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41.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 
ウォール街で成功し「俺は全て持っている」と言い切ったジャックですが、ちっとも幸せそうじゃないし喪失感さえ感じたのです、そして目覚めるとニュージャージー。 もしもあの時こうしていたら・・・「スライディング・ドア」を思い出した本作、富と名声と地位より「ほらこれが本当の幸せよ」みたいな話かと思ったら、そんな今さらな白々しい映画じゃなかったです、もっと奥深いの。 ジャックは結局ウォール街に乗り込んでいく、「パリは逃げないよ」って言ったけどウォール街も逃げなかったのよね。 成功した者に限らず誰でも生きてれば置き忘れたモノや喪失感の原因はいろいろあるわけで。。。 それを取り戻す、克服できたらどうだろうみたいなことを言っているのかな?なんて感じました。つまりバランスなんですよね、NYとニュージャージーは両極端でしょ。 クリスマスのファンタジー、本当に久しぶりに観ましたが、こういう映画を観て、あ~イイ映画だったとまだ思えた自分にいちばんホッといたしました、良かった~~。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-21 22:24:05)
42.  ある秘密 《ネタバレ》 
第二次世界大戦下のフランス、ユダヤ人一家とくればナチスの迫害によって引き裂かれた家族の悲劇・・・いえ、これは違った。 結局は結ばれたマキシムとタニア、その背景に戦争とホロコーストがあったみたいな感じでした。 いわゆる自殺でしょうか、でもアンナは自分だけが消えることはしませんでした、息子を道連れにすることはマキシムへの復讐なのか、息子までもタニアのものになるのが許せなかったのか・・・ 中盤過ぎるまではサニエちゃんの良妻賢母ぶりが、ちょっと物足りないなぁなんて感じてましたが後半はしっかりサニエちゃんでした。 監督はクロード・ミレール、なかなかの秀作だと思います。 かつてのように、ヨーロッパの良い映画がいつからか日本ではあんまり話題にならなくなりましたねぇ、とても残念だわ。  
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-14 00:56:01)
43.  最高の人生の見つけ方(2007) 《ネタバレ》 
二人の名優の名演技と隠し味のような秘書とコメディタッチの作風が絶妙でした。 世界各地を旅することがメインではないのが終盤になるにしたがってはっきりとわかるんですよ、このさりげなさがいいんですよねぇ。 お互い持っているものと持っていないものが全く逆の二人、病気にならなければ知り合うこともなかったであろう二人、共通のことがあるとすれば死期が近づくまで親友と呼べる相手がいなかったことなんでしょうか。 まったく逆の意見、違う価値観を持った人の言うことに耳を傾ける素直さ、柔軟さも大切であるということかな。 人生山あり谷あり、挫けることなく必死で生きてきた二人がめぐり合い、お互い失ったものを取り戻させる。 イイ話でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-02 16:20:28)(良:1票)
44.  すべて彼女のために 《ネタバレ》 
ひかりTVでコレが観られるとわかりまして、さっそく。 最初、マイケル・ケインが出てきたかと思いました、奥さん役の女優さんはかなりきれいですね、きれいだけどよく似た感じの女優と見分けがつかないタイプだと感じたんですが、これは単に私が年をとったせいでしょうか・・・ 奥さんの描き方、ここがリメイク版と決定的に違うところだと思います。 オリジナルのこっちはなんの疑いもなく奥さん、リザは冤罪・無実だと伝わるのです。 そして脱獄を計画してまで取り戻したいという夫、ジュリアンの心情もストレートに伝わります、脱獄がいいか悪いかを問題にするのは野暮ですね。 リメイクはハリウッド映画なので娯楽性に拘るのはわかるし、そういう見せ方をさせれば他国はかないません、しかし調子にのったかどうかは知りませんが余計なモノをくっつけてそれが鼻についたのでありました。 心情を伝える、人間を見せるという点ではオリジナルの方が濃密です、ジュリアンの両親、弟、特にお父さん。これが今生最後と予感し、息子をガシっとハグするシーンはやられました。そしてなんといっても幼い息子の健気さ可愛らしさね。 本当に久しぶりに渋いフランス映画を観ました。当然、リメイク版より点数は上です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-17 13:10:51)
