541. SF Short Films
僕は不思議な魅力ある女性を描いたお話が好きなようです。空子さんもその仲間入りしました。オムニバスとはいっても、ある程度は空子のお話。本当に日常的なことを切り取って載せただけ。インパクトあるシーンは強いて言えば喫茶店でウエイトレスさんがすっ転んだ時だけ。なのに楽しかった。それはすべて麻生久美子の魅力に尽きます。素敵!それを思えばアダージェットもそれなりに意味があったんだと思います。ビデオテープをぎゅっと握っていた手は誰なんだろう?麻生に魅せられた人たちすべての者の手だろう。朝の空とか夕焼け空をたくさん織り交ぜていたのは、『空=空子=slow』の意味があるんだろうと解釈。 ちなみに県道スターで出てくる鋸山は、空子の地元の千葉県。ちなみに僕も千葉県在住。うれしー 8点(2004-11-06 18:43:37) |
542. 春にして君を想う
でもなー、こーれはつまんない映画でしょー。作った側の美徳は感じられますが、面白くない。 3点(2004-11-05 00:46:01)(良:1票) |
543. 夜と霧
皮と骨になった彼らが処分する場所に困り穴に放り込まれたり、ブルドーザーで乱暴に片付けられる様子を見たら、殺されたユダヤ人たちの人情や人格、生活が鮮明に偲ばれました。ユダヤ人虐殺の映画は幾つか観てきました。でも、そのどれもがメインは9000000人の虐殺されたユダヤ人ではなく、シンドラーだったりピアニストだったりロベルトベニーニだったわけです。そんなドラマなんかよりも、夜と霧の32分間は9000000人のユダヤ人の人としての存在が痛烈に伝わってきます。それは今までの映画には出来なかったこと。この映画の価値はここにあると思います。お粗末な編集も変に美化したり残酷さを増したりせず32分という短い尺もくどくなくなかなか秀逸。映画もやはり時代と共に古くなっていくのですねぇ。 9点(2004-11-02 16:49:11)(良:1票) |
544. 奇跡の海
《ネタバレ》 撮影現場をしのぶ。本当の様子は知らないが僕の予想では、休憩中でも世間話しようものなら、監督はなにも言わないだろうが、監督の怖さを知っている人たちからの「黙れ!」的な視線が突き刺さるんだと思う。刑務所のような独裁的な、辛いだけの仕事場になっているのではないかと思う。姉が病室でベスの死を嗚咽するシーンなんか監督からの言われようはすごかったんではないか。そういう撮影現場から産まれた映画である。イキモノが訴える何かすさまじいエネルギーがこの映画にはある。つくづく思うのだが、こんな潜在的なエネルギーを、なぜもっとハッピーな物語つくりに向けられないのだろうか。それともあれか、人間の感情は不幸の方向に発散した方が正の加速度がつくというのか?まあ確かにそうだが。ラース・フォン・トリァには一度、週末家族団らんで初めて買ったホームシアターのこけら落としで観るようなハッピーな気分になれる映画を撮ってもらいたい。そしたらきっとすごい。 内容に関しては、相変わらずこの監督はすばらしい。映画作り方法は残虐かもしれないがクオリティは本当によいと思う。そもそもベスは夫からの鬼畜な要求に最初から最後の最期まで抵抗を感じている。涙ながらに太った男にやらせてる。夫のためならと喜んで見知らぬ男にやらせているならばただのポルノ映画。悲痛な顔だからトリアー監督なんだな。この監督の存在自体が悲痛である。 8点(2004-10-31 16:50:29)(良:1票) |
545. マイノリティ・リポート
SFサスペンスは面白いですね。近未来の描き方も説得力があってよかった。ユビキタス社会ってやつ?僕はいやだ 8点(2004-10-31 16:07:49) |
546. ソード・オブ・ザ・ファンタジー
みじかい時間ていうのがこのての映画の価値だと思う。 5点(2004-10-30 20:06:38) |
547. パピヨン(1973)
やはり見ているものを楽しませようとしなければこれからの時代いい映画とはいえないのではないか。たんたんと事実を描いていったとしても、見ている自分から映像の中に手を入れて感動を拾ってこなくてはならない。正直面倒くさい。しかし、一人の男の波乱万丈をえがいた映画としてはすんごく重みがある。攻めの演出が加われば鬼に金棒だろう。 8点(2004-10-29 00:03:23) |
548. 子猫物語
挙げればきりがないですが・・・例えばプー助が流されていくチャトランを追いかけて川に飛び込むシーン。どうやさしくみても、人間がプー助を川に投げ込んでいる様に思える。熊とプー助の闘いなんて、遠くから撮影しているから、冷たい印象となり、熊が一方的にプー助を地面に押さえつけ、水中に沈めるから、プー助が殺されちゃうよーって思いました。箱に入れて滝に流したり崖から海に放り投げたり、ウミドリの群れの中に置き去りにしたり等等、これは動物版ソドムの市かと思いました。海洋ドキュメント映画『DEEP BLUE』よりも凄惨でした。箱に入れられ流されていくチャトランの、いたいけで、無垢で、ネコが苦手な水に脅え、死の恐怖を感じる表情に胸が痛くなりました。陸に上がってからは安心して見ることができましたが、感情移入を妨げるまるであてつけな露木ナレーションと、意味があるようでないようなポエトリー、一貫性のないネコと犬の演技、サイテーの脚本。ある意味シュールな世界です。 0点(2004-10-13 00:39:23)(良:1票) |
