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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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481.  スカーフェイス 《ネタバレ》 
重厚なギャングものかと思いきや、'80年代ポップスのミスマッチに拍子抜け。アル・パチーノの狂気の熱演だけでは170分はちょっと長い。それでも心に残る台詞がある。元ボスの「人の欲望に底はない」と母親の「工場で真面目に働け」である。前者は欲望に見合うだけの冷徹さがなければ破滅するだけであり、後者は身の丈に合わないことをすればただのチンピラでしかない。トニーはギラギラの野心を持て余しながらも、家族に、仲間に固執していた一面があり、失ってしまう恐さに苦しみ、コカインに逃げてしまう。もし、その両方を手に入れたいのであれば、欲望と上手く折り合いをつけなければならない。歯止めがきかなかったから、ただのチンピラなのだ。嵐のような銃撃戦が圧巻。そして彼は背後から刺客に撃たれ、"WORLD IS YOURS"と刻まれた地球儀のモニュメントが虚しく輝く。当時のアメリカン・ドリームにおいて、成り上がりたい者たちに共感される理由は分かる。這い上がれなければ社会に存在しないのも同然の、アメリカの歪さと病理が鏡のように映し出されているのだ。
[DVD(字幕)] 5点(2018-03-02 18:26:35)
482.  フローズン・リバー 《ネタバレ》 
非常に低予算の映画だ。だからこそ、荒涼とした土地に並ぶトレーラーハウスと、寒さと貧困に疲れ果てた低所得層の姿がリアリティを生む。最初は対立していた二人が、一度捨ててしまった赤子を救ったことから、母親しての連帯感が生まれる過程と、不法入国の斡旋による「見つかるかもしれない」というサスペンスが共鳴する。凍った川を隔てる現実と希望がいつかは氷解し、絶体絶命に陥った時、男勝りでタフなメリッサ・レオの決断は、彼女たちの家庭に春が訪れるのだろうか。疲弊していくアメリカの現状を低い目線で捉え、他人事ではいられなくなる。たとえ社会から見捨てられても、悩んでいる暇もなく、彼女たちは逞しく生きていく。
[DVD(字幕)] 6点(2018-03-02 18:20:43)(良:1票)
483.  オール・イズ・ロスト 最後の手紙 《ネタバレ》 
登場人物はたった一人。台詞も背景説明もほとんどない。ロバート・レッドフォードが老体に鞭を打ち、ひたすら生に執着する姿を追う。難破することによる海水の恐怖がジワジワ迫ってくる演出、その時間との闘い、八方塞がりな絶望感の描き方が上手い。退屈させないように違和感なく幾多の困難を挿入してくるところにリアリズムの極致を見た。海とは無縁の生活をしている自分にとって、自然が如何に畏怖に満ちあふれ、人がどれだけ無力な存在かを再確認できるが、たったそれだけ。このような死の恐怖に直面しなければ、主人公に共感することは難しい。
[DVD(字幕)] 6点(2018-02-14 00:03:46)
484.  プリズナーズ
某レビューサイト(ここではない)で警告なしにネタばらしした輩がいて、そのせいで本作の面白みが半減してしまった。それだけネタばれ厳禁の映画で、過程を楽しむも2時間半は流石に長い。ドゥニ・ヴィルヌーヴらしい一筋縄ではいかない完成度である反面、様々な要素が入り組んで、登場人物を徹底的に掘り下げた結果、良くも悪くも行間を描きすぎて観客が多様に解釈する余白がほとんど残っていなかった。つまり何度も見たいと思える魅力がないということ。エンドロールに続く引き際は良い。
[DVD(字幕)] 6点(2018-02-13 20:32:48)
485.  デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!
