Menu
 > レビュワー
 > MAZE さん
MAZEさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 105
性別
自己紹介 お久し振りの方、初めましての方、
こんにちは。

只今、写真家として水面下より目立たない所にいます。
新聞に載っても名が売れない写真家…最早、自力で行きます。
新レビューはまだ未定。

ハリポタ見るくらいなら、B級を選ぶ偏屈です!
新作は5年は寝かせます!!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456
投稿日付順123456
変更日付順123456
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 
鑑賞後、空虚感が襲ってきた。 死と言うものの何と軽い事か…。あるSNSで死にたがっていた私に、本作の主人公の様に「貴方は生きて」と言い、先だった知人を思い出した。  死は身近で手招きするもの。望むと望まざるに関わらず、命を掻っ攫っていく死神だ。  あなたは、その命を以て、人を生かせますか?
[DVD(邦画)] 7点(2009-03-15 20:52:46)
42.  座頭市(2003)
賛否両論有るようだが、コレはコレとして観る事をお薦めする。 「あの世界の北野だから」と言う観方で云々言うのは、オリジナルも 過去の作品も含めて“冒涜”にあたる。 ……そう言う観方で観た所見。テンポの絶妙さは何とも言えず、 人の精神を宥め、躍らせ、戦慄させる。 コントを加味したストーリーは食傷気味だが、そのアンバランスさが、 不思議な雰囲気を醸して良し。 殺陣は血飛沫のリアリティに個人的には評価○
[DVD(字幕)] 7点(2005-08-01 01:23:21)
43.  ボーイズ・ドント・クライ
砂糖を軽くすくい上げ、 すり切る。  スプーンの上に残った分がジョン達にとっての「まっとうな人間」なのだ。  じゃあ、切られ、床に落ちた分は何か...  それが、ブランドンなのだ。  どんなに認める人がいようと、愛する人々がいようと...彼らの立場は、まだそんな扱いなのかも知れない。  じゃあ、スプーンの中と床に落ちた砂糖は違うのか?  “同じ”だ。  まったく同じ砂糖。床に落ちようが、払いのけられようが、その甘さに違いはない。  “同じ”成分だ。  悲しいことだが、これは一場面で、今日も世界の何処かで、スプーンの上の砂糖はすり切られる。  残酷すぎる一場面が「ボーイズ・ドント・クライ」だろう。 
7点(2004-11-17 01:47:24)(良:2票)
44.  イングリッシュ・ペイシェント
延々と広がる、光と陰のコントラスト。まるで抽象画を眺めている様な、どこか浮遊感を憶える導入部。 ゆらゆらとパラノイアの様に移ってゆく『イギリス人患者』の記憶。それを、ひとつ一つ縫い合わせ、繋ぎ、 一つの“真実”へと作り上げてゆく過程は、何ともミステリアスで美しく、引き込まれてゆく。 悲愴の色で塗り込めた大人のファンタジーは、安楽の最期を迎えることで終焉を成す。 男の不自由な指が差し出したモルヒネは、完成した“愛の記憶”から突き出た棘の苦痛を和らげる 麻酔の様に感じられて胸を締め付けられる。  素晴らしく美しい作品。どんな形でも、愛である事に変わりなく。不浄だとしても、誰も責める権利はない のかも知れない。愛である限り...。  但し私はこの作品...大ッ嫌いだ!!!…す、すっきりした…(冷汗)
7点(2004-09-12 12:29:53)
45.  アンダーワールド(2003)