45.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
邦画はあんまり気乗りがしない方なんですが、途切れることなくレビューを目にするし、ちょうど有料放送のチャンネルで観られたし、妻夫木くんだし、観てみることに。 関西弁喋ってるけど、誰が観てもはっきり関西の土地とはわかる所が無く、ココいったいどこなの?みたいなのがいいです。どこか昭和40年代のような風景ね、雀荘でバイトっていうのもなんだし、女の客が真理アンヌとは!! 世間から隠れるように生きてきたジョゼの、恒夫を糧にした自立成長モノかな。 恒夫がジョゼに惹かれるのは、自分が優位に立てることと、ご飯が美味しいことが結構大きいんじゃないかと。居心地がいいんですね。 しかし彼はそれ以上のことは何も考えてない。「ずっと一緒にいて」と言われれば後先考えずに引っ越してくる。ジョゼに優しいのは責任の無さでもあり、水族館の前で駄々をこねるジョゼをおんぶする恒夫の表情が全てを物語ってると思う。 まあね、荷が重すぎて当然といえば当然。 実家行きをやめにすることをジョゼにどう伝えたのかがいちばん気になるところです、あえてソコは飛ばすという演出が良いですね。 ラクな方へ流れて行く自分の甘さ、いい加減さ不甲斐なさにたまらず泣いたと思う。でもそれに気づくだけマシです。 乳母車を押す人はもう必要なくなったジョゼ、必要な時におんぶしてくれる人がいつか現れるといいなと思いながら観終わりました。。。 その人は、あのヤンキーの幼馴染だったりするかしらん。 殆ど観てないけど、妻夫木くんの出てる映画は今のところアタリです。日本の俳優で妻夫木くんほどキスシーンの巧い俳優さんも珍しいんじゃないの?プライベートでかなり経験積んでらっしゃるのかしらね。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-02-28 11:14:35)(良:1票)
46.  告発のとき 《ネタバレ》 
はい、私もてっきり軍の不正を暴く内容かと思いました、この邦題を見れば大抵の人はそう思うのでは?しかし上手くない邦題です。 淡々と静かな映画、劇的、衝撃と言えるものがあるわけではないけれどなぜか引き込まれてしまう、こういう視点、描き方をするポール・ハギスってほんとに見せ方のうまい監督さんですねぇ。観終わる頃に何を問題提起してるかわかるようになってるの。 ふっと「フルメタル・ジャケット」を思い浮かべたりしたわね。 時々挟みこまれる動画がなんとなく予感させるしハンクも何かを感じとっていたとしか思えないんだけれど、信じたくないでしょう、親ならね。だから余計に真実を知りたかったのかもしれない 戦地から泣きながら電話をかけてきた息子の「異変」に気付かず「しっかりしろ」と応えたシーンがいちばんズキンときてしまいました。 「仲間同士はあり得ない」「息子に限ってあるはずない」と息子の死の真相を追究することでそれまでの信念、信頼、価値観が崩壊してしまった元軍人の父親を演じたトミーリー・ジョーンズは名演でした。 息子から送られた小包の中身が非常に気になったけど、ラストでそれが国旗と仲間との写真という全く正常なモノだったことにほっとするけど、手を差し伸べていれば死なずに済んだとも思え、またズキンときます、その国旗を逆さに掲げた父親ハンクの心情がいたたまれませんでした。静かで説得力のある反戦映画だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-02 23:23:30)(良:3票)
47.  アフター・ウェディング 《ネタバレ》 
