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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 
監督、楽しそうですね!監督、のっちゃってますね!あんまり監督がノリノリなんで、こっちは追いつくのが大変です。 とにかくタラ監督が楽しんで作ってるのはわかった。監督の楽しさの五分の一くらいは共有できたと思う。たぶん。 後半は笑いをこらえすぎて腹筋が痛かったです。栗山千明。いいですね。スケバン刑事かと思いました。なんですか、あの「彼女は若さを凶暴さで補い‥」ってモノローグは。補えんのかよ! アニメは長すぎ。アニメの過去のオーレンは日本語ペラペラなのに、成長したオーレンは日本語忘れちゃったようでカタコト。主役ともども、あの程度ならいっそ英語オンリーの方がよかったのではないか。なんか無駄にマヌケなんだよね。 あとジャパニーズギャングは勘弁してください。どう見てもあれはヤクザでなく日本刀を持ったチャイニーズマフィア。階段律儀に降りないように。
6点(2003-11-15 00:13:40)(笑:1票)
42.  シャッター(2008) 《ネタバレ》 
日本が舞台だとアジアを妙に強調した映像になりがちだが、この作品はフラットに日本を撮っていて不自然さがないなぁ…と思ったら、ハリウッド映画だけど監督・撮影は日本人でした。なあんだ。 一点だけ不自然さを上げるとしたら……それは奥菜恵の服装だ。胸元リボン&小花柄のワンピース…昭和だ!! もうちょっと何とかならなかったもんか。  ストーリーは、どーしょーもないチャラ男ダメンズたちが徒党を組んで女の子を弄んで、現実でもよく起きる性犯罪で、胸くそ悪い。 弱い者いじめをする男同士の連帯ほど、醜悪なものはない。立ち去ったヒロインは正しい。 怨念系のホラー作品というのは、救われなさすぎる被害者を救うためのストーリーなのかもしれない、と思う。  ともあれ、幽霊と謎を上手に使っていて、よくできているのだが、いかんせん、あんまり怖くないなぁ。 これ、日本人も米国人も怖くないんじゃないだろうか。怖くないホラーって、失敗かと思うんですが、どうでしょうか。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-06-10 13:12:00)
43.  ヒストリー・オブ・バイオレンス
「悪い仲間から足ぬけするのは大変だ!!」…という映画。  たとえ行方をくらまし名前を変え別の人間として生きても、何かで見つかったら一巻の終わり。 スッキリ生まれ変わるためには、悪い仲間たちを皆殺しにするしかないらしい。  「ゴルゴ13か?!」というような殺し屋っぷりが不自然な気もしたが、あまりにも殺人機械として優秀だったからこそ自暴自棄になり残虐行為に走り、そんな自分の人生に絶望したのかもしれない……と、想像させるものがヴィゴ・モーテンセンにはある。 生まれた場所がギャング一家という「暴力から逃れられない運命」を振り捨てるには、別人になるしかなかったのだろう。  彼が何も言わなくとも、生まれ変わった彼が作った彼の家族たちはそれを知っている。 彼がギャングであろうとも、本質的にはどんな人間か。 わかっていても受け入れがたいのが、平和や愛を尊ぶ人間だろう。  一度入ったら足ぬけするのは大変なので、悪い仲間とはかかわらないのが一番ですね…。  それにしても、マリア・ペロは美人なのにセクシーじゃないなぁ。(褒めてる) 普通に色気はあるんだけど、持ち味が理知的というのか、女性にも好かれるタイプだと思った。 無駄に色気のあるヴィゴとはいい組み合わせですね。
[DVD(吹替)] 5点(2017-10-13 17:20:03)(良:1票)
44.  ギャング・オブ・ニューヨーク 《ネタバレ》 
