41. スペース・カウボーイ
爺様たちの元気なこと、ヤンチャなこと、色っぽいこと。こういう年の取り方したいもんだ。タフで、ユーモラス、ハードボイルドで、愛すべき映画。ラストがよいね。 8点(2003-10-29 21:05:07) |
42. 模倣犯
内容は好きで楽しみにしてたけど、やはり日本は役者の層が薄いんだなと実感。それに、あのラストは、いくら何でもね・・・・。ああ、森田義光って、こういう奴の味方なのね。オウムの信者をヒーロー扱いする文化人がたくさんいたけど彼もそのタイプなのかな? 犯人に思い入れして、死なすのが忍びなくて逃げしてやるにしても、もうちょっと他にやりようなかったんかい。山崎努が赤ん坊を抱き上げるラストのみよかった。もしか「羅生門」のラストを意識したのか?二人の犯人は、ヒッチコックの「ロープ」のキャラクターを、ちょいと頂いたのか? 3点(2003-10-28 21:27:35) |
43. インビジブル(2000)
お下劣ね。B級テイストを狙ったのでしょうが。テレビで充分の映画ですな。暇つぶしにはいいか。 4点(2003-10-28 21:18:53) |
44. 呪怨 (2003)
怖い怖いという宣伝文句だけで、ちっとも怖くないハリウッドホラーと比べると、格段にこっちの方が上。どうだ、ハリウッド、悔しかったらリメイクじゃなくオリジナルで、こういうのこさえてみな。2も楽しみ。敢闘賞だ。 7点(2003-07-14 23:39:49) |
45. 雨あがる
傑作。気持ちよく笑え泣ける、しみじみできる。黒澤監督、本当はこういうのが撮りたかったのかと実感。当初はフランキー堺の主演を考えていたらしいけど、「ほのぼのすぎる」と会社側が難色を示し、妥協を強いられた結果「椿三十郎」になった。殿様を下手だという意見がるけど、いいのですよ、下手で。いやあの役についていえば下手でないと駄目。でないと、あの殿様のヤンチャな善良さが出ない。的確なキャスティングとは、こういうのを言うのです。吉岡秀隆扮する若侍の裃が貸衣装みたいで、どうにも似合ってないのも計算づくのことだろう。新入社員のスーツが似合ってないのと同じで、似合ってないからこそ、若侍の初々しさが出る。こういう外しかたの上手さは、ちゃんと黒澤監督の薫陶を受け継いでる。確かに「ああ、本当は、ああもしたかった、こうもしたかったんだろうな」と言いたくなるような細かい綻びがあるのは確かだが、そんなことはどうでもよくなってくる。キャスト、スタッフのみなさんに「ありがとう!」と言いたいです。 ところで、殺陣の場面で使ってるの本物の刀だって知ってました? 10点(2003-06-22 21:55:36) |
46. I am Sam アイ・アム・サム
この手の映画って、どうしても意地悪に見られてしまうんだなと、ここでのいくつかのコメント見て実感しました。チャップリンの「キッド」が下敷きになってると思うんだけど、これを見て偽善だとか、許せないとか、腹が立ったとか、いろいろ酷評があるけど、どこがどう何故偽善なのかは誰も言わないんだよね。7歳の知能しか持たない男が子育てなんかできるはずがないという僕らの決め付けそのものが、すごい差別だと思うけど・・・・。僕は実際に知的障害の人達のケアをする仕事をさせてもらった経験があるけど、重度はともかくサムくらいの人なら、ちゃんと働いてる人もいるし、自分で生活費を稼いでいる人は存在します。どういうわけか、甘いとかお涙頂戴とか、いわゆる健常者が言うんですよね。実際に重い障害を持ってる人の意見をこそ聞いてみたいな。 8点(2003-06-13 22:38:31)(良:1票) |
47. たそがれ清兵衛
傑作です。やっかみ?からか、いろいろと難癖つけてる人もいるけど、ラストの岸恵子さんの場面も、エピローグのようなもの、手紙の追伸にあたるもの。それにジックリ繰り返して見ると、一見余計に見えるあの場面に深い意味があるのがわかる。突っ放すように終わればいいというものじゃないのよ。 10点(2003-06-10 20:38:58)(良:1票) |
48. 十五才 学校Ⅳ
「学校」シリーズ中、もっとも好きです。学校を描かずに、他の作品よりも「学校」を感じさせるのが見事。モデルとなった少年と、実際に関わり、時には議論をしながら、脚本を書き上げたと言う。オシッコを漏らした老人、丹波哲郎のバイカルの鉄を必死に庇う場面を抜きにこの映画を語るのは不十分だと思う。「善人ばかり出てきて気に食わない」という意見もあるけど、悪人より善人のほうが描くのは難しいと思うよ。誰がどう言おうと僕は好きです。 9点(2003-05-22 20:47:22)(良:1票) |
49. A.I.
長い、眠い、やはりキューブリックで見たかったです。要するにディズニーの「ピノキオ」ですね。やはりスピルバーグて、大人になれない人なんだなと再認識しました。同じテーマを扱った映画なら「アンドリューNDR114」の方が切実でした。 3点(2003-05-04 00:13:35) |
50. パニック・ルーム
タイトルロゴのデザインがいい。ヒッチコックの好きな人なら、ニヤリとするでしょう。率直に面白かったです。ハラハラドキドキさせてくれて。バイオレンスシーンに力が入っていたように思います。見てて「痛!」と何度か思いました。ヘップバーンの「暗くなるまで待って」を思わせる部分もありますね。 8点(2003-04-20 22:54:06) |
51. どら平太
面白い!でも、悪役に毒がなさ過ぎる。悪役がもっと、もっと悪知恵が効いて、煮ても焼いても食えないような奴じゃないと・・・。それと浅野ゆう子が、ちっとも芸者に見えない、あれはどっかの武士の奥方様だ。見せ場の、殺陣が迫力不足、室内での殺陣ということでは、山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」が圧巻。当初、「どら平太」は萬屋錦之助、石原裕次郎、勝新太郎がキャスティングされていたそうです。錦之助のどら平太が見たかったな~!!!でも、何だかんだ言って、ストーリーの面白さは無類でした。 7点(2003-04-03 00:28:25) |