「しあわせな孤独」が予想以上に感慨深かったので本作も観てみました。 この監督はリアルな人間を描くのが本当に巧いですね、ひとつの家族の背景とか事情とか、アクシデント、トラブルなんかを絡めて落ち着くところに落ち着きましたで終わる、その落ち着き先が死ぬまで苦悩とひと時の幸福感の繰り返しであろうと予感させるリアルさが見事です。 金にモノ言わせて計画通りに事を成しとげるヨルゲン、でもどうにもならないモノがたったひとつあったわけですなあ。 そしてインドで孤児の世話するヤコブ、この二人の男というより父親である部分を描いていると思える。ヨルゲンとアナ、ヤコブとプラモド、実の子ではない、でも実の子のように育てている。けれどアナの結婚相手の本質を知っている立場にいながら結婚を許すヨルゲン、アナの存在を知ってから揺れるヤコブとラストのプラモドの応えとか、実子ではないことからくるコトもちゃんと描かれていると感じます。 ただ、ヨルゲンがなぜあんな計画を実行したのか、そこんところがイマイチ説得力に欠けるかな、そうですねー20年経ってもヘレネの心には未だにヤコブがいることを感じとっていたのかもしれないということにしときます、それだけ彼女に対する愛が深かったのでしょう、ヨルゲンにとってヘレネあってのアナだったのかもしれません。 ヨルゲンがヘレネにだけ見せた本音のシーンでは思わずホロっときてしまいました。 そしてヤコブはヨルゲンの双子の息子たちの父親となる。巧いシメ方だなあ、女性なのに男性の描き方も巧い監督さんですね。「ある愛の風景」も観たいわあ。
[DVD(字幕)] 8点(2011-12-05 13:45:26)
48.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
まずシガーの髪型です、殆ど指摘されてないけど。 オープニングから中盤まではコーエン兄弟作品のユーモアがまったくなく、唯一フイたのがシガーの髪型です。このマッシュルームカットにどんな意味があるのか?「ファーゴ」でことごとく目撃者から「ヘンな顔」と証言されたブシェミ、本作では間違いなく「ヘンな髪形」ですな、そういうシーンはなかったけど。 あと、この中盤まではコーエン兄弟を知った頃、「ブラッド・シンプル」を観た頃を思い出しました。 後半からは流れが変わりますね、モスがシャツとビールを売ってもらうあたりから。クスっと笑えるシーンが出てきた。シガーがキチンとビニールシートを敷いてお風呂に入ってキズの手当てをするとこがいちばん笑えた。 「悪い奴は悪い奴同士勝手に殺し合ってくれ、ただ関係ない人間を巻き込むルール違反はするな」 トミー・リー・ジョーンズ演ずる保安官の言動でこんなことを感じました。彼は保安官として必要最低限のことはするけど、あえて傍観者となっている。 コインの表裏がどーのこーのと得々と語るシガーがアホらしい、そんなものに付き合っていられません。トレーラーハウスのおばさんもこんな雰囲気です、だから殺されなかったんじゃないの? アカデミー賞主要部門をいくつか貰ったということになんとなく納得。大昔から銃を片手に生きてきたアメリカ人には感じるものが違って当然なのかもね、最初から安住の地なんてないってことなんじゃないの?あるとすれば、ベル保安官の父親が明かりを照らして待っている場所なのかな。 終盤のシガーを襲った突然のアクシデントにも笑いました、この展開がまさしくコーエン兄弟だ。「わお!」と声が出てしまいました。 こんな殺人鬼でさえ、静かな裏通りを安心して運転できない、単なる事故で故意じゃないとこが余計に可笑しい。 シガーとモス、同じ穴のむじなって感じ、よくわかんない自分流に凝り固まってるとこも同じです。二人とも大真面目なんだけどそれ故なのかとても滑稽です。やっぱりコーエン兄弟だった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-10 16:35:17)
49.  私がクマにキレた理由 《ネタバレ》 
