461. 若草の頃
《ネタバレ》 企画段階ではMGMの重役から「ドラマ性に欠ける」と言われていた作品。ルイス・B・メイヤーは身近な幸せを描くコンセプトを気に入っていたが、それが映画になるのか確信を持てなかった。しかし、アーサー・フリードの実績を信用してGOサインを出すと、これが結果的には大成功。ヒットを飛ばし、アカデミー賞で4部門にノミネートされた。音声解説を聞くとこういう事らしい。原作では少ししか出てこない隣家の青年をエスターの恋人として登場させ、恋愛映画としての一面を持たせるなどの工夫は見られるが、根本は家族愛を描いた作品。幸せだな~、家族っていいな~と思える内容で心があたたまる。主人公が思いのほか“めそめそ”してる。脱線事故につながりかねないイタズラを笑って許す。このあたりが気になったので減点したが、もちろん嫌いな映画という事ではない。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-03 18:09:58) |
462. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 前作には及ばなかったものの、面白いか面白くないかで言えばやはり面白かった。ブルース・ウェインがどれだけゴッサムシティを愛していたか。一方で執事を辞めてまで復帰を止めようとしたアルフレッドの思いも心に残り続ける…。最初から3部作構想を持っていたノーラン監督。1作目でバットマンの誕生、2作目で最強の敵、3作目でバットマンからの引退を描いた。原作未読で、旧シリーズも1作目しか観ていない為、ロビンがどんな存在であるかは知らないんだけど、ブルースの意志を継ぐ者が現れ、新しいヒーローになっていく姿を想像すると希望でいっぱい。その点で、今後の活躍がますます期待されるジョセフ・ゴードン=レヴィットの起用も良かったのだが、クリス・オドネルは今や微妙な感じか…。まあ、そこはいいや。ジョーカーの一挙手一投足に釘付けにされた「ダークナイト」と比べると物足りなくもあるが、ベインがジョーカー並みに活躍しちゃうと敵が主役になりかねなかった。完結編という事を考えればこれで良かったのかもしれない、と今は思っている。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-04-03 18:07:16)(良:1票) |
463. イントルーダーズ(2011)
これは注意深く見ていけば勘のいい人はすぐ読めちゃうのかもしれないけど、そうでない自分は真実が明らかになるのが楽しみでずっとワクワクしてた。結局のところそれほど意外だった訳ではないけど、母親の行動などに納得ができて良かった。怖いのが得意じゃないから怖さ・不気味さもちょうど良かったし、映像もまずまず。さらに配役もしっかり考えられている。そういう訳でとても満足。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-31 19:45:09) |
464. ストリート・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 やってることは(同じ頃に?)日本でも流行った不良映画と似たような感じなんだろうけど、テンポが良くてなかなか面白い。そして圧倒的に音楽が良い。エレンと黒人グループの歌声はお金を出す価値があるというものだ(どっちも吹き替えらしいけど)。あとはマイケル・パレの美男子ぶり。これに対し、ライバルのウィレム・デフォーはダサい格好をさせられて可哀想である。いろいろと80年代だなーって感じ。まあ嫌いではないかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-31 00:01:17)(良:1票) |
465. トランザム7000
主人公バンディットは出発してすぐスピード違反?で追われることになるのだが、これを余裕でまくと、なんとカメラ目線で笑顔を見せる。バート・レイノルズから「こういう映画なんだぜ」と言われたようにも感じた。本当にその通り、最後まで警察との追いかけっこが続くわけだけど、バンディット、スノーマン、キャリー、保安官(と息子)、気持ちのいい仲間たちなどキャラの立った奴らを見ているだけで楽しいってのはある。都合が良すぎるところもあるけど、なんとなく許せちゃう映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-28 23:38:37) |
466. TIME/タイム
《ネタバレ》 自給自足ができなくなった人類にとってお金は命と同様ではないか? ならば命(寿命=時間)を通貨にした世界も成り立つのではないか? ところがどっこい、これは成り立たなかった。生きるためにお金が必要なのであって、お金のために生きているわけではない。この世で一番大事なのは命。二番目にお金。しかし一番と二番の間には永遠に埋まらない差がある。命をお金に置き換えることはできない。手段が目的と同格になった…というか、目的が手段のレベルまで降りてきた世界は違和感だらけ。格差社会に対する批判の意図は分かるが、不老不死が実現した世界における弱者淘汰では意味合いが違ってくる。設定に納得できないとなかなか気分も乗ってこないし、感情移入も難しい。楽しめなかったーー。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2013-03-28 17:33:56)(良:1票) |
