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コメント数 895
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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421.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
犯人捜しのサスペンスとして期待すると肩透かしを食らう。 どちらかと言えば重厚な人間ドラマ寄りの作りで、その割に緩慢に感じてしまうくらい話の筋が分かり辛い。 それでも、あまりのタイミングの悪さとすれ違いで負のスパイラルに陥ってしまう不条理に苦虫を嚙み潰す。 怒りに赴くまま復讐に走り続ける男、過去から逃げられない苦しみに怯えた男、 ただ傍観するしかない男がもしあの日立場が違っていたらと思い返してももう遅い。 自分の行った"復讐"を妻から肯定された男はひたすら"贖罪"という名の自己満足を続けるだろう。 それはまさに正義を標榜してきたアメリカそのものであり、自己責任と片付ける貧困と格差社会が強くリンクする。 スクリーンで悪人を裁いてきたイーストウッドによる自戒と諦念がそこにあった。
[映画館(字幕)] 6点(2021-08-06 21:36:20)
422.  ザ・ライダー 《ネタバレ》 
頭部に後遺症を負った或るロデオライダーの現代の西部劇。出演者は家族を含め全て本人で、『ノマドランド』でも描かれていたフィクションとドキュメンタリーの境目を突いた演出手法は既に確立している。ときどき差し込まれる大自然を捉えた画が主人公の心の揺れ動きを代弁する。死と隣り合わせで生きてきた男にとっての唯一の生き甲斐が奪われてしまう重大な変化。それはブラジャーを嫌がる自閉症の妹も、父によって売られてしまう愛馬も、自分より重い後遺症の兄貴分も同一である。だが、その現在がいつまでも続くとは限らない。一つの領域にまで突き進んだ者にしか見えない孤高にリンクしたそれは、理不尽さの中でどう折り合いをつけて日々を生きていくかに真実味を与えている。この無常さは欧米では出せない味だろう。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-24 21:12:20)
423.  ピーターラビット 《ネタバレ》 
原作の版権管理団体は長年にわたり映像化を頑なに断っていて、実写映画化がコレなので、原作には毒があって道徳的ではないことを言いたかったのかもしれない。それとも現代に合わせてアップグレードしたかったのか。描かれる物語は善悪もなく、お花畑なヒロインをめぐる殺し合いと言っても良い。そこらへんが面白いところだとは思うが、変に良い話に無理やり着地しちゃうのには違和感(それも狙いか)。任侠映画みたいと聞いたので、もっとはっちゃけても良かった。
[地上波(字幕)] 6点(2021-06-29 18:48:47)
424.  かもめ食堂
過度にドラマチックな展開もなく、主人公3人の背景も最小限でひたすらスローライフを映し出す。ゆったりと、下手したら退屈な作風がフィンランドの空気にマッチしていたことが成功の要因か。見ていてちょっとだけ憧れてしまった。
[DVD(邦画)] 6点(2021-06-15 22:33:15)
425.  女は女である
もう60年前の映画なのか。古臭さは否めないものの、遊び心あふれる演出とアンナ・カリーナの魅力で全編瑞々しい。ゴダールらしい難解さはほぼ皆無、コメディテイストの敷居の低い映画に仕上がっていた。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-02-06 09:58:03)
426.  ソウルフル・ワールド 《ネタバレ》 
『インサイド・ヘッド』を手掛けたピート・ドクターだけに、哲学的・宗教的世界観が強めながら、噛み砕き分かりやすく違和感なくアニメーションに落とし込む。ただしストーリーの詰めの甘さが目立つ。数が合わないのは過去に一度もなかったのかな? ジョーみたいなイレギュラーは過去にもいただろうし、22番を救った特例で元の世界に戻れるのは都合良すぎ。穏便に済ませることができる話を拗らせている悪癖も目立つかと。それならもっと尺を割くべき個々のエピソードもあったはずだ。何気ないシーンの美しさ、かけがえのなさを切り取る手腕が素晴らしいだけに残念に思える。夢を叶えても破れても、生きる理由は問わない、ただここにいるだけで良い、はありきたりだろう。分かってはいるけど、それを言ったら負けな感じすらある。それだけ勝ち組社会に洗脳されている、自己肯定感低すぎて満たされなかったというのもあるけれど。
