41. おくりびと
《ネタバレ》 父が亡くなった時、私は一人実家で仏壇の掃除をしていて、若くして亡くなった父の弟の位牌の前に置いてある石を見つけた。その事を妻に話したら、この映画を観ることを勧められた。私の実家はこの作品の舞台と同じ山形だが、このような納棺の儀式はなく、また、石文の習慣も聞いたことが無かった。ただ、仏壇の石の意味が解ったような気がして、心が和んでいった。そして、行方不明だった主人公の父が発見され、その手のなかから石が出てきたときは、思わず、父や父の弟、そして祖父母の事が思い出され、涙が止まらなかった。どのような事情があるにせよ、子を思わない親はいない。すてられた子にとって、どんな親の言い訳も納得できるものではないが、それでも、後悔の日々を生きていく親の心情は、私には十分伝わってきた。死を扱っているが、どう生きるかを考えさせてくれた作品だ。 [DVD(邦画)] 9点(2012-04-12 22:39:07)(良:1票) |
42. マイ・バック・ページ
《ネタバレ》 私は安田講堂事件や三島事件があった頃は中学生だった。当時、この作品の主人公達の世代であるお兄さん達がやっていた学生運動や一部の過激な活動家が起こす事件は連日ニュースで放映されていた。私達の世代は、それらを半分憧れ、半分冷めた目で見ていた。世の中を変えるんだという情熱は伝わってきたが、テロまがいの行為まで賛同はできないという雰囲気だった。今考えると、高度経済成長の真っ只中で、人々は確実に豊かさを感じるようになっていたのかもしれない。ここで描かれている当人たちの本心も、有名ロックバンドに憧れるような「本物になりたい」というものだ。革命を語っても、所詮、有名になるための手段としか考えていない。たぶん、そうだったのかもしれない。既に、豊かになりつつある大衆の支持など得られる訳が無かったのだ。でも、映画を観ながら思った。こうした批判は、結局は、第三者が語る結果論なんだと。彼らの当時の心は彼らにしかわからない。自分のバックページでもある、あの時代を振り返るときの高揚感や懐かしさは、忘れることがないだろう。 [DVD(邦画)] 7点(2012-04-11 23:02:25) |
43. 大巨獣ガッパ
《ネタバレ》 これは想像です。製作スタッフのほとんどは、裕次郎や旭に憧れて日活に入社した世代だ。しかし、時代は怪獣ブーム。社長は、他社に負けじと、怪獣映画を作ることを決めた。カイジュウ?戸惑う青春映画が命の面々。しかし、いつかは裕次郎と映画を作ることを心に刻み、社長命令に従うことに。さっそく怪獣映画を何本も見て、オリジナルの怪獣を作ってはみたものの、思い入れやこだわりが無ければ、知識も詰め込みで、出来上がったのはあんな中途半端な変な造形物。そして、この社長の一言が、もやもやしたスタッフの不満に火をつけた。「かっぱみたいやなぁ」。まず題名担当が切れた。かっぱで何が悪い!。怪獣の名前は最後に「ラ」をつけるのが決りなのに、それを無視して「ガッパ」にしてしまった。次に音楽担当が切れた。もう、美樹克彦だ!?そして、その他のスタッフも、この反乱を黙認するという無言の抵抗をしたのだった。かくして、何となく投げやりで中途半端だけど所々妙に力の入った作品がここに完成した。 [DVD(邦画)] 6点(2012-04-06 23:27:26) |
44. 愛を読むひと
《ネタバレ》 やられた、という感じですね。「めぐり合う・・」でも確かに時代の変化と主人公達の変化をうまく絡ませて味わい深く表現していたんだけど、これは秀逸です。ケイトの演技はさすがですが、マイケルの役の二人もこの主人公の心情を旨く表現していたんじゃないかな。若いときの一途な愛と真実を知ったときの苦悩、そしてそれらの過去を体験として冷静に受け止める年齢になった時の複雑な心境と自らの家族関係を踏まえた生き方なんか、主人公の気持ちがスーと入ってくる感じでした。出所を控えて再会した時のすれ違いには、予想できた事とは言え、グッとくるもがあった。女は過去が未来へと繫がって欲しい希望を見出そうとしたけど、男にとっては過去は思い出でしかないという現実を確認することになっていまった。再会して、又何かが起こるのではという双方の気持ちに、結局は決定的な亀裂を生じるという悲劇が目の前に突きつけられたのだ。教会で賛美歌に聞き入るハンナのエピソードをもう少し掘り下げたらさらに良かったんだが、それでも、まいったなあ。 [DVD(字幕)] 10点(2010-01-10 00:06:59)(良:1票) |
45. グラン・トリノ
