並べられると、私が参加者なら、味も分からなくなりますし、はっきり言って邪魔なんですけど。料理人になりたいんだったら、料理に語らせろよ。というか、制作者もそれを撮れよ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-01-18 00:56:34) |
4349. リトル・フォレスト 冬・春
結局、前作と同じく「解説付の調理方法紹介ビデオ」でした(いや、「映像付の調理方法解説ナレーション」かな)。前作に比べれば、若干、人間関係を多少いじろうとした的な部分はありますが、ほぼ影響はありません。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-01-14 23:06:38) |
4350. リトル・フォレスト 夏・秋
最初からセンス皆無のナレーションの洪水(というか、ナレーションのオマケのように映像がある状態)にびっくりしたが、そのまま最後まで行ってしまったのにはさらにびっくりした。これ、単なる解説付の調理解説作品では?制作者は何が表現したかったの?映像を色彩的に綺麗に撮ろうという意欲の一端は辛うじて感じられたので、点数はそこに対して。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2023-01-13 23:11:48) |
4351. 折れた矢(1950)
《ネタバレ》 とにかく、主人公の脳天気なノーガードぶり(自分の安全だけではない)が、見ていて終始苛々させる。そもそも主人公がいかにも中立みたいな感じで段取りし、もっともらしく行われる「条約締結」って、初期アメリカ政府が各地で展開した常套手段であって(後で破られることが前提であることはいうまでもない)、主人公がやってることは、その片棒を担いでいるだけです。また、アパッチの娘とあっさり結びつきますが、そのためには超えなければならない文化的慣習や意識が山ほどあるはずで、その辺にまったく無自覚なこの作品の描写は、植民地主義まる出しと言っても過言ではありません。私がこの作品で唯一まともだと思ったのは、白人のウソを見抜いてあくまでも民族を守ろうとしたジェロニモだけでした。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2023-01-04 02:15:08) |
4352. 子ぎつねヘレン
狐云々という以前に、肝心の子役の彼が、演技指導がつけられた形跡もない上に、その役自体がまったく魅力的でないように描かれている時点で、どうにもならないのではないか。その彼と狐の間に何がどう通じたのかも分からない。大沢たかお扮する獣医の、現実の厳しさに向き合う一本の筋がなければ、見どころはなかったと思う。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2022-11-10 00:41:58) |
4353. アナコンダ2
《ネタバレ》 蛇の映画なはずなのに、蛇がほとんど出てこないのですが・・・●大体この手の作品って、どうして何も起こってないうちからああだこうだと身内で対立して、足を引っ張り合うんですかね。蛇とか虫とか罠とかよりも、そっちの方がよっぽど危機だと思うのですが。したがって、その意味においても、肝心の蛇が怖く見えません。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2022-11-07 00:31:24) |
4354. きな子~見習い警察犬の物語~
主人公がその犬のどこにそんなに入れ込んでいるのかが分からない。その犬を警察犬にすべく、主人公が何をどうしたのかも分からない。つまり、作中の主人公と同様、制作側までが、警察犬というものへのぼんやりとした憧れだけで作ってしまった内容です。それから、主演の彼女の演技力の低さも問題ですし、犬は犬で画面内で全然躍動していないのも問題です(それこそ、画面外で誰かから言われたとおりに嫌々動いているだけに見えます)。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2022-11-03 00:50:16) |
4355. ミッドナイト・エンジェル/暴力の掟
《ネタバレ》 誰が何をしたいのか分からないまま序盤が進み、何とそのまま進んでいく。あれこれうろちょろする3人組は、無軌道で未熟な少年という設定のようなのだが、どうみてもヒッキーのオタクトリオにしか見えないので、どこから行動原理が出ているのかが分からない。そこに絡んでくる女も、進行を混乱させているだけだし、輪をかけて、救世主的に登場したっぽいその兄(刑事)は、何も機能していない。よって、外国のシンジケートがどうのこうのと言われても、そもそも問題設定としてまったくかみ合わないのです。つまり、それっぽい映像の細切れを何とか並べただけのこと。 [DVD(字幕)] 2点(2022-11-01 01:14:02) |
4356. HERO? 天使に逢えば…
不運なボクサーと不運なOLがめぐり会ってどうのこうの、というストーリーのようなのですが、OLの方はいきなりバイオリン紛失ありきで始まるので、何が不運なのか分かりませんし、ボクサーの方は、運がないのか実力がないだけなのかが分かりません。よって、スタートがそもそも成り立っていません。また、場面設定も雑であれば映像も安っぽいので、映画というよりも、ただの再現映像を見ているような感じです。それと一番の問題は、主要キャラにどれも魅力が感じられないということです。 [DVD(邦画)] 2点(2022-10-27 02:15:39) |
4357. 炎の舞
《ネタバレ》 戦時中の若い男女の悲恋話。のはずなのだが、切なさもなければロマンスもない。ヒロインは因習のある平家の落人村育ちという設定なのだが、それならば俗世間を離れた超越感みたいなものを出してくれなければなりません。百恵ちゃんのような王道国民アイドルそのものの人に合うわけがないですね。友和は友和で、召集されたり負傷したりまた召集されたりと、設定に埋没しているだけ。その割には、能のシーンとか何とかの本筋とあまり関係ないところにもウェイトが置かれているので、結局、制作者は2人に何をさせたいのかが不明なまま終わってしまいました。 [DVD(邦画)] 2点(2022-09-27 23:42:12) |
4358. 火天の城
城を作りました、という以外に中身が何も存在しないし、そもそも「城」自体が描かれていない。工程も図面も監理も存在していない(というか、これを制作した人たち、きちんと土木や建築の勉強はしたのかね?)。したがって、物語のベースからして存在しないから、各登場人物も生きていないし、ありきたりな場面の中でお仕着せの台詞を口にしているだけ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2022-09-19 01:53:52) |
4359. レディ アサシン
《ネタバレ》 ヒロインが殺し屋を務めるスパイアクション系かと思っていたら、前半はくたびれた男女がごにょごにょ喋っているだけで、話がちっとも前に進まない。後半はその反動のごとく事件が発生してあれこれが待ち構えているのですが、結局はただ移動しているだけで、何がどうなっているわけでもない。つまり、何も起こらないまま終わってしまいました。クラブ・シーンのThe KLF"What Time Is Love?"の懐かしさに2点。 [DVD(字幕)] 2点(2022-09-11 01:17:20) |
4360. 天地明察
暦だの天文だの算術だのというテーマの伝記映画とはなかなか硬派な、と思いながら見始めたのだが、いつまで経っても面白くならないのでびっくりした。突っ込みどころはいろいろあるが、やはり最大の問題は、この突出した異形の才能を有する主人公に、その辺のフリーターにしか見えないこの役者を当ててしまったことではないだろうか。そのためかどうか、周囲の役者全員はもちろん、照明や音楽などのスタッフからもやる気が感じられないという現象が発生している。結局、テーマは二の次で、ほとんどホームドラマレベルに対象を矮小化したものになってしまっている。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2022-08-31 01:55:53) |