4481. シービスケット
《ネタバレ》 最初の方の背景説明は、後と全然つながってないので、あれならば不要でした。また、本編に入ってからも、勝ち上がって人々に希望を与えたのがメインなのか、その後の負傷からの立ち上がりがメインなのか、主題がはっきりしていません(そもそも、何で人々があの馬に熱狂したのかの説明もなされていません)。とはいうものの、競走シーンの迫力と、全体的な映像の美しさは十分で、なぜか見終わった後にはそれなりに印象に残る作品にはなっていました。 [映画館(字幕)] 5点(2004-02-15 23:03:41) |
4482. ニューオーリンズ・トライアル
《ネタバレ》 渋い見せ所多数の、大人向け高級サスペンスです。ハイテク機器の駆使や侵入・脅迫の場面など、分かりやすい盛り上がりもありますが、それ以上に、いろんな登場人物の間で展開される心理戦の迫力が良いです。ハックマンとホフマンの演技は共に絶好調で、各々それぞれのキャリアにおいて優に代表的一角を占めるべきレベルのものに達していますが(トイレの対決シーンはまさに白眉)、その2人を向こうに回して、敵か味方か分からない謎の男女を的確に表現し、大物2人にも負けない迫力で火花を散らしてみせたキューザックとレイチェルも素晴らしい。 [映画館(字幕)] 8点(2004-02-15 22:52:28) |
4483. バグジー
なかなか気合の入った大作なのだが、問題は、主人公がなぜそれをしたかったのかがさっぱり分からないということ。また、それ以前に、主人公が単にわがままで短気なだけで、それを支えるものとして存在すべき格好良さがまったくない。 [DVD(字幕)] 5点(2004-02-15 01:25:11) |
4484. Love Letter(1995)
良い雰囲気の話ですが、同姓同名であるべき必然性と、一人二役であるべき必然性が分かりません。むしろそうでない方が、深みのある話になったはず。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2004-02-14 23:05:12)(良:2票) |
4485. ゼイリブ
このサングラスのネタ一発だけで最後まで押し通してしまう潔さ。細かいことはどうだっていいんだよ、といわんばかりの必要最低限の描写。だからこそ、あの看板や広告のインパクトが後々まで残るものになっています。 [DVD(字幕)] 6点(2004-02-11 19:07:53) |
4486. メイフィールドの怪人たち
どこが見所なのか分からない。隣人が怖くないとそもそも話として成立しないのに、はじめから主人公と近所の人の方が異常なのが明らかだから、むしろ隣人の方を応援してしまう。 2点(2004-02-10 00:24:06) |
4487. 6デイズ/7ナイツ
だから何?というほかはない作品。ハリソン・フォードの精彩のなさには、批判を通り越して逆に心配になってくる。 3点(2004-02-09 22:59:46) |
4488. エイリアン2
キャメロンらしい律儀で誠実なアクション。1を確かに継承していながら、1とは別の角度で1つの世界を極めてしまった、稀有な作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-02-09 00:06:42)(良:1票) |
4489. ラブ・アクチュアリー
《ネタバレ》 これほどまでに作品全体が輝かしいほどの幸せビームを発している映画は、今まで見たことがありません。「愛とはどこにでもあるものだ」というテーマに正面から挑み、しかもそれをここまで自然に具現化してしまったというのは実に素晴らしい。よく見ると、必ずしも全員がハッピーエンドではないのですが、脳天気な人とか、単純明快に決断した人は意外とうまくいっていて、1人でくよくよと悩んでいる人はうまくいっていないというのが面白いです。しかし、この映画で一番素晴らしいのは、うまくいった人に対してもそうでない人に対しても、全員を暖かく優しい視点で包んでいるという点です。だから、これだけ多数の登場人物がいても全員に対して愛着を感じることができるし、見終わったときには自然な形でポシティブな感情がわき上がってきます。 [映画館(字幕)] 10点(2004-02-08 21:05:09)(良:1票) |
4490. 天国の約束