コレあからさまに揶揄してると思った。何をって万国共通のバカ親をですね。観る前はアメリカのアッパークラスならではの文化、習慣満載なのかと思ったけど、アメリカ的だと感じるどころか、「ひゃ~成金のにわかセレブ、勘違いセレブ」ってどこの国でも一緒なんだと感心しきり ローラ・リニーが必死で繋ぎとめようとする亭主、どんな渋いイケメンかと思ったら・・・もったいぶった登場のしかたといい、ペンダントやミスターXの母親とかちょっとしたエピソードも、それぞれすごくいいとこを突いてる。 教訓的でもあるんだけど、すごくセンスのいいコメディだと思う、予想よりはるかに楽しく面白く観ました。 ラストでやっと名前が判明したハーバード生、「セルラー」で携帯片手に大活躍したあの人ですね、やっぱボールドウィン兄弟の末っ子って言われても違和感ないくらい雰囲気似てるわー
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-23 12:34:36)
50.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 
なにこれ、ジョニーが無茶苦茶シブいじゃないですか。こんなシブいジョニーは初めて観ました。 「ヒート」を思い出さずにはいられない本作、デリンジャー演じるジョニーとニックを演じたデ・ニーロが被る。 キャストも映像も音楽もやっぱり格を感じる、ただ私としては、デリンジャーとパーヴィス捜査官の人物像がかなり薄いと感じました、これはどうしたことでしょうか。マイケル・マンだし141分ですよ、どうしても意図的としか思えないです。 強奪と脱獄を繰り返すデリンジャーと追いつめるパーヴィスがただひたすら淡々と描かれる、けれどデリンジャーを仕留めるのが助っ人でやってきたベテラン捜査官、まあこれは史実なんだろうからいいんですけど、それを演じる俳優が一般的には知名度も人気もそうあるとは思えない俳優っていうのが意外でした、なぜ「聞き取れなかった」なんて言ったのかしら? このウィンステッド捜査官を演じたのはスティーヴン・ラングというのね、ラストでしっかりかっさらってしまいました。寡黙で見た目もやたらと男臭く、ビリーと面会のシーンといい、この人がいちばんプロフェッショナルしてましたね。 ところで美しいビリーを痛めつけたあの捜査官、デリンジャーが振り向いて睨みつけられただけでかたまってましたね~「このヘタレ」って思いました、これだけじゃなく所々「あっ!おっ!」と嬉しくなる演出がいい。 しかしマイケル・マンが男を描くとどうしてこうもかっこいいのでしょう、141分まったく長く感じなかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2010-07-29 19:08:17)
51.  ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト
ストーンズの大ファン、ひとすじというわけではないけど、とにかくカッコイイ。 中学生の頃から知っていたけど、ステージでのミック・ジャガーの身のこなしって全然変わらないですね、キース・リチャーズのギターを弾く姿は世界一カッコイイ。 昔から変わらないでいてくれるストーンズ、ほんとにカッコイイ。まさに説明不要の世界最強オヤジたち。 彼らの音楽ってなんとなくジャズ?ブルース?黒人音楽の匂いがする曲が多くないですか?違うのかな?ストーンズの曲はすーっと体に入ってきます。 時々挟み込まれる過去の映像も興味深い、牧師とか法務省のお役人とか4人くらいずらっとならんでミックにインタビューって映像には笑った。過去映像の選び方がまたいいんですよ。 監督のスコセッシも彼らと同じくらいの年齢ですよね、3~4回結婚、離婚を繰り返し、50代で子供作っちゃったんじゃなかったっけ、記憶違いだったかな?? スコセッシもいい勝負ですよね、この人もまた世界最強オヤジだ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-06 20:46:35)
52.  DISCO ディスコ