デジモンをよく知らないため、登場人物たちの背景が分かり辛いが、まだネットが発達していない時代の先見性に、わずか40分で長編映画並みの濃度で描いた細田監督を評価したい。後にこれが『サマーウォーズ』になるのだが、あれぐらい贅肉が付かない方が丁度良いかも。原作付き、脚本家次第で傑作を作れると思うので、オリジナル作品より合っている気がする。
[DVD(字幕)] 7点(2018-02-11 23:16:42)
486.  シッコ
「意見が偏っている」云々はともかくとして、日本の医療制度が如何に恵まれているか再確認できる。ただ、財源が確保できなくなったら、アメリカみたいになってしまう危うさがあり、国家に全体を委ねず、健康管理は可能な限り自分で徹底しないといけないだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2018-02-11 23:03:45)
487.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
冒頭の逃走シーンで鷲掴みにされた。プレイリスト前提で組み立てられたような絶妙な構成に、疾走するカーアクションが一体になる。それだけでない。意表を突いた展開で、冷徹なボスと対峙するかと思ったら二人のために義侠心を見せ付け、最後の対戦相手が一見寡黙で常識人らしい犯罪者だったりする。今までのエドガー・ライト作品とは違いシリアス要素の強い本作だが、瑞々しいクールな演出は磨かれている。全編音楽で組み立てられているようで、ある意味で主人公の逃避にリンクしているとも言える。『トゥルー・ロマンス』みたいに逃避行するわけでもなく、現実を受け入れ、自分の罪を償い、まっさらになってシンデレラの元に帰るラスト、悪くない。
[DVD(字幕)] 8点(2018-02-11 22:48:55)
488.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
あらゆる意味で規格外。3人の監督に、時空を超えた世界レベルの6つの物語に、俳優陣が複数役を演じる(MVPはペ・ドゥナ)。複雑で実験的な映画だが、中身はエンタメに徹しており、同時進行で展開するため3時間の長尺を感じさせない。一度見ただけでは理解できない箇所があり不親切とも言えるが、何度も見れば新しい発見のある面白さがある。大事なことを全て台詞で語ってしまうのはマイナスだろう。ただでさえ複雑なので仕方ないかもしれないが・・・。人々が輪廻転生を繰り返すように、この世界もループしている。いつの世も悲惨に満ち溢れ、過ちが繰り返されていくことに暗澹としてしまう。それでも正しくあろうと闘った人間たちがいた。雫はやがて大海になる。因果が廻りに廻って、希望にも絶望にもなるが、信念は次の世代に引き継がれていく。その未来をどう描くかは自分たちなのだ。
[映画館(字幕)] 8点(2018-02-05 20:23:39)
489.  OUT(2002)
人間としてのタガが外れ、閉塞的な世界を突破しようとする女たちのしたたかさを見届ける。悪役の間寛平はコメディのイメージが強すぎて、画面で浮きまくり。重くショッキングな内容なのに全体として薄味。狂気と笑いがまだまだ足りない。特筆して何かを感じるものもなく、テレビスペシャルで十分な普通のサスペンス映画だ。
[DVD(邦画)] 5点(2018-02-05 20:15:33)
490.  エレファント・マン 《ネタバレ》 
子供は顔も環境も選べない。ジョン・メリックのような風貌で生まれてしまったら、奇異の視線と差別は避けられない。この悲惨な環境で純粋な心を持ち続けるのは理解者なしに不可能なものだろう。たとえそれが偽善に満ち、利用されるだけのものに見えても、彼にとっては"人間"を取り戻すための十分なプロセスとも言える。彼は人間として死んだ。幸福に包まれて、全てをやり切ったように。本作は大ヒットしたが、見世物として存在を知ることで同じ病気に苦しむ人の治療のきっかけになるかは分からない。ただ、この不条理な世界において、死んで救われる人が多くいるのも事実なのだろう。感動するだけで何もしてあげられない偽善者だらけなのだから。
