41. バーバリー・コースト
自警団の私刑に見る未成熟な法と秩序。 ミリアム・ホプキンスのキスシーン無き恋心。 見下げ果てた極悪人が作品を〆る男っぷり。 忘れ難いシーンがあちこちにある、一流の名に違わぬキャスト・スタッフの仕事ぶりが見事な秀作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-01-22 12:58:25) |
42. 顔役(1940)
《ネタバレ》 ギャングのボスが突如として「ヨーロッパで紳士として財を成す」と引退し、5年間で一文無しになって戻ってくるも、嘗ての子分に相手にされず、それならばと新たな組織を作って対抗するが、撃たれて怪我を負う。 ここからが異色の展開でした。 ロビンソンとボガートの激しい取っ組み合いシーン(残念ながらスタントダブル)があるものの、抗争模様は物足りない程薄味。 修道院暮らしでこれまでの価値観を覆されるところがなかなかの見応えで最後の決断も余韻が深いものがありました。 ロビンソンの芸達者ぶりを堪能出来た良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-22 12:25:10) |
43. 幸せの始まりは
戦力外通告を受けたソフトボール選手リサがマティとジョージの間を行ったり来たり。ツライ、つらい、辛いと喚いてるばかりに見えるキャラに嫌悪感。会話劇のような台詞の応酬のタラタラ感を見てるこちらが辛い。 ジャック・ニコルソンのラストパフォーマンスとなった姿は精彩を欠きこれまた見るに忍びないものでした。 [DVD(字幕)] 4点(2025-01-20 01:53:28) |
44. 裸の町(1948)
2021年1月からの念願叶っての鑑賞。 ジュールス・ダッシン監督の傑作でした。 冒頭ナレーションが示すニューヨークオールロケで製作され、市井の人々の息づかいが感じられる映像に釘付け。 このナレーションの的確で小粋な語り口が心地良い。(公開直前に若くして病死されたそう 悲) 女性モデル殺人事件の犯人に警察が一歩一歩地道に迫り遂に追い詰めるテンポ良い展開が理詰めであり、捕り物シーンは手に汗握るもの。 そこにユーモアと人情話と寂寥感がブレンドされる脚本が見事。 MIPバリー・フィッツジェラルド。小柄で威圧感無しながら巌のような存在感。 ドン・テイラー。忠実な部下として職務に一途に励む姿。 共に魅せられました。 ここまでで9点 黒澤明、キューブリック、フリードキンを始めとした後生の監督に影響を与えたというところに+1点。 [インターネット(字幕)] 10点(2025-01-15 16:30:09) |
45. シャーロック・ホームズ(2009)
主役二人の切れ味鋭いアクションは見応え充分でしたが。 ホームズ&ワトソンが私的イメージとかけ離れ過ぎていて、そこを気にすると一気に醒めてしまいました。 マーク・ストロングの極悪ぶりが控え目だったのも残念なところです。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-13 14:56:54) |
46. ボルケーノ
ジョーンズさん出演に釣られての鑑賞。 溶岩流がロスの街を襲うパニック映画とは知りませんでした。 迫り来る溶岩流の不気味さを筆頭に迫力ある映像を作り上げたスタッフに拍手。 終盤のいくら何でもな無理筋感はご愛敬。 舞台設定のこじんまり感とドラマパートのとってつけた感が歯痒いところです。 恥ずかしながら、ロス山火事の大惨事を1時間ほど前に知りました。 マグマではないにせよ現実に街を飲み込む火の海が恐ろしい。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-11 23:02:51) |
47. 情婦マノン
マノンの吐く言葉全てに嫌気がさす。何と幼く何と浅はかな。愛してるだと? 金>>>>>・・・ロベールだろうが。 アバズレだろうが裏切り者だろうが一途に愛したロベールの「これでもう僕のもの」が何とも切なく、彼に点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-06 13:35:52) |
48. 花嫁はエイリアン
《ネタバレ》 異星人とはとても思えない美しいキム・ベイシンガー。 彼女をフォローするバッグが私的MIP。最たるはkissのレクチャーで大爆笑。なのでその極悪からの最期が残念。 八方丸く収まる結末がお見事。 ジミー・デュランテの「帰ろかな帰るのよそうかなぁ」のゴキゲンぶりが心地良い。 「シーラ号の謎」での名演振りが印象深いリチャード・ベンジャミン。監督としても確かな腕前を見せる大いに楽しめた良作。 [DVD(字幕)] 7点(2025-01-03 13:00:07) |
49. 戦うパンチョ・ビラ
三大スター共演に釣られて鑑賞。 ユル・ブリンナーと分かるまでかなりの時間がかかりました。何時ものキリリッとした眼差しが髪と髭のせいか感じられなく残念。 ロバート・ミッチャムの立ち位置がよくわからないキャラに、メキシコ人を見下した感が見えたのはアメリカ映画ならではかと思うのは考えすぎか。山賊の本性を示すチャールズ・ブロンソンが三人の中でピカイチでありました。 天下取りの戦いは傍観者の目には眩しく映った見応えある作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2025-01-03 12:44:37) |