549. 1980(イチキューハチマル)
ナイロン100℃好きの皆さんにとっては待ってましたといえるような作品です。僕もナイロン100℃が好きです。峯村リエとか大倉孝治とかが面白いです。とはいえ、女を描くのが本当に上手だなあと思います、ケラ。 8点(2004-10-07 01:30:11) |
550. 映画に愛をこめて/アメリカの夜
ネコのシーンが印象に残ります。ネコのしぐさは本当にほほえましくて笑えます。ニャーニャーと鳴く声を後から加えているのもとてもかわいいです。そして何より、ネコがちゃんとミルクを飲んでくれて、「オッケー」が出た時のスタッフ一同の安堵の表情を見て、この人たちは本当に映画を創るのが好きなんだろうって思いました。自分も仕事に愛情と熱意を持って生きたいと思います。 9点(2004-10-05 01:41:19)(良:1票) |
551. テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる
この映画が1時間で本当に良かった!でもぜひこの監督のほかの作品も拝見してみたい。 4点(2004-09-30 00:49:26) |
552. 華氏911
《ネタバレ》 『華氏911』は虚構でなく演技でないリアルな現実の映像を繋ぎ合わせて、虚構ではなく終りも見えない現代社会のリアルを皮肉混じりに説明した映画です。そのリアルといえばひどいものでした。アメリカ人の黒焦げ死体を橋に吊って歓喜する人々は残念ながら芝居ではありませんでした。息子を戦地で失って、そして自分の国が犯した過ちに気付き、ホワイトハウスの前で嘆き悲しむ母も、残念ながら芝居ではありませんでした。なんだかとても辛いです。脱力しました。これを映画(虚構)として観てよいものか焦りました。 一方的なブッシュ批判映画だと言われてますが、それはお客を呼び込むための売り言葉であって、マイケルムーア(=現実)は冷静で本質的です。これはブッシュの再選を阻止する為の啓蒙には留まらず、むしろあんなおっさんはどうでもよく、平和と安心を貪欲に欲する現代人の飢え、不幸にも犠牲になった人たちへの謝罪。この映画を賞賛した人も批難した人もどちらにせよ、映画館を出た後は平和について本気出して考えたことと思います。それが大事。 (以下変更)やはり映画として楽しんでしまっていいのではないかという気になりました。「なんじゃこのダメーな世界は!?」って。点数も上げました。 7点(2004-09-30 00:47:10) |
553. PiCNiC(1994)
《ネタバレ》 僕が小学生だった頃、自宅の塀の上を歩いて一周する冒険をしたのを思い出した。自分の家と隣の人の家との間に塀がある。北側の塀は家と家のスキマだから日の光は当たらずじめっとしている。南側の塀には行く手を阻むかのように姫りんごの木が枝を伸ばしている。枝には沢山のケムシがいるので、僕は引き返す日もあった。 この映画を観て、岩井を含め、多くの人は塀の上を歩いていたのかもしれないと感じた。それは大人になると(体が大きくなって家と家のスキマを通ることができなくなると)やらなくなる行動である。精神病院にいる彼らは、子供の頭で、塀の上をピクニックすることを考える。今日の彼らには友達と女の子がいる。楽しい。いろんなものを見る。大いなる世界への憬れ。こうやって子供は大人になっていくのである。人間の成長を雑にグロテスクに捉えた作品である。だからこそラストの自殺は絶望的な余韻を残す。岩井のセンスをまじまじと感じる。 8点(2004-09-27 01:49:24) |
554. ローマの休日
我が家のとなりに住んでいるおねえさんがオードリーににていて、それが嬉しいことであると気づかされた映画。 9点(2004-09-24 23:38:27) |
555. ミクロの決死圏
SF映画はかくあるべき 9点(2004-09-24 23:34:48) |
556. ALI アリ
スミス! 8点(2004-09-24 23:32:20) |
557. ショーシャンクの空に
アドレナリンが出まくります。まるでアクション映画を観ているようです。 9点(2004-09-17 01:19:29) |
558. チェブラーシカ(1969)
身がよじれるほどかわいかった。そのくせなんだかみんな孤独で寂しがり屋さん、映画自体がさみしんぼうのようなきがしてきます。ぼくはこの映画を抱きしめてあげよう。 8点(2004-09-17 00:58:13) |
559. 怪物の花嫁
いや、なかなか楽しめましたよ。くだらないですが、そのぶん映画の本質に気づかされました。 5点(2004-09-17 00:54:52) |
560. ヴァイブレータ
セリフが多すぎたと思います。長時間車に乗っていると話すことも億劫になる、彼女はまるで何年もずーっと車に乗っているかのようでした。だから男もあまり喋らなくてよかったと思う。ヤクザ事情とかそんなに語らなくても。 7点(2004-09-17 00:48:50) |