[インターネット(吹替)] 6点(2021-01-12 19:35:02)(良:1票)
427.  5時から7時までのクレオ 《ネタバレ》 
シャンソン歌手の心の機微を90分のコンパクトさでリアルタイムに描いた作品。あれよあれよとイベントが押し寄せてくる違和感があるが、映像と演出はたいへん瑞々しく、アルジェリア戦争のニュースがラジオから流れ、当時の空気が感じられる。死への不安を募らせ、親しい人すら理解してくれない苛立ち。逆に会ったばかりなのに死と隣り合わせの軍人に出会ったことで前向きに変われたのは皮肉に感じた。癌だと分かったとしても運命を受け入れたかのような安堵が余韻を生む。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-01-01 20:57:39)
428.  第三の男 《ネタバレ》 
数年ぶりに視聴。名画と言われる理由は分かる。光と影のコントラストに、陰影に富んだ煙の描写、ところどころにハッとするショットを見ても、名作たらしめている雰囲気が伝わってくる。短い出演ながらオーソン・ウェルズの悪漢ながらも人間味を醸す演技が魅力的。ところが全体のストーリーに緊迫感がそこまでなかった。メインテーマは名曲だけど、どこか牧歌的で映画に合っていない。部分的に使った方が効果的だったかと。また、主人公が事件に首を突っ込む理由が弱いというのもある。長年会わなかった"親友"のためにここまでできるのか。ヒロインにはフラれたとしても、社会的責任で追い込まれる要素がない。そういうのもあって、雰囲気としては超一級だけどサスペンスとしては物足りないかもしれない。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-01-01 20:33:15)
429.  最後の晩餐(1973) 《ネタバレ》 
一部の映画通から噂になっており、それから10数年・・・。レンタルや配信では待ちきれず、ついに見てしまった。かの問題作『ソドムの市』(未見)と比較されるが、鬼畜で猟奇的な要素がない分、幾分マシではないか。現代の視点からでは、過激な性描写は大したことなく、乱交、嘔吐、排泄など直接的には描いてない。確かに幾分"マシ"ではあるものの、後半、甘く見くびっていた。トイレの配水管が壊れて、糞尿塗れになる画(ブルーレイでより鮮明に)、ミシェルとウーゴの壮絶な死に様に、締めのおっぱいババロア・・・もう呆れて笑うしかない。しかし、それより精神的にクるのは食べ物に対する向き合い方だ。人生に絶望しているというより、"人生を持て余している"。だからこそ、自分本位で食べ物を粗末に扱うことも厭わない。「インドで飢えている人を思えば食べられる」なんてその極地だろう。奇才と名優4人による"豪華な悪趣味"。現代の分断を見るに、むしろ吸引力を感じさせる問題作なのではないか。身の振り方を弁えよう。上級国民もできればの話であるが。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-12-17 21:23:28)
430.  TENET テネット 《ネタバレ》 
007シリーズへの憧憬と新機軸の時間逆行ものを引っ提げたノーラン監督の最新作は、氏のフィルモグラフィーの中でも複雑で難解な作品であることには間違いない。 自身の作家性とブロックバスター映画を違和感なく融合させた、驚愕の映像体験は本作でも健在で、時間の順行と逆行が同時進行のショットだけでも見る価値がある。 それ故に、作品のルールに縛られて、物語の整合性が取れているのか分からないくらい複雑な構成と、 専門用語がテンポ良くつぎ込まれる圧倒的な情報量の多さに一度見ただけでは理解できない人が多いのではないだろうか。 タイムパラドックスの整合性を取るために、過去のある瞬間に向かう相棒の行く末が切ない。
[映画館(字幕)] 6点(2020-09-18 23:40:35)
431.  KUBO/クボ 二本の弦の秘密 《ネタバレ》 
