41. ピンポン
スマイルの、何年間もの思いを集約した、「遅いよ」の一言。それがカタマリになって、僕の心を貫いた。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-15 21:01:36) |
42. 阿弥陀堂だより
自分は田舎は好きで、さらに田舎の物語というのも好きなほうだが、この作品はどうも面白いとは思えなかった。あまりに自然を映しすぎだし、展開が淡々としすぎというか、テーマも、焦点があってないカメラのような、ぼやけた印象を受けた。エンディングロールを見ていたら案の定原作があったので、もう一度そっちのほうを読んでみたい。これは小説向きの作品だと思った。映画にするにはちと難あり(汗)でも、おうめさんの演技が素晴らしかった。あんな人がどうやって台本とか覚えるんだろう?とか逆に考えちゃうくらい素に見える演技だった。あの人にだけだったら、10点。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-05-25 18:37:13) |
43. Shall we ダンス?(1995)
ラストの、みんながホールで踊るところ、主人公の二人もその中の一組になってしまうのがよかった。身分も年齢も技巧も関係なく、一番基本の踊りを踊り続ける。「誰も彼も、楽しみましょう」そんなメッセージを僕は感じた。さて、何より、役所さんの演技は本当に素晴らしかった!細かい表情や、ちょっと引っ込み思案なしがないサラリーマンてかんじの仕草が、すごく表現できていたと思う!特に好きなのはこれまたラストの、草刈さんに選ばれるときにカバンを持ったままでホールにあがろうとして、司会らしきおじいさんにそれをもってもらうときの動作。これ、素晴らしいです!ビデオorDVD持ってる人は、ぜひもう一度見てみてくださいな。。 [地上波(字幕)] 8点(2005-05-07 23:39:29) |
44. スウィングガールズ
楽しそうだね。でも、ただそれだけ。「笑ってこらえて」の吹奏楽の旅をさらに密着取材したほうが、まだいい映画が作れそうな気がした。ウォーターボーイズのコピーで、ウォーターボーイズ未満。この映画にはそんな感じを受けた。笑える面白さはあったが、ウォーターボーイズにはあったような、「interesting」な面白さが皆無だったと思う。友達にきっといいよって言って一緒に見てたけど、途中からその友達の顔がまともに見れなくなってた(涙) [ビデオ(字幕)] 2点(2005-05-03 01:02:47)(笑:1票) (良:1票) |
45. やさしい嘘
この作品の前説を読んで、「やさしい嘘」というのはそういうことなのかぁ~と納得しながら見始めた。でも、ラストでの、ちゃぶ台返し。そうか、これが本当の「やさしい嘘」なのかと。ええ、泣きました。そりゃあ、泣きましたよ。思い出すとうるっときます。この家族はこれからもずっと嘘をつきとおすんだろう。そして、一葉の手紙の度にこの三人は自分たちの絆を思い出すのだろう。この映画は、とても美しい家族愛を見せてくれた。だけども、嘘の怖さというものも忘れてはならない。最初二人がついた嘘は、おばあちゃんに嘘をつかせることになり、そしてそれはこれから永遠に続いていく。その中で、三人はいくつの嘘をつくことになるのだろうか?その連鎖性と生命力はとても強い。それは、とても怖いものだと思う。嘘は使いようによって悪にも善にもなる。くれぐれも、善の使い方をしたいものだ。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-08 19:42:30)(良:2票) |
46. コヨーテ・アグリー
バー「コヨーテ・アグリー」でみんなで踊って騒いでる場面は確かに観ていて楽しい。圧巻。だけれども、それ以外にはみるものがなかった気がする。最近の映画にあるようにこの映画も、恋愛は適当、いつから抱き合う仲になってたかわかんない。病気だって適当、そんな簡単に治るもの?てカンジだった。そういうエピソードを入れる以上キチッと仕上げてほしい。最後に、ジャージーだけが取り上げられていたのが気に入らない。レイチェルのことがもっと知りたかった……!! [ビデオ(字幕)] 4点(2005-04-08 19:14:11) |
47. その男、凶暴につき
我妻とキヨハルと、副社長と我妻の部下。この対照的な二組がものすごく印象に残った。我妻もみんな死んで、最期に「みんな気違いだ」っていったところに印象の原因があるんだと思う。気違いといわれるほどに自らの思う道を進み、全てを失い、自らの命まで失った二人。そして「うまくやって」見事成功を手中に収めた二人。対比すれば、明らかに後者のような人々のほうがより高い確率で、優雅な余裕をもった暮らしを送れるのだろう。しかし、どちらがカッコいいといえるだろうか。どちらが充実した生を送れたと思えるだろうか。俺は、己の考えをどこまでも貫くような気違いたちに、軍配をあげたい。 9点(2005-01-27 23:07:44) |
48. リボルバー 青い春<OV>
《ネタバレ》 感動した!!悲しかったというわけでなく面白かったというわけでなく。なんてーか、ただ感動した。「面白いことなんてなんもない」って感じが、今の自分と気持ち的にすげぇマッチしたからかもしれない。面白いことなんてなんも起きない。でも、本当はわかってるんだ。それは自分が原因なんだってコトを。映画のラストに彼らはルーレットに勝った後叫んだ。「感動したー!」つって。思った。人生面白くするのに必要なのは「本気」なんだって。意味がねぇって叫んでたけど、それなんだよね。人から本気を奪ってるものは。意味が無いかもしれないカッコ悪いかもしれないけどマジでやるってことがきっと人生を充実させるんだっ!やばひ・・・こんなに感情移入したの初めてだ・・・。体が熱い・・・(ボッ!) 10点(2005-01-27 22:15:56) |
