501. 灰とダイヤモンド
前半の排他的で無気力な世界から、後半の絶望的でやるせない世界への転換が見事でした。有名なラストシーンの舞台は、こういうところから生まれたんですね。とっても納得できました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-14 22:54:50) |
502. 七年目の浮気
見れば見るほど、この映画は良く作られてると思います。パロディがあったり、風刺があったり、自虐的なネタまであります。50年以上経った今でさえ、可笑しくて見応えがあるのですから、公開当時はとても話題になったことでしょう。私の中では、モンローといえばこの映画です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-03 00:26:55) |
503. ナイアガラ
予備知識なしで見たので、てっきりモンロー主演のコメディだとばかり思ってました。かなり本格的なミステリーになってます。ただ、登場人物達の考えにまとまりがありません。何でそんなコトするの?と問いたくなるような行動が多々あり、物語として食い違いがあります。それにしても、この時のモンローは美しい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-30 23:39:53) |
504. マイレージ、マイライフ
テンポの良い、軽いコメディとして見ていたら、最後にカウンターパンチを食らってしまいました。J・ライトマン監督作は他に2作見ています。そのどちらもキツめの皮肉が効いていて、そのブラックジョークがライトマン監督の特徴であったわけです。この映画の皮肉さはこれまで以上と思いました。そんなシニカルな部分が評価されたのでしょうか。正直言って、愉快な気分になれる結末ではありませんでした。 [映画館(字幕)] 6点(2010-04-30 18:09:47)(良:1票) |
505. 第9地区
SF映画なので、奇想天外なことが起きるのは当たり前かもしれませんが、この映画の奇想天外度数は、メーターを振り切ってます。こんなストーリーを思いつく人がいたなんて、それだけで感心してしまいました。面白い映画はいくつもありますが、凄い映画はそうそうありません。この映画は凄い映画です。少しマニアックな映像なので、楽しめない人もいるかもしれませんが、こんな映画があるということを、多くの人に知ってもらいたいです。 [映画館(字幕)] 7点(2010-04-30 17:58:34) |
506. 紳士は金髪がお好き(1953)
美人女優の2人に頼った映画と言えます。この2人の魅力なしには、映画自体が成り立たないでしょう。ミュージカルとしては曲の魅力に欠けますし、コメディとしては可笑しさが今一つ。しかしながら、あまりにも魅力的なJ・ラッセルとM・モンローのお陰で、とても華やかな映画となってます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-24 23:02:20) |
507. 追想(1956)
バーグマン演じる女が本物か否か、いかにして証明するかが見所でした。少しずつエピソードを紹介しつつ、本物でありそうな、なさそうな、観客を惑わすことに一生懸命です。エンディングは取って付けたようで気に入りませんが、なかなか見応えがありました。バーグマンは撮影した頃40歳ぐらいですが、とっても美しい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-10 23:42:35) |
508. NINE(2009)
なんて豪華な出演者なんでしょう。これだけ出ていれば、多少ストーリーがつまらなくても、誰がどんな役柄で出てくるのか想像するだけで退屈しません。実際のところ、この映画はストーリーはあまり感心できません。それでも、誰がどんな歌を披露してくれるのか、スクリーンを見ながら期待しているだけでも2時間がアッと言うまでした。けれど、1度見てしまえばそれで充分。ミュージカルとしても、歌もダンスももう一つです。 [映画館(字幕)] 5点(2010-04-10 00:06:37) |
509. シャーロック・ホームズ(2009)
この映画で1番感心したのは、映像です。ロンドンの町並みや港をリアルに見せてくれます。ただ、モノクロっぽく統一されているので、華やかさには欠けます。映画の前半はとても退屈です。つまらないジョークを会話に混ぜています。中盤の爆破シーンからは、打って変わって面白くなります。それまでのつまらなさはどこに行ったのだろうと思えるくらいです。 [映画館(字幕)] 5点(2010-04-02 23:50:15) |
510. レオン/完全版
《ネタバレ》 最初の出会い、レオンがマチルダを部屋に入れるかどうかが、この物語のポイントだと思います。この行為が受け入れられれば、気持ちよく映画を見ていられるでしょう。なぜ部屋に入れたのか、全く理解できない人には、御都合主義の映画としか思えないと思います。この映画でのN・ポートマンは、本当にかわいらしくて、とてつもない存在感を発揮しています。呼び鈴を押したのが彼女でなければ、きっとドアは開かなかったでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-28 23:38:07) |
511. ハート・ロッカー
爆弾解体という極限状態を、これほどの緊張感を持って描き出したこの映画は、本当に希に見る出来だと思いました。ビグロー監督作品と言えば、いかにアクションを派手に見せるか、そのことが最重要でしたが、本作はまるで違います。ストーリーがシンプル過ぎてつまらないのが少し残念ですが、この緊張感を体験するだけでも、それだけの価値がある映画です。 [映画館(字幕)] 8点(2010-03-27 18:16:30) |
