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コメント数 895
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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461.  OUT(2002)
人間としてのタガが外れ、閉塞的な世界を突破しようとする女たちのしたたかさを見届ける。悪役の間寛平はコメディのイメージが強すぎて、画面で浮きまくり。重くショッキングな内容なのに全体として薄味。狂気と笑いがまだまだ足りない。特筆して何かを感じるものもなく、テレビスペシャルで十分な普通のサスペンス映画だ。
[DVD(邦画)] 5点(2018-02-05 20:15:33)
462.  エレファント・マン 《ネタバレ》 
子供は顔も環境も選べない。ジョン・メリックのような風貌で生まれてしまったら、奇異の視線と差別は避けられない。この悲惨な環境で純粋な心を持ち続けるのは理解者なしに不可能なものだろう。たとえそれが偽善に満ち、利用されるだけのものに見えても、彼にとっては"人間"を取り戻すための十分なプロセスとも言える。彼は人間として死んだ。幸福に包まれて、全てをやり切ったように。本作は大ヒットしたが、見世物として存在を知ることで同じ病気に苦しむ人の治療のきっかけになるかは分からない。ただ、この不条理な世界において、死んで救われる人が多くいるのも事実なのだろう。感動するだけで何もしてあげられない偽善者だらけなのだから。
[DVD(字幕)] 6点(2018-02-05 20:07:56)
463.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 
暴走列車を止めるだけ。敵らしい敵も存在せず、組織の体質をチクリと風刺しつつも、たったそれだけの内容を飽きずに魅せるトニー・スコットの演出が冴える。実話モチーフ故に仕方ないが、多少の地味さは否めないか。
[DVD(字幕)] 6点(2018-02-05 20:04:18)
464.  マイ・ブルーベリー・ナイツ 《ネタバレ》 
良くも悪くも変わらないウォン・カーウァイ節炸裂。こういう中二病的なキャラ付けや台詞回しはデフォルメ寄りのアジア系だからこそ合うのであって、リアル寄りの欧米人ではミスマッチ。でも、どこかで生々しい感触があって、どこかで間違ってはいない。ノラ・ジョーンズは主役というより聞き手役というイメージで、行く先々で彼女と織りなすどこか影のある登場人物たちが際立つ。自分という存在と立ち位置を客観的に再確認し、自分の帰る場所を見つけたラスト。平凡だが、このキスシーンのために撮られたとしても、監督の感性の凄さには唸らざるを得ない。
[DVD(字幕)] 5点(2018-01-28 23:32:50)
465.  青いパパイヤの香り 《ネタバレ》 
ベトナムの戦火から逃れ、フランスで育ったトラン・アン・ユン監督から見た"箱庭の中のベトナム"或いは"記憶の中のベトナム"を表現したかったのかもしれない。武満徹を彷彿とさせる不協和音に満ちた音楽と、全編を貫く、鳥のさえずり、虫や蛙の鳴き声、水の音といった環境音が、絶妙なハーモニーを生み、東洋の異国情緒を醸し出す。また適度な湿気を保った屋敷と緑豊かな庭園を艶めかしく捉えるカメラワークの美しさも作品の完成度を高める。幼い使用人が主人公ともなると、ハードな鬱展開になりがちだがそういう展開を意図的に排除し、平穏な日常の中に隠された不穏な空気がまとわりつく緊張感が一定の心拍数で描かれる、その神妙さに味わいがあり。この映画はリュ・サン・マンの存在なくして成り立たなかった。そのため、成人したムイに見合う女優がいなかったのはウィークポイント。戦争そして物質主義に激しく移り変わっていく現在において、嵐の前の静けさのようなハッピーエンドに不思議な余韻が残る。幸せの価値観は人それぞれだが、静かに自問自答するような感触。
[DVD(字幕)] 7点(2018-01-28 22:17:49)
466.  シュレック