な…長いですね…。皆さんの言うとおり、詰め込みすぎなのは確か。 アメリカの建国や諸々について色々言いたい事あるんだな~というのは伝わって来ました。でも何を言いたかったのかはよくわからんかった…スミマセン。 ヤクザ物でもありそうな二大勢力の闘争、そこにムリヤリ気味にからむ復讐劇、移民への差別、そして一揆…じゃない大暴動、最後は権力側の武力による移民の一掃。 いくらでも面白くできそうな題材なのに、なんだかな~な感じになってしまったのは、クライマックスを一ヶ所にまとめてしまったからでしょうねぇ。 決闘と暴動と鎮圧をいっぺんにやるなよ。出来すぎすぎて不自然すぎて、アゴがかっくし落ちてしまいましたわ。ずーっとシリアスでやってきて、最後の最後に笑かしてくれなくてもいいのになぁ。 結局、「ディカプリオとその彼女、生き延びられてよかったね。以上」のような感想になってしまったよ…私の3時間を返してください。
[DVD(字幕)] 5点(2016-10-12 21:37:53)
45.  パニック・ルーム 《ネタバレ》 
この手の犯人との駆け引きが主なサスペンス物は、最初から最後までずっと緊張感を持っていないと面白くないのだが、それがなかなか難しい。この作品も、がんばってはいるが、序盤~中盤にかけては中だるみしてしまっている。大体読める展開ばかりが続くので、ちょっと早送りしたくなるのだ。 意外と母親役のジョディに感情移入するのは難しかった。最初ちょっとヒステリックで、娘が犯人とパニックルームに閉じ込められてから急に冷静になる。いくら娘の命がかかっているとはいえ、こんな短時間で急に精神的に成長する?と、疑問。序盤の彼女と別人みたいなのだもの。もう少しキャラクターを練った方がよかったんでは。 娘役に感情移入できた人は、素直に面白かったかもしれない。離婚して若い女と再婚して自分を見捨てたはずのパパが、自分を守るために命がけで闘ってくれた。ひどい体験だったけれど、自分は両親に間違いなく愛されていると信じられるようになった。そんな彼女の、ラストの公園での気負いのない素直な表情がとてもいい。 ずーっと家の中での映像が続くせいか、オープニングとラストの戸外の映像がすごく美しく見える。またこの母娘も美しい。パパは…ヒドイ(笑) 最後に勘のいい警察官のおかげで警官隊が突入してくるが、あと5分後にしてほしかったなぁ…黒人の犯人が逃げ切れなくて、ちょっと気の毒でした。
[DVD(吹替)] 5点(2016-04-15 20:57:08)
46.  ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト 鮮血の美学 《ネタバレ》 
リメイクのようですが、知らずに普通のサスペンス作品として観ました。よく出来ているのだが、しかしこの作品、どうなのだろう…。  まず、後半の復讐で観客を引かせないためか、前半の描写がかなりひどい。少女たちが可哀想すぎる。 しかしメアリーは頑張った。 極限状態でこそ人間の本質が出るのか、彼女は必死に冷静さを保ち、気丈に振る舞い、失敗を恐れず反撃し、最後まで生きようと努力し続けた。若干17歳で、あんな酷い目に合いながらも誇りを持ち続けた彼女はすばらしい。最悪の経験をした彼女だが、決して憐れまれるべきではなく、称賛されるべきだと思った。  後半、親が真相を知って反撃に出る流れも、不自然さがなく、緊張感に満ちていて目が離せない展開となっている。母親役の女性がとても上手で、観客の気持ちをつかむ演技をしている。  なのになー。最後の電子レンジは蛇足だろう。 あれがない方が作品の質は上がったはず。でも観客のご要望にお応えして作りました、という感じで、完全にいらないシーンだ。 あそこがなければ、親がやったことは復讐というより正当防衛レベルで、ストーリーとキャラクターの整合性が取れているんだが。しかし作品の質を落としてでも興行的に失敗したくなかった、観客に媚びた、というところか。アメリカの観客たちがあのシーンを観て、手を打って大喜びする有り様が目に浮かぶわ…。せっかくのラストシーンが台無し。もったいないですね。
[DVD(字幕)] 5点(2016-04-02 01:27:38)
47.  アンチクライスト
