461. 天空の城ラピュタ
子供向けのアニメーションでありながら、大人も存分に楽しむことが出来る映画を作る監督が宮崎駿です。この作品は毎度のことながら、宮崎駿の描きたい風景、憧れた夢が山ほどつまっています。その中でも最も冒険心を煽られるのがラピュタですね。僕も空を飛びたかったし、空から降りてきた美少女と冒険に出たかった。この作品を作りながら、この作品に憧れた宮崎駿が作り上げた怪物のような映画。この映画を死ぬまでに何度見ることになるんだろうか。 [DVD(邦画)] 7点(2013-09-04 12:33:04) |
462. スティング
《ネタバレ》 いやー、完全に騙されてしまいました。なんて見事な脚本なんでしょうか。皆さんが指摘されている通り、主人公に成長が見られないのは物語として残念な点だと思います。しかし、鑑賞後の爽快感はオセロの黒い面が一瞬で全て白くなったのを目撃したかのようなもの。実際にはそんなことはありえないけど、この作品はそれをやり遂げたかのような芸術的なものだと思う。とてつもないことです。無論、脚本以外も恐ろしく魅力的。俳優の演技、軽快な音楽、誰もが魅了される美術…映画の理想形とも言えるほど素晴らしい。この作品では当時のアメリカに満足できなかった彼らの理想が描かれているのではないでしょうか。理想を徹底的に追求し、表現した結果、誰からも愛され理想とされる作品を作り上げたスタッフに感謝したいです。 [DVD(字幕)] 9点(2013-09-04 06:33:16) |
463. 許されざる者(1992)
リメイク版の試写会に行くことになったので、久々に見ました。以前と変わらず、おもしろいとは思えませんでした。しかし、演出の良さやセリフ回し、短期間で用意された町のセットなどがとても完成度の高いものであったことに気付くことができ、見なおしてよかったな、と思いました。DVDの特典映像がとても充実しているので、そちらも見る価値あり。 [DVD(吹替)] 6点(2013-09-02 23:33:20) |
464. コマンドー
《ネタバレ》 突っ込みどころとシュワちゃんだけでできた大味な映画ですが、退屈しないでみることができる愉快なアクションは評価できますね。黒人女性はもっと面白くて共感できるキャラクターにできたんじゃないかと思いますし、魅力的なキャラクターが好色野郎しかいないことが残念ですが、それがシュワちゃん映画だからと言われれば、そうかもしれません。 これは余談ですが、レンタルしたBlu-ray版には日本語吹き替えが入っていませんでした。更に特典映像は他の映画の予告編だけ。残念すぎます。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-02 09:42:17) |
465. グラインドハウス(U.S.A.バージョン)
《ネタバレ》 念願かなってようやくグラインドハウスのUSAバージョンを劇場で見ることができました。プラネット・テラーとデス・プルーフはレンタルでそれぞれ見ていますが、このバージョンのほうが見やすいし、とても楽しかった。バカバカしくもリアリティのある予告編が良いスパイスになってました。探索で見たときはプラネット・テラーのほうがバカバカしくて楽しめたのですが、USAバージョンで見ると断然デス・プルーフのほうが良かったですね。前戯が長すぎてあくびが出ましたが。中盤の目が覚める笑っちゃうほどの残酷なシーンでグッと映画に引きつけられ、そこからまた長ーい前戯が始まるわけですが、飲食店内で駄弁る4人の背後にちらっと映り込むカート・ラッセルのタイミングや、スタントウーマンの揉め事などは前半パートの4人の会話よりも断然魅力的でした。カーチェイスシーンも大迫力で最高でしたし、オチも流石!って感じで、文句なし。いい映画体験が出来ました。二人にはまたこういうバカをやってほしいです。こんどこそ興行収入が奮うことを願っています。 [映画館(字幕)] 8点(2013-09-01 19:35:10)(良:1票) |
466. キャリー(1976)
《ネタバレ》 冒頭のシャワーシーンと罰を受けている生徒たちのシーンでは、キャリーの体の発達が遅いことが示されていて、劣った種族を滅ぼそうとする人間の本能がとても官能的に表現されていました。デ・パルマのスローモーションの使い方が効果的でしたね。発達は遅いけどテレキネシスを使うことができるキャリーという設定は、キリスト教の狂信的な信者である母親から逃れるために魔女になることを選ばざるを得なかったからからなのかな、と思いました。キャリーは2人の同級生の策略にまんまと引っかかり、有名な豚の血を浴びるシーンから大虐殺、そしてラストへと続いていくと。僕がどうも引っかかったのは、スーとトミーの本音がよく見えてこなかったことで、これがまた面白さを引き出しているとも言えるのですが。スーはセリフにもあったようにおそらく善意で動いていたと思うのですが、トミーは自分の意志を持っていないヒモみたいな奴で、キャリーとのプラムデートをしっかりと楽しんでいたように見えましたね。実はトミーが一番悪いやつなんじゃないかと思ってます。 [映画館(字幕)] 7点(2013-09-01 19:26:55) |
467. プッシャー2
闇社会で活躍する父親とそのダメ息子のフクザツな心境がスマートな演出によって表現されています。一作目にはないカタルシスが生じるクライマックス、そしてラストは鳥肌モノです。マッツ・ミケルセンはボンド映画の悪役で有名な俳優ですが、ダメ男の演技も秀逸なことを、今作と、同じくレフン監督のブリーダーで示しています。監督の初期作品によく見られる「赤」を前面に押し出した作品の中でも高クオリティで、トリロジーの中で一番見応えのある作品です。監督に惚れなおしました。 [映画館(字幕)] 7点(2013-08-30 01:39:05) |
468. プロジェクトA