ディズニーアニメに対するアンチテーゼ、お伽噺の型に囚われない自由な作りが記念すべき第一回長編アニメ賞に輝いた理由だと思うがただそれだけ。心に残るかと言えばまるで印象に残らない。シニカルとパロディで攻めている割にストーリーが薄い。モンスターに対する偏見と誤解、心の交流を描いているという意味では『モンスターズ・インク』の方が遥かに素晴らしかった。
[DVD(吹替)] 5点(2018-01-19 20:28:47)
467.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》 
『天国と地獄』と『シンドラーのリスト』の演出を一本の映画にした印象にも取れるが、 無機質から有機質に移り変わっていく作品の情感を丁寧に掬い取る。 作りものの世界であることを逆に利用して、モノクロとカラーを混在させた映像が美しい。 劇中劇のホームドラマには有色人種が一人も登場せず、"色"が付いた人間を差別するとかなかなか皮肉が効いている。 恐れていた予定調和から外れ、生まれ変わった町は新しい世界を広げていくが、同時に負の要素も持ち込まれるだろう。 それが現実の世界そのものだが、過酷だからこそ、ささやかなものですら美しいと感じられるのだ。
[DVD(字幕)] 7点(2018-01-19 20:24:14)
468.  ゲド戦記
作画レベルと背景美術の高さは流石ジブリだが、テレビスぺシャルで十分な出来。こじんまりとしていてダイナミックさがなく、クライマックスでさえ"活きてない"とすら感じる。生とか死とか心の闇とか世界の均衡とか深遠な台詞を呟いても、作品の土台が穴だらけで、空疎に通り過ぎるだけ。観客の想像に委ねるというより、ただただ説明不足で逆にいらない要素が多すぎる。行き当たりばったりで唐突な展開に???状態が続く。似たような作りでも宮崎駿なら一気になんとか見せられるが、ここまで覇気も生気も感じられない冒険ファンタジーに虚しいため息が漏れた。生があるからこそ死があるように、ジブリは一世一代のアニメスタジオとして潔く締めるべきだろう。
[地上波(邦画)] 3点(2018-01-19 19:42:41)(良:1票)
469.  フランドル 《ネタバレ》 
パッケージ詐欺と言えるくらい、内容は極めて観念的で内省的な戦争映画と言っても良い。曇天の寒々しい農村と荒涼な砂漠地帯の対比、そこで繰り広げられる迫力や爽快感とは程遠い戦闘シーン。そして主人公らの輪姦シーンを淡々と描き、戦争の狂気と嫌悪感をことさら煽る。唯一輪姦に加わらなかった仲間が何故"切除"されてしまったのか。そして男たちとひたすら交わるマグダラのマリアみたいなヒロインが何故壊れてしまったのか。欲望の捌け口としての女を拒否した男への罰、そんな醜悪さを受け入れて男女の関係、世界の新たな可能性を試したかったのかもしれないが、普通の映画を見たい人間にはどうでもいい作品だろう。哲学教師出身の監督らしい描き方で、地に着いた生々しさと高尚な空疎さが同居している。もちろんあの砂漠地帯はかつての植民地アルジェリアの隠喩であり、それを直視してのカンヌグランプリだろう。それにしてはあまりに内省的すぎやしないか。
[DVD(字幕)] 5点(2018-01-16 00:33:44)
470.  テルマエ・ロマエ
原作既読。古代ローマとキャスティングはどう再現するかは一応クリアしており、漫画の実写化としては及第点。ただ、後半のシリアス展開は、日本とローマを行き来するほぼ一話完結式の原作のためか合ってない気がする。意図が不明のオペラ選曲にしろ、オリジナルキャラのヒロインの扱い方にしろ、良くも悪くもテレビ局印の映画で、期待しないで流す程度に見るなら普通に楽しめるかと。本場イタリア人はどんな気持ちで本作を評価したのだろうか。
[地上波(邦画)] 5点(2018-01-15 23:31:40)
471.  神々と男たち 《ネタバレ》 