50. ア・フュー・グッドメン
《ネタバレ》 色恋沙汰が無くて幸いだったとは言えデミ・ムーアは不用でした。 グアンタナモ基地での大佐となるとあのくらい尊大でないと務まらないと思わせるジャック・ニコルソン流石の存在感。 ではありますが、裁判で失言を突かれての敗北模様が白けてしまったのが残念。 青臭いトム・クルーズの薄っぺらさはやむ無しといったところでしょうか。 あの人の自決理由が分からないのにモヤモヤ。 [DVD(字幕)] 4点(2024-12-28 19:31:02) |
51. リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960)
お目当てジャック・ニコルソン。出演しているのを忘れた頃にご登場。 いやぁ若い! マゾっぷりでのイッちゃった目つきは後の怪演を彷彿させ、監督の目にもとまったと思われます。 お宝映像でした。 起承転結は理にかなっていて飽きずに観られ、興味深かった結末が「へぇ、そう来たか!」なかなかのものでありました。 本作が撮影2日というのに、湯水のようにお金を使って会社を潰した監督を思えば、コーマン監督の手腕に拍手であります。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-28 18:44:18) |
52. 裸足の伯爵夫人
《ネタバレ》 エヴァ・ガードナーの周りを固める一流のキャストの中での悲劇のヒロインとしての圧倒的な存在感。いや、素晴らしい。 巨匠の見応え満点の秀作でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-11 14:53:36) |
53. シビル・ウォー アメリカ最後の日
劇場に行けなくて地団駄踏んだので喜び勇んでの鑑賞。 舞台の設定がとてつもなく大雑把で「何で?」で埋め尽くされる。 昨今色々な動画で米国の危うさが語られていますが、戦場カメラマンの他愛ないロードムービーからは何の怖さも感じる事無く。 完全な期待はずれでありました。 [インターネット(字幕)] 2点(2024-12-11 14:30:13) |
54. アイアンクロー
フリッツ・フォン・エリックと言えば 1975年日大講堂でのジャイアント馬場戦が思い出されます。顔面5㎝先でのアイアンクローの攻防に手に汗握り、馬場以上に流血激しいエリックの何度でも立ち上がるタフネスぶりに「凄い!」 後にこの試合で観客がエリックにボールペンで突き刺したと知り、今回動画で確認したところ、確かに後ろから耳の後ろあたりに男性が何かで一刺ししていました。 アクシデントにものともせず、見る者を釘付けにする泥臭い姿を今見ると、父親としてこれで家族を養ってるんだなぁと何かシンミリ。 息子達は洗練されているものの線が細くあまり好きにはなれませんでした。 4人の息子の死に際しフリッツは何を思ったのだろうか。そういうところは描かれておらず、長男ケヴィン目線で作られた作品は今一つでありました。 [DVD(字幕)] 6点(2024-12-11 14:15:12) |
55. 瞳をとじて(2023)
冒頭のシーンに点数の全てを。これが未完となった劇中劇で、22年の時を経て監督が失踪した男優に迫るお話。 ダラダラした展開の挙げ句の結末に「何を伝えたかった作品なのか?」観直す気にはなれない残念な作品。 [DVD(字幕)] 3点(2024-12-11 12:30:21) |
56. ゼロ・コンタクト
コロナ禍での完全非接触リモートでの作品ということで+1点 お目当てアンソニー・ホプキンスはちょっと何言ってんのかわかんない。 どうして出演したのか知りたいところ。 [DVD(字幕)] 2点(2024-12-11 12:02:41) |
57. 遅れてきた死神
渋いどころが居並ぶ諜報員ものですが、フランス映画らしく一から十まで説明しない作りで背景が分かり辛い。 さらに殺す、殺される、場においても「ズドン」なだけで各人の内面は語られず。 ついて行けない作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2024-12-11 11:55:42) |
58. 人生は、時々晴れ
登場人物全員がイギリスの曇り空のような辛気臭さにウンザリ。 脂肪と共に不平不満無気力を溜め込んだ夫と子供二人にキャンキャンうるさい妻の結末は薄日が差しただけでまた元通りになるのだろうと思う後味悪い作品でした。他家族のエピソードも投げっぱなしなのも呆れたところ。 [DVD(字幕)] 4点(2024-12-01 21:20:17) |
59. SISU/シス 不死身の男
殺戮グロシーンに全精力を注ぎ込んで、脚本・演出・音楽はほんの付け足し。 タイトルからして死なないのは分かりますが、常軌を逸した不死身ぶりには呆れるだけでした。 [DVD(字幕)] 3点(2024-11-30 13:07:52) |
60. ドミノ(2023)
不気味なデルレーンに見入っていましたが、カラクリが分かった時点で集中が切れました。 ヒプノティクス・・・ 人を自分の思うがままに操りたい、職場にも巷にもこういうお寒い輩は見かけます。 その究極が描かれた作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2024-11-30 12:56:23) |