441. 回路
黒澤清監督の作品って結構好きなんですが、今回のはちと受け付けませんでした。インターネットが霊界に繋がるっていう着想は面白いですが、最終的には日本全土を巻き込んで大規模になってしまったので、ついていけませんでした。もう少しこじんまりした方がこの人のじとーっとした作風が生きますよ。「カリスマ」の裏舞台がこの「回路」の設定とリンクしているのかなぁ~?と期待したんですが、続編と言うよりは姉妹編。ま、同じような作品で成長が見られませんでした。「降霊」の方が数倍怖くて面白いです。主人公の加藤晴彦もイマイチ。あなたは「あいのり」に出てなさい!! 4点(2001-12-15 01:08:28) |
442. ペーパー・ムーン
聖書を売り歩く詐欺師の物語。離れてはくっつく父と子の微妙な関係がさすが本当の親子だけに実によく表現されていました。それにしても堂々とタバコを吸ったり(演技?)、不幸な身の上を話して騙したりテイタム・オニールの演技は感動を呼びます。 7点(2001-12-14 02:32:09) |
443. ブルー・イン・ザ・フェイス
少しわざとらしいけどちょっとイイ話な全作「スモーク」とは違ってドキュメンタリータッチな作品。わたしゃ、こっちン方が断然お勧めですよ!地味目ですが飾らない作風がぐっと。マドンナの歌う郵便配達人はもう大爆笑!(衣装もメイクもダンスも!)感動って訳じゃないけど、淡々としててタバコに対する愛情が感じられました。 7点(2001-12-14 02:23:29) |
444. ブラジルから来た少年
賛否両論はあるとは思いますが、異色な作品。人間が一番怖い...。 8点(2001-12-14 02:16:32) |
445. ブエノスアイレス
映像的には綺麗だと思うんですが、ストーリも含め言いたいことがどーも解りづらい。引っ付いては離れて、又引っ付くゲイのカップル。純白ブリーフはいただけないし、主役の二人も手探り状態で演じているのでリアリティ(映画なんだけどね)がない。 4点(2001-12-14 02:13:14) |
446. フェノミナ
テーマにはおそらく「母の愛」があるとは思うんですが、とにかく先の読めない展開...というかむちゃくちゃなお話。そして後半から畳み掛けるような衝撃の数々。「ふぅ~、終わった..」と思いきや、異形の子供に突っつかれ、逃げ切ったと思えば水中でバトル!また逃げたと思えばおばさんキラー登場!(ホンマ、この人恐ろしい。)ってもう勘弁してぇ~~!ジェニファー・コネリーをうじ虫風呂に叩き込み、鈍器で殴り、ゲロンパまで吐かせてこれでもかっ!これでもかっ!!といわんばかりにいたぶってくれます。ここまで徹底したアルジェント監督にはもうお手上げ。観終わった後にはさわやかな森林の空気をお吸いください。 6点(2001-12-14 02:08:34) |
447. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
泣かせてくれるじゃないのっ!!エンニオ・モリコーネの数々の名曲にのせ漂うノスタルジー...初恋、友情、裏切り...こんな陳腐な一言では語り尽くせないほどの様々なメッセージが盛り込まれています。少年時代の子役達が、意外と主人公達にそっくり!(ジェームス・ウッズ以外)そのお陰で感情移入しまくります。心を伝えたくても伝えられない人々の哀愁が漂い、胸を締めつけられます。これを観た後は何ともいえない感動と脱力感を覚えました。ロバード・デニーロがアヘンを吸いながらふと笑みをもらすラスト、果たして彼の笑顔の意味は...ヌードルス!ヌードルス!! 10点(2001-12-14 01:54:54) |
448. ライトスタッフ
ラストの大空にぶっ飛んでいくロケット(ポット?)の映像はシンプルながらもジーンときました。特に野心家ながらも人懐っこいデニス・クエイドに共感しましたね。エド・ハリスやランス・ヘリクセンが出てて、中々シブイキャスティングですよね~。個人的にはエド・ハリスの奥さんが出るたびに涙腺が緩みました。サム。シェパードの男気ムンムンなかっこよさにはしびれます。(多分借りたガムは返してないと思うけど...)BGMは思わず行進して口ずさむくらい印象的でした。熱~くなれる作品です!! 7点(2001-12-13 23:06:13) |
