4621. 武士の献立
タイトルでこう言っていながら、「献立」が全然出てこないし、調理のディテールも撮られていない。台所においては、それっぽくばたばた人が動いているだけで、調理人の所作、仕草、動作、そして食材や器具の一つ一つが、全然尊重されていない。また、脚本での台詞はことごとく現代語ばかりなので、そもそも時代劇ではないし、したがって出てくる人は「武士」でもない。もちろん、そんな中で役者に演技をしろというのは無理な話です。一体どこを見ろというのでしょうか。さらに加えて、あきれるほど最悪なエンディングテーマが、制作側のやる気のなさを象徴しています。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2018-04-29 01:28:38)(良:1票) |
4622. 合葬
何がしたかったのかほとんど分からない作品なのだが、一番まずいのは、徳川幕府の終了という、当時の人たちにとっては世界がすべて裏返るほどの一大事を背景としていながら、それによる人々の焦燥感も不安感も、あるいはそれに対する対峙や決断といったものも、何も表現されていないこと。つまり、中心人物3人のやりとりが、どこかの高校の無気力な高校生か何かがうだうだ会話をしているのと、次元において異ならないのです。輪をかけて、考証や校正をした形跡のない、およそこの時代にありえないような現代的言い回しそのまんまが2分に1回くらいの割合で登場する脚本が、さらに印象を悪くしています。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2018-01-08 01:46:00) |
4623. 必殺!5 黄金の血
《ネタバレ》 3・4でちょっとマシになってきたと思ったら、この5では、1・2レベル(というかそれ以下)に逆戻りしてしまいました。脚本はグシャグシャだし、テンポは悪くてさっぱり緊張感がないし、何よりも、山本陽子が敵なのか頼み人なのかはっきりしない、というのは仕事人の構造としては致命的。あと、荒勢&旅芸人っぽい一座は、一体何のために出てきたんでしょう?唯一これまでの作品よりまともだったのは、最後の主水の仕事が、いらんチャンバラとかなしで、余人を交えない場での一刀両断であったこと。この部分以外は見るべき箇所なし。 [DVD(邦画)] 1点(2017-09-19 01:11:53) |
4624. リング(1998)
びっくりするほど怖くないのです。それは、何かが起こる前提としての登場人物の日常生活が、全然描かれてないから。したがって、それが揺さぶられたり破壊されたりする恐怖感なり逸脱感が発生してきません。輪をかけて、役者の演技もみんなぱっとしないし、撮り方も平坦でべたっとして奥行きがないとなれば、見るべきところがありません。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2017-08-09 22:44:16) |
4625. 乱気流/タービュランス
何というか、これほどすべてのシーンが、腹が立つくらいつまらない作品、というのも珍しい。なぜつまらないのかを考える気力も起きないくらいつまらない。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2016-09-24 23:52:54)(良:1票) |
4626. 変身(2005)
やる気のない演出、中学生の部活以下のレベルの脚本、意図的かと思ってしまうくらい酷い音楽と、三位一体に揃ってしまった凄い作品。こんなものにつき合わさせられてしまった優ちゃんが何よりも不憫。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2016-07-09 02:12:31) |
4627. 男子高校生の日常
全員が単にワーワー騒いでいるだけにしか見えませんでした。制作者はいったい何がしたかったのでしょうか。あと、ここに出てくる役者陣は、発声とか滑舌のトレーニングはしなかったのか? [CS・衛星(邦画)] 1点(2016-06-01 20:30:03) |
4628. ピンポン
根本的な問題点として、卓球というスポーツそのものに対する制作側の敬意と愛情がまったく感じられない。それっぽいキャラクターをそれっぽく動かしているだけでは、何の描写にも表現にもならないのです。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2015-06-21 21:38:29) |
4629. メタルヘッド
へヴィ・メタルとは、礼節と仁義に満ちた音楽であり、そして他方で夢と煩悩が溢れる音楽なのです。この監督は何か根本的な勘違いをしています。 [DVD(字幕)] 1点(2015-03-30 02:03:09) |
4630. 7月24日通りのクリスマス
《ネタバレ》 脚本担当の人が脚本の書き方というものを知らないので、誰が何を努力していても何も意味がありません。こんな台本で演技をさせられる役者が痛ましく、そして不憫です。と書いて終わらせようと思いましたがあと一言だけ。人の結婚式に白のワンピースはいかんでしょ、白は。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2015-01-03 03:07:29) |
4631. ゴジラ×メカゴジラ
釈由美子が隊員としての現場経験があるようにはまったく見えない。宅麻伸が有能そうにはまったく見えない。隊員の皆さんも、閣僚の皆さんも、緊張感がありそうな人が1人として存在しない。そりゃ、こんな人たちに国防を任せていたら、何でもないことでも大ピンチになるでしょう、としか言いようがありません。制作者はやる気があったのか? [CS・衛星(邦画)] 1点(2014-08-16 02:16:57) |