信仰のために修道院に残るか、生命優先で帰国するか。宗教とは無縁の生活を送る人には理解が難しい。アルジェリアがかつてフランスの植民地であることも複雑さに拍車がかかる。宗教の垣根を越えて村人と交流し、行かないでと懇願されるほどに信頼されているが、果たして殉教してまでの価値があったのだろうか。歴史上、植民地化とキリスト教は切っても切れない関係のため、崇高な理念でも利己的な選択でしかない。そう、医師団やジャーナリストが人質に取られ、バッシングされる空気が日本では根強いように、むしろ社会的影響として失うことの方が大きいのだから。厳粛な空気の中、淡々と綴られていく葛藤の日々で、"白鳥の湖"をバックに、最後の晩餐を彷彿とさせるショットが胸を打つ。
[DVD(字幕)] 5点(2018-01-15 23:13:42)
472.  BLOOD THE LAST VAMPIRE 《ネタバレ》 
セーラー服と日本刀というマニアックな組み合わせながらも、スタイリッシュなアクションで痺れさせてくれる。 パイロット版に近い扱いのため、世界観を提示しただけの中途半端な作品だが、 後のTVシリーズの政治的要素、腐向け、冗長ぶりを見るに本作のストイックさには絶対に敵わない。
[DVD(邦画)] 6点(2018-01-05 14:55:23)
473.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 
もう一つの人生を追体験して、「本当の幸せとは何か?」というベタな展開ながらも手堅い演出と演技で違和感なく見せる。「家族と過ごす中庸な人生が一番」と結論を下さず、空港のカフェテラスで一晩を過ごすラストが良い。それぞれ元の生活に戻ったかもしれないし、結婚しても二人の子供と賑やかな近所仲間が帰ってくるわけでもない。失った時間の大きさを痛感させられる、ほろ苦さが口に残る。邦題が秀逸。
[地上波(吹替)] 7点(2018-01-05 14:37:43)(良:1票)
474.  アニマル・キングダム 《ネタバレ》 
主人公が犯罪者一家から抜け出し、恋人と新天地に向かう話ではなかった。キャッチコピー通りの内容でそれ以上でもそれ以下でもない。一家存続のため自分の手を汚さず、破壊分子の長男を主人公に殺させるゴッドマザーのジャッキー・ヴィーヴァーの静かな狂気。サイコパス一家によって広がる負の連鎖には関わりたくないものである。まさにケダモノの王国。
[DVD(字幕)] 5点(2018-01-04 18:27:08)
475.  レッドタートル ある島の物語 《ネタバレ》 
台詞も説明も全くなく、美しくも叙情に満ちた映像だけで描く、芸術性の高いフランス産アニメらしい。ロビンソン・クルーソーのような無人島脱出のサバイバル劇だと思ったら、家族ものになっていた意外性があり。要約すれば「主人公は女に化けられる亀によって、無人島に囚われて死んだ」と言っても過言ではなく、あの人生で本当に良かったのかと思ってしまう。津波をきっかけに親子で外界に行けば良かった? いや、行けなかったのだ。亀である女は外界の環境に適応できないだろうし、独り立ちの息子も途中で死んだかもしれない。某映画で「初めは刑務所の壁が憎かったはずが次第に守られて安心する」という台詞通り、幸福論の映画だろう。仮に主人公が無人島から脱出できても、世間に戻って幸せな人生を送れるとは限らない。
[地上波(字幕)] 7点(2018-01-04 18:20:59)
476.  欲望の翼 《ネタバレ》 
ウォン・カーウァイの出世作らしく、今後のスタイルが確定したもののそれほど尖がっていない分、懐かしさと受け入れやすさがあった。緑色を基調にした、暑苦しさと湿気に満ちた'60年代の香港で描かれる孤独と喪失、象徴的に挿入される時間の存在、それぞれが満たされない想い、どことなく分かる気がする。身勝手で破滅的な自由人・ヨディの行く末がレスリー・チャンの人生と重なる。当時、彼に代わる男が果たしていたかどうか。後の『ブエノスアイレス』の危うさに近いものを感じた。監督特有の行き当たりばったりなストーリーは、上手くいかない人生を思わせるようで、今回に限っては良い方向に向かっていた気がする。実母との再会が果たされていれば、ヨディの人生も恋も別の結末があったかもしれない。脚のない鳥の話が映画に深い余韻を残す。
[インターネット(字幕)] 6点(2018-01-02 01:48:35)