《ネタバレ》 鑑賞前にある批評を読んだ。「老い先短い頑固ジジイが、家族や周囲と溶け込めづにいるが、近所のマイノリティとの心の触れ合いが進んでいく。しかし、テーマは重い。甘い感動など期待しないように」。確かに甘い感動はなかったが、何とさわやかな余韻が待っていた。悲劇的は主人公の死にかかわらずこの甘い感動は何なんだ。いや、さわやかな甘い感動、じゃなくて、甘い生活と、柑橘類・・。話を本論にもどそう。主人公の隣人や黄色人種に対する言動には人種差別が垣間見える。しかし、床屋や工事現場監督との会話を聞くと決して白人至上主義の堅物ではないことに気づく。彼の人に対する感覚は、自分と他人の2種類。他人は、気に入らないと家族でも付き合わない。気に入ったら人種や性別がどうあれ付き合う。しかし、感じたままに言いたいことは言う。偏見などない。自分の気持ちにあくまでも正直なのだ。病魔に蝕まれた体はもう長くはない。危機的な状況と友人を救うためには自分は何をすべきか。正に西部劇のヒーローそのものだ。自分を貫き、友人を助け、名を残す。カッコいい。自分で主役を演じるわけだ。音楽もいい。 [映画館(字幕)] 10点(2009-05-09 22:23:07)(良:2票) |
46. 壬生義士伝
中井貴一と佐藤浩市が中心の展開で進んでいき、けっこうシリアスな緊張感で引き締まったものになりかけた途端、まず、新撰組の3人が出てきてからは2時間ドラマ時代劇スペシャルみたいになり、気を取り直して集中しようと思ったのもつかの間、三宅裕司がホームドラマにまたまた方向転換してしまった。描きたかったことは、おそらく描ききった感じはするが、脇役の重要性を軽く考えたんじゃないかな。おしい。それと、泣く場面はいいが、それを引き出す前後のシーンに工夫が足りないもんだから、泣くタイミングがつかみにくい。料理で言うと同じ味の料理を延々と食べている感覚だ。口直しや違う味を所々入れないとね。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-12-04 00:00:29) |
47. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
このシリーズは、食べ物に例えると、お子様ランチ風幕の内弁当だな。見た目は派手でも辛さやスパイスはほどほどで、大人から子供まで楽しく味わえるからだ。皆が満足したのもうなずける。それが、今度の弁当はえらく不評ではないか。賞味期限切れと思われる、古臭い素材や糸を引く材料で、熱心なリピーターから容赦のないバッシング。と言う訳で、期待せずに私も注文してみた。前の幕の内弁当とはえらく違っている。何と加齢臭まで、いや、この臭いは味わい深いぞ。古臭いと思ったのは熟成の素材だからだし、糸を引いているのはカマンベールに納豆だ。スコッチはかなりの年代ものになっている。この年になればこっちのほうが美味しい。オーナーもシェフもだてに歳をとっていない。特にケイト・ブランシェットの味付けは最高だ。 [DVD(字幕)] 9点(2008-12-01 23:29:07)(良:1票) |
48. テス
《ネタバレ》 18世紀の田園風景が見事な色調で堪能できる作品である。ポランスキー監督がこの映画を撮るきっかけとなったのは、彼の妻シャロン・テートの薦めである。なぜ、シャロンが原作に惚れ込んだかは定かでないが、少なくとも、主人公の生き方に惹かれるものがあったのではないかと想像できる。シャロンは、ハリウッドが誇る女優の中でも抜きん出た美貌を持っており、夫は才能豊かな映画監督で、世間からは羨望の的となっていた。方や、テスは、類まれな美貌を持ちながらも、世間体に縛られる環境や一族の境遇と相まって、力のある者のエゴイズムにより追い詰められて、幸せとは程遠い一生をおくる。映画でも忠実に描かれているが、純粋で自分に正直な少女が法律や社会に滅ぼされていく様は哀れである。しかし、それでも愛に生きようとする強い意志は感動的である。正に、シャロンが惹かれた女の行き方だったのだろう。運命とは残酷である。自ら認めた魅力的な役を夫の演出で演じると思われたシャロンには、「テス」にも増して残酷な運命が待っていた。結婚から2年後、愛する夫の子を宿しながら、狂信集団によって自宅で惨殺されてしまう。夫が監督する映画で「テス」を演じることは叶わなかった。享年26歳。悲劇から10年、妻の代役としてポランスキーは17歳の少女を抜擢する。「テス」に関わるもう一人の主役であるナスターシャ・キンスキーは、この映画で一気にスターとなる。シャロンが惹かれた「テス」は、ナスターシャの代名詞となることで、彼女と共に輝き出すことになったのだ。 [地上波(字幕)] 10点(2008-08-09 22:10:56)(良:1票) |
49. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 この監督の作品は2度楽しめる。1回目は最後のオチを中心に楽しみ、2回目はストーリーやテーマを中心にじっくり味わう方法がお勧めだ。オチに結びつく布石の楽しみ方も同様だ。1回目は意味深な場面がどんな繋がりを持っているのか推理し、2回目は答え合わせのように謎解きを楽しむ。それはそうと、シャマランの作品と聞けば、未だに先入観を持って見る人が多いのは不幸な事だ。最初の作品が衝撃的な結末がメインとして受け止められたために、その後もエンディングが注目されてしまったが、一つのテーマを丁寧に描く手法をもっと評価すべきだろう。オチはあくまでも調味料でしかない。料理の味は左右されるが、それが全てではない。さて、今回のテーマは19世紀の農村に住む盲目の少女が現代の森林警備隊に薬をもらい恋人を助けるという話だ。オチは勿論タイムスリップかな。 [地上波(吹替)] 8点(2008-06-01 00:15:43) |
50. ALWAYS 続・三丁目の夕日
続編が前作を上回るのはめったにない。たぶん観客が勝手にイメージを持って見るからに違いない。監督の感覚と一致する人は稀と言うことなのだろう。とかく想像した展開と違うという事は、期待はずれに繋がるものだ。話を本題に戻そう。オープニングは意表をつくもので、想像した展開と違っていた。期待を上回って素晴らしい。その点、ヒロミや淳之介との話や芥川賞の展開は想像したとおりで、若干期待はずれだ。つまり、その、とにかく前作を上回ることは難しい。 [DVD(邦画)] 8点(2008-05-25 22:21:37) |
51. 椿三十郎(2007)
時代劇特有の緊張感がありながら、笑える部分もあり、織田の演技も両方兼ね備えていた。コミカルな部分が多いと、緊張感が無くなってしまうものだが、室戸役の豊悦がそこをカバーしていた点が大きい。角川作品にしてはなかなかの出来。エンターテイメントに徹する姿勢は評価できる。演出も良いのだが、なんと言っても脚本だろう。菊島、小国、黒澤とかいう3人組らしいが、邦画にも期待できる人材がいるようだ。こいつらの次回作が楽しみである。 [DVD(邦画)] 8点(2008-05-25 14:43:44) |
52. ブラック・ダリア
《ネタバレ》 最初は、代役の監督だし、「LAコンフィデンシャル」パート2を作ればいいんだろう、ぐらいの気持ちで撮り出したんだ。ところが、有名な俳優はいないわ、某女優を美女にしなければならないわで、いいかげん嫌気が出てきた所で、題材が猟奇殺人事件だと気がついたんだ。もう半分くらい撮り終えてるし、前半はそのまま使おう。でも、そうと解ったからにはヒッチコックしかないし、不気味な雰囲気も工夫したよ。転落シーンなんか満足だったな。全体的に見て、複雑でまとまっていない?だからDVDに人物相関図を入れたんだよ。って、監督が言っているような作品だ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-05 13:12:13) |
53. ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム
米国でベスト1のロックの名曲は「ライク・ア・ローリングストーン」らしい。ストーンズもツアーで歌っていた。そう考えると、この名曲の誕生と評価を追ったドキュメンタリーという側面がある。また、当然、一人の歌手を通じた米国のポピュラー音楽史という見方もできる。彼の音楽や生き方自体が文化として評価されていることからすると自然にそうなる。ただ、スコセッシの意図はもう少しディランの心の内面に向いていたようだ。ディランの考えと世間の評価やファンの思いが違う方向へ進んでいく様子が描かれる。市民運動のリーダーになろうとしたのでもなく、世界に平和のメッセージを届けようとしたのでもない。ディランは自分の考えで自分の人生を切り開いていったのだ。戦いの日々。挫折と栄光。そして孤独。何よりスコセッシのこの言葉が全てを語っている。「彼が選んできたのは、自分自身であること、そしてもう少し成長した後では、自分自身からより多くをひきだせるかどうか、挑戦し続けることだった。」 [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-05-03 15:08:24) |
54. さらば愛しき女よ
《ネタバレ》 ロバート・ミッチャムがマーロウと違うのは目だな。あんなにたれ目ではない。私は本物のマーロウを見ていないが、と言うか、実物はいないから、つまり、小説を読んだ印象との比較という表現が正しいのか。とにかく、目は違っている。強いて言えば、お腹と体つきも違う。歳もかな。それに比べると、シャーロット・ランブリングはそっくりだ。もっとも、当然ベルマも見ていない。本題に戻ろう。原作との違いはあるものの、これは渋い名作の一つと言えるだろう。唐突な印象のあるオープニングからの展開も、主人公の記憶をたどるという手法がじわじわと後に生きてくる。廃退した都市で起きた事件とそれに関わる人間を、静かに距離を置きながらたどっていくうちに、見るものは、閉塞感しかない何ともやりきれない状況と一時現実を忘れさせてくれるスター選手の活躍に熱中する主人公達の台詞などに、今の自分を重ねることができるようになる。ディマジオのエピソード挿入は成功している。努力が報われない警官のやるせない表現なんかも原作を上回っている。もう映画館で観てから30年以上も経つのに、印象が色あせない。むしろ、主人公の年齢に近づくにつれ、あのけだるさと心地よい疲れが理解できてくる。名作である。邦題も最高だ。でも、やっぱりマーロウはあんなにたれ目ではない。 [映画館(字幕)] 10点(2008-04-05 23:12:29)(笑:1票) |