4632. ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
いくら怪獣が頑張っても、人々が怖がっているようにも驚いているようにも全然見えず、怪獣に真剣に立ち向かっているようにも見えないため、意味がない。役者陣の演技も、主演の彼女を筆頭に、まったくダメレベル。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2014-08-13 03:14:51) |
4633. 天国からのエール
《ネタバレ》 すべての描写と台詞が説明的で事務的だとか、そもそも主人公が弁当屋をどのようにやっていたのかの描写がないので、後半の展開にも意味がないだとか、問題はいろいろあるのだが、一番致命的なのは、当の高校生たち自身が、音楽や演奏が好きなようにはまったく見えないということ。そして、クライマックスで、ステージを進行できないのを観客に助けられて場を取り戻しているという甘さ。それを物語の着地点としてしまっているという鈍感さ。音楽をなめるな。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2014-08-10 01:49:04) |
4634. ゴジラVSデストロイア
《ネタバレ》 都市襲撃のシーンで、下の方では車や列車が当たり前に動いている。この辺の志の低さだけで、どんなスタンスで作られたかが分かります。そもそも、どういう危機が起こっていて、それに対し、どういう人たちが、どういう対策を取ろうとしているのかという基本設計がまったくなくて、ただ怪獣が暴れていてただみんなが慌てているだけなんだから、制作者は何がしたかったのかさっぱり分からない。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2014-08-04 02:19:30) |
4635. 蝉しぐれ
演技や表現や発声という概念がない、ただの「動作」を延々と見せられ続けるのは、本当に辛い。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2014-07-13 02:22:21) |
4636. ちゃんと伝える
《ネタバレ》 脚本における台詞の組み立て方があまりにもどうしようもなくて、説明台詞よりもさらにひどい何かというものを表現する言葉を考えたのだが、思いつかなかった。大体、「父はここで僕に○○と言った」というナレーションが入って、回想シーンで父がそのままその台詞を言ってしまうだなんて、ほとんどギャグの領域では? [CS・衛星(邦画)] 1点(2014-04-22 01:44:16) |
4637. 眉山
登場人物の造型も安直、場面設定も安直、台詞もこの上なく安直。大体この娘って、心理的にはほとんど母親依存症の領域に達しているのではないでしょうか。何よりも腹立たしいのは、こんなレベルの作品が、夏八木勲の晩年の出演リストの1つに名を連ねてしまうこと。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2013-08-14 00:30:38) |
4638. おにいちゃんのハナビ
《ネタバレ》 引きこもりそのものについても、あるいはそこからの脱却についても、描写があまりにも安直で、浅薄。したがって、物語は最後まで何も始まっていません。それと、進行側がこう進めてほしいと考える台詞をそのまま言葉にするしか能がない脚本には、耳を覆いたくなったのであるが、何でこんな脚本にゴーサインが出たのだろうか? [CS・衛星(邦画)] 1点(2013-07-31 01:43:12) |
4639. Life 天国で君に逢えたら
台詞も描写も演技も、いちいち説明的でわざとらしくて作り物っぽくて、リアリティも感じられなければ、表現の意図も感じられない。これを実話に基づくとして世に発表するのは、モデルに対して失礼ではないのか。例えば、肝心のサーフィンが彼の人生においてどのような位置づけを占め、誰にどのような影響を与えたのかという一つをとっても、制作者は自分の言葉で説明できるのだろうか。この描写だったら、ただの趣味の一環と変わらないのでは? [CS・衛星(邦画)] 1点(2013-07-07 02:21:10) |
4640. 岳-ガク-
《ネタバレ》 この女主人公はどう見てもただ格好良さそうというだけで救助隊入りを志望しているし、使命感や動機や責任感、そしてチームワークによる事態の対応能力や処理能力など微塵も感じられない。しかも、命令無視、口頭のやりとりでの反抗(=一分一秒を無駄にしている)、自分の技術や体力と比較して達成できる見通しのない行動への突入など、人的・物的リソースも時間も極限まで限られた状況においては「絶対にやってはいけない行為」のオンパレードなのである。そしてそれをこの作品はヒロイックに描いてしまっているし、しかもその着地点は「天候が回復して救助されてめでたしめでたし」という醜悪さ、陳腐さ。そんな安直な視座しか持っていないから、山岳救助の厳しさや原動力など、毛ほども描かれていないし、伝わってこないのです。輪をかけて最悪なのが、随所で予定調和的に炸裂する絶叫情緒演出であり、こんなことをいくらしていても見る側は「またか」「あー、やっちまった」としか思わないことにいい加減気づきましょう。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2013-06-01 02:41:31)(良:1票) |