512. バイオハザード(2001)
《ネタバレ》 登場人物同士の関わりが薄いので、逃げるとき1人ずつ減っても、悔しいとか残念と思えません。作り手側も人間関係や背景などは二の次にして、とにかく観客をビックリさせることにこだわった結果ではないでしょうか。映像自体はとても迫力があり、ビックリしどころもたくさんあります。とっても良くできたB級映画といったところでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2010-03-22 17:25:08) |
513. ジュリア
タイトルになっているせいもありますが、ジュリア役のヴァネッサ・レッドグレーヴがものすごく印象的であります。思慮深げな瞳と、いつでも絶やさない微笑み。また、長身であり、手がとても大きいので、とても抱擁感があり、まさにこの役にうってつけです。画面に映っている時間は短いですが、主演のジェーン・フォンダが霞んでしまうほどです。映画はスリリングなシーンもあり、とても楽しめました。ただ少し古臭い作りです。30年以上前の映画ですから、古臭くて当たり前と思われそうですが、舞台は戦前です。そこを加味しても、ちょっと古臭いと思いました。映画全体に『ジュリア愛』が溢れています。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-21 23:46:12) |
514. トゥー・ウィークス・ノーティス
ラブ・ストーリーとしては面白味に欠けます。ですが、コメディとしてはとっても楽しめました。H・グラントとS・ブロックの持ち味を、最大限に発揮した映画です。2人とも得意な役柄でした。この2人のコメディは、当たり外れはあるものの、割と安心して見ていられます。まるで漫才のような掛け合いが、とても笑わせてくれます。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-20 23:47:57) |
515. アバター(2009)
SF版「ダンス・ウィズ・ウルブズ」ですね。終盤の戦闘シーンはとっても見応えがありました。ああいうところは、さすがJ・キャメロンと言いたくなります。映像も凄いです。ただ、最近は映像だけでは驚きが少なくなりました。何でもできるようになりましたから。批評家の渡辺祥子さんも言ってましたが、ストーリーは弱いと感じます。「タイタニック」の時もそう思いました。プロの脚本家に任せとけば良かったのにと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2010-03-19 21:59:24) |
516. しあわせの隠れ場所
実話に基づく感動作として、大分宣伝していましたが、感動度数はそれ程でもありません。割と淡々と物語が進んでしまいます。この映画に出てくる人々は、もっと泣いていいし、もっと怒っていいし、もっと喜んでいいと思うのです。物語を丁寧に綴っているうちに、大切な感情表現を忘れてしまったようです。しかしながら、その境遇を考えて見ていると、とても応援したくなるのです。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-12 18:25:05) |
517. 8 1/2
私にはこの映画が全く理解できません。ストーリーすら分かりません。何かが何かを象徴しているのだと思えますが、そのどちらも分かりません。見終えてから、解説などを読んで、初めて大筋が分かりました。誰が見ても楽しめる映画が素晴らしいと思うので、この映画に関しては、私にとってつまらない映画としか言いようがありません。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2010-03-07 00:30:36)(良:1票) |
518. インビクタス/負けざる者たち
スポ根は大好きなので、試合のシーンなどは目が釘付けでした。ですが、映画としては薄味のような気がします。国を一つにまとめよう、国民を団結させよう、という熱い想いは伝わりますが、個々の登場人物の絆が深められたようには思えないのです。「偉大なマンデラ」ありきで、マンデラに感銘を受けたラグビー選手がいる。そんな風にしか思えませんでした。それならば、M・デイモンを主役にした物語の方が、よほど面白くなりそうな気がします。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-05 23:01:28) |
519. ピクニック(1955)
《ネタバレ》 この映画の登場人物は、どうしようもない人間ばかり。特に、見てくれが良いだけの主人公2人には、まるで共感できる部分がありません。見た目以外の魅力がないので、恋に落ちる動機も分からずじまい。一目惚れといえども、映画にするのなら、それ以外の魅力も発揮してくれないと、見ている方は納得できません。W・ホールデンもK・ノヴァクも何本か見てますが、この2人のファンには決してお勧めできない映画です。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-02-28 15:32:20) |
520. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
M・デイモンとB・アフレックは、どうやってお互いの配役を決めたのか、公開当時から疑問でした。明らかにM・デイモンの方がおいしい役です。R・ウィリアムスはコメディ演技よりも、この映画や「いまを生きる」などのシリアスな演技が心に響きます。デイモンとウィリアムスの面談シーンはとても繊細で緊張感があり、十分な見応えがありました。 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-21 23:54:43)(良:2票) |