[DVD(字幕)] 6点(2018-02-05 20:07:56)
491.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 
暴走列車を止めるだけ。敵らしい敵も存在せず、組織の体質をチクリと風刺しつつも、たったそれだけの内容を飽きずに魅せるトニー・スコットの演出が冴える。実話モチーフ故に仕方ないが、多少の地味さは否めないか。
[DVD(字幕)] 6点(2018-02-05 20:04:18)
492.  マイ・ブルーベリー・ナイツ 《ネタバレ》 
良くも悪くも変わらないウォン・カーウァイ節炸裂。こういう中二病的なキャラ付けや台詞回しはデフォルメ寄りのアジア系だからこそ合うのであって、リアル寄りの欧米人ではミスマッチ。でも、どこかで生々しい感触があって、どこかで間違ってはいない。ノラ・ジョーンズは主役というより聞き手役というイメージで、行く先々で彼女と織りなすどこか影のある登場人物たちが際立つ。自分という存在と立ち位置を客観的に再確認し、自分の帰る場所を見つけたラスト。平凡だが、このキスシーンのために撮られたとしても、監督の感性の凄さには唸らざるを得ない。
[DVD(字幕)] 5点(2018-01-28 23:32:50)
493.  青いパパイヤの香り 《ネタバレ》 
ベトナムの戦火から逃れ、フランスで育ったトラン・アン・ユン監督から見た"箱庭の中のベトナム"或いは"記憶の中のベトナム"を表現したかったのかもしれない。武満徹を彷彿とさせる不協和音に満ちた音楽と、全編を貫く、鳥のさえずり、虫や蛙の鳴き声、水の音といった環境音が、絶妙なハーモニーを生み、東洋の異国情緒を醸し出す。また適度な湿気を保った屋敷と緑豊かな庭園を艶めかしく捉えるカメラワークの美しさも作品の完成度を高める。幼い使用人が主人公ともなると、ハードな鬱展開になりがちだがそういう展開を意図的に排除し、平穏な日常の中に隠された不穏な空気がまとわりつく緊張感が一定の心拍数で描かれる、その神妙さに味わいがあり。この映画はリュ・サン・マンの存在なくして成り立たなかった。そのため、成人したムイに見合う女優がいなかったのはウィークポイント。戦争そして物質主義に激しく移り変わっていく現在において、嵐の前の静けさのようなハッピーエンドに不思議な余韻が残る。幸せの価値観は人それぞれだが、静かに自問自答するような感触。
[DVD(字幕)] 7点(2018-01-28 22:17:49)
494.  シュレック
ディズニーアニメに対するアンチテーゼ、お伽噺の型に囚われない自由な作りが記念すべき第一回長編アニメ賞に輝いた理由だと思うがただそれだけ。心に残るかと言えばまるで印象に残らない。シニカルとパロディで攻めている割にストーリーが薄い。モンスターに対する偏見と誤解、心の交流を描いているという意味では『モンスターズ・インク』の方が遥かに素晴らしかった。
[DVD(吹替)] 5点(2018-01-19 20:28:47)
495.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》 
『天国と地獄』と『シンドラーのリスト』の演出を一本の映画にした印象にも取れるが、 無機質から有機質に移り変わっていく作品の情感を丁寧に掬い取る。 作りものの世界であることを逆に利用して、モノクロとカラーを混在させた映像が美しい。 劇中劇のホームドラマには有色人種が一人も登場せず、"色"が付いた人間を差別するとかなかなか皮肉が効いている。 恐れていた予定調和から外れ、生まれ変わった町は新しい世界を広げていくが、同時に負の要素も持ち込まれるだろう。 それが現実の世界そのものだが、過酷だからこそ、ささやかなものですら美しいと感じられるのだ。
[DVD(字幕)] 7点(2018-01-19 20:24:14)