この監督は、女性という性が嫌いなんじゃないかな~。 自覚していないかもしれないけど、女性嫌悪というミソジニーに縛られているのがなんとな~く伝わってくることよ。  たとえ母親であろうと一個の人間である限り決して無私になれないのは当然なのにもかかわらず、無私になれない女性が子を見殺しにするのである=悪魔と同義である、と言いたいのではないの。もしそうならヒドイわ。  命を生み出す女、子にすべてを捧げきれない母、罪悪感から狂っていく女、自分を殺させるために男を追い詰める女、、、。男が対峙しなければならない女という性は、この監督に描かせるととても厄介で巨大な怪物のよう。 男ができる事は、せいぜい女の望みどおりに殺すことだけ。心理学もセラピーも理性も愛情すら、なーんの役にもたちはしないのだ。 命を終わらせることはできても命を産み出す事は出来ない男という性の限界までも、ちゃーんと描いているのはエライと思う。 でも何度も観たいと思う映画ではない。テーマが普遍的ではなく、監督個人の考えが前面に出過ぎているのがよくない。偏り過ぎなのだ。  映像が美しく衝撃シーンが結構あるので話題になるだろうし、深読みしようと思えばいくらでも深く勘違いできそうな話ではありますが…一回でいいや。 ただ役者さんたちの演技はすごかったです。特に妻役の女優さん。狂気に堕ちていく難しい役を大変上手に演じておりました。しかし、こーゆう役に金髪の女優さんを使わないのはなんでかな~?黒髪でないと凄みというか雰囲気が弱くなるからか、黒髪でないと悪魔と重ならないとかいう偏見からか。ちょっと気になったところです。
[DVD(字幕)] 5点(2015-11-12 17:04:36)
48.  Jの悲劇 《ネタバレ》 
序盤の気球事故の場面がすごくいい。 すべての物語のはじまり、の象徴のような映像だった。  主役のジョーは著名な科学ジャーナリストらしいのだが、どうもそんな感じがしない。 学生への講義や友人とのホームパーティーで「種の保存への欲求が恋愛の欲求であり、愛とは…」等々、すでに手垢つき気味の生物学的理論を語っているわりに、実生活では若い恋人と住んでいるという、なんとなくバランスの悪い人物。  そのバランスの悪さを思いっきりひっくり返してメチャクチャにしてくれたのが、ゲイのストーカーですが、この「被愛妄想」のストーカー、とてもいい味出してました。  彼にとっての「愛」「神」は、すべて自分に都合のいい思い込みであり、妄想。 その妄想を「受け入れろ」と迫ってくる様は、ジョーだけではく観客にも強い苛立ちと恐怖を感じさせる。 観客は、気球事故での罪悪感から混乱してストーキングにうまく対処できないジョーにも苛立ち、ジョーを癒すどころか信じない恋人のクレアにも苛立ち。  クレアは、知的に見えて実は頭の中は結婚願望でいっぱいで、自分の願望を満たさないジョーに不信感を持っている。それゆえのジョーへの冷たい態度なのだろうが、すべての登場人物たちの大混乱ぶりを観ていて、観客は「愛ってナニ?」と考えるどころか、「この話はどこへ行きつくのかな~」と、ちょっと途方に暮れたりして。  「愛を信じることが神を信じることなのだ」というストーカー君の主張は、いかにもキリスト教的。 日本人はジョーに近い感覚(科学・理論を偏重する)と思うので、クレアの「あなたはおかしい」という主張の方に、違和感を感じたり。  最後にジョーは愛の存在を認めるが、成就はしない。 ストーカー君の愛も、当然ながら成就しない。  成就するかどうかと愛は別物なんだ、という事はわかりました。  あらすじを話すとつまらん映画のように聞こえますが、なんというか観客に色々な問いを投げかけてくる映画でした。よかったです。  蛇足ですが、夕食シーンの照明が暗くて暗くて。イギリスでは毎日あんな暗い中で食事してるのでしょうか。年を取ったらナイフとフォークを間違えそうです。
[インターネット(字幕)] 5点(2013-11-07 20:22:51)
49.  エンパイア・オブ・ザ・ウルフ 《ネタバレ》 
ヨーロッパ映画のいいところは、何がリアルで何が不自然とか全くわからないまま丸ごと受け止められるところかな。 この映画なら、街の古さ・汚さ・狭さもトルコ人街もトルコ右翼もマフィアもマドレーヌに出てきそうなお針子店もゆるすぎるセキュリティの警察もフリーダムすぎる警察官も、すべて「フランスってこうなんだ~」とフツーに観れてしまうところ。  そーゆう無茶な設定もちょいご都合すぎるストーリー運びもすべて含めて、面白かったです。  主役刑事(イケメンすぎない程度にイケメンなのがよかった)に気持ちを寄り添わせて鑑賞すれば、ストーリーも二転三転するけど、難しくないし、ちゃんと謎は全部とける。 ヒロインの人格を消した軍の狙いがちょっと(実はかなり)不自然なだけで、あとは問題なしです。