561. アンダーワールド(2003)
《ネタバレ》 雨が降り注ぐ暗い近未来、狼男と吸血鬼の抗争、そのダークな世界観はなかなか見応えがあるのだが、肝心の内容が。。ケイト・ベッキンセールは恐ろしいくらいにこの世界にピッタリとはまっていました。 [映画館(字幕)] 4点(2013-08-16 20:51:49) |
562. 阿弥陀堂だより
変わりゆく四季折々の美しい風景に、人間の栄枯盛衰や生と死を重ね合わせていて、生きるということを色々と考えさせられる映画でした。 しかし、この村自体がまるで天国のように平穏すぎて、あまり人々の生活感が感じられなかったのは残念。例えば、村人や子供たちに問題児が一人くらいはいないのだろうか? この地形では大雨や大雪になれば生活も交通も苦労するだろうが、そういった描写も皆無でした。理想郷としての田舎暮らしという良い側面ばかりを見せていて、その厳しさにはほとんど目を向けていない気がします。 (そう、まるで田舎暮らしの案内ビデオのよう) とは言え、やはり風景や子供たちの素朴さに心が癒されたのは確か。もしかしたらこの映画って、こういう感想だけでいいような気もします。 そして何より、おうめさん家から望む眺望が素晴らしかった。正しい人生を送ってきた彼女に相応しい、まさに "人生の特等席" ではないでしょうか。 [映画館(邦画)] 6点(2013-08-12 21:34:37) |
563. ボーイズ・オン・ザ・ラン
《ネタバレ》 登場人物全て、いるいるこういうやつ、と思えるようなキャラばかりでとてもリアリティがある。これ以上ない無様な返り討ちも含めて、映画らしくなくてよい。 田西は不器用だが、自分をさらけ出していて非常に好感が持てる。それと、本人は全く気付いていないが、選んだ会社に間違いはなかった。いい同僚ばかりに囲まれて仕事をできるってことは幸せなことなんだよ。 最後、走りだす田西を見て思った。悔しい、この映画は20代の時に観たかった・・!! [DVD(邦画)] 7点(2013-08-11 19:49:58)(良:1票) |
564. ローラーガールズ・ダイアリー
《ネタバレ》 ローラーゲームという競技の存在を本作で初めて知りました。どこかドサ回りのプロレスを彷彿させる雰囲気で、スポーツと言うよりは魅せるエンタメに近い。あっちじゃ結構メジャーなのかな? そのローラーゲームに出会い、母の期待との狭間で葛藤しながらも成長する女子高生を演じた主演のエレン・ペイジは爽やかな好演でした。もちろん、それを演出した監督ドリュー・バリモアもお見事。同じ女性ならではのきめ細かい演出が光っていました。ついでに、やりたい放題のジュリエット・ルイスの存在感もお見事! あぁしかし、僕が憧れたギルバート・グレイプの爽やかな彼女はいったいどこへ行ってしまったのか (笑) とにかく、女性陣が心から楽しんで演技していることが、本作が楽しい最大の要因だと思います。ローラーゲームの描き方には監督の熱い思い入れが充分伝わったが、本作の美人コンテストの描き方も嫌いじゃありません。監督はその存在を否定も肯定もしていない。ブリスが自分の生き方として、その道を選ばなかっただけのこと。女として美人コンテストを選ぶ生き方もあることを、監督は重々承知していると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-11 18:04:47)(良:2票) |
565. アトランティスのこころ
《ネタバレ》 主演は名優アンソニー・ホプキンス。原作S・キングで監督は「シャイン」のS・ヒックス。期待をするな、という方が無理なほど盤石な布陣です。ストーリーもSF(心を読む能力)に少年少女の淡い青春を織り交ぜながら、謎めいた追跡者たちの存在も何か面白そうだ、と期待させます。こんな感じで名作になる要素は充分そろっていたのに、この出来栄えは少し残念。泣けそうな映画なのに泣けない、おまけに観終えた後に、ここが感動した!と強く印象に残る場面もない。アンソニー・ホプキンスが演技に戸惑っている、といったご意見がありますが、それ以前に監督ご自身が演出を迷走しているような印象を受けました。・・とここまで散々酷評ですが、ノスタルジックな雰囲気は好みだし、観覧車のキスとか結構キュンとしました。(僕は少年少女のロマンスには弱いんです笑) 贔屓なジャンルということで・・7点。 [映画館(字幕)] 7点(2013-08-11 15:36:47) |
566. 間宮兄弟
ほのぼのとした映画です。それにしても中島みゆきさん!画面に登場するたびに恐るべき存在感で主演の二人を完全に食っています。 [DVD(邦画)] 6点(2013-08-07 22:20:17)(良:1票) |
567. ペーパーボーイ 真夏の引力
《ネタバレ》 名優たちによる、「真夏の変態王座決定戦 in フロリダ (1969年) 」ってところか。 もちろん、審査委員長は彼しかいない、"ペーパーボーイ" こと、ザック・エフロン。 変態勝負は拮抗するも、真夏の淫力を発散しまくりのニコール・キッドマンが僅差でリード、砂浜では彼女の必殺技がとうとう審査委員長に炸裂、彼は昇天し、ついに彼女の優勝が決定。 あぁ、、しかし僕は本作でますます彼女が好きになってしまった・・。僕にとっても、忘れられない夏になったのは間違いない。(2013年) [映画館(字幕)] 6点(2013-08-02 01:55:53) |