496.  ゲド戦記
作画レベルと背景美術の高さは流石ジブリだが、テレビスぺシャルで十分な出来。こじんまりとしていてダイナミックさがなく、クライマックスでさえ"活きてない"とすら感じる。生とか死とか心の闇とか世界の均衡とか深遠な台詞を呟いても、作品の土台が穴だらけで、空疎に通り過ぎるだけ。観客の想像に委ねるというより、ただただ説明不足で逆にいらない要素が多すぎる。行き当たりばったりで唐突な展開に???状態が続く。似たような作りでも宮崎駿なら一気になんとか見せられるが、ここまで覇気も生気も感じられない冒険ファンタジーに虚しいため息が漏れた。生があるからこそ死があるように、ジブリは一世一代のアニメスタジオとして潔く締めるべきだろう。
[地上波(邦画)] 3点(2018-01-19 19:42:41)(良:1票)
497.  フランドル 《ネタバレ》 
パッケージ詐欺と言えるくらい、内容は極めて観念的で内省的な戦争映画と言っても良い。曇天の寒々しい農村と荒涼な砂漠地帯の対比、そこで繰り広げられる迫力や爽快感とは程遠い戦闘シーン。そして主人公らの輪姦シーンを淡々と描き、戦争の狂気と嫌悪感をことさら煽る。唯一輪姦に加わらなかった仲間が何故"切除"されてしまったのか。そして男たちとひたすら交わるマグダラのマリアみたいなヒロインが何故壊れてしまったのか。欲望の捌け口としての女を拒否した男への罰、そんな醜悪さを受け入れて男女の関係、世界の新たな可能性を試したかったのかもしれないが、普通の映画を見たい人間にはどうでもいい作品だろう。哲学教師出身の監督らしい描き方で、地に着いた生々しさと高尚な空疎さが同居している。もちろんあの砂漠地帯はかつての植民地アルジェリアの隠喩であり、それを直視してのカンヌグランプリだろう。それにしてはあまりに内省的すぎやしないか。
[DVD(字幕)] 5点(2018-01-16 00:33:44)
498.  テルマエ・ロマエ
原作既読。古代ローマとキャスティングはどう再現するかは一応クリアしており、漫画の実写化としては及第点。ただ、後半のシリアス展開は、日本とローマを行き来するほぼ一話完結式の原作のためか合ってない気がする。意図が不明のオペラ選曲にしろ、オリジナルキャラのヒロインの扱い方にしろ、良くも悪くもテレビ局印の映画で、期待しないで流す程度に見るなら普通に楽しめるかと。本場イタリア人はどんな気持ちで本作を評価したのだろうか。
[地上波(邦画)] 5点(2018-01-15 23:31:40)
499.  神々と男たち 《ネタバレ》 
信仰のために修道院に残るか、生命優先で帰国するか。宗教とは無縁の生活を送る人には理解が難しい。アルジェリアがかつてフランスの植民地であることも複雑さに拍車がかかる。宗教の垣根を越えて村人と交流し、行かないでと懇願されるほどに信頼されているが、果たして殉教してまでの価値があったのだろうか。歴史上、植民地化とキリスト教は切っても切れない関係のため、崇高な理念でも利己的な選択でしかない。そう、医師団やジャーナリストが人質に取られ、バッシングされる空気が日本では根強いように、むしろ社会的影響として失うことの方が大きいのだから。厳粛な空気の中、淡々と綴られていく葛藤の日々で、"白鳥の湖"をバックに、最後の晩餐を彷彿とさせるショットが胸を打つ。
[DVD(字幕)] 5点(2018-01-15 23:13:42)
500.  BLOOD THE LAST VAMPIRE 《ネタバレ》 
セーラー服と日本刀というマニアックな組み合わせながらも、スタイリッシュなアクションで痺れさせてくれる。 パイロット版に近い扱いのため、世界観を提示しただけの中途半端な作品だが、 後のTVシリーズの政治的要素、腐向け、冗長ぶりを見るに本作のストイックさには絶対に敵わない。
[DVD(邦画)] 6点(2018-01-05 14:55:23)
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