フランス人がこんな映画を作るなんて!!世界に誇る食文化、モードを持ち、シックな大人の国でありながら、音楽と映画ではアメリカ、イギリスにはかなわないことを遂にというかやっと認めたかのような映画でした。 「サタデーナイトフィーバー」「フル・モンティ」「リトルダンサー」・・・これらのパロディ、そういえば「アビーロード」も出てきたなぁ。 ボニーMの「サニー」から始まりアースの「セプテンバー」で締めるなんて!涙モノでした。もうね、ダンスはへったくそなんですよ、ココがまた良い。 唯一クレーンの運転手してる人はなんとかリズム感あった、この人がいちばんマシでした。個人的に私のタイプでもあります。 ジェラール・ドパルデューのヘンテコ振りもいいし、エマニュエル・ベアールも今までよくあった美しすぎる繊細なヒロインというよりちょっとドナルドダックな口元の普通の人って感じ、ヘアメイクの功績って凄いわね。 やっぱり30代までは人生の前半なんですよ、先を見据える後ろを振り返るってあんまりしないんじゃないかな、ところが40代になるとそれまでとは確実に違ってくるんです、後悔というより、先が見えてきちゃって慌てちゃうんです。このまま老けこんで老人になるわけにはいかないなんて思っちゃうわけです、悪あがきと言われようとね。 彼ら3人が40代の設定っていうのがなんかリアルなんだなぁ。  もう、なんでもいいや。立て続けに2回観た、今3回目観ながら追加投稿してます。 どれもこれもどのシーンを観ても爆笑と涙なのです。こんなフランス映画初めて観た、いや~世の中ホント何が起きるか分からない。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-30 11:22:20)
53.  しあわせな孤独 《ネタバレ》 
コレ女性監督ですよね?それなのに視点とか感覚がとても男性的に感じました。 タイトルの「しあわせな孤独」って直訳なんでしょうか、「しあわせな孤独」を得たのはニルスかな?この映画の中心も最初はセシリかと思ったけどニルスですよね、たぶん。 彼のラストの言葉「僕たちはこうなる運命だったんだ」これってどう解釈したらよいものか・・・どの道、お互い妻とは婚約者とは破局する運命だったってことのように思えてならないんですよ。 ヨアヒムにしても奥さんのマリーにしてもなんだか人となりがね、ちょっと???てとこがあったし。 まさに事故の加害者でありながら他人事のようだし、娘と一緒になって夫を追いつめるし、息子の誕生日祝いの席で「セシリは?同棲?」なんて言いだす娘を制止するどころか一緒になって問うなんてね、コレされちゃ一層戻る気なくすでしょ。 ヨアヒムも突然あんな体になったとしても介護してるあの人の辛く悲しい過去を意地悪く茶化すってどうよ。 思うにこの二人は日常、自分の行動や言動が回りの人間にどう影響するのかってことにあんまり意識がいかない人っていうのかな。 こういう人に限ってひとたび自分にとんでもないことがふりかかると物凄く感情的で攻撃的になるような気がする。傷ついてる苦悩する自分オンリーの人で人の痛みに無頓着な人。不倫関係になった二人より事故の加害者と被害者の二人のほうが私にとっては疑問と不信をおぼえる人たちでした。 (マリー、ヨアヒム)と(ニルス、セシリ)大まかだけど二つのタイプに分かれるんですね、どちらかというと今まで許容、譲歩する役回りだったニルスとセシリ(たぶん)が惹かれ合うのは必然だったかもね。明日は我が身と身にしみるようなとてもとても現実的でキビシイ映画でした。 ところでマッツ・ミケルセンですが、ヴィゴ・モーテンセンに見えてしまいました。セシリ役の女優さんも名前が出てこないけど誰かに似てるんですよ、角度と表情によってですけど、どっかで見たことあるんだよねー。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-02-09 20:09:05)
54.  理想の女 《ネタバレ》 
まずなんといってもウィットに富むセリフが良いです、特に男たちの男同士の会話が粋ですね、サラリと嫌味を感じさせず悪態を言ってのける、全てを知っているのは彼らじゃないかな、達人たちだ(笑) スカーレットの衣装がこれまた良いです、私の好み。スカート丈がひざ丈なら夏の外出着に揃えたいわね。 内容ですが、ロバートがアーリン夫人にあれほどの大金を頻繁に与える根拠とかアーリン夫人があの夫婦に近づいたその本心のところがすっきりしない、はっきりとしないけれど、その分ロバートとアーリン夫人のちょっとしたしぐさが「あ?あれ?!」というところが随所にあって想像力を掻き立てられる。 