ジャッキー映画のコメディは好きでも嫌いでもないという立場ですが、この映画はコメディも際立っていますね。アクションも素晴らしいし、言うことなしですが、しいて言えば、水上警察の再結成が全く盛り上がらないことが残念。 [DVD(字幕)] 8点(2013-08-29 16:54:49) |
469. フルメタル・ジャケット
《ネタバレ》 私も前半10点、後半6点。前半だけでものすごく面白い映画として成立します。場面がベトナムに移ってからはこれぞ戦争映画といった感じで、前半ほどの面白さは感じませんでした。作品内哲学も見て取れるんですが、前半の印象があまりにもすごすぎて、霞んでしまったように思います。あんな調子で悪口を言われ続けたら、そりゃ狂っちゃうよ。 [DVD(字幕)] 8点(2013-08-29 12:55:00) |
470. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 最初に見た時と同じ感想を持ちました。話はよくわからん。でも画面に映っているものすべてに心を躍らされた。キャラクターの魅力で言えば千と千尋の神隠し以上に優れた映画はないでしょう。アニメの妙です。子供の頃の冒険は、実は大人にとっては大したことではなく、豚から人間に戻してもらった両親は当然ながら何も覚えていません。でも、ちゃんと自分は成長しているのです。ハクとの出会い、神の世界に迷い込んだことで成長した千尋は、転校前の生活に思いを馳せることはもう無いでしょう。恋と失恋のようなものを同時に味わって、両親以上に大人になったのです。こういう話ならいくらでもアプローチはあっただろうに、あえて売春と絡めてくるあたり、宮崎駿は恐ろしいですね。カオナシは宮崎駿そのものだと言われても仕方がない。 [DVD(邦画)] 9点(2013-08-28 14:42:53) |
471. 最強のふたり
日本でこういうコメディが作れないものだろうか。見ていて心地よいコメディが。 [映画館(字幕)] 6点(2013-08-28 01:22:10) |
472. レスラー
《ネタバレ》 アツい、アツすぎます。娘のために頑張って社会に溶け込もうとしたけど、我慢ならない!俺が俺であることを止めることはできないんだ!ってことですよ。どうしようもないおっさんですが、ガッツリ感情移入してラストで泣いてしまいました。作品のテーマはアロノフスキーの心の叫びでしょう。主役がミッキー・ロークなのもこれ以上ないキャスティングですね。素晴らしい。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-27 23:56:54) |
473. ドラゴンヘッド
無理して映画化するからこうなるんですよ。あの話を2時間にまとめようとするとどうしたって駄作になります。しょうがない。見る価値なし。 [DVD(邦画)] 2点(2013-08-27 00:24:56) |
474. カイジ 人生逆転ゲーム
佐藤監督作にしてはマシなほうだと思いますけど、僕は原作に対する思い入れが強いので、嫌いです。TVアニメは傑作なんだけど、実写化は難しかったということなのか、監督の実力不足か。 [地上波(邦画)] 3点(2013-08-27 00:22:19) |
475. 武器よさらば(1957)
アホくさくて見てるの辛かった…メロドラマ苦手。 [DVD(字幕)] 2点(2013-08-27 00:18:18) |
476. アンダルシアの犬
言いたいことはないけど、表現したいことはあるんだ!という意気で撮られたのではないかと思いますが、とにかく記憶に残る映像の連続です。手のひらのアリは絶対忘れられない。 [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2013-08-27 00:16:40) |
477. アメイジング・スパイダーマン
完全にエマ・ストーン目当てに見ました。金髪のエマも美しい…お話はサム・ライミ版のほうが好きですけど。 [映画館(字幕)] 5点(2013-08-27 00:12:34) |
478. ガッチャマン
《ネタバレ》 何が最低って、剛力彩芽とガキですよ。特に剛力です。あいつらの顔が映るたびにただでさえ希薄な緊張感が削がれるし、セリフを発するたびにラジオドラマになります。まあ、全編映像なしでも内容が理解できるという点では、ラジオドラマ風の映画なんですが。剛力のスーツの胸部分がやたらデカイのは皮肉なんですかね。剛力キャスティングに対するささやかな反抗でしょうか。他の俳優たちも噴飯物ですね。どうしようもない。ただでさえ下手なのに、さらに演出がおゆうぎ会いかなので、映されるスクリーンがかわいそうになってきます。全くセンスのない、ボリュームが壊れたBGMを流す音響もかわいそう。ガラガラの劇場もかわいそう。こんな映画がなぜ作られるんでしょうか。日本映画はどうなってんでしょう。日テレは桐島を作ったのに!でも、20世紀少年も作ってんだよな。納得。 [映画館(邦画)] 0点(2013-08-26 21:30:22)(笑:2票) (良:2票) |
479. わが母の記
《ネタバレ》 なかなか面白かったです。セリフに頼らないスマートな脚本は最近の日本映画には珍しいんじゃないですかね。役者陣も素晴らしいです。樹木希林の良さは言うまでもないですが、化粧しているとはいえ、中学生と言われても違和感がない宮崎あおいに驚いた。 [映画館(邦画)] 6点(2013-08-25 19:57:08) |
480. ディクテーター 身元不明でニューヨーク
《ネタバレ》 サシャ・バロン・コーエン主演作で一番まとまっていて面白い。そりゃ、過去作は突撃ドキュメンタリーの超過激なものでしたから、好みが大きく別れたわけですが、この映画はいいですよ。相変わらず日本の一般市民にはさっぱりなアメリカンジョークがたくさんありましたが、翻訳の妙でちゃんと笑えました。ラストの演説シーンも素晴らしい。チャップリン級は言いすぎだと思いますが。 [映画館(邦画)] 8点(2013-08-25 19:53:52) |