41. ザ・ドライバー
《ネタバレ》 ライアン・ゴズリングの「ドライヴ」を観てから気になって、今度こそちゃんと観ようと試しに探してみたらU-NEXTに見放題であるじゃないですか、ちょっとびっくりしました。そういえば結構前になるけど洋画専門チャンネルでも放送していて「なんで今コレ?」と思ったけど「ドライヴ」の影響もあるのかな? 観始めればあちこち見覚えのあるシーンがあって、ラストの駅のシーンも確かに記憶に残ってました。 こういうカーチェイスは好きです、カット割りがやたら多くて目が回る、結局どうなってるのかよくわからんということもないし、無駄に関係ない車や物を破壊しないし動きが滑らかで見やすいです。ふっと力が抜けるようなラストのオチもいいですね。 アジャーニはさっと消えちゃうし、ほんとしたたかな女よね。 表情ひとつ変えないで運転してるライアン・オニールが良いです、運転してるとこだけかっこいい。 イザベル・アジャーニがやんなっちゃうくらい美しい、観終わってみればいちばんよく喋ってたブルース・ダーンがいちばん印象に残る結果に。 タランティーノ作品にも何本か出演してるし今も現役なんですよねぇ、ローラ・ダーンのお父さんなんだなぁ、なんか凄い。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-30 23:55:54) |
42. 大統領の陰謀
先に「ザ・シークレットマン」を観たので混乱してワケわからんということにはなりませんでした。 観てなかったら誰がどうで何やったんだかよくわからんけど、とにかくニクソン政権が悪いことやって大統領は辞任になったのね、若い二人の記者は圧力に屈せず頑張った、ピューリツァー賞も受賞しちゃってるし。くらいだったと思う。 常にあっち行ったりこっち行ったり、みんな早口だしなんだか息つく暇もない映画でした。 「大統領の陰謀」と「ザ・シークレットマン」どっちも観ると、ウォーターゲート事件の表と裏、記者側とディープスロート側の両方が観られるし、被るシーンがあるのもなんかうれしい。当たり前だけどダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォードの若さよ、レッドフォードはやっぱり足が長い。 こうなったら「ペンタゴン・ペーパーズ」も観るべきですかね、ウォーターゲート事件のちょっと前の出来事で本作の主幹ベン・ブラッドリー中心のようですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-15 21:17:41) |
43. 地獄の逃避行
《ネタバレ》 まず、この邦題はないんじゃないかと。 マーティン・シーン、ハンサムですよね。エミリオとチャーリー、どっちかっていうとエミリオの方が似てる。 登場した時、その佇まいがジェームズ・ディーンみたいだと思ったんですがやっぱりそういう設定だったんですね。 テレンス・マリックって俳優たちがこの監督の映画に出たいっ!!て思われる監督さんだったようなおぼえがあります。 本作なんですが、主人公二人の感情の起伏とかまったく描いてなくてほんと淡々としてまして、それより空、雲、広大な景色を熱心に撮ってるようで詩的でもある。観てるうちになにか哲学的なものを語っているようにも感じてくるんです。 嫌いじゃないけど、この内容にしてはズシーンとくるものが無い、だからといってつまらんとも言えないという不思議な映画でした。 あの木琴?のテーマ曲はやっぱりいいね「トゥルー・ロマンス」でもオープニングのあの曲に惹きこまれました。 ホリーはなんとか執行猶予にもっていき、その弁護士の息子と結婚したのね。見た目儚げな女ってやっぱり強い、すごいわね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-08 15:38:19) |
44. ナイル殺人事件(1978)