特にメグとアーリン夫人が偶然遭遇するシーン、メグを追うあの目は愛人が何も知らない正妻を見る目じゃありません。 でもねあんな目の演技ができるヘレン・ハントは凄い女優なんですが、この役はやっぱりちょっとね。老けたからじゃなく昔から水分不足、油分不足といいますか艶っぽさがないんですよ、真っ赤なルージュが見事に似合わない、ほんとに厚化粧が痛々しい。まさかそれを狙ってのキャスティングでしょうか?でもできればシャロン・ストーンまではいかないにしてもアネット・ベニングとかダイアン・レインあたりに出てきていただきたかったです。 収まるところへ収まったラスト、ひとまず一件落着っていう感じ?扇よりもあのドレスですね、意味ありげなのは。ドレスを見てメグが言うセリフがいちばん印象的でした。男女って、例え夫婦といえども何もかも全てを明白に見せる、見たがる、知りたがる、追求するって破たんを招くことですね。なかなか勉強になる映画でした。 
[DVD(字幕)] 8点(2009-12-03 11:41:03)
55.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 
CIAそして中東だし誰が何で誰がどうなんだとワケわからなくなるかもしれないと予想してましたが、最後まで混乱することなく社会派問題作というような重苦しさ、陰鬱さもなくハラハラするも安心して楽しみました。 なんでここに狂暴な犬がいるわけ?犬に噛まれるってどうよ、なんて思ったけどその後の展開にかなり関わってくるわけですね。 フェリス、ホフマン、ハニの三人の関係がなぜか心地よかった。馴れ合うことのない緊張感でしょうか。この三人、タイプは全く違うけどそれぞれカッコイイ、イイ男たちです。リドリー・スコットの男を描いた作品は最高です。 結局イスラム世界のテロリスト対策は同じアラブ人のハニがうわ手ってことです。CIAの凄腕ベテラン諜報員もかなわない。この結果、やはりリドリー・スコットはイギリス人なんだとあらためて思うわけです。 頭がキレてダンディでスマートなジェントルマン、ハニ。フェリスを救出しに来た時もあの修羅場にばっちり高級スーツにネクタイで登場です。マーク・ストロングというのね、しっかり覚えました。なんとなくアンディ・ガルシアに似てると感じた。 で、ラッセル・クロウなんですが、またまた見たことない役柄、キャラを見せてくれました。ラッセルは演技の幅を広げてきましたね~。悪役、憎まれ役をこなしてこそ役者の醍醐味ってもんです。冷酷というよりひょうひょうとして愛嬌すら感じた。 レオに蹴飛ばされて椅子ごと後ろにひっくり返ったシーンがいいなぁ、あそこ凄く気に入りました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-08-03 15:59:43)
56.  アメリ
もっと風刺のきいた辛口コメディかなと思ってたら、ファンタジックな変わり者の女の子の片思い成就物語でした。嫌いじゃないですね、色彩と背景もいい、特に部屋の壁紙がいいなぁ。この映画はかなり想像力と粋な遊び心が豊かな人じゃないと作れないと思う。 一歩間違えたらストーカー、でも悪意とかネジ曲がった欲がないの。自分にあんまり利のない自己満足っていうのかな。人が喜ぶのを見て満足してる感じ、ココがいいです。 お父さんに旅に出る決意をさせるための写真がいいネ、かわいいです。 いつでもどこでもストレートに自己主張すればいいってもんじゃないです、人間関係がいつも不必要に緊張していてギスギスしてきそうだ。 フランス人は恋愛とバカンスのために働き生きているのかもね、やっぱり。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-09-19 12:33:18)
57.  キンキーブーツ
大好きなジャンルです、笑いと悲哀の織り交ざったイギリス映画。でもこの作品に限っては悲哀の部分が少々物足りなかったように感じるけど、セリフとユーモアはやっぱり粋ですね。話の進み具合はもう王道、でもローラが魅力的だったからまっいいっかw世間の偏見の中で生きてきたドラァグクイーンはたくましい、でも繊細で可愛い。なんかねぇ「愛」を感じるですよ、ゲイが主要人物として出てくる映画に共通してる「愛」です。ショウのシーンはどれも良かった。独身の頃、遊びに行く所でいちばん好きで無茶苦茶楽しいかったのはゲイバーでした。 そうそうチャーリー役の俳優さんてパトリック・スウェイジをちょっと丸くしたみたいと思ったのは私だけ?あのウイングチップはほんとに丈夫そうでしたねー
