521. 万引き家族
《ネタバレ》 話こそ違えど、扱っているテーマは「そして父になる」と同じでしたね。 家族とは何か。血の繋がりだけの家族より、心の繋がりが大事というね。 是枝作品はいくつか見てますが、やはり家族というテーマのやつを扱うと秀逸だとな感じます。 そして何より、みなさん演技が素晴らしいです。 演じているという感じでなく、とてもナチュラルで不自然さを感じさせない。 話に説得力を持たせ、家族に共感を持たせる上で演出が光っておりました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-06-27 21:09:03) |
522. ボヘミアン・ラプソディ
《ネタバレ》 一般的な伝記映画と比べて、バンドの伝記だからか2時間分の曲を聴いたみたいな感覚。 区切りのないシームレスな構成でしたね。クイーンの名曲をメドレーにして、そこに一つ一つのエピソードを付随させるみたいな。 ラミ・マレックは個性的な俳優で一目置いてましたが、本作で一皮剥けましたね。 かなり難しい役だったと思うけど、苔ならオスカーも納得。ライヴ・エイドのシーンはやはりグッとくるものはありました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-06-27 20:56:42) |
523. メリー・ポピンズ リターンズ
《ネタバレ》 メリーポピンズはだいぶ前に観ましたが、アニメと実写の融合の先駆的映像で、今でも映像を覚えております。 本作は半世紀以上経っての続編ということですが、私が子供心をなくしてしまったのか、あまり響いてはきませんでした。 というか近年のディズニー実写全体に言えることですが、ディズニーの世界を保守するためか作家性をあまり感じない。 本作もロブ・マーシャル監督だとは全然思えない。何より残念なのは音楽が印象的じゃない。 映像的には、序盤のバスタブからの水中シーンはCGすぎて好きじゃないけど、 中盤からのアニメ世界からのシーンはメリーポピンズらしくて良かった。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-06-24 20:12:00) |
524. ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
《ネタバレ》 映像的には悪くないんですが、なんというかキャラの魅力をあまり感じない作品でしたね。 前作は普通に面白かったと思うんだけど、それは話もわかりやすくキャラクターに魅力があったからで、 本作はそれとは真逆で「壮大なサーガの始まり」みたいな作風に徹してました。 そんなわけで本作で話が終わらず、続く〜で終わるというのもちょっと残念。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-06-23 19:25:14) |
525. 運び屋
《ネタバレ》 これはイーストウッド御大による、人生の教訓、教えですね。 とは言っても、決して目新しいことを言ってるわけではなく、至極普通の教えなんですけどね。 でもそれを目上の人にいちいち口で言われても、全然響かない。 それどころか、「ま〜た老人が若い人にグチグチ言ってるよ」みたいなね、そういう気持ちが私は湧いてきちゃうんですけど、 こうやって物語としてそれを伝えてくれると、全く押し付けがましくないんですよね。すっと心に染み込んでいく。 苦味はあり芳醇なコーヒーを寒い日に飲んで、それが体に染み渡っていくように、御大の伝えたいことが心地よく入っていく。 見終わった後のこの満足感。イーストウッド御大、今回もまた素晴らしい映画と良き教えをありがとうございます、と手を合わせて感謝致しました。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-06-20 20:06:18) |
526. 3月のライオン 前編
《ネタバレ》 将棋という、実に動きの少ないものでどういう風に映画化するんだろうと疑問に思ってましたが、 将棋は実は格闘技そのものなんだというのは、何となく分かりました。 香子のあまりのどSっぷりに最初はイラっとしてしまいましたが、実はツンデレさんでしたね。 二海堂晴信の役をやっていたのが染谷将太だというのは驚きで最後までわからなかったです。 何でも特殊メイクなんだとか。いや凄いですね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-06-19 20:04:53) |
527. マネーモンスター
《ネタバレ》 娯楽作品としてはまぁそれなりに楽しめるのですが、思っていたよりは軽めでそこまでの緊張感は感じませんでした。 最初は銃を持つ若い者と対峙していたのが、次第に二人で犯人を見つけていくという展開は好みでした。 先々考えない若い子がついやらかしちゃっただけで、根はいい奴なんだろうなと分かり、それゆえにラストは切ない。 でもやっぱり映画そのもが軽いんで、その路線で終始してましたね。 黒幕のおっさんが、追及されているときに開き直って言っていた台詞がなかなか的を得ているななんて思いました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-18 21:57:48) |
528. ミッドウェイ(1976)
《ネタバレ》 チャールトン・ヘストンに三船敏郎と豪華共演。 映画映えする役者さんたちでしすから見てるだけでも良いのですが、 肝心の戦闘シーンは苦肉の策という感じが出てまして、恐らくは当時のフィルム映像ですね、 明らかに映像悪くなるんで、ああ使ってるなっていうのはよくわかりますし それとセットと、あとは模型ですね、そういうのを組み合わせて作ってます。 まぁ航空シーンが多いのでなかなか難しいのはわかりますが、どうしても見劣りはします。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-18 17:32:47) |
529. ジャイアンツ