568. オーロラの彼方へ
《ネタバレ》 大好きな映画の一つ。 SF、サスペンス、親子の絆、、なかなか成立し得ない要素が非常にバランスよくブレンドされていると思います。 一つのハイライトである、デニス・クエイドが火災から女の子を救出する場面。ここを分岐点に歴史は変わり、SFファンタジー全開の前半から、一転サスペンス要素の色濃い後半へとジャンルまでもががらりと変わる。うまい展開です。スローモーションの演出、効果的なBGMも手伝って印象的な場面となり、物語の中盤をよく引き締めているように感じます。 全体的に、ベースボールがうまくストーリーに絡んでくるあたりは、アメリカならではだろう。 デニス・クエイドは父親像としてカッコいいし、ラストの爽快感がまた素晴らしい。(歌もいい) 公開当時に鑑賞していますが、期待以上の出来だったので、実に得したような清々しい気分で映画館から出てきたことを今でもよく覚えています。 これだから映画館に足を運ぶのはやめられません。 [映画館(字幕)] 9点(2013-07-25 17:54:37)(良:2票) |
569. M:I-2
監督ジョン・ウー、主演トムクルーズ、ハリウッドで制作、以上から想像した通りの内容です。トムクルーズは高い所がお好きなようです。。 [映画館(字幕)] 5点(2013-07-25 17:00:15)(良:1票) |
570. タイヨウのうた
《ネタバレ》 YUIはもちろんですが、この映画は思いのほか、塚本高史君がよかったです。一見チャラいが、実は誠実で友達思いのよいヤツ、を好演しています。(同じクラスにいたらぜひ友達になりたいもんだ) YUIが歌い始めると周りに次から次へと集まって来る場面、一歩間違うとあざといシーンになりがちですが、YUIの存在感と歌によって見事に本作のハイライトとなりました。 何度も使い古された感のある難病モノですが、出演者たちの熱演によって一際心に残る映画となっています。 →2021/7/1追記。インターネットにて再鑑賞。 最後の最後まで、彼女自身が、「死」を覚悟していたのか、それはわからない。(映画としても、そこは濁しています) ただ彼女は、歌うこと、恋することによって、今を生きる幸せを必死に見い出そうとしました。だから難病モノではなく、これは人生讃歌として素晴らしい映画である、と改めて評価したい。冒頭と最後に写し出された美しい湘南の海、彼女が力の限り振り絞った歌声、 そして、彼女の思い出を胸に、力強く前向きに生きていこうとする家族、親友、彼氏の姿までも、まるで彼女の願いのようにいつまでも心に残ります。(今回、7点→8点に変更) [DVD(邦画)] 8点(2013-07-25 15:54:21)(良:1票) |
571. しあわせのパン
《ネタバレ》 雰囲気は好きであるが、何しろ肝心のエピソード一つ一つが取って付けたようで感情移入できず。訳あり老夫婦が吹雪の夜に突然迷いこんで来て、パンを食べたらおいしくて生きる希望を取り戻した、なんて現実味が全くありません。4点献上。 →2021/5/11追記。 再鑑賞。うわあ、辛いレビューだわ。見直してみたらそこまで悪くなかった。(1点プラス) しかし、全体的にファンタジータッチの作風を狙いすぎてすべってる感じはします。北海道の大自然の中で、ひっそりとパン屋さん。この設定 (ロケーション) だけで、十分に幻想空間のような気がするが? そして、どうしても気になったこと。もしかして、時生 (ときお) って、「時をかける少女」にかけてる? [DVD(邦画)] 5点(2013-07-21 17:59:21) |
572. タイタニック(1997)
《ネタバレ》 映画史に残る一大スペクタクルとして忘れ難いインパクトを残した映画であることは一つの疑念もありません。だが、史実をモチーフにした映画だからと言ってしまえばそれまでですが、沈みゆくタイタニック号に乗り合わせた人間全てに生と死のドラマがあったはずであり、船上で偶然居合わせた軽率な男女の歴史も未来もない話だけを美化してそれで満足なのかと。1500人が亡くなった事件です。三人の痴話喧嘩よりもこの船上にはもっと語り継ぐべき人間のドラマがあったのではないか。私にとってはこの二人の愛の顛末よりは最後まで演奏を続けた楽団のエピソードの方がよほど心に響きました。 [映画館(字幕)] 5点(2013-07-21 16:30:22)(良:2票) |
573. シャイン
《ネタバレ》 くわえタバコをしながら、場末のバーでピアノを弾く。おそらく、夢見た自分の姿とは程遠いが、それでいいじゃありませんか。万雷の拍手の中感極まり涙する、私もそこで感極まり涙する。 [映画館(字幕)] 7点(2013-07-21 14:32:33)(良:1票) |
574. 陽のあたる教室
《ネタバレ》 名門校の音楽教師の半生を綴った話です。ホランド先生のような教師に出会えたら生徒は幸せでしょうね。感動的なエピソードが多い中で、個人的には校長先生との別れの場面がお気に入りです。それと、Beautiful Boyを息子に歌う場面、泣けます。→2013/12/9追記。DVDにて再鑑賞。 ロウィーナのエピソードが、やや蛇足というか冗長ぎみに感じましたが、ホランドの良心や誠実さを強調するためにはやはりこのエピソードは必要なのでしょう。 [映画館(字幕)] 8点(2013-07-21 13:44:33)(良:1票) |