441. くもりときどきミートボール
レミーのおいしいレストランが許せなくて、こっちが許せるのはなんでだろう?DVDで見てしまったけど、きっと3Dで見たらさらに楽しかったんだろうと思います。脇役や酷いやつを後半でうまい具合に活躍させ、しかもギャグとしてしっかり面白く使っているのは素晴らしいと思いますね。脚本がいいんだと思います。この映画のようなオチは大好きですね。子供が好きそうなお話なのに、劇場公開時は子連れがあまり入らなかったそうで。ちょっと残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-25 00:50:26) |
442. ヒトラー 最期の12日間
《ネタバレ》 時に激しく、時に抑えた演出が素晴らしかった。実際、敗戦国の敗戦間際はこのようなやりとりが行われるのでしょう。戦争という悲劇がいかに映画向きかを再確認しました。全ての戦争映画は必然的に反戦を訴えますが、戦場で戦う兵士の物語ではなく、指揮官たちの物語でここまでの悲惨さを表現するとは恐れ入りました。国一番の母親が我が子を毒殺するような事はあってはならない。絶対にあってはならないことです。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-24 21:49:11) |
443. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 盛者必衰の理をあらわす映画?素晴らしいですね。めくるめくバイオレンスとドラマに度肝を抜かれました。オープニングからして名作の香りがプンプンしましたね。前情報を一切入れずにみても「ああ、この映画は残酷なほどの弱肉強食を描いていくんだなぁ」と理解出来ました。部外者として眺めることしか出来ないブスカペくんに訪れた大チャンスと、最大の友を失っておかしくなっていくリトル・ゼの対比がなんとも言えません。リトル・ゼが自身の落ちぶれに気づかぬ素振りなのもひっそりとした哀愁を感じさせます。好きで好きで仕方がなかった女をモノで釣り上げて、やったー!とポーズを決めようとしたら海猫にかっさらわれ、それに怒ることも出来ず女を奪った海猫と仲良くするだなんて切なすぎますが、人生はこんなものですね。好きでもない女とマリファナをやった勢いで寝て喪失するなんて…前向きに捉えるか悲観的に捉えるかは人それぞれですね。 【追記】ほとんどの役者がスラムに住む素人で、演技もほぼアドリブだと知って驚愕しました。とんでもないことをやってのけた映画なのですね…すげえ! [DVD(字幕)] 7点(2013-09-23 18:25:23) |
444. 霧につつまれたハリネズミ
霧の中のシーンは宮川一夫が撮影したのかと思うくらいのクオリティでした。 物語ではなく映像表現がメインの作品ですね。 [DVD(吹替)] 6点(2013-09-21 13:41:12) |
445. ブルース・ブラザース
《ネタバレ》 いやあ、たまりませんでした。僕はブラックミュージックに全く明るくありませんので、ブラックミュージックが大好きな父と一緒に見ました。いろいろと解説してくれたおかげで、より楽しむことができましたよ。カーアクションやギャグも素晴らしいですね。いいふざけ方だと思います。謎の女のバイオレンスを何事もなかったかのような仕草でやり過ごす二人は、僕の理想的なコメディアンでした。最高です。ブラックミュージックへの道も開いてくれました。映画を見ること以上の影響をもたらしてくれる映画は、私の人生に一部になります。素晴らしい出会いでした。 [DVD(字幕)] 10点(2013-09-19 19:08:17)(良:1票) |
446. ロゴラマ
この作品を作ったクリエイターと、笑って済ませている企業側には感心しますね。ロゴを動かすだけじゃなくて、ちゃんとお話を作れているのも素晴らしいです。クライマックスでは思わず唸ってしまいました。好きな企業のロゴを探したり、見たことのない企業のロゴを見つけるのも楽しいかもしれません。短い作品なので、何度も繰り返してみて楽しめます。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-18 22:39:47) |
447. 砂漠でサーモン・フィッシング
SMS?を使ったやりとりで笑いました。最先端というにはちょっと遅れた技術の使い方かもしれませんが、いいですね。お話はあまり好きではありません。あの女のやったことはただの浮気じゃん!と思ってしまいます。生きて帰ってきた男かわいそうすぎ!そして男前すぎ!不憫すぎる!がんばれ、男。ユアン・マクレガーじゃ無い方の。 [映画館(字幕)] 4点(2013-09-17 23:52:28) |
448. 精神
観察映画というだけあって、とても静かな作品ですが、語られる内容は壮絶です。精神病のことをよく理解していなかったので、とても衝撃を受けました。ドキュメンタリーとしては途轍もないクオリティではないでしょうか。ただ、映画としては盛り上がりに欠けますかね…こういうことを言っちゃいけないのかな?あまりにも眈々としているので、途中で飽きてきてしまうのです。重たい題材を取り上げていながら映画としての盛り上がりもきちんとあるドキュメンタリーはありますので、あまり無礼なことを言っているという認識はありません。おそらく監督は、エンタメ性をあえて捨てているのでしょうが、他の作品を見て確信を得たいと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2013-09-16 13:13:48) |