467. 鬼の棲む館
<原作未読>76分の短い映画だけど、面白さが凝縮されていて大満足。登場人物は主に4人。演じるは勝新太郎、高峰秀子、新珠三千代、佐藤慶。4者それぞれにハマリ役だし、見せ場もあるんだけど、やはり役柄上、新珠三千代が最も目立つ。清楚なイメージが強い人だったけど、悪女もお手の物か。「おぬし、まだあの法力を信じているのかえ? ハハハハ 今度はこの愛染の法力を見せてあげましょう」 仕返しとして始めた誘惑を上人の立場になって見ていたけど、男としては大変だ。ネタバレは控えるけど、それほど後味が悪いとは思わない。「鬼の棲む館」のタイトルに負けない壮絶な夜だったな~と。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-03-23 15:08:24) |
468. 扉をたたく人
人種や年の差を超えた友情が、911テロ後、アメリカで起きている変化によって引き裂かれていく。こういった社会問題を扱った映画制作は大事だし、本国アメリカでヒットした意味は大きいと思う。ただ、何ていうのか…映画的に優等生の型に嵌りすぎていて、やや面白みが薄い気がしないでもない。良い映画だとは思うんだけど…。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-23 15:06:37) |
469. 美女と野獣(1991)
懐かしいな~。小学生の頃に観たはず。でも内容は結構忘れちゃってて、改めて観た感想としては、こんなにも短い映画だったのかと。駆け足というか、正直もう少し時間をかけた方が良いのではないかと思う場面もあるが、子供が飽きちゃうからダメなのかな?。良かったところは楽しいサブキャラの存在。作画はそこそこかと…。 [地上波(吹替)] 5点(2013-03-21 17:08:26) |
470. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
《ネタバレ》 やや3の方が好き。というのも3の敵、フィリップ・シーモア・ホフマンの抜群の存在感に対し、今回の敵は基本的に逃げてるだけに思えて張り合いが無い。一番印象に残ったのは意外と最初の方で、警備員を騙すために使ったスクリーン装置。うっかり目を映し出しちゃったり、面白かった。あとはポーラ・パットンvsレア・セドゥーの女同士の戦い。気持ち入ってるねー。まあ、このようにロシア、UAEパートは良いんだけど、インドパートがどうもイマイチ。核戦争を防げるかどうかの重大な話なんだけど、そんなにハラハラドキドキはしなかった。個人的には1>3>4>2ですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-21 17:06:37)(良:1票) |
471. M:i:III
《ネタバレ》 冒頭からリンジーの死までを見て、これはかなり重いな~と…。フィリップ・シーモア・ホフマン演じるデイヴィアンの冷酷さが怖い。しかし、イタリアに乗り込んでからは軽快なリズムに変わり、小道具だったり、お馴染みの変装が見られたりと非常に楽しかった。その後はド迫力のアクション。こちらもなかなかの出来で、お金かけてるな~って感じ。デイヴィアン(&黒幕)との最終決戦はやや物足りなかったけど、さすが人気シリーズと思える充実の内容だった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-21 17:05:30)(良:1票) |
472. クリムゾン・タイド
《ネタバレ》 核攻撃に関する命令文が途中で切れてしまった事で、攻撃すべきとの艦長と慎重な副長が対立し、仲間内で銃口を向け合う事態に発展していくサスペンスアクション。緊張感があり、また名優の共演という事もあってとても面白かった。実際の軍事的なシステムや米軍規は知らないけど、この映画の中では副長が艦長を解任するところまでは正当。その後、艦長に同調する者が反乱を起こし、武力で副長側を制圧していく。規則で厳しく縛っていても、このような極限の状態では最終的には銃であり、それを持つ者の数で意思が決定される…みたいなことも絶対に無いとは言えないのかなと。それぞれの正義がぶつかりあうが、どちらが正しかったかは結果論になってしまう。「永遠のジレンマ」とはよく言ったものだ。そして、つくづく人類は恐ろしい兵器を作ってしまったのだと思わずにはいられない。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-16 15:03:22)(良:1票) |
473. その男、凶暴につき