ヴァンパイアと聞いて見ずにいられるか!なノリで借りてきた本作。私の中ではなかなか秀逸な部類に振り分けられた作品です。 「パールハーバー」出演時の生身なK・ベッキンセールにダークブルーの影を纏わせて、立ち回らせたところは、個人的に評価してしまう。明るい陽射しの中で見る血の気の快活さを払拭した、硬質で無機質な冷たさは美麗。吸血鬼の高貴な雰囲気をたっぷり味わうことが出来た。 不明瞭な所も多々あるが、設定も魅力的で特に登場人物の背景は悲哀に満ちていてそれだけで、続編なんかを作ることが出来そうな程しっかり設定されている。ダーク・ファンタジーとしての出来はなかなかの物でしょう。但し、類似すると言われる作品と比べる様な観方は、本作の魅力を半減させる要因になりうるので意識しない事を推奨。
7点(2004-07-28 01:46:30)
46.  桜桃の味
人がまだ余りある命を無駄にしようと決心する形は、大きく分けて2つかも知れない。  一つは、自らの命と引き換えに、何かを守るとき。  一つは、漠然とした死への理想像を描いてしまった時。  本作は、後者だろうと感じた。主人公は何か、切っ掛け(原因)があったにしても『死の幻想』に愚かにも憧れてしまった...そう感じる。証拠に、自殺の手助けを他人へ求めている。同時に、この作品は死への渇望も、ましてや生への羨望も無い。“死”自体に意味など無い。意味を求めていたとしても、彼は彷徨う内に其れを失っている。ただ、死ぬ為だけに、死ぬ場所を探して足を前に進めるだけだ。  甘やかな死に魅入られていたとしても、そんな物は単なる“幻想”でしかない…監督はそう伝えたいのか?それとも、“生”は人生の足枷だとでも言いたいのか…。 一つの生命として、この世に存在し始めたときから、人間は(人に限らず…)絶えず彼岸に向かいながら、此岸の営みにいるのであって、その中の少数が終焉を迎えるまでのプロセスをとばし『死』をクローズアップして見てしまうのも不思議ではない。その少数派の1人を主人公にしたに過ぎない作品。  深くて、軽薄な甘美さを、逡巡する主人公の行動と乾いた埃っぽい映像に載せて、私たちに届ける作品だった。
7点(2004-06-14 00:19:16)(良:1票)
47.  ギルバート・グレイプ
以前観たときには、単に「感動する良い話」だけだったが、今観ればギルバートと、現況の自分を重ねて考えてしまう。いざ、介護する側に立った時、果たして自分は家族を彼の様に深く愛する事が出来るだろうか?と自問するが、その答えは微妙だ。  彼の呪縛は根深く、その影響は彼に留まらず家族をも蝕んでいる様に感じられる。病んだ家族を兄として、長男として、時に亡き父親の様に支えるギルバートの強さは並ではない。そんなギルバートを目の当たりにして、自分の小ささを思い知らされる。恥ずかしささえ感じる。やり切れない気持ちになるが、得られるものもあった..。そんな些細なものでも、自分の糧になるならば頑張っていこうと思える。そんな作品だった。
7点(2004-05-30 16:08:42)
48.  インソムニア
自分の罪に絶えず苛まれ、いつしか濃霧の様な白昼夢に自分の半身を委ねて苦しむ主人公の姿は良かった。 いつも対岸に存在するはずの“犯罪者”との思いも寄らぬ接点は、正義に生きる者として許せぬ事だったろう。ベッドの中で、眼を開いたまま夢を見る彼の陰鬱として淀んだ表情がこの作品の色であるかのよう..白夜の魔物に取り憑かれたまま死を迎える、そんな恐ろしさと救いようのないラストは青みがかった映像に一層映えるクライマックス。  配給会社の売り方は頂けない。もっと作品を勉強してからプロモーションして欲しいものです。
7点(2004-05-30 16:06:49)
49.  パウダー
