4621. ザ・ビーチ(2000)
楽園への憧憬とその崩壊という設定は魅力的なのですが、(1)なぜ主人公がそれを目指すのか理由が不明、(2)楽園の描写が中途半端、(3)崩壊の過程も根拠が薄弱と、すべてにおいて失敗しています。大体、こんな退廃的な役にディカプリオはあってないでしょう。 4点(2003-10-05 21:34:32) |
4622. グリース
途中から、ストーリーが全然存在していません。ところで、ダンサーのクレジットの中に、「ミミ・レダー」という名前を見たような気がするのですが、まさか別人ですよね? 4点(2003-10-03 01:21:33) |
4623. エイト・ヘッズ
限りなくC級に近いB級コメディ。見ていて退屈ではないです。後には何も残りません。 2点(2003-10-01 01:49:27) |
4624. ある貴婦人の肖像
一番まずいのは、台詞の4割くらいがただの「説明台詞」になってしまっていることです。こんな稚拙な脚本では、いくら豪華キャストを揃えても、演技力の発揮のしようがありません。ヒロインがまったく魅力的でないのも問題です。 4点(2003-09-30 00:03:55) |
4625. ダイ・ハード3
《ネタバレ》 ウィリスとサミュエルのタッグは新機軸として悪くはないし、各シーンの一つ一つにも気合は入っているのだが、とにかく思いついたアクション全盛り込みで作ってしまった感じで、焦点がぼけている。最後の国境対決なんてのは完全な蛇足で、せめて船のくだりで終わらせるべきだった(これも本当は余計なくらいだが)。どんな爆薬よりもカーチェイスよりも、「街角の少年の行動から敵の罠を見破るマクレーン」とか、「突然キレて老婦人の電話を奪い取るサミュエル」とか、「大統領の名前を知っていてマクレーンの危機を助ける通りすがりのオッサン」とか、そういった何気ないちょっとした一幕の方がはるかに魅力的である、ということを制作側自身が知らずに作ってしまったのがマイナスでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-09-28 23:48:10) |
4626. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 パニック映画であっても、話への興味を持続させるためには、当然、ひねりが必要です。この登場人物たち、よく考えると、ただあたふた逃げ回っているだけで、知能も技術も何も使っていないのでは・・・。あと、最後に恐竜がターミネーター状態になっているのも疑問で、登場時の「何かぼーっとしていて鈍いんだけどそれでもまったく敵わない」方がよほど怖いと思います。それと、子供2人はいろいろな意味でまったく不必要でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2003-09-27 23:32:44)(良:1票) |
4627. ピースメーカー
《ネタバレ》 領空侵犯まで正当化してしまうのかね、君達は。だとしたら、もっと説得的で詳細な説明が要るだろうに。しかも途中からは、うるさく怒鳴り続けるだけの主演の2人よりも、リュックを背負ってニューヨークの街中を不安げにさまよい、狙撃された弟に肩を貸して逃げ回る敵役の方がはるかに光ってしまいました。タイトルも、よく考えるとすごく傲慢なような・・・。 3点(2003-09-27 02:30:33)(良:1票) |
4628. キスへのプレリュード
《ネタバレ》 アイディアはまあまあなのですが、重点の置き方が完全に誤っています。本題に入るまでに30分もかかっているのは無意味ですし、おじいさんがもともとどういう人だったのかという点はもっときちんと描写すべきです(そうでないと、メグが中に入って以降とのギャップが表せませんし、ラストの感動も半減します)。おじいさんに行ってしまったメグがあっさり見つかってしまうのも、主人公の葛藤の余地を塞いで、物語への興味を削いでしまいます。 6点(2003-09-24 00:09:28)(良:1票) |
4629. 人間の証明
《ネタバレ》 まあ、突っ込みどころは一目で満載なんだけど、とりあえず、ストウハネタとか、恭子の過去とか、シュフタンの過去とか、結局の真相とか、そういうネタ割の数々を序盤から次々にあっさりと流してしまっているのは、見る側をなめていると思われても仕方ないのではないか。小山田と新見の側から見たストーリーがばっさり落とされているのも、手抜き以外の何物でもない。つまり、出来としては原作冒涜でしかないということです。映画的な見どころは、結局、最初のところでの刑事衆の揃い踏みくらいでした。あとはやっぱり、ホテルマン役で登場、昔取った杵柄の森村先生でしょうか(笑)。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2003-09-22 23:47:55) |
4630. 閉ざされた森