477.  天使の涙 《ネタバレ》 
『恋する惑星』で描き切れなかったエピソードを一本の映画にした姉妹編らしく、前作を見ていると楽しめる要素はある。カッコつけて中ニ病臭さがあるのに違和感なく香港の空気を的確に捉えるオリジナリティは健在で、ポップだけどどこか閉塞的で退廃に満ちている。そう、描かれる物語は人はバンバンと死ぬし、かと思えば口の利けない青年がコメディリリーフを請け負ったりする極端さなのだ。5人の男女が織りなす群像劇のため、中身はそれほどなくても他の作品と比べれば退屈ではない。足を洗おうとする殺し屋と別れる際に腕を噛む女に、ビデオに撮っていた父を亡くし大人になることを悟る青年の、そんなエピソードが印象に残る。別れても誰かに覚えて貰いたい切なさ。"Only You"をバックに、ハイウェイでバイクで流すラストにただただしびれた。
[インターネット(字幕)] 6点(2018-01-01 22:32:19)
478.  ムーンライト 《ネタバレ》 
気の滅入る映画には近年消極的だ。ましてやトランプ大統領への抗議票による作品賞に違和感はあったが、鑑賞後、これ以外にありえないと思った。描かれる物語は、貧困、麻薬、売春、育児放棄、イジメとネガティブイメージが並ぶ。それでも思った以上に暗澹な気持ちにならなかったのは、主人公の美しくも繊細な精神世界にシンクロされたからだ。同性愛の映画とは思えない、むしろ自分みたいに生き辛さを抱えた者たちの映画かもしれない。重要な部分をあえて省いたのも、誰もが人に知られたくない秘密を抱えているように思える。どこにでも起こりうる普遍的な現実。フアンとケヴィンがいなければ、彼は異端者を排除する社会に立ち向かえなかったかもしれない。たとえドラッグディーラーに身を落としても彼の人生はこれからも続くだろう。残酷な世界でも強く生きていく。華やかな世界とは程遠い日蔭者でも月光に照らされるだけで生きていると実感できる歓びがそこにある。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-01-01 00:57:27)
479.  ブエノスアイレス 《ネタバレ》 
ストーリーはあるようでまるで無い。実際、脚本は即興の上、撮影はトラブル続きで難航したとか。それでも"まともな"映画として完成させたのはカーウァイの飛び抜けた感性のお陰で、支離滅裂でも見れるようにはしている。深刻な人格障害を持っているとしか思えないレスリー・チャンに、それでも共依存してしまうトニー・レオンの袋小路に迷い込んだような歪な日々。そこから抜け出すきっかけを作ったチャン・チェン演じる旅行者によって、トニー・レオン演じるファイは堂々巡りから抜け出せたのではないか。その移ろいゆく心理状態を映像で見事体現していた。が、娯楽映画ではないとはいえ、一気に見るには辛いものがありました。
[DVD(字幕)] 5点(2017-12-31 18:22:46)
480.  わたしは、ダニエル・ブレイク 《ネタバレ》 
本当に受給されるべき人々が「まずはオンラインで書類作って」と冷たくあしらわれ、回りくどい方法で手続きするうちに諦めてしまう。深刻な題材を下手すれば過剰に描きそうなところを一歩踏みとどまって、ドキュメンタリーのように撮っている。税金を払っている人を助けるべきの制度が人を殺す制度になってしまったとき、国家は社会的弱者を搾取する存在でしかない。日本でも社会保障の崩壊危機や見えない貧困が取り沙汰されている以上、希望の持てる社会にしなければならないのに声をあげないでどうする? 誠実すぎる監督の怒りがあの落書きと手紙に集約されているのだろう。彼とシングルマザーの家族との交流が理不尽な社会の中での微かな救い。将来、人生100年社会と言えども、強者の論理が物を言う絶望的な日々が続くなら早死にした方がマシに思える。社畜だらけで「社会に迷惑かけるな」の日本らしい考えかもしれないが・・・
[DVD(字幕)] 6点(2017-12-31 17:10:53)
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