確かにこの作品には『愛』がないかも知れない。だが、『愛』そのものを直接的にせよ間接的にせよ描いている訳でないとすればどうだろう。 パウダーは生まれ落ちたその日から、『愛』を受けられない。そこに『愛』自体を否定する要素を創り出している。 生長して、ある悲しい事件によって彼の存在が明るみに出る。そこから、外界との接点が強制的に持たれる。ここからが他作(『感動作』と称される作品)との相違。イジメや迫害を受けながらも、心の通う『友達』が出来、そこから麗しい感動劇が繰り広げられる…と言う件を想定している人の眼には、なんとも救いのない作品に映ってしまうだろう。唯一、彼の能力に惹かれ、理解を示そうとする人物はいるも、彼を救う手立てとはならない。これはある意味、人の感情や現実に忠実且つ、素直な作りだと思う。同時に感動を、涙を目的とする作品ではなく、物語を通して観る側が“考える”事を目的としている様にも思える。愛は作品そのものの形とならず、そこから『愛』とはどういうものかを考え、そして自分のものにする。或いは、自分の持つ『愛』を再確認できる―その過程に存在するだけの作品。 ラストの破綻ぶりは自分もガックリ来たが、そこに至るまでに得られたものがある事を評価とします。
7点(2004-05-23 20:56:44)(良:2票)
50.  2 days トゥー・デイズ
種々雑多なエピソードが入り乱れ、一見関係無い話の連続のように見せかけ、ラスト伏線が一つの点に収束すると云う、B級味ながら見事な料理法には正直唸った。ただ、その味付けの為にだけ使い捨てされているキャラクターが何とも勿体ない。ちょっと魅力的な設定だったのに…(残念) 悪役ジミーに、笑いを堪えつつ「なかなか嵌り役じゃん」等と思っていたら、あのアイロエの禿げッぷりに唖然!本当に剃ったらしい事を聞いて絶句!そこまでしてあの作品に出演を?そう思うと何だかアイロエの「身体張ってます!」が痛々しい(笑)S・セロン…ここでも脱ぐのね..と大凡の期待(?)を裏切らぬ型のハマリ方も当時の流れでしょうか(?)J・スペイダーのB級を観るつもりでこの作品をハントしたが、思わぬ面白さに7点献上!
7点(2004-05-23 20:47:05)
51.  サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出
緊迫感と「得体の知れないモノへの恐怖」もしっかり描かれていて好感。粒子の粗い映像は、漂う緊張感を倍増させる効果大。仲間の中に必ずいる「バカ」の所為で余計な災難が罹ってくると云う件は、ありがちな設定だが、この作品に関しては危惧もなく最後まで「生死を掛けたサバイバル」を堪能でき満足。
7点(2004-05-22 18:01:16)
52.  RONIN
硬派な印象のアクション映画。ピリッと利いたサスペンスもバランスが良く、見応えは充分。人物描写は古くさい感はあるも、ストイックで小気味良い。「浪人」を描こうとしてなのか、ちょっと邦人には「?」と訝ってしまう表現ありで、戴けない箇所は否めない。ただ、登場人物の感情の機微が浮き上がり、ゆるい中にも魅力的な雰囲気を感じられる小品と云ったところか。 作品内で効果的使われるハズの“マクガフィン”=『ジュラルミンケースの中身』…やはり、気になる人がいると言うことは効果的ではなかった..と云う結果。
7点(2004-05-22 17:59:31)(良:1票)
53.  アンブレイカブル
きっと、あの列車に乗らなければ、彼は息子と何の変哲もない平凡な人生を人並みに送っていただろう。そして、背中合わせの彼も、『ヒーロー』を見出す事が出来なかったら、自分の“空想”に溺れながらガラスの身体を引きずって生きていただろう。この相反する2人に起きた変化は面白い。自分の“力”を受け入れたが、結末の残酷さに打ちひしがれる。望みを叶え、尚かつ自分の過ちに終止符を打つことが出来た。 一本の線上に描かれた劇画の『善』と『悪』...それは、哀しい程型抜きされたハッピーエンドをもたらした。イライジャの真の望みは果たされたのだ。ヒーロー程、割に合わない役はないだろうな。
