461. クラウン
《ネタバレ》 こりゃダメだぁ。IT以降ゲップが出るほど見た凶悪なピエロ映画の中でも最低の映画です。本作をいち早く上映してくれた劇場に敬意を表して見に行ったのだが、肝心の作品がこれだとホラーファンの一人として劇場に申し訳ないやら何やらもう・・・。凶悪なピエロが子供を襲うとしてもそこに最低限のモラル(襲う時点でモラルも何もあったもんじゃないのは承知の上であえて)として「襲う相手も最低のクソガキ」であるべきなのだが、本作では何の罪もない子供を襲っている。見る人を不快にさせたいだけの映画。 [映画館(字幕)] 1点(2015-03-21 19:59:31) |
462. イントゥ・ザ・ウッズ
《ネタバレ》 アンチディズニー物と聞いて、「ディズニーをどんな風にブラックに仕立ててるんだろう?」と興味を持って見に行きました。う~ん、これ面白くないよ。率直に退屈です。元がブロードウェイミュージカルと言うのが良く分かる出来です。舞台がほぼ森の中。台詞回しが中心で、舞台では表現困難な大スペクタクルもない。って、じゃ何で映画にしたの?と言うのが疑問です。唯一気に入ったのは赤ずきんがジャックに「近づいたら切り刻むよ」とナイフを見せて脅すシーン。それ赤ずきんのセリフ?とそこはちょっと受けた。 [映画館(字幕)] 5点(2015-03-21 19:26:01) |
463. インシディアス 第2章
《ネタバレ》 本作はついに劇場で観ることがかなわず、やっとブルーレィで見ました。前作同様にそれなりに楽しむことができた。伏線もそれなりに張られ、お話のつじつまも一応合っているように見える。それにしても前作を伏線に使うなよとは思う。前作の中では意味がわからなかった場面も本作で答が描かれている。第3章も作るみたいで、最後に思いっきり次作への引きが入ってますが、本当に作るんだろうか?いや、作ったとしても3作目も我が街では上映されずに終わるんだろうか? [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-03-20 23:37:03)(良:1票) |
464. インシディアス
《ネタバレ》 これは水準以上の作品だと思います。ラストのオチは結局第2章に続くだけなんだけど、ビジュアル、演出共に良く出来てました。良かった点。窓際で踊っていた悪霊。表を歩く不気味な一団。良くなかった点。タイトルバックの変な音響効果音。気持ち悪いニンマリ笑うばあさん。突然肉弾戦に突入するあちらの世界。良くない点の方が多いなあ。でもそれなりに楽しめたので7点。 [映画館(字幕)] 7点(2015-03-20 23:27:01) |
465. ジェサベル
《ネタバレ》 監督が、「ソウ6」と「ソウ・ザ・ファイナル」のケビン・グルタートと言うことで、ソウシリーズ終盤の失速度合いを考えるとあまり期待はできないと思ってましたが、ほぼその期待に沿った出来栄えでした。この作品も構成がソウとそっくりです。終盤の意外な展開に向けて伏線(らしきもの)をばらまいてクライマックスで明らかになる黒幕・・・って、あんた◯◯やん。なんとも締まらない展開でした。お話にもつじつまの合わないほころびが随所に見られるし、この人ってやっぱりソウシリーズの終盤が実力度合いを正確に現してたのねと少し悲しくなりました。これで主役のジェシーがもっと魅力的ならまだ救いがあったんだけど「一番の魔性の女はお前じゃん」と言うキャラだし。ヒットする要素が残念ながらなかったです。そうそう、少ない観客ながらも6割がたは若い女性でした。ホラー女子とでも言うんだろうか。日曜の真っ昼間から他にすることないんかい!と気が付いたら自分に突っ込んでました。 [映画館(字幕)] 5点(2015-03-16 21:31:41)(笑:1票) |
466. イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
《ネタバレ》 コンピュータ業界ではチューリングの名前を知らない人はいないと言って良いくらいの偉人ですが、彼の人間らしい面と非人間的な面の両方が過不足なく描かれていたとは思います。思いますが、今ひとつインパクトに欠ける印象です。エニグマの暗号を解く驚異的な頭脳と解いた後の冷徹なまでの活用法。このあたりは映画にするに充分なドラマチックな展開です。しかし、もう一方の彼の同性愛をめぐる戦いの数々は史実だけに酷いなと思うのみです。エニグマに関する彼の非人間的な部分は8点、同性愛に関する彼の人間的な部分は6点、総合で7点と言ったところです。 [映画館(字幕)] 7点(2015-03-14 18:21:41) |
467. ソロモンの偽証 前篇・事件
《ネタバレ》 原作未読。前編で肝心の裁判が始まるまでで果たして面白いのだろうかと言う危惧はあったけど、充分面白かったです。まず、オーディションで抜擢された主役の藤野涼子が素晴らしい。優等生のようでいて大人への反抗心もある今時の中学生を見事に演じてました。周囲の大人たちも皆味がある。いかにも人の良い、事無かれ主義の校長先生や、告発状の疑問点に即座に気づいた刑事さん等、印象深いキャラが多かったのは配役が良かったからでしょう。肝心の柏木くん墜落死の謎は、大出くんが犯人にはどうしても見えないが、柏木くん自身が一筋縄ではいかないキャラなので、ここはおとなしく後編の裁判を待つことにしましょう。あざやかな展開を期待して7点とします。 後編を見て追記。本前編は「この先どんな展開が待ち受けてるんだろう?」と期待している瞬間が最も楽しいと言えます。改めて考えても前編の出来は悪くないと思えるんで点数は変えません。エンディングのアルビノーニのアダージョも良かったし。 [映画館(邦画)] 7点(2015-03-07 21:04:36) |
468. アナベル 死霊館の人形
《ネタバレ》 これは思いの外良く出来てました。残酷描写もこけ脅し的な大音による驚かせもなく、オーソドックスに攻めてます。ここまで人が死なないホラー映画は昨今では非常に珍しいでしょう。それだけにクライマックスの展開には若干疑問も残りますが、充分見せてくれました。全体的に演出で怖がらせようという意図が素晴らしい。内容的には普通の作品なので6点にしようと思いましたが、一箇所「やるな」と思わせる演出があったので1点プラスします。それは子供から突然大人に切り替わる演出。見たら分かりますがこれはうまくやったと思う。こう言うのは大歓迎です。 [映画館(字幕)] 7点(2015-03-01 22:13:02)(良:1票) |
469. アメリカン・スナイパー
《ネタバレ》 本作の評価は賛否両論ですね。ここでもそのようですが。見ましたがどちらの言い分も分かる。イーストウッドのインタビューも事前に読んで「本作に政治的な意図は込めていない」と言うのと「戦争がいかに人の心を蝕んでいくかは伝えたかった」と言う2点は理解して見たつもりです。見ましたが、率直な第一印象は「何が言いたいのかよく分からん」です。本作は見る人によって評価が180度違うのも特徴で「アメリカ万歳映画」「愛国心あふれる英雄の映画」と言う人もいれば「究極の反戦映画」「アメリカに突きつけた警告」と捉える人もいる。その理由も映画を見れば明快でイーストウッドが何も語らなかったので、見る人の捉えようでどうとでも捉える事ができるから。これは一本の映画としては失敗でしょう。私は映画で政治的信条を語れとは言わないし、何かを語れば良いってもんではないのはわかるけど、ここまで評価が割れてしまっては作品にとって結局マイナスでしかない。イーストウッドの本来目指した「戦場の狂気」についても何とも中途半端な印象しかないです。抑制の効いた演出で切って捨てるほどの駄作ではないが、是非見ろと勧められる映画でもない。私の評価も何とも中途半端なものとなってしまいました。 [映画館(字幕)] 5点(2015-02-21 16:26:22)(良:1票) |
470. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
エヴァンゲリオンが新劇場版として「エンタテイメント指向を目指す」とした、その一つの到達点を示す傑作。そして旧作のファンからエヴァを知らない一般の人まで含めて万人に「面白い」と言わしめた稀有な作品。マニアックな設定はちゃんと残しつつ、そう言った設定を知らない人でも楽しめるド派手な戦闘シーンの数々。そしてクライマックスの感動。庵野監督の作品で人を選ばずお勧めできる唯一の作品と言って良いです。本作でここまで完成度の高い作品を作られてしまっては、次作への期待度も高まるばかりですが、むしろ残りの作品は蛇足と言った方が良いのかもしれません。 [映画館(邦画)] 9点(2015-02-18 21:22:39) |
471. ミュータント・タートルズ(2014)
半日時間があったので、何か見ようと思って映画一覧とにらめっこしてこれを選びました。結果として選択を間違ったとは思ってません。それなりに楽しく見れました。 良くも悪くもマイケル・ベイらしい作品です。本作がラジー賞にノミネートされるのも当然だと思う。あまりにも定番な作りです。でも定番なりに「トランスフォーマー」のような無駄な大作感もなく2時間弱で見て「あー面白かった」と帰ることができる。これが大事でしょう。 本作はハチャメチャ感はありますが、ラジー賞をとるほどのダメ映画ではありません。暇つぶしにピッタリの映画です。 [映画館(字幕)] 6点(2015-02-18 20:28:42) |
472. エクソダス:神と王
《ネタバレ》 IMAX3Dで鑑賞。したけど終わるまで忘れてました。そのくらい3Dらしさはないです。コケ脅し的3D映像がないのはさすがリドリースコットだった。でも褒めるとしたらそれくらいです。その他は「リドリースコット、どうしちゃったの?」と言うくらいの映画。神と王の無慈悲な消耗戦に巻き込まれて死んでいく人たち。ラムセスの暴君ぶりは言うまでもないが、モーゼの方がより非人間的に見える。息子を殺されたラムセスが「これがお前たちの神のすることか!」と叫ぶと、モーゼは「ヘブライの子は死ななかった」と平然と言い返す。この瞬間、これはアカンと思った。とても評価できないです。私には。 [映画館(字幕)] 4点(2015-02-01 14:33:51) |
473. ターミネーター
《ネタバレ》 言わずと知れたキャメロン&シュワルツネッガーの出世作。本作のターミネーターの役にシュワルツネッガーを選んだ時点でキャメロンは勝ちを確信してたに違いないと私は思ってます。人間離れした肉体に無愛想な表情、ためらいの無い猪突猛進。全てがピッタリでした。惜しいのは自分を手術するシーンの顔が全然似てないのと、機械がむき出しになってからのコマ撮りバレバレのカクカクした動き。低予算だし時代も時代なんで仕方ないんだけど、私はやはり興ざめします。 [DVD(字幕)] 8点(2015-01-30 22:44:24) |
474. ターミネーター2
《ネタバレ》 コケ脅し的大作指向が強く中身のない作品の多いカロルコ(=マリオ・カサール)としては例外と言うかアダ花と言って良い傑作。改めて見てもこの作品、本当に出来が良い。ストーリーから細かい演出に至るまでほぼ完璧です。キャメロンの切れの良い映像が最後まで絶え間なく続きます。一番驚いたのは核戦争の悪夢のシーン。エンターテインメントと思えないシリアスさでした。きっちり決着をつけたラストも本シリーズはこれで終わりと言う意気込みが感じられて素晴らしい。本作がキャメロンの最高傑作だと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2015-01-30 22:27:15) |
475. ターミネーター4
《ネタバレ》 まぁ前作がアレなんで、もう何が出ても驚きませんよ、私は。でもこれはストーリーがグダグダですね。3は冒涜とは言え起承転結はそれなりにちゃんと作っていた。ても本作はストーリーすらなくなってます。いくらなんでも論理的にはもうちょっと何とかしようよ。カイル・リースを何度も発見してなんでその場で殺さないのよ。あまりにもアホすぎる。モト・ターミネーターってちょちょっといじれば人間が乗れる高性能バイクになるわけ?潜水艦に隠れてる抵抗軍の司令部も、敵方のスカイネットも、アホ合戦を繰り広げるばかりでした。 [地上波(吹替)] 3点(2015-01-28 22:57:45)(良:1票) |
476. ターミネーター3
