41. バウンディン
魅惑のチキルームみたいで楽しかった。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-09 00:09:29) |
42. パラノーマル・アクティビティ
《ネタバレ》 わかった。これは女による自作自演の男謀殺計画だ。 悪霊がとりついている、ということにしてあの男に愛想が尽きたあの女が巧妙に仕組んだトリックである。ああやって男を窮地に追い込んで、殺害し、自分は逃げる。完全犯罪! なぜならば壁掛け写真が男の方だけスクラッチされていたし、霊媒師との共謀もできうる。男が「ホテルに逃げよう」と言って準備し終えたとき女が「行きたくない、ここにいたい」と懇願したのもそのため。そしてこうして映像に残しておけば男は悪霊に殺されたみたいになって、自分の人殺しの罪をけむに巻くこともできる。 だから画面のそこかしこに、女が仕込んだトリックの見切れがあれば面白かった。たとえば寝室のドアにピアノ線が伸びていたりとか。女と霊媒師が裏で打合せしてたりとか。男が殺させるに値するような振る舞い、たとえばDVとか、不倫とか(女のお友達と不倫してたら面白い。つまりビーズを作ってるときに男の殺害計画をしていた!)をカメラが捉えていたとか。 実際これは映画なのだから、悪霊のしわざと思える怪奇現象はすべてそもそも人為的なものなわけであってこの事実から映画は逃げることはできない。であるからこそ男はあの女(とその仲間たち)に殺されたのだと思う。 『放送禁止』の見過ぎですかね。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-04 23:02:02) |
43. マーターズ(2007)
《ネタバレ》 レンタルDVDだったからなのか、どうもスプラッターシーンが削られているような気がする。それくらい拍子抜けするくらい全然グロくなかった。エロくもないし。かといってオリジナル版を確認するほど魅力的な映画ではない。 「あの世を見る」という大義がいちおう彼ら彼女らにある以上、あの暴力の根拠がわかるので、さして残虐にみえないのだよ。『ホステル』みたいな大義のない(あえて言うなら自分の快楽のため)暴力だからこそ残虐であり、恐怖である。 そういう意味で、最後科学くんがつぶやいたクチパクは「くるしい」(綾瀬女子高生コンクリ事件での、女子高生の最後の言葉)でなければならないし、それを聞いたあの老婆は自殺してはならない。笑ってくれないと真の不条理にはならない。あの老婆の自殺は、映画を観た我々を赦してしまうようで、俺はマーターズ(証人)にはなれなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2010-01-28 21:11:14) |
44. 上島ジェーン
《ネタバレ》 傍若無人で不器用な上島っプリは正直腹が立つし、上島ファンである俺ですら嫌いになってしまうくらいひどい男である。それはつまり上島も有吉も上手ということだろう。 でもあんな上島であるから、最後の事故死が実はサーファーたちによる謀殺だったとしたらおもしろかったと思う。たとえば睡眠薬を混ぜていたとか。そうすれば『放送禁止』シリーズみたいな感じになるであろう。 [DVD(邦画)] 5点(2010-01-28 21:01:41) |
45. 板尾創路の脱獄王
《ネタバレ》 ごっつええ感じで育った世代として、板尾には信頼をおいていたが、この映画はつまらなかった。いちいち暗転するな。 板尾が一言もしゃべらないのに、脱獄の真実に食らいつくのは国村ただ一人、それで映画を見ている我々は、どんどん板尾への興味がなくなっていき、なんか勝手にやってなさいってなる。 [映画館(邦画)] 4点(2010-01-28 20:53:35) |
46. サロゲート
《ネタバレ》 ああいうかんじでアバターをこしらえて代理生活させる「利点」をもっと序盤に提示してくれれば、ラストのYesかNoかの選択に躊躇できた。たとえば金髪美女をあやつっていたデブ男、ぜったい普段あのアバターの電源切ってもてあそんで遊んだはず。そんな感じで、「人間」と「その人が愛用しているアバター」との有機的絆ってのもあると思う。あんだけリアルに作られているのだから。ブルースウィルスのアバターがああやって虐殺されさらされたその姿を見たときになんにも感じなかったのは映画が下手だったといえる。 [映画館(字幕)] 7点(2010-01-22 23:12:04) |
47. ティンカー・ベル
《ネタバレ》 夢と魔法の王国であっても、泥と汗にまみれた労働があるんだなーというのが驚きだった。世の中甘くない。 [DVD(吹替)] 8点(2010-01-13 21:23:11) |
48. あの日、欲望の大地で
《ネタバレ》 『めぐりあう時間たち』のような構成の、母、その娘、その娘の3代にわたる愛を渇望する女たちの物語。非常にうまくできている台本で、現在、過去、過去の過去が、まるで切り絵細工のように並べられている。後半いよいよそれらの散逸なストーリーが収斂されていく。あー、つながってきたなあーと思った矢先、衝撃の事件の真相がむき出しにされる。 昔母は濃厚で壮絶な不倫をしており、密会場所の事故で母は死亡。その娘も現在、行きずりの野郎どもと付き合いまくっている。そんな自分が嫌なのだろう、自分の娘にはこのヤリマンの血が引き継がれないようにと、娘を産んですぐに行方をくらます。そんな生き別れをせざるをえなかった主人公が、ラストのラスト、娘と和解し、夫の元へ足を進める。久しぶりに、99の絶望の中に光る1の希望を感じる映画であった。 [映画館(字幕)] 9点(2010-01-11 23:29:05)(良:1票) |
49. 笑の大学
《ネタバレ》 やっぱり舞台の緊張感がないと栄えない。 [DVD(邦画)] 6点(2010-01-09 12:50:25) |