《ネタバレ》 何度か観ているけど確認したくてビデオで再見しました。 こんなに前振りが長かったことは忘れてました、ゆったりしたミステリーですね。 「オリエント急行」とどことなく似ているシチュエーション、遊覧船の支配人も共犯だったかしら、なんて思ってしまいました。寝台列車では寝かせてもらえず、遊覧船では強制的に眠らされたポアロ、なんかすごく面白い。 「壁に耳あり障子に目あり」みたいな神出鬼没なポアロが可笑しい、ポアロという人はほんとに人間観察が好きですね。 「オリエント」と決定的に違うところは殺人の動機で、この違いが余韻の違いにもなるような気がします。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-12 19:47:48) |
45. 映画に愛をこめて/アメリカの夜
タイトルがいい。フィルターを使って昼を夜に見せて撮影することを「アメリカの夜」ということもこの映画で知りました。映画が好き、内幕モノが好きな私にとってはうれしい一本です。トリュフォーの作品って繊細でどこかコミカルで優しい。ここでは映画製作に関わる様々な人たちの事情やら思惑やら突発的なトラブル、撮影過程の苦労が描かれているわけだけど、それを撮影しているカメラも存在しているんだなあなんて思ったら不思議な気持ちになりました。映画はフェイク、虚構。けれどそれに撮り憑かれてしまっている人々、映画への愛情あふれる作品だと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-30 00:19:35) |
46. ルパン三世 カリオストロの城
子どものころテレビ放送で観ていたルパンに比べると、あらすじも絵そのものもかなり品がよいですね。子どもには安心して観せられますです、はい。ルパンとクラリスの過去のエピソードなどふたりの絡ませ方が憎いわね。なんだか甘酸っぱい感じ。しかし、ルパンの泣きどころっていっつもオンナなのよねー。 [地上波(字幕)] 7点(2006-04-18 14:29:44) |
47. 白い家の少女
かなり前に一度観たきりだけど、ラストシーンは今でもはっきりと覚えてます。アイスブルーの目とブロンドのクールビューティ、ジョディのハマリ役でしたね。なにがなんでも自分の世界を守ろうとする姿が痛々しかった。でもコレを観たころは多感な思春期のわたし。一方でこういう世界に憧れみたいなものも感じたな。誰にも邪魔されない自由で隔離された場所ね、現実には無理。だから時々空想することはある。 [地上波(字幕)] 7点(2006-03-02 21:23:37) |
48. パリは霧にぬれて
映像も雰囲気も最高に好み、やっぱり巨匠ルネ・クレマン。フランス制サスペンスの醍醐味って感じの作品だと思う。 フェイ・ダナウェイの出演作を全て観てるわけじゃないけど本作の彼女は最高です。それまでのセクシー美人女優の認識を変えた人、アメリカンニューシネマと共に出るべくして出てきた女優という感じ。 精神的に不安定な状態、どちらかというとネガティブな人をさらに追い詰める。「ガス燈」や「レベッカ」もそうだったけど、ヒロインの弱い部分を無情非情に突いてくるのね、見ていて歯がゆくなんともいえない気分になります。でもその分一件落着、解決となった時の満足感、幸福感は大きい。お姉ちゃん、よくがんばりました。 [地上波(吹替)] 7点(2005-10-03 00:14:06) |
49. エクソシスト
《ネタバレ》 怖いっていうよりキモイって感じかな。今観ると笑っちゃいますね。いちばん驚くのは当時から全く変わらないマックス・フォン・シドーでしょうか。日本でいったら大滝秀治かなあ。 未投稿だと思ってたらしてました。ちょっと書き足してみます。 小学校高学年か中学になったばかりだったかなあ、「観たい!」と言ったらまわりの大人たちから反対され、民放で放送されるまでおあずけになった映画です。当時は完全に怖いもの見たさ、ただ悪魔の退治の方法が意外でした、いちばん衝撃を受けた部分です。 悪魔にとりつかれたリーガンのそれは視覚に訴えるものはありますね。 今私にとっていちばんの恐怖ってなんだろう、やっぱり自分の子が私より早く死ぬことですね。この世の悪魔の存在を意識するかもしれません。ということはこの映画の登場人物で最も怖い目にあったのはリーガンの母親、エレン・バースティンではないかと想像します。 悪魔払いの儀式が始まったというのにカラス神父はどことなく身が入ってない、冷めてる。しかしメリン神父が絶命したとなるや一気に怒りが爆発した。リーガンから悪魔を追い出したものは必死の祈りではなく、人間の怒りだったわけですね、かなりの説得力だと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2005-06-26 13:58:46) |