449. ダンシング・ヒーロー
いやぁ~、キャラクタが濃いっすねぇ~。その割にはダンスが最後まで中々上達しなかったウスウスの相手役の女優さんにはちょっとガッカリでした。彼女の家でダンスのレッスンをするシーンは少し「ベスト・キッド」入ってたしね。ま、それはさて置き、「パソドブレ」の演技には10点!10点!10点!です。「タイム・アフター・タイム」のテーマソングはベストキッド!じゃなくてベストマッチでした。 6点(2001-12-08 21:28:04) |
450. スパニッシュ・プリズナー
この作品、何故か劇場では大爆睡でした!...が!わたしゃ、なんてもったいないことをしたんでしょう。そうです、サスペンス作品のなかでは秀逸ですよ!様々な伏線に、緻密なインサイダー計画にまんまと陥れられていく主人公。FBIのおとり捜査が実は〇〇だった時には全身がしびれるような衝撃と快感を味わいました!っていうか全員〇〇の回し者なんだけどね。それからはもう主人公と一緒に人間不信です。でもここまで騙された日にゃ、アンタ、人生お先真っ暗っしょ?!犯人に「謹慎してなさい」なんて余裕かませるか?なんでマイナス1点なり。ついでに最後に麻酔銃発射の姉さんのパツ金の不似合いにもういっちょマイナス1点。メインテーマは印象的で良かったです。この作品掘り出しものッス!(一度寝た方はもう一回見あれ!←経験者は語る...) 8点(2001-12-08 21:19:39) |
451. ルディ/涙のウイニング・ラン
三景センセお勧めとのことで観ました!ホント主人公のルディガーは頑張ります!何度も何度も編入試験を受けては落ち、また落ちる。このシーンが数回あるんですが、どのシーンもグッドですよねぇ。大学の郵便局(らしき所。)のほの暗い廊下に光が差し込んでいるシーンにはこれから彼が歩む苦難の道の様でしたし(考えすぎ?)、やっと合格を手にしたベンチではつい一緒に喜んでしまいました。フィールドに出た時のタックルシーンはじわじわ~っと涙が!こん人(あ、ルディさんね)のストーリーはほんとドラマでっせ!ただもう少しこの青年の苦悩を映像にして欲しかったですね。ッてことでこの点数です。あ、今何かに頑張っている人にはこれを観て元気になって欲しい作品です。 9点(2001-12-08 21:04:08) |
452. 趣味の問題
ん~...男たちの怪しいエロティスズムを感じました。甘い愛をささやくわけでもなし、キスするわけでもなしなんですがこの「二人の完全なる調和」への過程にはついつい引き込まれていきました。グルメムービーって事ではないにしろ、出てきた色んな料理はどうも美味そうに見えなかったです。上司を殴ったり、スカイダイビングをしたり様々なことを「味見」させていく展開は意外性があって面白いですね。まさに運命共同体!後半の次第に切なくなっていくくだりは多少演出が甘い気もしますが、相手の気持ちが自分と通じ合えるのはすばらしいと思いました。ただ、やっぱりこう言うストーリーには死がつき物なのでしょうか...もうひとひねり欲しかった。 7点(2001-12-08 20:45:56) |
453. 悪い種子
何がすごいって、子役がスゴイ!自分の物欲の為に邪魔する人間は許さない残忍さと無邪気さ。使用人のリロイが誘導尋問をけしかけてきてもおままごとを平然と楽しむ演技をしてみせるその演技!表情がもうそこいら辺の女優にはかないません。脚本も中々巧くまとまっていて、後半はまさに息を呑む展開でした。ラストの雷のシーンはビックリの一言。これって母親が捨てた例の靴を取りに入ったって事でしょうか?「悪い種子」というよりは「呪われた血」といった感じでしょうかねぇ...驚くべきことに本当のラストには出演者達のカーテンコール。これはあまりに迫真の演技だったからでしょうか?「これはあくまでも映画ですから...」と言いだげでした。 8点(2001-12-08 20:33:47) |
454. 海と毒薬