この頃のたけしさんは狂気をまとってる。役にぴったりだった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-03-12 23:45:05) |
474. 50/50 フィフティ・フィフティ(2011)
《ネタバレ》 27歳でガンになったアダムと、周りの人々を描いているが、この映画は泣かせよう、泣かせようとはしていない。そこに好感が持てた。親友のカイルや両親(父親はボケちゃってるけど)、彼女にしても、その対応はごくありふれたものだろう。人が人を想う。当たり前のことを映画にしただけ。大仰な演出も無い。しかし、そこにははっきりと感動があった。映画やドラマの世界限定ではない身近な温もりにひと時の幸福感…。高評価も納得の佳作。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-08 16:39:13) |
475. さびしんぼう
《ネタバレ》 高校生のほろ苦い恋と、突如現れた少女さびしんぼうとの不思議な日々を描く。ヒロキはさびしんぼうの正体を知らないが、さびしんぼうはヒロキとの関係を知っている。となると、別れの場面などに違和感がない訳でもないが、キスまで行くわけじゃないし、ギリギリセーフか。富田靖子の初々しさ(一方で、藤田弓子のモノマネしてる?と思わせる器用さも)、情緒溢れる尾道の風景など、とても印象的な映画ではあるんだけど、どうしても合わなかったのがしつこく繰り返される笑えないおふざけ。もう退屈を通り越して苦痛に近かった。ここだけで2点くらい減点。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-06 19:49:31) |
476. アメリカン・ビューティー
この映画の本当の良さは主人公と同じくらいの年齢になってみないと分からないと思うから、40過ぎた頃に見直したい。でも、現時点でもそれなりに面白くは見られたし、少し何かを感じ取れたような気もしている。特にアンジェラの告白後のシーンは何回か繰り返し見たけど、本当に良い。全体としても無駄な登場人物がおらず、それぞれが結末に向かって重要な役割を果たす巧みな脚本だ。レスターの言葉「大丈夫、いつか理解できる」を信じて、再び観る時を楽しみに待とう。6.5点。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-02 18:01:40) |
477. フラガール
30分後どうなってるか、1時間後どうなってるか、そして2時間後の締めも、最初から大体見えちゃってる映画で、終わってみれば本当に何の意外性もなく、何の驚きも与えてくれなかったなと…。良く言えば王道なんだろうけど、悪く言っちゃえばベタ。感動させたいのだと思われるシーンはどこかで見たようなものばかり。実話だから価値はあると思うんだけど、面白いとは思えなかったし、心も動かされなかった。松雪泰子&蒼井優のダンスは評価。美しい。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-02-28 20:00:21) |
478. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム
《ネタバレ》 いよいよモリアーティ教授との対決な訳だけど、どうもイマイチ。確かにモリアーティの狙いについては「巨悪」といった感じだけど、これは富を持つ悪党なら考えつきそうな事。モリアーティに期待されたのはシャーロック・ホームズとの天才同士の頭脳戦。この点は期待外れといわざるを得ない。できればモリアーティ役にも、もっと知名度の高い俳優を起用して、豪華にやってほしかったかな…。これから起こる世界大戦、整形手術、コンタクトレンズの登場など、20世紀の幕開けを感じさせるところは良かった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-02-27 22:30:40) |
479. おとなのけんか
《ネタバレ》 正味75分程の短い映画。いかにも戯曲の映画化らしく舞台はほぼマンションの一室に限られる。初めはピリピリした空気に重さを感じていたけど、これがだんだん笑えるようになってくる。4人それぞれキャラクターが立っていて、単にロングストリート夫妻vsカウワン夫妻でなくなってくるのが特徴。と言っても決して「こんな奴いないだろ」というような演出は無く、「あるある」「わかるわかる」と思えたからこそ、面白かったのかな。シュールなオチも必見。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-20 20:17:11) |
480. ビバリーヒルズ・コップ
想像していたよりずっと大人しかった。終始ドンパチやってほしい訳でもないんだけど、どうも盛り上がりに欠ける。アクセル・フォーリー刑事がビバリーヒルズに乗り込んだ理由を考えれば、バナナを詰めて笑っていても、無条件に楽しい訳ではないしなぁ…。う~ん…。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-02-18 18:00:47) |