50. タクシードライバー(1976)
デ・ニーロがいいですよねえ。このころのスコセッシ作品ってどことなくジョン・カサヴェテスに重なるのは私だけかなあ。初見の時は海の向こうの国での事なんて感じだったけど、今はそんなこと言ってられないなあ。しかしあのラストにはぶっ飛びましたよ、なんでああなる??まったくもって皮肉です。トラヴィス自身も予想してなかったんじゃないか?そしてトラヴィスは満足したんだろうか?思い込みって凄いわね。 [地上波(吹替)] 7点(2005-06-26 13:46:06) |
51. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
やはりなんですね「郷に入れば郷に従え」これですね、外国は怖いです。自業自得ではあるけれど、公平な裁判だとはとても思えなかったです。これには確か政治的なものが関係していたと記憶してますが、ここがよくわからなかったのよ。トルコ側の説明がなんかはっきりしてなかったような・・・暗くて重い内容で普段なら手が出ないのですけど、テレビ放送されているのをたまたま見始め、やめられなくなりました。やはりいい映画というのは得意なジャンルではなくても引きずり込まれるものね。門の外へ出て歩いていく後姿が印象的。なんといいますか、背中から開放感がジワジワと出ているの。その後、オリバー・ストーンはやはり脚本家であるほうがよいと思ったのでした。 7点(2004-09-27 00:50:12) |
52. グリース
あー楽しかった!と観終わればそれでよし、というものですね。 この作品が日本で公開された直後、新しい整髪料が店頭にズラリと並びました。「グリース」はもちろん「DEP」というゼリーみたいなヤツも。現在の整髪料の数々のルーツはこの作品にあるといっても過言ではない。トラヴォルタより親友キニキーを演じた俳優がクールなハンサムでよかった。舞台の映画化で、舞台ではキニキー役の人がトニーを演じていたと聞いた。 7点(2003-12-05 11:17:04) |
53. サタデー・ナイト・フィーバー
まあ、懐かしいわあ~高校生のとき観ました。この映画がきっかけでディスコブームに。トラヴォルタの黒のブリーフが瞼に焼き付いてます。トラヴォルタのお兄さんが神父なんだけど「エクソシスト」のカラス神父じゃなかったかなあ。 7点(2003-11-30 20:01:21) |
54. テス
3回くらい観てる。テスの運命をそのまま受け入れることしかできなく、ただ「かわいそう」としか思えなかった昔。しかしこの年になってやっと自分なりの感想が言えるようになりました。 これは昼下がりのTVドラマ「奥様劇場」みたいな壮大なメロドラマだと思う。映像の素晴らしさはその比ではなく、それだけで叙情詩みたいな風情を醸し出すことは確か。 当時ポランスキーは肉体関係のあったナスターシャ・キンスキーを映画の中ではあるけれどこれでもかと打ちのめした、後にはエマニュエル・セニエにも同じことをした。よってポランスキーは筋金入りのドSなんだと確信した次第です。それに応えた彼女たちもまた筋金入りのドMなんでしょう。 時代とか宗教色もあるにはあるけど、そんなもの人間のというか、この世の全ての有機生命体の本能、欲望の前ではなんの効力もありません、法律だってそうです。もう、わけわかんない、極限状態という状況においてなのかもしれないけどね。 物理的なフェミニズムにはまったく興味ありません、男も女と同じように家事育児しろなんて思いませんが、これこそひたすら男目線で女の生涯を描いた映画といっていいと思う。 ポランスキー作品を全て観てるわけじゃないです、特に最近の作品は未見ですが、私が観た限り、ポランスキーの作品でいたって正常な精神状態で制作した、娯楽として観られるといえる映画は「フランティック」ではないかと今になって感じる次第です [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-20 21:12:52) |
55. 愛と喝采の日々