このキャストに脱帽!勝呂役の奥田瑛二、その同僚渡辺謙に看護婦には岸田今日子に根岸季衣、大学教授には田村高廣に成田三樹夫!奥田瑛二と渡辺謙は逆の方がしっくりきていたと思いますが、遠藤周作の原作の雰囲気を損なわない力作でした。原作では二人称から一人称へころころと変わるんですがそれも尋問という舞台を借りて巧く表現されていました。全体的に不気味な感じが良く出ていましたが、やはり人物描写濃いので原作を知らない方には個々の心情がわかりづらいかも...戦時中米軍の捕虜を人体実験した話なんですが、毎日たくさんの人たちが死んでいく中無気力になった人々の心理がジンジン伝わってきました。 7点(2001-12-08 19:52:38) |
455. ハリー・ポッターと賢者の石
お子ちゃま仕様な感じがしましたが、この作品を観て怒りだす人はいないでしょう。いろいろと見せ場はあるんですが、正直長い!!と思いました。(特に空中サッカーのようなゲームのシーンは長い!)時々平然と姿をあらわす亡霊たちはおかしかった。主人公のダニエル坊や(エマニエル坊やじゃ、ないよ!)はこのまま成長を止めて欲しい程可愛かったです。ただ演技としては今ひとつ感情の起伏が無かったような。それにしてもこの大作といわれるプレッシャーのなかで主演の三子役はよく健闘していたんじゃないでしょうか? 6点(2001-12-08 19:07:15) |
456. エントラップメント
薄っぺらな感じでした。無意味とも思えるキャサリン姉さんのおケツプリンプリン赤外線よけ特訓シーン。(長っ!!)お互いの関係が今ひとつ描ききれていないのでラブストーリーもパッとしませんでしたが、ラストのホームでのシーンは以外と古典的で好きですね。ショーン・コネリーにはまだまだもっと活躍して欲しいです!! 4点(2001-12-01 14:19:27) |
457. エリザベス
全編に息を抜く暇がないくらいの気迫が感じられ、緊張しっぱなしでした。さすが舞台育ちのケイト・ブランシェットの演技力には圧倒です。複雑なエリザベスの心情をもう体当たりで演じきってます!国王の肖像画の前で泣き崩れ、宗教統一を決意するシーンやラストの女王として生まれ変わるシーンはぞッとしました。G・ラッシュの出番がもう少し欲しかったですね。バンサン・カッセルが出てたのはビックリでした。歴史知識不足でなーんにも考えていないとあれよあれよという間に置いてきぼりを食らい、面白さが半減してしまうことは間違いないでしょう。これ、やっぱり続編が観たいですよぉ~!! 8点(2001-12-01 14:07:02) |
458. 魔界転生(1981)
ジュリー最高!!当時ジュリーの天草ファッション&カラーコンタクトはインパクト大でした。イヤー設定はむちゃくちゃなんですが、キャストがいいよ。オドロオドロし~い映像に派手な演出、親と見るとちと恥ずかしい適度なエッチシーン(佳那晁子恐るべしっ)、ややこしい時代考証もないので時代劇というには程遠いんですが、そこそこ楽しめます。真田広之のヒロイックな演技は感情移入したくなります。 7点(2001-11-28 21:29:05) |
459. マーズ・アタック!
あははは(~o~)笑える...エイリアンモノとか、人類愛大好きさんが観るときっと怒ってしまうでしょう。シャレの通用する人とか昔のSF作品が好きな人にはお勧めです。ま、ナタリー・ポートマン目当てで観たので彼女が好きならなおオススメなり。未知との遭遇ばりに登場した宇宙人に友好を求めようとして大虐殺されるシーンは大爆笑でした。拙者の隣で見てた人は心底不愉快だったらしく、自分の笑いの度に失笑&ため息でした。宇宙人の撃退方法がおばあちゃんの好きなレコードだったなんてもう、心憎いッス!ほんと、シャレがわかる監督ですよねぇ~。ジャック・ニコルソンの二役にもこれまた爆笑。 7点(2001-11-28 21:19:38) |
460. ゆりかごを揺らす手
勝手に不幸になって、勝手に逆恨み。こんな怖いものはありません。邪魔する友達は許しませんし、庭師のおじさんを幼児性癖のヘンタイに仕立てあげてしまいます...こういったところが何となく女性の陰湿さが表現されていてハラハラしました。アナベラ・シオラがどんどん追い詰められていく展開はホント怖いです。以外と印象に残る作品でした。レモネードと勘違いしそうなデモーネイって名前が既にヘンですよねぇ。 6点(2001-11-28 21:07:57) |