《ネタバレ》 これ、劇場で見た時はあまりの出来の悪さに途中で集中力が切れてしまって、流し見してたらクライマックスのシェルターの意味が分からなかったんだけど、もう一度見返す気にならなくてTV放送で確認しようと留守録したのも長らく放ったらかしにしてたのを、本日数年ぶりにようやく鑑賞しました。いや~改めて見てもこれはヒドイわ。最終戦争は避けられないって何?これは前作への冒涜以外の何物でもないね。唯一の見所が女ターミネーターの制服コスプレだけってのはどうよ。ってこれは個人的な感想です。なぜシェルターで驚いているのか意味が分からなかったのも、単にヒロインの父親がシェルターに逃げろと指示したのを、そこがスカイネットの本拠地と勝手に思い込んだだけでした。 [地上波(吹替)] 2点(2015-01-28 22:43:03) |
477. ビッグ・アイズ
《ネタバレ》 こんなに大きな問題になる前に真実を明らかにする場はいくらでもあったように思うのに、終始マーガレットの行動にイライラしぱなっしでした。最後に法廷できっちり決着をつけた裁判長、グッジョブ。と言う事でラストのみに6点です。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-25 15:22:44) |
478. ベイマックス
《ネタバレ》 面白くないこともないけど、個人的にはそこまで感動もしなかったです。歌が最大の見どころと割り切ったアナ雪に比べても、おお、ここが見どころか!と思えるシーンに乏しいのが原因か。ストーリーに致命的な問題もいくつかあるので総合的には6点がいいところです。一番の問題はヒロの発明したマイクロボットが結局悪役に利用されただけで終わったところです。マイクロボットを奪う目的だけでわざわざ会場に火をつけたの?とか、他にも歌舞伎面をつけた黒幕の正体が分かると色々辻褄の合わないところが出てきます。と、色々不満はあるけど、それでも見て損しないレベルにまで仕上げるディズニーの手腕はさすがと言おうか。ヒロがタダシのベイマックス製作の苦労話を知ってベイマックスを武器に転用しようとした自分の行為を恥じるシーンは良かったです。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-14 20:01:46) |
479. シン・シティ 復讐の女神
《ネタバレ》 第1作及び原作未見。それでも本作を観るに当たって障害にはなりません。特に第1作を見てなくても最初に前作のおさらいが入るので問題なしです。にしても何のために出てきたのか分からないようなキャラもいるのは原作を読めば意味が分かるんでしょうか?感想としては思ったよりは面白かったです。ロアーク上院議員の極悪っぷりはなかなかよろしい。後で知ったがミッキーローク、ほとんどバケモンじゃないか。あれは特殊メークか?レディー・ガガ?どこに出てた?ああ、あの眉毛の太い女か、とか予備知識なしで見ると後でいろいろな発見があります。ケレン味たっぷりなのはいいが、演出が若干淡白でもう少し緊迫感あるやりとりも見たかったです。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-11 22:04:35) |
480. 海月姫
《ネタバレ》 能年さんのファンなんでとりあえず見ました。ちなみに原作は2巻ぐらいまで読んでます。読んだ限りではこの主役のキャラクターは能年さんにぴったりだろうと思ってましたが、思ったほど合ってない印象です。と言うかこの人はしゃべりも演技もダメダメなのでやはり役者はきついなぁと思った。可愛いんだけどね。この主役もどちらかと言うと最初から可愛いオタクキャラなんで、これで合わないときついですね。お話はいくぶんファンタジックに過ぎるんでこれも実写化はちょっときついです。見てる方が恥ずかしくなってきます。蔵之介の女装も外見は頑張ったが声はいかんともし難い。これで男とばれない訳ないです。結論を言えば「能年ちゃん可愛い!」と喜べる人以外にはちょっとお勧めしかねる作品です。唯一の収穫はアジアンの馬場園さん。再現度の高い天水館のキャラの中でも、彼女は完璧でした。 [映画館(邦画)] 5点(2014-12-28 22:50:04)(良:1票) |