「愛と青春の旅立ち」は投稿済み、確認したら投稿してるつもりになってただけでこれはしてなかった。衛星放送で「愛とナントカのなんとか」って邦題の作品の特集なんてしたら結構おもしろいかも。 初見は高校の映画鑑賞会でした。さほど感動したわけでもないのですが、以後どこかで放送されるとついつい観ます。理由はバレエシーンですね、これが観たい。つい最近もCSで放送されていたのを観ました。 高校生だった私も今やこの映画の中のディーディーとエマと同年代に(たぶん)それで感じたことですが、バレエシーン以外にのめり込んだり共感したり考えさせられる部分がないんです。かつてのライバルである女ふたりの絡みはまったくもって単純であり幼稚なんです。シャーリー・マクレーンとアン・バンクロフトという演技派の名女優を使っていながらその人物描写の薄いこと、これが非常に残念でした。 [映画館(字幕)] 6点(2009-07-06 14:45:46) |
56. チャンス(1979)
かなり前に観たなぁ、すごく静かな映画でした。本当にとても皮肉で滑稽なのよね。ガーディナーが苗字になっちゃうなんてねぇ。でもまわりがみんないい人たちでしたね、それが救いかな。ラストが不思議だった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-12 01:36:13) |
57. ケンタッキー・フライド・ムービー
これは私が高校生の時、当時付き合っていた彼氏と観にいった映画であり、初めて男と一緒に観たという記念すべき作品です。ある掲示板でこれを言ったら「そりゃぁ、サイコー!」とやたらウケました。そうだなあ、全編大爆笑とはいえなかったです。ところどころ可笑しかったという記憶です。どっちかというと日本人にウケるユーモアとはちょっと違うかな?でも当時としてはけっこう新しかったように思う。確かお正月映画の二本立てのメイン作品として公開されてたもの。アメリカ人ってこういうのが好きなんですねえ。監督がジョン・ランディスなのを今知りました。 [映画館(字幕)] 6点(2005-09-04 21:11:11) |
58. 白い肌の異常な夜
《ネタバレ》 邦題がまたすごいですね。まさかクリント・イーストウッドが出てるとは思いませんでしたよ。いかんせん相手があれではハーレムとはいかなかったですねえ。イーストウッドが女に、しかもきのこで殺されるなんて、いやはやぶっ飛びました。 そうよ~~普段ストイックで優しげな顔をした、足首の太い女ほど怖いのよ~(独断と偏見みたいだけど、私の経験からこのイメージになった) そういう女が集団になるとこのように陰湿かつ残虐になる場合が多いようです、愛憎の連帯感ですかね。 あっちこっち突撃したり掛け持ちするのもいいけど、範囲が狭いとこうなるわけよ。 気をつけましょう。 [ビデオ(字幕)] 6点(2004-10-11 22:39:19) |
59. コンドル(1975)
映画館で見たのは中学の時でした。本当は一緒に上映されていたアラン・ドロンの「フリック・ストーリー」が目当てだったのですけどね。脇の人物がぜーんぜん覚えられなくて、誰がどういう人なのかさっぱりわからなかったです。それでもいろんな場面を今でも覚えているということはけっこう集中して見てたんだと思う。マックス・フォン・シドーはかっこよかった。特にラストはクールでした。久しぶりに見て発見!ロバート・レッドフォードって当時からずーっと髪型変わってないのね。 6点(2004-09-09 00:22:14) |
60. 田園に死す
懐かしのATG映画作品ですよね。たしか中学のときに公開されたと思います。友だちと「砂の器」を見に行った時に予告編を見ました。私がこれを見ようと思ったきっかけはただひとつ、高野浩幸くんが出ていたから。ポスターも彼がガクラン着て時計を持って立っているのね。NHK少年ドラマシリーズ「なぞの転校生」の岩田くんね。民放のドラマでも活躍してました。劇場で見たわけではないです。中高生のころ夜中にATG映画がたまに放送されていてこれもひとりでこっそり見たなあ。あのころの私には奇抜で気味悪くてわけがわかんなかった。「ひゃ~高野くんがこんな映画に出てるぅ」とただただショックだったわね。この点数はドラマでは見られない高野くんが見られたことに対するものです。ミーハーですいません。 6点(2004-08-31 20:24:39) |