謎の設定は実に魅力的なのに、あのラストはいかんよ、あれは。単にどんでん返しをしたいからしたというだけであって、伏線も何もなければ、ストーリーも全部破綻しています。これをミステリーと呼んではいけません。この程度のものを有栖川有栖が推薦しているというのも驚き。 3点(2003-09-22 19:48:21) |
4631. 潮風のいたずら
本当にどうということもない、あらすじだけを聞くとアホみたいな話なのですが、主演2人の見事に呼吸のあった好演で、全然飽きずに楽しめます。ヒロインはもちろんですが、男性側や子供たちも、話が進むに連れていい顔になってきているのがいいです。 [DVD(字幕)] 8点(2003-09-21 23:22:55)(良:1票) |
4632. クリムゾン・リバー
最初の謎は実に魅力的です(もちろん、死体よりも墓荒らしの方が謎のレベルとしては上です)。しかし、途中からどんどん失速して、ラスト10分で崩れてしまいましたね。同じオチでも、伏線と着地次第でもっと面白くなったと思うのですが。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2003-09-20 23:11:57) |
4633. 狼よさらば
《ネタバレ》 何が凄いかって、最後、「街を出る」ですべて片付けてしまっていること。これって、都市型復讐サスペンスと見せかけておいて、実は裏テーマは、「ウエスタンを現代の社会に再構築させたらどうなるか」だったんですね。主人公と警視の関係は、ガンマンと保安官っぽくもありますし、それを考えると、最後に主人公が警視に発する一言も意味深です。そもそも主人公が復讐に立ち上がるきっかけとして、ウエスタンの撮影風景を見る、という分かりやすい一幕も挿入されています。 [DVD(字幕)] 5点(2003-09-20 02:44:03) |
4634. ハート・オブ・ウーマン
設定もストーリーも非常に面白いのです。で、ありえない設定なんだから、普通に個々の関係を流していくだけで十分に面白くなるのに、何がいけないかというと、女性心理がどうとか女性独自の発想がどうとかいう一般論をそのまま登場人物に声高に言わせていること(特に前半)。これで一気に興醒めします。大体、そうやってその概念をステレオタイプ化することがすでに差別だということに気がつかないのかね。まあ、後半は大分ましでした。 5点(2003-09-19 23:53:11) |
4635. ロッキー3
以前は、1や2に比べると単なるスポーツ映画になってしまったと思っていたのだが、改めて振り返ると、そんなに悪くはない。奇跡が起こった1、王道を駆け上がる2との対比で、挫折と再生という位置づけを提示しているのも、きちんと三部作の構成を意識している。まあ、アポロのその後を知ってから見ると、何とも言えない気分になる、という後付けの味わいも込みなんですけどね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2003-09-19 01:35:58) |
4636. 英雄の条件
そうまでして民間人への攻撃を正当化したいのかね、君達は。「先に攻撃してきたのは向こうだ」というのはアメリカが世界各地で展開してきた理屈ですが、そのために映画まで作ってしまう根性には感心します。そもそも、イエメン人の大量殺害を正当化したいのならば、なぜイエメン人がアメリカに反発するに至ったか、その過程もきちんと説明しないと公平とはいえません。ついでにいうと、登場者全員が国家への無条件忠誠を美化しているところも気に入らない。 1点(2003-09-16 02:01:34)(良:1票) |
4637. ブルースチール(1990)
とにかく、登場人物が脇役含めてことごとくここぞというところで間抜けなので、いくらサイコサスペンス調に盛り上げようとしても、肝心なところで怖くありません。捕捉対象の彼は、最後にはターミネーターになってしまうし・・・。なお、ジェイミーの母がルイーズ・フレッチャー、あの鬱陶しい弁護士がリチャード・ジェンキンスというのは、注目ポイントかも。 [DVD(字幕)] 4点(2003-09-15 01:31:12) |
4638. イレイザー(1996)
すべてが予想どおり。ほかの同種の映画との違いが分からない。 3点(2003-09-08 03:01:15) |
4639. ステラ
良い作品だとは思いましたが、各場面やエピソードが細切れで、あと一歩のめり込めませんでした。 6点(2003-09-04 02:55:20) |
4640. ノッティングヒルの恋人
《ネタバレ》 王道中の王道。ベタベタ。この作品はそれでいいのです。ジュリア・ロバーツは、厳密に見ればミスキャストです。彼女は風格があまりにも堂々としていて、マスコミやファンに振り回される普通の女の子、という特質が出ていません。しかし、この作品は王道なのですから、主演は大スターでなければならないのです。それでいいのです。ちなみに、私が一番好きなのは、実は田園風ロケ地でヒューが(ふてくされて?)去っていくシーンで、こういった心理的すれ違いも織り交ぜているからこそ、ラストが際立っています。 [映画館(字幕)] 8点(2003-09-03 01:11:11) |