CG全盛の時代に敢えてストップモーション撮影した姿勢と労力に敬意を表する。同時に日本の伝統文化を徹底的に研究し、美意識と心情を余すことなく汲み取っている(時代考証に詰めの甘さがあるが、ファンタジーとして目を瞑ろう)。世界観の作り込みでは完成度が高いが、全体のストーリーが弱く、序盤で村が滅ぼされる割に村人全員が生きていたり、仲間のサルとクワガタの正体も途中で予想できたり、(上映時間的に仕方ないが)伝説の武具も簡単に見つかってしまったりと、枚挙に暇がない。"物語"に対する考察と家族に関する個々のエピソードがすこぶる良かっただけにそこが気になってしまった。
[地上波(字幕)] 6点(2020-08-14 12:16:58)
432.  シャイニング(1980)
かつて143分版を見たことがあるが、テレビで再視聴。バッサリカットされているが、冗長的な部分が抑えられて却って見やすい。ホラーと謳われながら、思ったほど恐くは感じられなかったが、一方で演出と映像に狂気とも言える拘りを見せており、芸術的な領域にまで高めているのが名作と言われる要因か。随所に挟み込まれるペンデレツキの楽曲が効果的。たとえ親しい家族だとしても、人間何事も距離を置くのが肝心だ。
[地上波(字幕)] 6点(2020-07-08 22:37:31)
433.  名探偵ピカチュウ
ポケモンを知らなくても映画としての水準は保っているため気軽に楽しめるが、キャラ映画として振っている要素が強いため、ポケモンに思い入れがあるか否かで評価が変わってくる。ただ、製作スタッフのポケモンに対する愛情が本物であるということは伝わるし(特にエンドクレジット)、元の造形を崩さずに現実世界に上手く溶け込んでいる辺り、それが見て取れる。ポケモンから離れて堅実に生きていた主人公が、かつてポケモンに触れていた当時の子供たちと重ねている部分からして目配せしている。ストーリーに対する練り込み不足はあるが、童心に帰れるという意味ではよく出来た作品だったと思う。
[地上波(吹替)] 6点(2020-05-28 13:44:37)
434.  ある過去の行方 《ネタバレ》 
二番目の夫が始末をつけるために元妻のいるフランスに到着する冒頭からの演出、 お互いに何を喋っているのか、その空白が不穏な空気と意識のズレを作り出す。  根幹となるのは三番目の夫となる男の前妻が何故自殺未遂を図ったのか。 その過去を調べれば調べるほど、全員が不幸になっていくスパイラルに陥るのは、他のファルハディ映画と同じ。 過去と未練に縛られて誰もが面倒臭くて被害者意識が強い。 酔っているとさえ思えてくる、演出上の作為が透けて見えてしまうのは欠点か。 フランスが舞台なのだから、もっと自由に撮れば良いのに。監督は本当に生真面目なのだろう。
[DVD(字幕)] 6点(2020-05-19 01:04:09)
435.  セールスマン 《ネタバレ》 
性暴力を描いた作品。だが、アスガー・ファルハディ監督だけあって、そういう描写は一切描かず、悲惨な状況に滅入る暇もなく、病院のシーンに切り替える。直接的な表現も用いらず、常に台詞が遠回し。確かに力量は高いと言えるが、正しくは"描きたくても描けない"のだ。一見、西洋化が進んでいるようで、イスラム教国家イランならではのしがらみが全編を支配する。恥の観念が強く、被害を公にされることを恐れる女性の立場の低さや貧困が表面では浮かばないように描いているし、劇中劇でも検閲が入る。常に息苦しく緩慢な展開が続く。終盤で犯人が見つかったときから物語は急変する。夫は加害者の老人の家庭を破壊するような方法で復讐をしようとするが、病気持ちの老人の容態が急変したタイミングで家族が駆けつけてくる。幸福な家庭を持つ老人と泣き叫ぶ家族により、完遂しようにもできない宙ぶらりん状態。皮肉にも復讐を望まぬ妻との関係に亀裂が広がっていく。何て後味が悪いのか。あのとき~していればの後悔が、劇中劇の『セールスマンの死』とリンクする。この作品も非情な資本主義に呑まれていく男の悲劇を描いていた。そのアメリカ的資本主義にイラン社会がついていけていない不安と苛立ちが付きまとう。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-19 00:36:41)
436.  太陽がいっぱい
先にリメイク視聴済。緊迫感あふれるサスペンスより、犯罪青春映画という側面が強い。台詞が少ない分、アラン・ドロンの抱えている灼けるような野心と月夜のような深い闇が際立つ。陽を浴びる側になった青年に訪れる、まさかの呆気ない幕切れが鮮烈。
[DVD(字幕)] 6点(2020-04-28 18:27:14)