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-01-07 21:52:28)
58.  マッチポイント
まったくの予備知識なしで観ました。ウディ・アレンも変わったなぁというのが最初の感想です。ある意味コメディ、でも今までのシニカルさはあまりなかったように感じる。ちょっとイライラというか「少し黙ってたら?」といいたくなるようなアレン作品独特のセリフ、会話は健在でしたw 話の内容は何度となく観たことのあるモノだけどダルさはないしラストはどうなるのかと結構期待しました。キャスティングも見事!ひと昔前ならクリス役はジョン・キューザックがやったんじゃないかなんてチラっと思ったりもした。ジョナサン・リース・マイヤーズの影のある男の色気がかなりいいです。 主人公のクリスのキャラがいいですね、何がしたいのか、どうなりたいのかというのが最後までさっぱり分かんないの、とても曖昧。それこそ「運を天に任せる」みたい。最初からヒューイット家を狙ってあのテニスクラブに就職したという描写もなかったし・・・唯一意思を感じたのはノラへの欲望ですねw クロエとノラのキャラの違いもさることながら、そのキャスティングがこれまた的を得てる。 特にクロエ役の女優ね、美人じゃないし豊満な体もなく、全くセクシーじゃない。設定の上で何が優れてる?と言われれば「親が金持ち」。その余裕のある育ちからくるおっとりさ、でしょうか。 そのイギリス上流階級の人々の鈍感ともいえる人の良さとクリス、ノラの対比も見事です。 あの刑事たちも含めて、もしかしたらイギリス人への皮肉を込めた作品なのかな? リアルに考えたら有り得ないところが色々あるけど、テーマを考えれば完成度の高い作品だと思います。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-11-18 11:47:51)(良:1票)
59.  ドッジボール
いや~笑った笑った!映画でこんなに笑ったのは久しぶりです。「ズーランダー」のあのノリにやられた私は、コレでもやっぱりやられました。ベン・スティラーっていいなぁー。で、なぜかヴィンス・ボーンがいることがまたうれしいんですよ。「わぁ~ヴィンス・ボーンが出てるよ~」これだけで笑えるの。理屈ぬきで楽しめるおバカ映画は貴重です。思いっきり笑ったあとは気分爽快です~~
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-20 02:50:51)
60.  あの頃ペニー・レインと
贔屓のキャメロン・クロウの自伝的作品であることは知っていたのでずっと観たいと思ってた。も~大好き!いつもながら音楽も最高。これは主人公ウィリアムの成長物語でもあるけど、きちんとラブ・ストーリーにもなっていると思う。15歳でこんな濃い経験をしているなんて正直羨ましいなぁ。70年代の初めといったらちょうど歌謡曲から洋楽に目覚めていったころ、最初に聴いたのはビートルズだったけど。今まで知らなかった世界を垣間見る、覗くっていうのは思春期にはそれはもう、刺激的で魅力的なことなんだみたいなことを思い出しました。ウィリアムと電話で会話する3人の大人たちが引き締め役とでもいいましょうか、特にフランシス・マクドーマンドの存在はよかった。ただ厳格なだけじゃないのがよかったです。ペニー・レインの描写も好感持てます、やっぱり普通の女の子なんだと感じさせてくれる。飛行機の中の懺悔?暴露?大会はわかっててもやっぱり笑える、面白かった。誰が観ても楽しめる娯楽性はないけど、監督自身の自伝モノとしてはかなりいいと思う。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-27 11:19:37)
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