ふと警察の麻薬課って軍より強くて融通効くの~?と疑問に思いましたが、そこはほら、「フランスだから~」(笑)。  ジャン・レノ、最初は嫌な感じの大御所チンピラみたいに出てきましたが、徐々にに凄みを増し、最後もやっぱりジャン・レノでよかった、みたいな幕引きで大団円でした。  面白かったので、また観たいです。   あ、一ヶ所だけとけない謎が。記憶と人格を塗り替えられたヒロインが、夫に対して「見知らぬ人」と思うのは当然として、なぜ他人がゾンビに見えたりしたんでしょうか。 映画として面白くするためだけで、そこにあまり深い意味はなかった? 仏映画って、いらない部分に妙に残酷というかグロ描写がありますよね~。そういう映画作りの風土なのかな~? きっと、日本の2時間ドラマに「犯人と刑事が崖で対峙するシーン」が必ず出てくるのとおなじなのかも。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-09-04 09:08:21)
50.  ブギーマン(2005) 《ネタバレ》 
「ジャパニーズ・ホラーの観せ方を取り入れたハリウッド映画」としては、上出来。しかし、アメリカ人には新鮮なその観せ方も、日本人にはなんら目新しい部分を感じさせないモノなので、怖くない。点数が辛~くなってしまうのも、ムベなるかな。  なにより、日本人には「ブギーマン」の知識がナイ。 その謎が観ていくうちに解けるのかと思っていると、かなりガックシくるでしょう。 ストーリーは「ブギーマンにどう立ち向かうか」なので、「そもそもブギーマンてなんなんだよ」と思って観てると、謎が解けなくて消化不良になってしまう。  そもそも出発点が間違ってます。制作サイドは「ブギーマンは万国共通のモンスター」等と言ってますが、その認識、違うから。日本にはモンスターはいませんから~。 ジャパニーズ・ホラーを参考にするなら、ジャパニーズの幽霊・妖怪・魑魅魍魎についても研究してほしかったなぁ…。  カメラワークなどの観せ方はウマイ。さすがサム・ライミ。 キャストも好感度の高いタイプの青年を使い、全体に丁寧に作ってあり、好感は持てマス…けど、そんだけ。  ワタシは、実はブギーマンは隠れ蓑で現実に連続殺人鬼がいる、その正体はお父さんか叔父さん、主役のどれか。と思ってました。あるいは、ブギーマンは霊で、人間に憑りついて殺人をする、とか。ベッド下とクローゼットでテレポートが始まった時「あ、ハズれた」と思いましたが、今でもそっちの方が怖くなったんじゃないかな~と。  ラストの退治方法からは、「子どもの強い恐怖心と想像力がブギーマンを実体化させる」と受け取れてしまうので、結局ティムの父を殺したのはティム自身てコトになってしまうのでは…?いいの?とちょっと思いました。まあ、そこまで息子を怖がらせた父親自身の責任でもあるのでしょうけどねぇ…。 子どもを脅すのはほどほどに、という教訓映画てコトで。
[DVD(吹替)] 5点(2013-03-01 08:45:49)
51.  P2 《ネタバレ》 
設定は好み。ヒロインの女優さんも好み。 なのに、何がいけないって……犯人役がすべて悪かった気がします(苦笑)。  あと、97分は長すぎた。 題材が密室系で、登場人物が基本2人だけなんだから、せめて70~80分程度にすべきでした。 そうしたら無駄なシーンがはぶけてダルダル感がなくなり、もう少しクオリティがあがったのではないでしょうか。 あるいは、もっと低予算でギリギリ~という状態で作った作品なら、もっと緊迫感が出たのかも? なんて、それは違うか…。  とにかく一番のネックは、犯人役のウェス・ベントレー。 怖くないし、気味が悪いというより気持ち悪いだけで、凄みもないし、みっともないだけだし。 最初から最後まで、「なんじゃコイツ、バカか」としか思えない程度の悪人ぶり。そういう意味では、現実的な犯人像なんだろうけど、でも、映画なんだから。  リアルを追求するなら、もっと設定からリアルにすべきだし(あの大きなビルをたった一人で警備ってオカシイ、犬連れOKつーのもオカシイ)、サスペンスチックを狙うならば、もっとオドロオドロしい犯人像にすべきだった(単にモテない君というのではなく、異常な性癖を持つとか)。  そういう意味では、中途半端な作品ですね。 