7点(2004-05-22 17:49:56)(良:2票)
54.  天空の城ラピュタ
ラストに向かってアクセルが踏まれた瞬間から、徐々に蓄積されてゆく、例えようのない別れに似た淋しさ..堪らない気持ちにさせる。  人間の傲りが生産するモノは、決して『生』に結びつく事はない..地を離れて人間は生きる事が出来ない。それは、人間は自然<地球>から発祥したものであり、地球に生かされていると云う事_それを再確認させられるアニメ。  快活に展開してゆくストーリーが薄絹のようにそれらを覆い、ソフトに伝えてくる。決して強烈に突き付けるのではなく、音楽に乗って耳に届く歌詞の様に柔らかく。   特筆すべきは、本作の骨組みの一つになっている『友愛』、それに差し込まれる『慈愛』。これなくして、正義はエゴでしかない。人間の忘れてはならない『成分』の一つだと思う。
7点(2004-05-22 17:46:49)(良:1票)
55.  妹の恋人 《ネタバレ》 
私も「妹の恋人」と云う邦題に“いかがわしい”雰囲気を勝手に付けて敬遠していた1人。レビューを拝見してJ・デップ主演のロマンスだと知り、安心して(?)鑑賞までに至りました。なんとも可愛らしい映画ですね。微笑ましくて、優しい気持ちにさせてくれます。不安に駆られ、バスの中でパニックを起こすジューン、とても痛々しかった…。パントマイムを披露するサム、自分もその場にいるように楽しんだ。ジューンを守ろうとするベニー、心の変化が暖かい。2人の生活を応援したくなる、そんな作品でした。ラスト、ベニーが戸口にピンクのバラ置いてソッと立ち去るシーンが素敵です。
7点(2004-05-22 17:45:22)
56.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
『純正ホラー』ではないと云う事だけは、鑑賞前に耳にしていたので「これなら、自分でも..」等と馬鹿な考えを起こし、お気楽に本作を手に取ってしまったが運の尽き。どうやらそのバチが当たった様だ。  序盤はどことなく「スタンドバイミー」を彷彿とさせる、青臭くも心温まる友情劇で、すっかり私は油断させられのほほんと画面を観ていた。 だが“それ”は静かに近付き、息を潜めその時を待っていたのだ(!) だんだんと雲行きが怪しくなり始め、<41分40秒>ボンクラな私はやっと“それ”の気配に気付く「なんかイヤな感じ..」<44分46秒>そして、嫌な予感的中! <48分20分>「なんてこった!ホラーはホラーでも、きしょいクリーチャーが出てくるモンスターモノだったのか!?」私はこの作品を観た事を心底後悔した、正にキャッチコピーそのまんま!!その後、重苦しさとむかつきを抱えたまま鑑賞を続行。<1時間6分57秒>私はもう一つの“それ”に気付く。この辺りから胸のむかつきは期待へと変化する。主演の繊細な演技も加味して見応えは充分。「なんと、SFだったのね(笑)」はさほど気にもならず、序盤の雰囲気が徐々に戻ってゆく感じが良かった。この作品の意外性と云うか、突飛な展開は効果的ではなかったのかも知れないが、終点に待つ“友情”“絆”に私は好感を持った。 しかし、まんまと制作者サイドの思惑に嵌ってビビリまくっている自分が可笑しい。
7点(2004-04-25 22:45:59)(笑:1票)
57.  ぼくの美しい人だから
