41. 日本沈没(1973)
「100万がだめなら10万でもいい。10万がだめなら1万、1千、100人、いや10人だっていい!」(うろ覚え)丹波総理の演説に涙せよw 中野昭慶の特撮はだめだめかもしれないけれど、東映の「新幹線大爆破」とこれは、70年代の邦画を語るときには欠かせない逸品だと勝手に思っています。 7点(2003-10-02 02:38:48)(良:1票) |
42. 二十四の瞳(1954)
物語冒頭はモガ丸出しの先進的教師だった女教師が、ラストでは貧乏臭い和服に身を包んで、一台の自転車に涙する……。時の流れを描かせたら天下一品の木下恵介監督の真骨頂。この人の映画はいつでも「どこにでもありそうな人生」を丹念に描いてくれて好感が持てる。 10点(2003-10-02 02:36:09)(良:1票) |
43. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生
ホラーと言うのは時代を写す鏡でもあるんだなぁと痛感。当時アメリカではベトナム戦争に代表される人間不信が頂点に達していたのだと納得させられる。この怖さは当時のアメリカの人々を取り巻いていた社会に対する潜在的恐怖感なんだろう。そう考えるとリングだの呪怨だのがもてはやされている今の日本って(略 10点(2003-10-02 02:32:55) |
44. 翔んだカップル
当時薬師丸ひろ子さんの中学での後輩だった頃、招待券をもらって観に行ったのですが、この映画が人生を決定付けましたね、えぇそりゃもうw 薬師丸の最高傑作にして相米監督の一般映画デビュー作にして丸山昇一脚本の名作。この脚本を読んで松田優作が丸山氏にほれ込んだというのも有名。結局薬師丸さんは(それが意図的に作られたとはいえ)「映画のスクリーンが生んだ最後のアイドル」でしたねぇ。 10点(2003-09-29 20:17:05) |
45. 時をかける少女(1983)
誤解をおそれない言い方をしてしまえば、この映画は原田知世がかわいいのではにと思うのだがいかに?この内容・シナリオ・演出・コンテで描かれれば、十人並みの女の子なら誰でも知世嬢並みの伝説にはなっただろう。勿論素材の妙というものはあるわけだけども。大林監督の「風景の中の少女描写」が見事に開花した一作だろう。 7点(2003-09-29 20:13:21) |
46. ドカベン
個人的には10点映画w 鈴木則文監督のやっつけ仕事万歳! 5点(2003-09-29 20:09:48) |
47. 東京上空いらっしゃいませ
相米監督の映画では「翔んだカップル」と並んで口当たりの良さでは群を抜いているのでは? お笑い芸人史上一番気に入らない鶴某ですが、この映画の中だけは好きだったりする。 7点(2003-09-29 20:07:25) |
48. 伝説巨神イデオン 発動篇
「たかがロボットマンガ」が、無限の可能性を持っている事と、究極の人間ドラマを描ける事を証明せしめた、記念碑的作品。しかし問題は「証明せしめた」後に続く者がいなかったことか。無人島に5本のビデオを持っていってそこで一生過ごせといわれたら私はまずこれを選んでから残りを決めます。 10点(2003-09-29 20:04:27) |
49. 天国と地獄
時代劇そのものにあまり関心が高くないせいか、黒沢と言えばこれに落ち着いてしまう。黒沢に限らず当時の東宝映画は「庶民」の描き方がすごく上手かった。これってやっぱ大部屋社員俳優さん達のおかげでしょう。端役脇役通行人までもがプライドを持って映画に参加していた。「こりゃあ江ノ電でさァ」 10点(2003-09-29 20:01:00)(良:1票) |
50. 転校生(1982)
大林監督の「ペース」が終始安定していた珍しい佳作。色々言われるけどラストのなんとも言えない寂寥感溢れる終わり方は評価してしまう。 7点(2003-09-29 19:57:05) |
51. 天空の城ラピュタ
宮崎監督は根っからの共産主義者なんだなぁと苦笑しながら痛感。「働く人」と「物を食べる」を、アニメでここまでバイタリッシュに描ける辺りを見ていると、この人がアニメ界の頂点で良かったと思える。 9点(2003-09-29 18:44:49) |
52. 帝都物語
初期ラッシュでは4時間近くあった本編を、あの時間で収めようとすれば物語が舌足らずになるのも仕方ないというところか。なにしろあれだけのスケールの原作をあれだけの制作費をかけて実相寺昭雄監督に撮らせる事が出来たというだけで満足してたりもする。バブル景気のありがたや。 9点(2003-09-29 17:06:06) |
53. 月はどっちに出ている
個人的にはWOWOWで製作されたプレムービーの方が出来が良いと思う。尺もあちらの方があってるし、元々短編向きな素材であろうし。岸谷は芸達者だけど、石橋凌の方がいい意味でギスギス感があって良かった。 5点(2003-09-29 16:45:24) |
54. 断崖
ぶっちゃけ映画の内容はどうでもよかったりする。ジョー・フォンティンは私の中で未来永劫究極の美女だろう。 9点(2003-09-29 16:39:36) |
55. タッチ 背番号のないエース
昔、フジテレビのニュースで必死に「南ちゃんを探せ!」とやっていたのだが、見つかったのだろうか……?消息不明で公開捜査から20年。きっと南ちゃんは北(略 1点(2003-09-29 16:37:58) |
56. タクシードライバー(1976)
松田優作ファンにとっては見ていなければならない一本(本当か?)デニーロ、ジョディ、ベトナム戦争、アメリカ、語りたい事は多々あるけれど、NYの闇の中にかき消されるのだろう。 10点(2003-09-29 16:36:06) |
57. 太陽を盗んだ男
この映画が馬鹿馬鹿しいのではない。この映画を馬鹿馬鹿しくさせなくてはならなかったこの国が馬鹿馬鹿しいのである。 10点(2003-09-29 16:33:49) |
58. 大誘拐 RAINBOW KIDS
喜八監督の反社会映画……とか書くと誤解されそうだけど、実は喜八監督の全盛期のどの映画よりもアナーキーな映画なのかも。そして究極のアナーキー映画に相応しい感慨がラスト胸の中にこみ上げる。松竹ヌーベルバーグに匹敵するほどの反社会的映画のラストに必ずこみ上げる感慨……「みんな幸せになってください。」 10点(2003-09-29 16:31:44) |
59. 台風クラブ
相米は子供を舐めている。子供ごときが映画の世界に足を踏み入れるなと憤慨している。映画は大人の男と女の機微を描くアダルティな世界なのだと信心している。でも何故か子供を題材にした映画ばかりをやらされる。仕方ない、大人の世界のチビシサを教えてあげようと、とことん子供をイビル。そして作中に必ず「子供が足を踏み入れられない、立ちいれない大人の聖域」を作り込む事で映画全体が子供に蹂躙されるのを防ぐ。相米映画はそんな彼と子供の戦いを、スクリーンの隙間から窺い知るのが楽しいのである。 7点(2003-09-29 16:27:40) |
60. タイタニック(1997)
文句を言いたい映画ファンも多いだろうけど、映画の王道をこれだけの予算かけてしっかり撮ったのだから、これはもう結果が全てでしょう。ヒロインの描き方は邦画(しかもアニメとか)じゃあ絶対描けない「女の生臭さ」を見事にやってのけてるし、映画史に残すもいとわずな一作。 8点(2003-09-29 16:22:49) |