437.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
新型コロナウィルスが猛威を振るわなければ、ずっと見ることがなかっただろう。淡々と山場も情緒的なシーンも排除され、次々と増えていく感染者と死者、その恐怖に暴力と混沌が拡散していく。描かれていることはまるで現代を予言しているような不気味さ。主役級のスター俳優もあっさり殺し、リアリティに寄与している。今日、ツイッターを始めとするSNSを俯瞰すれば、怒りと鬱屈で無知な人々を扇動し、世論誘導させようとする目論見もあれば、だからといって政府の対応に不満だらけの日々を過ごしているのも事実。映画は一旦終息して、感染源の遠因は他でもない人間という因果応報な終わり方だが、現実はもっと酷く無関心だ。いつの時代も、パンデミック→大恐慌→戦争がセットである以上、歴史の転換点を体験しているわけであり、コロナ終息で本作をひとときの流行で終わらせるものではない。そこに都合よく作られた人間の業が垣間見える。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-27 23:31:57)(良:1票)
438.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 
10年ぶりに監督も脚本も主演4人も続投で、さらにスケールアップ! と思いきや、そこまで肩肘を張らず、いつも通りゆる~いサバイバルライフを可笑しみたっぷりに描き出す。『リトル・ミス・サンシャイン』の頃から体型に片鱗のあったアビゲイル・プレスリンの変貌ぶりをよそに、10年前から全く変わっていないジェシー・アイゼンバーグの対比が面白い。ゾンビは出てもあくまで背景に過ぎず、ファミリー崩壊の危機も最後は大団円に終わる安心感。一見、変化していないように見えるが、その面白さを維持させるのが難しいからこそ、如何にマンネリに陥らせないか。途中からキャラの被る二人組が登場したり、死んだと思ったアホの子がなんと生きていたり、誕生日プレゼントの使い方もそうで、あらゆる小ネタも演出もスマートに決めていく。キャリアを重ねた彼らが成せる業だろう。難しいと思うが、10年後に3作目は如何ですか?
[DVD(字幕)] 6点(2020-03-26 23:05:42)
439.  1917 命をかけた伝令
アカデミー賞大本命と謳われながら期待しなかった。案の定、ワンカット風撮影が売りで、それ以上の驚きは感じられなかった。確かに綿密に計算され尽くしたワンカット風の演出に、制作陣の執念深さ、圧倒的な力量と労力は伝わってきた。だが、その凄さが面白さや感動に繋がるかは別の話。技巧を優先させすぎて、登場人物に血が通っていないように感じられるのは何故だろう? どこかビデオゲームを見せられているようで中途半端にドラマを挿入するから違和感がある。オスカーに受けそうなベタベタな戦争ものなら尚更。一応、最後まで見ることができたので悪くない映画だと思うが、作品賞を取れない理由が分かる気がした。「新鮮味がなさすぎる」。
[映画館(字幕)] 6点(2020-02-17 19:34:29)(良:1票)
440.  三度目の殺人 《ネタバレ》 
是枝監督らしからぬ法廷ミステリで且つ、オリジナル脚本で勝負しているのは評価できるし、完成度は決して低くない。明確な答えのないモヤモヤ感のまま、日本の司法制度に問題提議を掲げているという意味では理にかなっているとも言える。だがやはり、複数のキーワードの表面を触れただけで終わり、登場人物が深く掘り下げられていない気がする。被害者の社長による実娘への性的虐待を見かねた前科者が再度殺人を犯し、それが公になることを恐れ、彼女を守るために自ら死刑になることを選んだというのが一般の解釈だ。メディアでは一方的に悪のレッテルを貼り、世間はそれに追従する。しかし、真実なんて掴みどころがなくて、たとえ偏ったものでも提示された情報でしか判断できないところに、人間の脆さとリンクする。殺人犯の真意など100%誰も分からない。それは理解している。ショッキングな描写や過剰演出に頼らない作風の限界かもしれないが、もっと深みを描けなければ「それで?」で終わってしまうのだ。
[地上波(邦画)] 6点(2019-11-14 07:51:42)
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