449. 許されざる者(2013)
偉大な作品をリメイクする時、必ず嘲笑の声が上がります。今回の挑戦もそうでした。しかし、完成された映画は原作よりも美しい風景が圧倒的なさみしさを表現できていたと思います。作品の病理と感情を際立たせていました。設定の置き換えも見事だったと思います。ただ、他は原作に到底敵いませんね。クライマックスの格闘シーンがかっこよすぎることに違和感を覚えてしまい、複雑です。オリジナルの作品として見ても、面白いかどうか…。それでも、今の日本映画界でもこれくらいのことはできるんだ、舐めるな!と宣言できていることは間違いないでしょう。監督の次作には多いに期待できます。ぜひ、オリジナルで。 [試写会(邦画)] 5点(2013-09-16 13:03:56)(良:2票) |
450. ●REC/レック(2007)
《ネタバレ》 ホラー映画を見ている時に笑ってしまう瞬間って、2種類あるんですよね。怖くて笑ってしまう時と、怖くなさすぎて笑ってしまう時。なんというか、重量感がないんですよね。感染して暴れまわる人人たちがドアに対してはとても親切で違和感ありあり。その割にギャアギャア騒いでる。でも、カメラが鍵のかかった部屋に入るとだんまり。ネット住人かてめえらは!「うわ…怖い」という恐怖ではなく「うわ、ビックリした!」というお化け屋敷型ホラーなんだからさ、その辺は大切だと思う。彼らは幽霊なの?幻覚なの?そうじゃないなら、彼らはなぜドアを叩いたり騒いだりしないと。騒いでる騒いでるって言われることが多い映画だけど、全然騒いでないからね。パニック映画の何たるかをわかっているのかしらん…あと、ラストシークエンス長えよ! [DVD(字幕)] 2点(2013-09-14 17:09:55) |
451. アマデウス
《ネタバレ》 ラストシーンが素晴らしいと思いました。牧師への懺悔を終え、凡庸な人間のトップを自称するサリエリが凡庸以下とも言える当時の精神異常者たちの間を車椅子で通り過ぎていきます。神の間から凡庸以下のさらに下に下っていくように見えます。モーツァルトの葬儀が行われなかったことで彼の残酷な計画は失敗に終わったわけですが、彼はそれに気がついていないようでした。それでいて神に向かってあの態度を示すのですから、仕方がありませんね。気持ちは痛いほど理解できますが、軽蔑せざるを得ないのです。観客の軽蔑を煽りつつも、カタルシスを生じさせるラストシーンに敬服します。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-13 18:58:49) |
452. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 この頃のデビッド・フィンチャーの世界観には痺れますね。提示されるもの全てに酔いしれてしまいそうです。とはいっても、初見時はよく理解できない作品でありました。なんじゃこりゃ、と思ったのです。何度も見なおしているうちに、男性性を得ようとするばかりに暴走した男の悲劇であることが理解できてきて、ようやく作品を楽しむことができるようになりました。 男は金と女だ!という核心を突きまくった言葉がありますが、ノートンちゃんは死の女神たるマーラに惚れ、職を捨てるどころかこの世から金という概念そのものを消し去ろうとしました。消費社会、資本主義なんて一人の女を愛するためなら捨てたっていい!という潜在意識がタイラーとなり、具現化したと考えています。女が金を殺したのです。ある意味純愛です。これほど深い愛の話はないですね。 映画の捉え方は人それぞれだから、こういう考えもあっていいんじゃないかと思って書きました。それにしても、主役の3人はコレでもかというくらいに輝いてますね。特にブラピ。史上最高のブラッド・ピットでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2013-09-13 02:30:23) |
453. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 トリロジーの中で最も洗礼された傑作だと思います。過去2作にノレなかった僕ですが、今作には痺れました。アクションが最も興奮する素晴らしさで、特に屋根から屋根へ飛び回るあたり、素晴らしい。サスペンスも上出来です。アルティメイタムのために過去2作は会ったと言っても過言ではないです。まあ、トリロジーなんだから当然ですが。ただ、終わり方は不満。ニッキーが笑ったところで終わらせたほうが、ボーンシリーズらしいと思うのです。なんにせよ、ジェイソン・ボーンの物語が完結して、何よりだと思いました。ボーンが少しでも幸せな人生を送っていくことを願っています。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-09 23:08:06) |
454. ボーン・スプレマシー
前作よりも地味な印象を受けました。今作のボーンには感情移入の余地があって、サスペンスは良質でした。しかし、好きにはなれないですね。最後までノレないままでした。アクションシーンのカメラが動きすぎて、何をしているのかがよくわからない。制作側はアクションに自信を持っているのでしょうが、ならば観客にきちんと提示してほしいです。ハリウッドの硬質なアクション映画は向いていないのかもしれません。 [DVD(字幕)] 5点(2013-09-09 20:00:08) |