《ネタバレ》 良くも悪くも大味な映画だなと思いました。 一つの家族を通して、アメリカそのものをぎゅっと詰め込んだ感じ。 時代を考えると、偏見というものに真正面から取り組んだ内容は良かったと思います。 デェームズ・ディーンの遺作ということでして、彼の役柄や最期を考えるとなんだか切ないです。 老けメイクもありますが、とても24歳とは思えない。おじちゃん役を演じていて、素晴らしい役者さんでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-18 15:45:35) |
530. テレフォン
《ネタバレ》 ソ連人同士がアメリカを舞台に戦うという面白い設定。 なかなか他にないなと思うのですが、一番突拍子も無いのは催眠術の話でして、 流石にそんなんありえへんやろ、とニヤニヤしながら観ちゃいました。 ガラガラヘビのシーンもそうですが、コメディなのかな?というギリギリのラインで 全体が保たれていて、そういう意味でも特異な作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-06-18 12:40:08) |
531. 仁義
《ネタバレ》 劇中、BGMもほとんどなく、終始張り詰めた空気が漂うサスペンス映画でした。 本国でヒットしたのもなんとなく頷けます。 この淡々とした調子が一貫していて、仏映画の個性なのかなとは思うのですが、 それでもラストの散り様はもう少し盛り上げて欲しかったかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-05 21:50:20) |
532. 夕陽の群盗
《ネタバレ》 雰囲気や音楽やストーリーが、まさにニューシネマそのものでした。 だから、ひょっとして彼らはラストで死んでしまうのかな?なんて心配もしましたが、元の鞘に収まったみたいで良かった。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-06-04 18:57:30) |
533. ブラジルから来た少年
《ネタバレ》 なかなか面白かったですね〜。 メンゲレ博士がヒトラー復活のために複製を何十人も作るという。 70年代ですでにクローン話を持ってくる斬新さ、ナチスというヒストリーとSFの噛み合わせ、 そしてまた終盤の展開や終わり方なんかはホラー的ですらある。 いろんな要素の組み合わせで、一つの映画としてとても面白く見ることが出来ました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-06-04 18:15:44) |
534. ミッション
《ネタバレ》 布教活動というものと、植民地支配というものがリンクしていた。 このへんの映画化ってあまり観ないので興味深く拝見しました。 思惑が絡み合っていて、一筋縄ではないので考えさせられます。 ただ、もの少し掘り下げがあっても良かったかなと。特に先住民の描写とかが。 時間的な制約があるのはわかるのですがね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-03 19:39:57) |
535. 殺したい女
《ネタバレ》 冒頭のアニメのオープニングからツカミOKです。 アホな人ばかりだしベタベタな演出と台詞だらけですが、これは80年代コメディの個性と魅力ですね。 懐かしくもその面白さは古くならない。良作でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-06-03 19:27:35) |
536. 暗黒街のふたり
《ネタバレ》 やはりアラン・ドロンは二枚目ですね〜。 真面目に生きたいと思うも、周囲の偏見がそれを拒む。そして彼の衝動性もまた描かれていて、 捕まって「すいません」と一言だけ言うシーンの表情が雄弁でしたね。 自分ではわかってんだけど我慢が難しい、その自責の念。 フランスでは、割と近年までギロチンが行われていたんだと言うことを改めて認識。 感想としてはそうだなぁ、どんな人や物事でも結論ありきでなく、常にクリアな目で見ていたい、そう思いました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-03 19:24:23) |
537. 決断の3時10分
《ネタバレ》 西部劇らしい派手さはあまりありませんが、密室劇、心理戦ですね。 そしてダンの心の葛藤。そう言うものがストーリーの主軸となってる。 見た目がね、悪党側のおっちゃんの方が人良さそうな顔してて、 ダンの方が悪人顔だよななんて思って観てたんですが、いや〜まさかああいうラスト展開で来るとは。 ええ奴やん。ちょっと唐突な感じもするが、なぜか許せてしまう。 嫁はんの見送りとフランキー・レイン流されたら許しちゃう。ああずるい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-21 21:56:18)(良:1票) |
538. 弾丸を噛め
《ネタバレ》 お馬さんは、あんな泡のような白い汗を掻くって初めて知りました。 本作を見た収穫といえばそれぐらいかな、、、。映画としては冗長だなと感じました。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-05-21 19:55:43) |
539. デイジー・ミラー
《ネタバレ》 デイジーは確かにチャーミングな女性でしたねぇ。 一目惚れするのもよくわかる。 フレデリックの、気持ちを押し殺すような表情や内に秘める葛藤などと同様、 作品全体が抑揚のない調子で進むもんでこれが当時の文芸映画の難しいところなのかなと思います。 まぁ嫌いではないですけどね。こう言う男女の掛け合い。 にしても病気にかかってから亡くなるまでが実に淡白。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-21 17:41:01) |
540. 墓石と決闘
《ネタバレ》 OK牧場の決斗の後日談とのことですが、期待していたほどの派手さはありませんでした。 ただ、ジェリーゴールドスミスの音楽はやはり素晴らしいです。作品に彩りと盛り上がりをもたらしていました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-05-11 16:43:38) |