土台の設定が悪くないだけに、残念。料理の仕方を間違って、いい素材がイマイチな味になっちゃった~て感じです。 リメイクされたら(って誰もしないだろうけど)、もっと面白くなるかも?です(苦笑)。  ラストシーンでようやく外界が映りますが、凍えるようなホワイト・クリスマスの寒さが画面から伝わってきて、こっちまで震えが来ました。 キリスト教圏の人が思うクリスマスはわからないのですが、きっと日本人とじゃラストシーンの受け止め方も違うんでしょうね。 私は「早く彼女を保護してあげて~」って思って終わり、でした(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2012-12-16 11:13:17)
52.  ジーパーズ・クリーパーズ 《ネタバレ》 
人間を材料にしてお裁縫するのが大好きな、アーティスティックなモンスターのお話です。  お好みは匂いで決めるらしく、気に入った匂いの材料は、どこまでも追っかけます。 そこらじゅうに材料があっても、気に入ったもの以外はキッパリ無視、です。 車で轢かれようと、銃で撃たれようと、気に入った材料以外は目に入りません。 せっかく集めてきた材料でも、一番のお気に入り以外は、とりあえず簀巻きにして穴に放り込んでおいたりと、けっこう粗末に扱います。 お裁縫する時はいつも同じレコードをかけ、鼻歌を歌いながら楽しそうです。 お片づけはしません。  楽しそうなモンスターさんなんですが、なぜそんなに裁縫好きなのか。 ただの趣味か。趣味って言って悪ければ、生きがいか。 23年おきに目覚めて、23日間だけお裁縫。 そんなモンスターって…怖いのかなぁ。  よく、わからん………。   
[DVD(字幕)] 5点(2012-12-13 13:37:03)
53.  インソムニア 《ネタバレ》 
あっさりした映画でした。 何年かしたら、内容をスッキリ忘れているような。  キャストが豪華なのですが、それもそのはず、キャストでもっている映画。 というより、アル・パチーノでもっただけ。 そう、悪を憎み犯罪を憎んだあまり、違法行為までしてしまった老刑事、という役はパチーノにピッタリ。 故意か過失か、同僚刑事を射殺してしまった衝撃、良心の苦しみ、罪の呵責、憎むべき犯罪者に自分がなってしまった悔恨、すべてが押し寄せて不眠症に陥り、苦しみにがんじがらめになった上、かつての自分の捜査法で追い詰められていく人間。そういった全てを、パチーノは演じきってくれては、いる。いるのだが…。  ロビン・ウィリアムズが、もう少し殺人者の凄みを見せてくれれば、よかったのか? 初めて姿を現した時から、事情聴衆をされている時、女刑事を殺そうとしてパチーノと格闘するラストまで、ずーっと変わらぬロビンさん。 一本調子というのか、殺人者の顔も表の作家の顔も同じ演技なのが、非常に残念。  何故こんなにアッサリしてしまったのか、ストーリーもそれなりなのに、監督がいまいち上手く料理できなかったのか?役者の力量によりかかって、セオリー通りのやり方をしてしまったのが敗因か。  ラストは、老刑事役をパチーノが演じた以上、ああならざるを得ない。 オリジナルは未見ですが、ロスに無事に帰っちゃうらしいですね。ロスでもずーっと不眠症ならOKですが、スヤスヤ寝てたらあまりよろしくないラストだと思うんで、こっちの結末の方がよかったのかもしれない。  あまり触れられてませんが、ヒラリー・スワンクもよかったです。真実を突き止めようと奮闘する刑事役は、戦う目を持つ彼女にはピッタリでした。  パチーノの得意分野で、久々に真骨頂を見せていただきました。そこは、非常に満足です。
[DVD(吹替)] 5点(2012-11-03 01:54:43)(良:1票)
54.  サイレントヒル 《ネタバレ》 