455. ボーン・アイデンティティー
《ネタバレ》 アクション映画を楽しむためには、他の映画以上に主人公に感情移入することが一番だと思っています。はっきり言ってジェイソン・ボーンには感情移入できない。惚れた女と悲惨な別れ方をする時まで冷静さを保ち続けることができるような完璧人間に、感情移入ができるわけがありません。この別れ方のせいでラストが予想出来てしまうために一気に冷めてしまいました。記憶喪失になる理由もくだらないし、あんなにパリをウロウロしていたのにCIAは彼らの足取りを全く掴めない。スナイパーはもったいぶってボーンを殺せない。トレッド・ストーンの内部に護衛がいない。ダメすぎる。これらのダメ要素は他のアクション映画にもありがちですが、僕の好きなアクション映画達はダメ要素をカバーして余るほど見事なアクションを見せてくれます。この映画の後半のアクションは残念な出来でした。余計にあらを探したくなってしまいます。期待して見ただけに、残念。 [DVD(字幕)] 2点(2013-09-08 23:23:11) |
456. ロッキー・ホラー・ショー
《ネタバレ》 つい最近この映画の存在を知って、興味本位で見たのですが、すっかりやられてしまいました。フルター博士の登場シーンに完全に魅了され、トランス状態になったあとは映画の思うがままです。低予算のセットは馬鹿馬鹿しいですが、作品の雰囲気にはあっていると思います。終盤の石膏像の使い方には爆笑させていただきました。ああ、馬鹿馬鹿しい。 はっきり言って突っ込みどころ満載の馬鹿映画ではありますが、それ自体を愛することができるセンスの良さがあります。特にフルター博士を怪演したティム・ロスには感服いたしました。世界中で愛されるカルトムービーの実力をまじまじと見せつけられ、映画ってやっぱり凄いな、楽しい!と思いました。残念なのはフロア・ショーがちょっと退屈なことですね。しかし、死ぬまでにフルター博士の登場シーンを何度見るかわかりません。僕の中に深く残り続ける作品になると思います。 [DVD(字幕)] 8点(2013-09-08 08:20:19) |
457. ねこぢる草
《ネタバレ》 原作はとてつもない不条理漫画でしたので、アニメもきっと内容があるようでないような感じのものになっていると思っていました。 予想は的中したようです。原作のエッセンスを十二分に活かした演出、内容があるようでないような…お話?終盤のカタストロフィ的展開は人間のエゴと破滅を描いているようで、いないようにも見えます。いわゆる描きたいものだけを描いた作品、とも言えるし、深いメッセージが込められているようにも。でも、ねこぢるだしなぁ。どうなんだろう? [DVD(邦画)] 6点(2013-09-07 19:46:15) |
458. ブルーノ
《ネタバレ》 サシャ・バロン・コーエンの映画は大好きです。差別や社会の不条理を徹底的に皮肉って問題提起する姿勢が素晴らしい。コメディアンは常に社会を笑い飛ばし、問題提起するべきなのです。タブーに踏み込める数少ない職業なのですから。文化人は立場が危うくなりますが、彼らはコメディアンという職業が免罪符になってくれます。サシャはこのことを最も有効に使っている現在唯一の存在でしょう。今作では同性愛と中東問題、人身売買を皮肉っていましたが、人身売買については中途半端ですね。同性愛についてのシークエンスは完璧だったと思います。南部の右翼ハンターや反ゲイの民衆の醜悪さを見事に描いていました。 中盤でロン・ポールさんという上院議員が出てきて、ブルーノに迫られて激怒していらっしゃいましたが、彼はリバタリアンで、同性愛を開放するべきだという主張をしている人です。激しいジョークですね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-07 15:31:57) |
459. 東京物語
《ネタバレ》 壮絶な映画でした。わざわざ田舎から出てきたのに迷惑がられる両親には共感せざるを得ません。家族ではなくても、友人関係や社会との関わりで二人と同じ気持を味わうことはあると思います。その二人に親切に振る舞い続ける唯一の存在である紀子さんには、強い思い入れがどうしても出来てしまいます。その中でのクライマックスには激しく心を揺さぶられました。隠してきた本心を告白する紀子と、それを受け入れた上で彼女の未来を心配し激励する父・周平。やられました。僕のような人生経験の少ない若輩者でもこうなのですから、今後人生経験を積んでいく中で、この映画を見るたびに心に響くところが変わっていくのではないかと思います。これぞ映画。 [DVD(邦画)] 8点(2013-09-05 01:26:39)(良:1票) |
460. M★A★S★H/マッシュ
《ネタバレ》 こういうブラックコメディは好きです。クライマックスのフットボールシーンは裸の銃を持つ男の珍プレーシーンみたいな感覚で見ていたので、なかなか面白かった。トンチンカンな日本シーンも大好物です。お話の主人公は一応ホークアイですが、一番輝いていたのはどう考えてもホットリップスですね。散々な目に遭いながらも退役しなかったし、フットボールの応援を楽しそうにしていたのには笑いました。何度見てもいいくらい雰囲気の良い映画でした。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-04 23:43:30) |