55. アンタッチャブル
《ネタバレ》 オデッサの階段シーンがすごい、パクリと言われようが、非難されようが、このシーンいただき、という割り切りがすごい。何もここまで正確に再現しなくても。でも「戦艦・・」を知らない人には新鮮な感じなんでしょうね。恐るべし何でもありのデパルマ。それは兎も角、コネリーの最後のシーンは泣ける。さすがオスカー俳優、って言うか、このシーンで貰ったようなものか。演出が冴えるシーンですね。殺し屋の憎たらしさを、これでもかと見せて、最後は溜飲を下げる演出も、またハマッてしまう。デ・ニーロの法廷での足のバタバタはやり過ぎかなあ。で、主役のイモっぽさが、それなりに純粋さにマッチしていたのが良かったんですかね。主役の・・・誰だっけ? [ビデオ(字幕)] 9点(2008-03-15 23:01:31)(良:1票) |
56. 耳をすませば(1995)
50過ぎのオヤジが日本酒のみながら見るような映画じゃないのは十分に認識していたんだが、なにせ、あんた「セージ君」「セージ君」と言われるたびに胸がドキドキしたりして、つい。 [地上波(邦画)] 7点(2008-02-23 10:52:17) |
57. アマデウス ディレクターズカット
世界三大悪女と言われている妻のコンスタンツェであるが、確かに、浪費家で家事をせずモーツアルトの父親にもたてつく様子が描かれている。もっとも、いまどき珍しくもないので、このくらいでは、いささか拍子抜けの感じもする。最近発見されたコンスタンツェの写真ですが、面長でエリザベス・ベリッジとは違っています。よく見る肖像画は若い頃のものなのですが、老女の頃の写真と似ていなくも無い。さて、映画は完璧です。音楽との関係も完璧。エイブラハムの演技も完璧ということで、少々長いがこっちを見るべきでしょうね。劇場公開版は後半を短縮しすぎです。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-02-17 21:40:35) |
58. オール・ザット・ジャズ
カンヌで賞をとったと聞いて、意気込んで見に行ったんです。ジャズマンの話と思い込んでいて肩透かしでした。その後、テレビなんかで見る機会があって、なかなか味わい深い作品となりました。人生は現実と幻想のゴチャゴチャ入り混じった状態ということなんですかね。ロイ・シャイダーと言うと思い浮かぶのはまずはこの作品なもんで、追悼の意味を込めて。向こうで言っているのかな。イッツ・ショー・タイム!! [映画館(字幕)] 9点(2008-02-11 20:03:55) |
59. ドクトル・ジバゴ(1965)
《ネタバレ》 ロシアの大自然にロシア革命と舞台は壮大なのだが、主人公のユーリがどっちつかずで主体性が無く女々しい感じなのが不評の理由でしょうか。ラーラの旦那の革命家やロッド・スタイガー演じるヴィクトルなんかは男らしいですからね。ちなみに、私なんかは一部の方と同じで、非常に主人公の気持ちがわかります。さて、不倫はどういう理由があっても良くないでしょう。しかし、ユーリの行動が不倫であるかと問われたら、決してそうとは言えません。戦争に革命と振り回され、ラーラに何回か会ったのがほとんど偶然である点。つまり、避けようと思っても会ってしまう不可抗力そのもの。これは責められません。そして、常にトーニャの事が頭から離れません。自責の念に駆られ悩む姿は痛いほどです。自分を醜いと悟った人間は決して醜くはありません。寅さんが言ってました。と、言うわけでユーリの行動は不倫ではないのです。私も不倫はしていないという事になります。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-02-06 21:11:50)(笑:1票) |
60. チャーリーとチョコレート工場
むかし、むかし、某お菓子メーカー創業時のお話。今では看板キャラクターのモデルとなったのはこんな変わった社長だった。少し痩せてたけど、おかっぱ頭はそっくり。そう、何を隠そう不二家とペコちゃんのお話です。 [地上波(吹替)] 7点(2008-01-19 00:03:33) |