映像美術に力を入れるあまり、コスチュームまで気が回らなかったのか? お母さんがブーツとミニスカで走り回ってるのが、変…。いや、お母さんはミニスカ着ちゃイカンと言いたいのではなく、キャラに合っていないのに、「この役はこのコスチュームね」って言われて無理して着てるような、不自然さを感じました。(つまり、似合っていないのです…)  ストーリーも展開も意味不明なのですが、「そーゆうゲームの映画化なんです!」と言われれば、はぁそうなんですかと納得するしかなく。 ゲームへの愛はわかるのですが、作品への思い入れ度と、ストーリーの作りの粗さが、なんともバランスが悪い。  そういえば、諸外国(米、欧州)は、養子に激しく思い入れする母親、という構図をよく描きますが、そーゆう感覚が一般的だからなのか、それとも珍しいから描かれるのか、気になるトコロです。 そして、そーゆう母子モノに出てくる父親の存在はないに等しく、あったとしても、母親の行動を阻止しようとする邪魔者的存在だったりする。 この映画では、見事にゼロでした。 邪魔もしないけど、役にもたたんという。なんでわざわざショーン・ビーンを使ったのでしょう?勿体ない配役です。  それでも5点を献上したのは、描かれた「サイレントヒル」の世界がすごくよかったから。素晴らしく完成された映像でした。 サイレンが鳴るたび、人間味や可愛気を1ミクロンも感じさせない圧倒的な暴力と殺気で、恐怖と生命の危機をつきつけてくるクリーチャー。 宗教で頭が狂った街の人間たちによる、問答無用のオソロシイ処刑。  観賞中に「あの、こわいんですけど!」と思わず抗議の声を上げたのは、この映画が初めてかもしれません。 ホラーな怖さではなく、生命を脅かされることに対する、動物としての本能からの恐怖というか。 そこは、本当に大したものだと思いました。  最後、オタク心をくすぐるエンドロールでしたね。 悪くはナイし、魅力がナイとは言いませんが、一般の人には「妙に凝ってるな~」と思われるだけかも。 ワタシはゲームはあまりしませんが、感覚がオタク寄りなんで、「おお、このエンドロールが一番いいね!」と思いました。  ストーリーはイマイチなのですが、あの世界をもう一度体感してみたい…と思わせる魅力のある映画です。
[DVD(字幕)] 5点(2012-09-07 23:47:54)(良:1票)
55.  パラノーマル・アクティビティ
う~ん。こーゆう映画を、ナンと言ったらいいのか…(悩)  芸能人で言えば、一発屋? 最初は大ウケして笑わせてもらったけど、もうこの芸はお腹いっぱい。なんで、二発目はケッコウですわ~。 そんな感じ?  女子が数人で、 「ねぇ、あの超コワイ映画、見た~?」「見た見たー!!マジこわかった、もう夜眠れないよ~!」「え~私もソレ、見た~い!」「怖いよ~泣いちゃうよ~」「きゃ~」 とか騒いで楽しむような…。(あ、イメージは制服の女子高校生でヨロシクです) そんな映画?  上手く言えないのですが、面白くなかったワケではないのですが、なんというか、中途半端な映画ですよねぇ…。 ホラーの新境地を開いた!てほど革新的な作品ではなく、手法が目新しいとか洗練されてるワケでもなく。  面白いし、話題にはなるけど、残らない。映画の歴史にも、人のココロにも残らない。  若手が評判になって名をあげるぜ!と作ったんならヨシ、て感じ?  まあね、観客の方もだいぶスレてるからね。 「食人族」みたく「アレ、本当のドキュメントらしいよ~」なんて嘘くさい話を誰も信じてはくれないし、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のようにプロジェクトを立ち上げるだけのバックボーンもない超低予算で、アイデアだけでココまで面白く作ったんだから、エライと云えばエライっす。 ちゃんと怖かったしね(笑)。  謎を残さずに終わらせてくれてれば、もっと評価できたと思う。 面白かった割に「中途半端だな」という印象を抱いてしまうのは、この謎を残しているせいだと思う。 次回作へ引っ張りたかったのかもしれないが、そんなやり方は作品のクオリティを下げるだけなのに。 そう、謎を残して引っ張っているため、せっかくの作品の評価が下がってしまった。それは仕方がナイですね。 力量不足なのか、欲張りすぎたのか。今回は、それは作り手の誤算だと思いました。
[DVD(字幕)] 5点(2012-09-03 23:22:58)
56.  穴(2001) 《ネタバレ》 
「イギリスの名門寄宿学校」という逃げ場のない環境に窒息しそうでした…。 彼ら彼女らには「校外」がない。気の毒にも「学校」が彼らの「世界のすべて」なので、その学校の価値観にそって、その中の限定した人間関係の中で、なんとか上手く生きていかなければならない。 しかもこの学校の共通価値観が「痩せたブロンド以外の女は価値ナシ」ときた。そりゃ、どっかおかしくもなるでしょう…。  この作品は、父親が有名人で本人もイケメンの校内スター・マイクに対し、全く地味でイケてない女子高生リズが、ストーカー的な愛を成就させるため浅知恵で色いろ企んでみたお話。 にしても、「いくらやりたい放題する自由が欲しいからって、あんな穴に入るヤツいる?」と誰しも思ったのでは。 そこはホラ、名門寄宿学校が全世界という浮世離れしたお金持ちの子弟たち。冒険心とスケベ心と頭の悪さすべてが合致して、3日ほど穴にこもって隠れん坊しちゃおう♪という事になったのでしょうね。…ムリヤリ感がありすぎですけど。 イギリス人ってそーゆうアホなこと好きそう…って思ったのですが、偏見でしょうか。スミマセン。  ストーリーは実はかなり単純で、プロットの弱さを補うため謎をたくさん残し、あえて主役の妄想ストーリーから始めて観客を裏切っていく、という演出。 そのおかげで、最後まで十分観客を引っ張っていけていると思います。が、まあ小手先ですよね。  せめて、最後にどんでん返しがほしかった。 あまりにも予想通り、セオリー通りのオチでした。鑑賞後の後味が悪いのは別にいいんですが、「こうなったらイヤだな」と思った通りの結末すぎて、ズッコケました。 すべてが主役に都合よすぎだし。警察も精神科医もチョロすぎ。いくらティーンの子が書いた原作にしても、ご都合主義すぎて白けました。リアリティ無さすぎ。 それとも、イギリスの警察は本当にこんな風にチョロイんでしょうか。フロスト警部みたいなのはいないんでしょうか。残念。  でももしかして、ティーンの子が観たら面白いのかも? ホラーというよりはサスペンスで、思春期特有の思い込みが激しい恋愛系のお話が好きな人には面白いと思います。残念な容姿で真面目で思い込みが激しいタイプの女子の熱烈片思いほど怖いもんはナイ、というお話です。ソーラ・バーチは確かにはまり役でした。102分間、退屈はしないと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2012-07-16 22:04:13)
57.  エスター
悪くはない。悪くはないんですが…。 すべてがセオリー通りなんですよね。これが、同じセラ監督のリメイク作品「蝋人形の館」だったら、よくここまで面白くリメイクできたな~と感心できるのですが、残念、この作品はリメイクじゃない。  具体的にいうと、サスペンス「ゆりかごを揺らす手」に、チャイルドホラー「ケース39」とか「オーメン」(古すぎっ)を掛け合わせたら、あらこの作品が出来ちゃった♪…って感じなんです。 たくさん映画を観てきた人間には、頑張ってるしソコソコ面白い作品ではあるんだけど、でもやっぱりかなり物足りないなぁ…。  セオリーを吹き飛ばす大逆転ネタがエスターの正体って事なんでしょうけど、それもそんなに衝撃的ではなかった…。というか、衝撃的な正体であったとしても、その正体がストーリーの展開にまったく影響がなかったのがまずかったのでしょう。 それに、魔女メイクのエスターがあんまり怖くなかった…。 何が一番怖かったって、DVDのパッケージ写真のエスターです。あれより怖いエスターは本編には登場しないので、ご安心ください。  にしても、日本だったらエスターくらいの年頃の女の子とセックスしたがるロクでもないオヤジたちは、フツーにゴロゴロいそうです。 アメリカは、日本よりずっとロリコンへの規制が厳しいんでしょうねぇ。 エスター、日本に来ればよかったのに。
[DVD(字幕)] 5点(2012-07-10 00:00:04)
58.  マシニスト
マシニストって「機械工」って意味でしたか。「機械工」である事が、ストーリーとどれだけリンクしてるのか。してないじゃないか。 そもそも一年間も不眠なのにそれを解決しようとしていない時点で、ああこの男は何か問題から逃げてるな、と観る側にわかってしまう。それがネック。 そんだけ寝てなきゃ、そりゃー仕事もミスするし、頭おかしくなるし、幻覚も見るよな。なのに主役、意外と元気。仕事はもちろん、なじみの娼婦とする事はしてるし、暇があれば掃除してるし。いくら無意識に封じ込めた問題から目を逸らすためとはいえ、現実には体力が続かないって。  それと、痩せた体を見せびらかしてましたが、あんだけ痩せたら普通は恥ずかしくて隠すのでは?恐ろしいほど痩せた肢体が売りなのはわかるのですが、「見せびらかしてる」とこちらが感じるという事は、不自然な撮り方なのだと思う。あまりよろしくない。 それでも、悪くない映画でした。ヒットを狙わず、誠実に作り上げた作品という感じ。 私は、遊園地で少年と入った地獄行きの乗り物のシーンが一番怖かったです。抑圧した罪の意識があんな世界を見せるのなら、現実を直視した方がマシでしょう。主役の激痩せは、地獄へ堕ちた証明なのか…。 鑑賞後の後味は、ずっと前に「ジェイコブス・ラダー」を観た時と同じ。苦い、やるせない、けれど何故か少しの救われた感がある。 ロスが舞台の映画をスペインで苦労して撮ったらしいのですが、なぜそんな苦労を選んだのかだけが、唯一の謎でした(笑)  
[DVD(字幕)] 5点(2012-07-09 22:29:51)
59.  デッドコースター 《ネタバレ》 
1、2、3とシリーズを観ましたが、この2が一番ダメ。 なんかほかの二つとは、作品の色というか雰囲気が違う~と思ってたら、監督が違ってたんですね。やっぱり。 1から続く形にしなければよかったのに。 1との矛盾があって、ストーリーというか、一番大事な「死の運命に勝つ方法」が破たんしているのが、決定的にダメでしょう。 1のラストで、アレックスは感電して一度心臓が止まって死んでるのに、結局「死の運命」からは逃れられなかった。 なのに、なんでキンバリーは逃れられたの?おかしいっす。全然納得いかない。 それとこのキンバリーというキャラに、魅力がない。 容姿は清純アイドル系でいいのですがそれだけで、ストーリーを引っ張っていくパワーが足りない。 いつもそばに引っ付いているイケメン系の警官と、クレアの二人がいなかったら、ラストまで見ようと思わないくらい、吸引力がない。 死に方バラエティですが、エレベーターに挟まれて首チョンになる女性と、その息子の歯医者でのアクシデント以外の人間たちの死に方が、あまりにもオソマツ。もしかして手ヌキ?作り手側の情熱を感じなかったなー。 1と3は、気楽なホラーが見たいな~という時に何度も観てしまいますが、この2は一回だけでいいです。せっかくクレアが出ていただけに、残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2012-05-11 08:35:20)(良:1票)
60.  ハイテンション 《ネタバレ》 
みんな言ってることですが、やはりこのオチはマズイでしょう。 張ってある伏線すべてが観る側を騙すためのウソってのは、さすがにいただけない。 こーゆうオチにするならするで、「あの伏線もこの伏線もこーゆうわけだったのか!」と最後に納得がいくようにしなければ、何の意味もない。そういう意味で、このオチはナシ。やってはいけません。 にしても、友達役はわざと10人並み以下の容姿の女優さんをさがしたの?別に美人にしろとはいいませんが、なんかの意味があるのかと思ってしまいましたよ。 ああ、内容ですね。ストーリーはオチをのぞけばなかなかスリリングでいいと思いました。 ボーイッシュで現代的なヒロインが、友達を助けるために殺人鬼を追跡するのですが、キビキビ行動して、観る側をイライラさせません。 よくあるホラーっちゃそうなのですが、マヌケな行動をして殺人鬼にやられる登場人物が多い昨今のホラー映画とは違って、キャラにもストーリー運びにも無駄がないです。惨殺シーンも勿体ぶったり躊躇することは全然ナシで、ガンガンいきます。 また、自分の存在を殺人鬼に知られまいとするヒロインと殺人鬼との駆け引きも面白く、スピーディーにテンポよく進んでいきます。ラストまでは高評価なので、よけいにオチがおしかったですね。 ハリウッド映画とちがってていいな~と思ったのは、音楽です。 音楽のセンスがフランスとアメリカとじゃ違うのかな。 ラスト、鉄格子の中から友達に向かって両手を広げるヒロインが、哀しくも怖かった…。この「哀しい」という叙情は、ハリウッドにはムリ。と思いました。
[DVD(吹替)] 5点(2012-02-06 16:20:57)(良:1票)
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