50. アバター(2009)
この映画は今後の3D技術のお手本となる映画であろう。言ってしまえば「カタログ」である。世界中の映画監督や映画技術士はこの映画を観て、「なるほど、こういう風に使うとこういう風に効果あるんだな」と片方の眉毛を引きつらせるのであろう。 そう考えれば、「カタログ」にふさわしい非常にシンプルなストーリーだったと言える。そのくせ、屋内、森、空、人物アップ、小道具、爆発、高速移動、暗闇でのスポットライト、そのほかいろいろなシーンでの3Dの使用例を例示している。この「カタログ」を参考に、今後多くの3D演出が開発されていくと思う。5年はもつと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2010-01-09 12:44:41) |
51. 宮廷画家ゴヤは見た
結局、当時の人間に幸せな人なんて誰もいなかったんだな。いやな時代だ。ゴヤの絵は、その凄惨さを少しも描けていないのではないか。真実はもっと苛烈で残酷で、やり場のない怒りが満ち満ちている。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-18 22:23:18) |
52. 悪夢のエレベーター
《ネタバレ》 やはり復讐は映画を面白くするねえ。 女のひとが皆きれい。 [映画館(邦画)] 7点(2009-12-07 23:38:18) |
53. パッション(2004)
《ネタバレ》 綾瀬で女子高生がされたことも、きっとこのような感じだったのかと思う。まあ綾瀬の場合はり付けにされず、コンクリート詰めにされたけど。 日本でも磔刑を導入すべきだ。東京拘置所から幕張メッセの大駐車場まで移動させ、あんな感じでやっちまえ。まずは麻原。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-05 23:23:47) |
54. 仏陀再誕
《ネタバレ》 空の太陽、最後めっちゃ怒ってるけど。 詳しい批評は拙ブログにて。 [映画館(邦画)] 1点(2009-11-03 19:49:54) |
55. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 量子力学のパラドックスを修正するためにいろいろと仮説が生まれたが、その中のひとつに「多世界解釈」というのがある。たとえば巨人が勝つ世界と日ハムが勝つ世界、試合だからどちらかが存在するわけだが、どちらも存在する可能性があるわけだから、それぞれの世界が存在していくのではないか。イメージで言えば、この世界は樹形図のように無数に枝分かれを続けていて、今の我々はそのなかの一つを選択して進んでいるということ。 これをふまえれば、この映画のヘタレ主人公は自分が選んできた枝じゃない別の枝を覗いてると言える。で、自分の人生の主観を移動するアビリティを持っているということだ。 なので、彼が見てきたたくさんの、今より悲惨な運命というのも、すべて実在しているというように解せる。 今の俺が選ばなかった無数の枝を進む俺たちよ、元気か。 [DVD(吹替)] 9点(2009-11-03 19:03:26)(良:2票) |
56. リダクテッド 真実の価値
《ネタバレ》 兵士の本音や欲望や苦悩を、愛情を持って描いている。確かに兵士たちがやったことはヒトゴロシである。けれども、あんな状況に人間が押し出されれば、だれだってああいう感じになってしまうのは当たり前。たまたまあそこに行かされた彼らに赦しあれ。 [DVD(吹替)] 8点(2009-11-03 18:54:39) |
57. わが教え子、ヒトラー
《ネタバレ》 ヒトラーに泣かされるとは思わなかった。 [DVD(吹替)] 9点(2009-11-03 18:50:23) |
58. 精神
《ネタバレ》 オープニングに登場したOD林真須美が後半にも登場する。この人の家にお邪魔した時の映像。処方されたクスリの山をテーブルに広げいっこいっこ何のクスリかを説明している。「人間が飲む量ではない」と自嘲していた。機嫌はよさそうだった。部屋の奥の壁に写真や手紙が沢山貼ってあった。なんと娘からの手紙である。娘は遠くの学校に預けてあって今は林真須美は独り暮らしらしい。「手紙は宝物です」とニコニコしていた。果たしていつもニコニコしていられたらあんなにクスリいらないのではないか。 林真須美は自分の昔の写真をみせてくれた。驚いた、まるで深津絵理(は言い過ぎか)みたいにスマートで美人。「この頃はキレイだったのよ。でもお金なくって、娘の学費のために体売ったのよ。女としては屈辱だよね…。」飯島愛の記事でも書いたが、気持ちが伝わるのは動画よりも静止画、写真である。改めて実感した。今現在の林真須美の病んだ横顔よりも、昔の深津絵理の笑顔の色褪せた写真のほうが強烈である。精神病の破壊力に背筋が凍った。 [映画館(邦画)] 8点(2009-11-03 18:48:15) |
59. BALLAD 名もなき恋のうた
これはあれだな、ようはわれわれのような「戦国大合戦が大好きな人たち」の中のプロのみなさんが、好きが長じて自分たちでもやってみようぜーっていうのりで作った映画といえる。だから、一部の金儲け主義者はいるかもしれないけれども、彼ら(金儲け主義者)のおかげで、われわれ「戦国大合戦が大好きな人たち」がまた別の角度から戦国大合戦を観賞することができた。 この映画を観れば一層『戦国大合戦』が補える。 [映画館(邦画)] 8点(2009-09-29 21:49:54) |
60. TAJOMARU
《ネタバレ》 もっと血なまぐさくてよかった。髪の毛を抜く老婆が友情出演していて、それが楽しかった。 [映画館(邦画)] 8点(2009-09-23 14:38:32) |