41. 許されざる者(1992)
《ネタバレ》 ジーン・ハックマンはワルだったのか?見終わった直後は思いましたが、私たちの時代でもワルはなるほど目に見えて悪いことはしないものですよね。かつての悪行は消せない(許されない)ものの、出会いがあったことで、それを人間らしさに目覚めた自分の肥やしにできたというストーリー、展開も無理なところがなくよかったと思います。テンポが遅いのが西部劇としては意外で、好き嫌いの別れるところかもしれません。クリント・イーストウッドが、馬にからかわれて乗せてもらえない姿はなかなかほほえましくて良いです。 7点(2003-11-04 11:26:04) |
42. 007/ダイ・アナザー・デイ
評判ほど悪い印象は受けませんでしたが、ストーリーはやっぱり突飛ですね。ギャグはよかったと思います。 6点(2003-11-04 10:52:41) |
43. モンテ・クリスト伯(2002)
原作を先に読まなければもう2ポイント上げても良かったのですが、残念ながら原作には及ばないと思います。しかし、あの長い話を限られた費用と期間で2時間に収めなければならないというのはかなり苦労をしたというか苦渋の選択を強いられたのかもしれません。復讐劇という暗いテーマをあんなに陽気に描いてしまうなんて、ケビン・レイノルズはすごいと思いましたが、個人的には、ガイ・ピアースがエドモンを演じるとより原作に近かったのではと思います。純朴な青年というのはジム・カヴィーゼルにぴったりのように思いますが、13年間幽閉されてた人があんなに肥えてるのはどうなんでしょう・・・? 7点(2003-11-04 10:43:59) |
44. キス・オブ・ザ・ドラゴン
当時香港・中国の映画は苦手で、ジェット・リーの作品を見たのはこれが初めてだったんですが、何であんなに小さな人がこんなにカッコよく見えるのだろうか、素直に「凄い!」と思いました。ワイヤーワークを極力抑えているし、美しいフランスの観光名所が見られるのも映画の印象を良くするのに一役買っていると思います。リュック・ベッソンファンには使い古されたシチュエーションの再利用が気になるかもしれませんが、ジェット・リー主演の映画の中では間違いなくお勧めでしょう。 9点(2003-10-23 12:35:22) |
45. ブラック・マスク
《ネタバレ》 ストーリーのコンセプトは面白いと思うし、全体的な映像の雰囲気も香港くさくなくていいかなあと思っていたんですが、シナリオの詰めがちょっと甘いのと若干ツィ・ハークのXXXっぽさがにおうのが玉に傷でしょうか?カレン・モクは、ブラックマスクの家で拘束されてるときに友人のチョイから自分宛の電話を取りますが、あの段階で変だと思わないのは変です!マスクのデザインももう少し考えて欲しかったですね。 6点(2003-10-23 12:15:34) |
46. ターゲット・ブルー
ジェット・リーがこういう映画に出てたという意味で目を通しておいてもいいけれど、熱烈なファンでなければ楽しめないのでは・・・。 1点(2003-10-23 11:13:36) |
47. ギルバート・グレイプ
ファンではありませんが、ディカプリオは見事でした。3歳ぐらいの子がするようなしぐさを違和感なくやってのけてますね。ただ、ストーリーは、同情はするものの感動はできません。ギルバートのように本当に保守的な人が見たらいい道しるべになるかもしれません。 3点(2003-10-23 11:04:53) |
48. 喜劇王
コメディーとしては、ストーリーもちゃんとあって内容も濃いし、テンポもある秀作だと思う。松本仁志のコントっぽいと言えないことも無いけれども。子供受けしそうな下ネタギャグがなければ9点はつけたいですね。いずれにせよ、少林サッカーよりは数段見る価値があると思います。 8点(2003-10-23 08:13:49) |
49. スチュアート・リトル2
子供用にレンタルしたのですが、なかなかどうして!笑いまくりました。スノーベル・・・いいキャラクターです。おしゃべりが巧みなねずみのスチュアートがマイケル・J・フォックスというのも似合いすぎですね。 9点(2003-10-22 23:34:52) |
50. サイモン・バーチ
ジョン・アービングが原作ということで見ましたが、やはり保障付きですね。さんざん笑って、泣けました。キリスト教についてはいろんな解釈があり、抵抗を感じる日本人って多いと思いますが、この作品では本来の解釈が、うまく喩えられている様に思いました。人にとって神様というのは良い行いをしていれば願い事をかなえてくれるという魔法使いではなく、人生は自分の力を超えた何か大きな存在に支配されているんだと信じることで自分の小ささ・無力さを知り、幸も不幸も謙虚に受け止めることができるようになるという点で必要な概念なんだということが匂わされているように思います。また、一番気づいていなければならない聖職者がそれを理解せず、自分を正当化する手段に用いているあたりも皮肉が効いていていいですね。鹿に注目! 9点(2003-10-22 20:30:52)(良:1票) |
51. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
どんな人にもウケルであろう、本当に欠点の無い見事な映画だと思います。唯一、DVDを買ってもう一度みたいと思えないぐらいわかりやすいストーリーだったのが満点を個人的につけたくない理由でしょうか・・・。 9点(2003-10-22 19:34:23) |
52. 戦場のピアニスト
第二次大戦のドイツ占領下で、戦うこととは遥かに無縁のピアニストがみた「戦争」とそれが引き出す人間の残虐性が淡々とつづられていますがそれがかえって見る人の心に深く戦争に対する警告をきざみつけているように思います。エイドリアン・ブローディの怯えながらさまよう姿は似合いすぎていて確かにはまり役だと思いました。 7点(2003-10-22 19:18:17) |
53. シャンプー台のむこうに
とにかく、笑いっぱなしでした。キャスティングが特に良かったですね。レイチェル・グリフィス。あんな面白い人だったとは・・・。 8点(2003-10-22 18:50:24) |
54. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
《ネタバレ》 前作よりファンタジー度がアップしているように感じで、個人的には好みません。しかし、サム役の俳優さん、上手かったと思います。ローハンのお姫様役の女優さんもワンシーンながら凄腕と思わせる説得力ある剣の振り、良かったです。レゴラスは今後ピンチにあうことがあるのでしょうか?あの修羅場の連続のなか、あまりに無傷なので違和感を覚えます。 6点(2003-10-22 16:44:33) |
55. ロード・オブ・ザ・リング
ロール・プレイング・ゲームの原型的な物語なのかなと思いますが、旅が始まったばかりで一番頼れそうな人物が消えてしまったり、戦いとは無縁の生活をしていた主人公が凶暴で巨大な敵と遭遇して生き延びなければならない。感情移入しやすく、また頼もしい味方がいるとはいえ必ずハッピーエンドへ向かうという気配も見せない・・・続編も期待できて満足しました。 8点(2003-10-22 16:29:58) |
56. ムーラン・ルージュ(2001)
ユアン・マクレガー、ニコール・キッドマンの歌声は必聴!映像も美しい!でもストーリー、もっと練ってください。長いミュージシャンのプロモーションビデオそのままでした。 3点(2003-10-22 16:12:26) |
57. クイック&デッド
メインキャストの4人に最近までいい印象を持ってなかったので今頃になって見たんですが、なかなかおもしろかったです。ジーン・ハックマン、今までかっこいいと思ったことなかったんですが、印象が変わりました。ラッセル・クロウは絶対ワル役だと思っていたのにめちゃめちゃいい役でこれも驚きました。撃たれた人の描写が異様にリアルだったのはサム・ライミのせいだったんですね。 6点(2003-10-22 16:01:48) |
58. メメント
《ネタバレ》 はじめは、この作品、犯人を探し当てる推理ものだと思ってみていたのでDVDで答えを見つけようとその後何度か見ましたが、結局、クリストファー・ノーランの人生観が描かれていたものと私は結論付けました(違うかな・・・?)。笑っちゃいけないけど笑えてしまうエピソードやその人生観にかなり共感を覚えたので10点つけたいけれど、彼の幸せを奪った人間について、やっぱり確実な証拠とともに(レナードには知り得なくても)観客には教えて欲しかった。不満が残るので満点は控えますが、名画だと思います。 9点(2003-09-30 20:08:35) |
59. タイムマシン(2002)
《ネタバレ》 いい意味で裏切られました。SFがああいう展開になるとは思わなかったのと、恋人を救うことが最高のハッピーエンドだと信じていた人には納得行かない物だったかもしれませんが、主人公に必要だったのは、失ったものを取り戻すことではなく、幸せになれる場所だったというのが個人的には好きです。恋人を想いながら取り付かれたように研究に没頭する姿と、モーロックと果敢に戦う姿、ナイーブかつマッチョなガイ・ピアースならではだったように思います。この映画を見たあとで原作と'60年版の映画をチェックしましたが、あの80万年後のびっくりな展開は原作どおりで、あそこまでうまくまとめた脚本家のジョン・ローガン、私はよくがんばったと思います。 9点(2003-09-22 15:22:30)(良:5票) |
60. ボーイズ・ドント・クライ
《ネタバレ》 楽しめる類の映画ではないので満点はつけられませんが、美しく優しい、少女にとって理想的な青年でありたいと願い、嘘も多いけど常に少女たちの気持ちを惹きつけるブランドンと、同性愛者という言葉を盾に嫉妬し、排除しようと騒ぎ立てる野蛮でつまらない男たち。そして彼らが迎える結末・・・性同一性障害の少女が巻き込まれた事件を通して、同性愛者の差別問題だけでなく、少女たちの夢と現実のギャップが巧みに描かれていたように思います。 7点(2003-09-13 02:42:31) |