老人と子供の交流を対象とした映画は多数ありますが、これはつまらない部類に属します。金のことばかり考えているガキにもいらいらしました。 2点(2004-02-08 14:33:29) |
4491. グリーン・フィッシュ
雰囲気は良かったのですが、意味が分からないシーンが4分の1くらいありました。 6点(2004-02-08 02:47:01) |
4492. 微笑みをもう一度
何が言いたい話なのかさっぱり分からない。わざとらしいだけの演出も多すぎて、見ていていらいらした。小生意気なガキにもいらいらした(あの「素晴らしき日」の可愛かった娘と同一人物とは思えない、いや、思いたくない)。 3点(2004-02-04 01:38:43) |
4493. サイコ(1960)
《ネタバレ》 シャワーシーンとラストが凄いだけではなくて、あらゆるシーンに細心の注意が払われているから、そのメインの場面が輝くのです。探偵が電話からモーテルに戻ってくるシーン。ノーマンは何か作業をしているっぽいが、その表れ方がごくさりげない。しかもそれは、その前の会話で、今からその作業をしますと言っていたとおりのものだ。だからこそ、ミスリードとして機能している。そして、探偵が上の家にたどりつくと、母親が襲ってくる。途中で事務所を捜索しているから、時間的・空間的なつじつまは合っている。あと、序盤でマリオンが車の中から社長を見つけるシーン。ここは、何気ないことでも恐怖に感じるという彼女の緊張の心境を表すと同時に、後で失踪が明らかになった際、事件性を否定する根拠として機能している。そもそも、横領から始まる導入自体が、捜査に警察の関与が入ることを否定する根拠となり、作品の重要な前提を構成しているのだ。ここまでいろいろとつじつまが合っている脚本って、あまりない。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2004-02-02 01:28:51)(良:1票) |
4494. ウェディング・プランナー
どこを切ってもベタベタなのですが、こういうのはそれでいいのです。しかし、相手役の男が全然格好良くないのは、何とかならなかったのか? 5点(2004-02-01 23:40:05) |
4495. 15ミニッツ
このタイトルは、「主題が描かれているのは、映画の中で15分間だけです」という意味ですか? 3点(2004-02-01 01:38:30)(笑:1票) |
4496. 未来は今
最初のほのぼのした感じは良かったのですが、途中からどんどん演出過剰になってきて、醒めました。ほかの作品からのパクリも目につきました。 4点(2004-01-31 23:41:39) |
4497. チャイナ・シンドローム
単なる原発反対作品ではないのが良い。本当に怖いのは、原子力そのものよりも、それに関与する人間の心理なのであるが、この映画はそれをきちんと描写している。だから、内容に普遍性があり、20年以上経った今見ても面白いのである。主人公がヒステリックでも超人的でもなく、普通に冷静にきちんと段階を経ているのも、説得力を高めている。●再見して気づいた点。専門用語の数々を、見る側が理解できるかどうかとかいらん配慮なく、随所にちりばめているのが良い。登場人物のそれぞれが、自らの任務一直線(私生活の描写ほとんどなし)。だから、緊張感が最後まで途切れない。現実の厳しさや壁の高さと、それでも前を向く意志の力を同時に表現し、そしてさっと切り上げるラストも絶妙。 [DVD(字幕)] 8点(2004-01-31 04:33:59) |
4498. エグゼクティブ・ターゲット
これはひどい・・・。本題に入るまでに1時間以上かかって、その後はギャグみたいなシーンのオンパレード。 1点(2004-01-31 02:28:22) |
4499. ワイルドキャッツ
ゴールディ・ホーンの才能と魅力が全開です。こんなコーチだったら誰でもついていくだろうということが、ごく自然に理解できます。というより、「ぶっ飛ばせー!」の一言だけで、もうすべてOKという感じですね。見ている方まで「コーチ!」と呼びたくなります。サイドストーリー(前の夫)の絡め方も丁寧でした。 [DVD(字幕)] 7点(2004-01-23 01:37:22) |
4500. CUBE
箱の中以外は一切描写なしという潔い姿勢が素晴らしい。順を追っていく謎解きとしても優れている。ただ、俳優たちの演技がみんな下手だったのが残念。 6点(2004-01-21 03:39:35) |