541. 花とアリス〈劇場版〉
コミカルでメルヘンチックな漫画的映画。垢抜けない少女のどうってことない恋愛や友情、家族の物語だが、ヒロイン二人の感情が所々繊細に表現されていて妙にリアル。思いを寄せる先輩から生理的に無理と言われるうざったさを演じる鈴木杏も良かったけど、詰め込みすぎの豪華キャストをことごとく食っていた10代の蒼井優の演技力と存在感はお見事。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-05-25 16:47:20) |
542. 許されざる者(1992)
日本でのリメイク版もそうだったが、このオリジナルも中味がいかにも作り物っぽい。登場人物それぞれが許されざる者ってことなのかどうかは知らないが、斜に構えた皮肉屋の自己満足映画にしか見えなかった。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-05-19 22:50:21) |
543. 白熱(1949)
《ネタバレ》 マザコンで狂暴なボスが率いるギャングの犯罪映画。古い作品だけどシナリオがよく練られていてテンポがすごくいいので緊張感が全く途切れない。時間は短く感じたけど軽い疲労感が残るのはそのせいか。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-18 22:54:03) |
544. バーディ
《ネタバレ》 ずっこけラストにあんぐり。鳥になりたい気持ちやその純粋さは伝わってくるが、女より鳥に発情するとかインパクト強過ぎ。ひょっとしてコメディ?とは思わないけど結構味わい深い。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-17 17:31:22) |
545. パリ、テキサス
冒頭からのミステリアスな展開にワクワクしてくるが、開き直ったように人間のエゴと弱さを押し出してくる自己満足の物語りは何とも現実逃避的である。そんな無理矢理作り出したような孤独感漂う主人公のキャラクターも、右脳に響く音楽とマジックミラー越しの告白や8歳の息子の健気な仕草の演出で味わい深くなってくるから不思議。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-15 21:05:38) |
546. ジョイフル♪ノイズ
心に響いてくるのは歌だけで、嘘くさくて作り物っぽい物語りは退屈でつまらなかった。 [地上波(字幕)] 4点(2016-05-14 17:36:19) |
547. サイン
ある男の信仰心や家族愛をヘンテコな宇宙人に絡めて一見意味があるように描きたかったのかどうかは知らないが、胡散臭さだけが伝わってくる無感動映画。 [地上波(吹替)] 1点(2016-05-10 21:48:13) |
548. 陽だまりの彼女
ヒロインの正体が最初からプンプン臭う。延々と続く甘ったるさには次第に慣れてくるが、間延びした終盤が盛り下がる映画。 [地上波(邦画)] 5点(2016-05-09 23:44:31) |
549. ゲーム(1997)
究極の非日常、こんなプレゼントを貰ったら人生感変わるし一生忘れない。リアリティが無くても出来過ぎのストーリーでもミステリー・サスペンスの大好きな一作。先を知ってしまって流石に大どんでん返しの感動も薄れるが、初見を振り返っての満点評価です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2016-05-09 19:01:17)(良:1票) |
550. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
アドベンチャー映画なのにワクワク感の乏しさは相変わらず。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-05-07 22:22:56) |
551. アウトブレイク
細菌兵器に絡めた善対悪の構図、後半の主人公のスーパーヒーローぶり、あまりにも都合が良過ぎてリアリティに欠ける展開、映画を盛り上げたいのは分かるけどパンデミックの恐怖が台無し。前半の緊張感がよかっただけにもったいない。一歩間違えればこの映画のような優しさが人類滅亡の引き金になるかもしれない。人間の最期はこんな感じでやってくるのかもしれない。久々だったけど結構面白かった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-30 23:15:02)(良:1票) |
552. シュガー・ラッシュ
ゲームへの強い思い入れが伝わってきます。ゲーム世界のルールがよく出来ているのでファンタジーの中にも緊張感があります。キャラクターそれぞれの人間臭い感情と言動に思わず共感してしまいます。 [地上波(吹替)] 7点(2016-04-24 21:39:26) |
553. さらば愛しき女よ
けだるく物憂げな音楽で始まるオープニングロール、締めもそんな感じのメロディで終わります。ハードボイルドタッチはクールですが、早くから「愛しき女」の正体が割れてしまうような深みのないミステリーではけだるさしか残りません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-22 21:42:33) |
554. 大脱走
コミカルな演出と捕虜収容所に漂うゲーム感覚のような雰囲気が、実話をどこかフィクションっぽくしています。本作品の前向きな高揚感と、この後にアメリカがベトナム戦争へ本格介入していくことに当時の時代背景を感じます。楽しくない史実を軽快な娯楽映画に仕上げてしまう勝者目線のセンスは見事です。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-04-18 17:53:10) |
555. バンド・ワゴン(1953)
60年以上も前の映画なのでエンターテインメントの感性に素朴さを感じます。ストーリーは大味ですがダンスと歌はいい味出てました。特にヒロインナイスバディ子のキレキレダンスが印象的でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-15 22:50:49) |
556. サマータイムマシン・ブルース
序盤は物語の伏線がブツ切りになっていてちょっと分かりにくく、学園祭レベルのノリも鬱陶しいですが、ちゃちなタイムマシンが出てきてからは、パラドックスなんかどうでもいいと思えてしまうくだらなさに引き込まれます。知ってしまった未来を変えるのではなく、未来に自分を合わせようとする主人公の恋心がとても微笑ましかったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-04-14 00:12:40) |
557. シルバラード
出だしから前半のハードボイルド風タッチはクールでとてもいいです。後半は4人のガンマンがヒーローのように撃ちまくりますが、そこに至るまでの抑圧に無理矢理感があってちょっと鬱陶しいです。アクションシーンもキマッてますが、馬上で二丁拳銃をぶっ放すケヴィン・コスナーの運動神経は流石です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-12 23:47:14) |
558. リンカーン
当時の民主党のヘタレ具合に愚妻のファーストレディ、アメリカ国民でなくても偉人の強い信念とトップとしての苦悩が伝わってきます。「暗殺より結婚の方が悲劇」とまで言われた悪妻っぷりをもっと描いてくれると盛り上がったのでは。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-11 21:37:19) |
559. 晩春
戦後間もない時代の感性もあるのでしょうが、原節子さんの演技をはじめ人間らしさが伝わってこない登場人物が多かったので物語りに入りこめませんでした。こげ茶色(モノクロなので想像ですが)の横須賀線、鎌倉の風景、銀座の街並み、コカコーラの看板などが印象に残りますが、中味の方は小津作品8本目の鑑賞の中で最も退屈な映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-04-10 23:04:51) |
560. 人生の特等席
登場人物の善悪がはっきりし過ぎていて作り物っぽい雰囲気が漂います。表現したいことはストレートに伝わってきますが、あまりにも唐突で都合のいい展開なので物語になかなか入り込めません。もうちょっと脚本を何とかしてもらいたかったです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-04-10 00:32:34) |