49. 自殺サークル
いろいろ考えさせられた作品だった。謎、というかわけわからんところもたくさんあったけど、それは深く考えてほしいという監督の考えもあったのかもしれない。全くわけがわからないからつまらないという人は、はたして他の映画のことは、監督が意図して伝えようとしていること、映画をとおして自然と感じてもらいたいこと、全部が全部わかっているんだろうか?ほんの少しでもこれはどういうことだろう?と感じることはないだろうか?それが少しだけだから忘れてしまってるんじゃないか?自殺も同じだ。この映画の中で刑事の一人が「一体どこからが事件なんだ」といった。ほんとそうだよね。もしかしたらこの話の中で自殺した人間たちは、本当はあと数週間、数ヶ月先に自殺をするはずの人たちだったかもしれない。一年統計をとったら、ただそこに集中して自殺が起こっただけで、他の年とほとんど同じの数字になるかもしれない。だとしたら、じゃあなんだ、事件なんかじゃなかったじゃん、といえるんだろうか?僕は思えない。というか、自殺は一人でもう事件なんだ。苦しいから自殺なんて動物は人間以外いないんだから。もし、何かの縁でここにたどりついた自殺を考えている人は、お願いですからそんなことはやめてください。あなたの自殺を望んでない人がたくさんいるはずですから。少なくとも、ここに一人います。自殺するほどの苦しみから解放されるなら、何でもやってください。罪犯してかまいません。どうぞ、生きてください。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-01-26 15:57:12) |
50. スラム/SLAM
悲しいかな受験勉強中で流し見ぎみになってしまった作品。それでも、あのラップシーンのインパクトや、映画全体を包んでいた哀しみというか、希望というか、愛というか、それら全部をごちゃまぜにしたような雰囲気が忘れられない。受験が終わってから絶対にもう一回見たい作品。でも、すでに10点。 10点(2004-12-09 17:31:48) |
51. ハウルの動く城
宮崎駿作品をいままでずっと見てきて、初めてつまらない映画だと思った。いままでの作品は、よくあるお題目でなく、ホントに子どもも大人も楽しめる映画だと思っていた。でもこれは、大人は意見が分かれるところかもしれないが、子どもはきっと楽しめない。実際小学生の妹+その友達は楽しそうに見えなかった。ていうか一人寝てた(涙)。宮崎駿が好きな大きな要因がそれだったんだけど、もう期待しないほうがいいのかな。とてもさびしい。 2点(2004-12-09 17:08:37)(良:1票) |
52. 集団殺人クラブ
超~~~つまらない映画。この映画を見る前に「集団自殺サークル」って映画を見て、すごく面白かったから、この映画もまた別の視点から人間を見つめた、これまたおもしろい映画なのかなって思って借りたのに・・・。僕もtaronさんと同じこと思った・・・。この映画のタイトルは「タケゾウ」だ。。 0点(2004-05-25 11:11:01) |
53. 月とキャベツ
実は映画見たとき山崎まさよしだってこと知らなかった。エンディングロールで初めて気づいて、「あれ」てかんじ。だから先入観とかなしで見ることができた。素朴に好きです。 8点(2003-06-09 17:07:06) |
54. ダンサー・イン・ザ・ダーク
この映画はCMに魅かれて劇場まで見に行った。けど、10分くらい見て、かったるくなって寝ちゃった。なんで画像悪くする必要があるかなとか思いながら。起きたのは初のミュージカル挿入部。あれ?と思ったよ。画像もよくなってるし。もう引き込まれちゃって、そっからは眠気なんておこらんかった。しかし本当のことを言わないセルマにはいらいらさせられたなぁ。何で言わないんだ!でも後で考えたんだけど、それはきっと彼女が、全ての他人の幸福を願っていたからではないかと思う。あのおっさん(名前忘れた)の信頼も壊したくない、息子の目も患わせたくない、自分は構わない、自分は幻想に遊べば幸福。かすれた世界からの開放。死は怖い。怖いけど、ひとの幸福には代えられない。ましてや息子の幸福には。僕は、目が母より大事だとは思わないが、セルマはそんなふうには考えられなかったに違いない。目が見えない厳しさを身をもって知っていたのだから。美しいミュージカルに、セルマの底のない優しさに感動。 10点(2003-06-02 19:29:17) |
55. シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
この映画は数年前に見たんですが、忘れられない映画。シラノの不遜さ、誠実さがいい。音楽もいい。なんといっても詩が美しかった。 9点(2003-06-01 20:54:54) |
56. リリイ・シュシュのすべて
僕はこの映画好きです。この映画には全体を覆う虚無感というか、混沌というか、海、というか、なんというか、満たされたエーテルを感じました。僕はこのエーテルという言葉の意味を理解して使っているわけではありません。だが本当にほかのどの言葉よりもしっくりくる言葉だと思いました。それほど、この映画を言葉にするのは難しい。また、僕はこの映画を見終わったとき、何日もこの映画を見ていたような感じがしました。初めての経験。何がよいか悪いかといった批評は僕にはできません。しかし、そんな言葉にはできないような思いが残る作品こそ傑作ではないかとそう思います。最後に二つ。星野が倒れたところで、僕は圧死するのだと思いました。だけど、「刺した」ことがわかったとき、そこだけなにか、NHK教育Chを見ているような印象をうけました。チャットシーンでのリリイのタイトルの連発のところは、最高に好きです。 10点(2003-06-01 19:45:58) |