「プリティ・ウーマン」的なラブロマンスを想像しながら観ると、本作の持つ辛口リアリズムがストーリーを重く感じさせます。  始めはSEXの繋がり、やがて愛に変わり、2人を変えてゆく・・・・・・・次第に輝き出すノーラはとても素敵でした。日々に潤いと幸せが溢れ、自然と笑顔が交わされる……だが、ノーラにとっての不安は一向に払拭されない。些細な出来事で簡単に亀裂が入るのだ。マックスにとっての不安もまた然り。宗教やステータスに縛られ、そのスタンスから離れる事に恐怖めいた物を抱いている。町を離れ、違う生活に付いた様に見えるノーラ。別れた後、今までの生活に戻ってしまったマックス。しかし、2人は確実に変化した物があるのです。それを表すのが再開シーンであるラスト。彼女らの“その後”についての意見は【かーすけ様】に同じく、心配です(笑)紛いなりにも、ハッピーエンドに持ち込んでくれた『平凡なロマンス』の結末は個人的には好感を持ちました。これで、良いのです(?) J・スペイダーはこの作品で、一気に女性ファンを増加させた様ですね(^^)
7点(2004-03-22 01:01:58)(良:1票)
58.  スターゲイト
冒頭はSFロマンを期待できる、なかなかの雰囲気。紛いなりにもプロの手腕を感じられます。心に傷を負い、日々憔悴しきった生活を送るオニール大佐の設定も、少々浅い感があるもその後の展開上、良い味付けだと。頭が切れて好奇心旺盛、だが世渡り下手な、いかにも冷や飯喰らってそうな学者・ジャクソン博士もキャラ立ちとしては秀逸。 定石を踏襲している辺りで他の派手に目を引くSF作品とは違いがある。そんな感触に私個人は評価したいのですが… ストーリーは全体にアメリカ映画なのにどこか、らしくない回りくどさがある。一方で、端折り過ぎて呆気ないエピソードもあり、折角面白い発想なのに活きていないのが非常に残念。 隠れスタゲFANを公言(隠れてないじゃん!)している私としては文句無く10点献上!なんですけどねぇ~、惜しいコトしてます。断腸の思いで7点進呈いたします。
7点(2004-03-22 01:00:45)(良:2票)
59.  サイモン・バーチ 《ネタバレ》 
てっきり、聡明で神懸かりな子供が奇跡を起こす物語だと思っていたので「サイモン」の設定キャラ立ちには意表を突かれた。「なんて思い込みの激しい子だ!」と笑ってしまう一面もあり、その敢えて俗物的な設定にしたことに対し好感を持った。子供ってあんな感じ?いや、ちょっとやり過ぎ?俗物に紙一重の強烈な信仰心!ある意味圧倒された、いやぁ~引いたと云っ方が近い。サイモンが“自分の存在理由”に満足して“眠り”につくラストは殊更に悲しい。悲しいが、私が交流を持っているクリスチャンが口にする言葉を度々思い出す。どんなに苦難でも、それが【神の意志<試練>】ならば、進んでも甘受する。考え方ですね。あの素晴らしいキャパシティを育んでいったものは、生まれ持っての障害だけではなく、ジョーとの強い友情・その母親、祖母との不思議な“家族”と云うもう一つのテーマがあってこそ。私はそちらに感動を覚えた。死んで完結するお涙頂戴はもう沢山。
7点(2004-03-22 00:54:53)
60.  フロム・ヘル
史実に基づき描かれた作品として、時代背景も含め見事な設定。その一つが、ホームズ等のフィクションに頼ったり、時代や舞台を現代に無理矢理移す等、物語に安易な小細工を施していない点。多々ある有力説の中で、宮廷陰謀説を持ってきた事に違和感を感じつつも、物語が進むに連れてその違和感も納得に変わって行く程、ストーリーテリングは巧妙。陰影の美しいダークな印象と、独特のカメラワークに細かなカット割りが、物語の残酷面を剥き出しにしている。それが、かえって観る側を幻惑的な世界へ引き込んで行く。プロットの軽さは否めないが、サスペンスとしては良質な仕上がり。    J・デップFanなら必見。彼の耽美的な香りに酔ってください。
7点(2004-02-17 23:15:19)
010.95%
121.90%
243.81%
321.90%
498.57%
51110.48%
61413.33%
72321.90%
81817.14%
91413.33%
1076.67%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS