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プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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41.  ビバリーヒルズ・コップ2
『トップガン』での働きをいたく気に入ったプロデューサーがトニー・スコットを監督に迎え、主要スタッフもほぼ『トップガン』のチームに入れ替えられた第二作ですが、分かりやすく派手にが特徴だった当時のスコットの作風が良くも悪くも色濃く反映された作品となっています。前作のレビューにて、見せ場が少なめであることと、英語のスラングを理解できない人には厳しい内容であることを指摘しましたが、続編ではこうした前作のアキレス腱がほぼ解消されていました。 まず見せ場については、カーチェイスに銃撃戦に爆破と当時のアクション映画の見せ場が一通り詰め込まれたフルコース状態となっています。さらには、トニー・スコットの定番カラーであるメタリックな色調で画面全体の見栄えを一新した上に、敵方にモデル出身のブリジット・ニールセンを配置したことで、映画全体の見てくれはゴージャスかつシャープなものになっています。観客の目を楽しませるという点では、本作は大幅なパワーアップができているのです。 なお、ブリジット・ニールセンは前作の制作過程で気まずい関係になったスタローンの奥さんであったにも関わらず、スタローンは広い心で本作への出演を了承。そんなスタローンの寛大さに感銘を受けたドン・シンプソンは、感謝の意を表するためにローズウッド刑事の部屋に『ランボー2』のポスターを貼らせていたというわけです。ただし、そのニールセンは撮影中にトニー・スコットと浮気をしてしまい、本作はスタローンに対して大変な不義理を働くという結果になってしまったのですが。 次にコメディ部分ですが、こちらもアクセルのつくウソの質が変わったおかげで細かなニュアンスを理解しなくても笑えるようになっており、笑いの量は前作よりも確実に増えています。ただしこれには弊害もあって、「さすがにこんなことじゃ騙されんだろ」みたいな大ウソや口からの出任せが劇中ではまかり通ってしまうので、物語のリアリティは著しく減退しています。また、前作にはデトロイトの下町刑事とビバリーヒルズの役人的な刑事の異文化交流的な側面がありましたが、本作ではアクセル固有の要素が強く出すぎてしまい、もはや異文化交流の物語ではなくなっています。
[インターネット(吹替)] 6点(2018-06-22 22:27:40)(良:1票)
42.  ブラック・レイン
ちゃんと大阪でロケをしたことや、日本の芸能人を使ったことなど、プロダクション上はめんどくさいことをわざわざやって他のハリウッド映画とは異質のリアリティを築き上げた点は評価できます。こういう映画ってメインの役どころにはちゃんとした日本人俳優を使っていても、隅っこに日本人でも聞き取れない日本語を話す脇役がいることが多いのですが、本作については端役に至るまで日本の芸能人で固めているので好印象です。 ただし、面白い映画だったかと言われるとそうでもありません。リドリー・スコットが監督しているのにキレのある見せ場がないし、当時ありふれていたバディアクションのテンプレートに当てはめて作られた物語には大した面白みがありません(元は『ビバリーヒルズ・コップ2』として書かれた脚本が流用されているようです)。 異文化交流ものとしてもさほど深みがなく、せっかく日本を舞台にしているのだから、NYのはみだし刑事が役人的な日本の刑事に影響されて個からチームへと意識を変えていく話にでもすればいいのに、ニックはスタンドプレーやルール軽視といった姿勢を最後の最後まで崩さないので、基本設定があまり活かされていません。NYで横領していたという原罪をニックに負わせた意味って何だったんだろうかと思ってしまいました。
[インターネット(字幕)] 6点(2018-06-15 18:15:04)
43.  スキャナーズ 《ネタバレ》 
税務上の損金処理の関係で脚本が完成する前に撮影を開始し、かつ2か月以内に映画を完成させなければならないという無理なスケジュールで制作された作品のようで、その生い立ちに起因する粗さは随所に見られます。 人間ドラマはほぼ壊滅状態で、ベイルとルース博士の間の信頼関係や、ベイルとキムの恋愛関係など、本来は描こうとしたと思われる要素がほぼ死んでいます。ついに相まみえたレボックとベイルのやりとりは噴飯もので、レボック「俺はお前の兄だ」、ベイル「そんなもん知ったことか」で式次第通りに開始される超能力バトル。兄を殺さねばならないことの躊躇も、殺した後の後悔もなく「はい、勝った勝った」でアッサリと終わってしまうので、これでは兄弟設定を置いた意味がまるでありません。 ただしそれでも凄いと思うのが、博士が善の超能力者を刺客として鍛え上げて悪の超能力者軍団を追跡させるという、もはやマンガとしか思えない内容を至極真面目にダークに映像化できていることであり、私たちが知らないだけでこういう人たちが実在しているのではないかと観客に錯覚させるような雰囲気もあって、SF映画としては成功しています。『ザ・フライ』でも感じたのですが、生化学や生物学を専攻していたクローネンバーグはサイエンスとフィクションを繋ぐことに非常に長けた監督だと思います。 また、序盤の頭ボーンやラストの血管浮き出しバトルなど映画のキーとなるヴィジュアルを見事ものにできているし、その特徴的な見せ場を登場させるまでの仰々しい雰囲気や演出上の溜めも効いており、効果的なタイミングで物凄いものを見せるという映画監督としてもっとも重要な仕事ができていることには感心させられました。
[インターネット(字幕)] 6点(2018-06-09 17:36:03)(良:2票)
44.  
良い評価も悪い評価も与えられる作品であり、鑑賞の度に評価が変動しそうで点数をつけづらいのですが、今のところはどっちつかずの6点とさせていただきます。 古典を原作としていることの弱みがドバっと出た作品であり、現在の目で見ると突飛な展開、薄っぺらな人物描写が気になりました。特に次郎の動きは理解や共感が困難であり、兄嫁に簡単に篭絡させられ、その操り人形となって今の妻を殺そうとする展開などはもう少し説明が欲しいと感じました。そもそも『リア王』を知っていて物語を脳内保管することが可能であり、「うまく換骨奪胎したものだ」という目で見ることができる客層からしか支持されない内容であり、シェイクスピアに馴染みのある欧米で高評価を受け、逆に日本では不評だったという現象にも納得がいきます。 なお、映像の迫力や美しさには素晴らしいものがあり、芸術作品としてはハイレベルです。色分けされた軍勢が織りなすマスゲームの美しさ、本物志向で建てられたオープンセットの説得力、そしてそのオープンセットを豪快に燃やしてしまうという気前の良さなど、画面で起こることすべてに見ごたえがありました。ハリウッドならば中規模作品に分類される予算でここまでの映画を撮りあげた黒澤明の手腕には圧倒的なものがあり、うまくお金を使うことも映画監督の才能のひとつなのだということがよく分かります。
[インターネット(字幕)] 6点(2016-11-09 13:11:20)
45.  ソフィーの選択 《ネタバレ》 
純朴な青年がほろ苦い大人の恋愛を垣間見て成長するというオーソドックスな青春映画なのですが、そこに壮絶なキ〇ガイ演技を絡めることで、相当にインパクトの強い作品となっています。なかなかブレンドの難しい素材だったと思うのですが、これを違和感なくまとめてみせたアラン・J・パクラはさすがの手腕を見せています。。。 物語の成否は、主人公・スティンゴの行動をどう合理的に説明するかにかかっていました。ソフィーとネイサンは、常人ならば絶対に関わり合いになりたくないカップルです。決して変わり者ではないスティンゴが、そんな彼らと深い親交を結ぶに至る経緯の説明は困難だろうと思うのですが、映画は、その辺りを実にうまく処理しています。ある時は強引に連れ出され、ある時はプレゼントで友情を示され、そのうちにスティンゴはこの三角関係の一員になるのですが、その過程にまるで違和感がありません。出色なのは、ヤれると思っていた女の子とヤれずに悶々としていたスティンゴが、その代わりに、あわよくばソフィーとヤれればと親切な男ぶって話しているうちに、思いがけず彼女の壮絶な過去を聞いてしまうという件。ここから物語は核心部分へと突入していくのですが、正義感や人道主義ではなく、男のスケベ心をその発端とした語り口は面白いと感じました。。。 ホロコーストが主題となる後半パートは、見事な出来だった前半と比べるとイマイチでした。ナチスシンパの父親の元で育ち、その後は一転してレジスタンスの男と交際してアウシュビッツに送られたというソフィーの半生は波乱万丈すぎて作り物感全開だし、収容所のドイツ人達は鬼畜すぎて、かえって生々しさから遠ざかっています。どうすれば普通の人間が殺戮者へと変貌するのかという点までを考えて人物造形がなされていた『シンドラーのリスト』と比較すると、本作のアプローチは表面的すぎて訴求力に欠けます。。。 メリル・ストリープの演技はとんでもないことになっています。業を背負いぶっ壊れてしまった女を、押しの演技と引きの演技を巧みに使い分けながら完璧に演じています。うますぎて嫌味に感じてしまうほど。ただし、魅力的な年上美女というソフィーの設定をストリープが具現化できているかという点には、少なからず疑問符がつきますが。容姿やエロさまでを考慮すると、同年のオスカーを争ったジェシカ・ラングの方が役柄にマッチしたように思います。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-07-30 21:04:03)(良:1票)
46.  ニューヨーク1997
ジョン・カーペンターの才能のひとつとして、大きなバックグラウンドを持った小さな物語を描くことが抜群に巧いという点が挙げられます。『遊星からの物体X』も『パラダイム』も『ゼイリブ』もそう、彼がインディーズ出身でありながら息の長いキャリアを形成できたのは、物語にハッタリを利かせる能力がズバ抜けて高く、予算の少なさを演出力で補うことで大作に負けないボリュームを持つ娯楽作を撮ることができたためだと思います(逆に、潤沢な資金を与えられると迷走してしまうのが御大の悲しいところ)。本作についてもその才能は活かされており、荒唐無稽な設定を観客に受け入れさせることに見事成功しています。また、スネーク・プリスケンのかっこよさも悶絶級であり、舞台・ヒーローともによく作りこまれた理想的なB級映画として仕上がっています。さらには、ホラー映画界に長くいた経験からかショック演出もお手のもので、物陰から何が飛び出してくるか分からないという緊張感が前半パートを大いに盛り上げています。。。 ただし、本作についてはカーペンターの悪いところもドバっと出ています。タイムリミットサスペンスとしても、ミッションもののアクションとしても洗練されておらず、畳み掛けるべき後半パートが妙にチンタラしているのです。犯罪者の巣窟と化したNYの恐ろしさも、伝説的アウトロー・スネーク・プリスケンの魅力も、ネタふりこそ上々だったが肝心の本編にはうまく活かせておらず、結局は雰囲気ものの域を出ていないという点が残念でした。監督自身による安っぽいテーマ曲も活劇の勢いを削ぐという方向で機能しており、せめて音楽だけでも他人に任せて欲しいと思いました。。。 なお、本作の続編でありリメイクである『エスケープ・フロム・LA』は、個人的にはとっても大事にしたい傑作として仕上がっています。カーペンターが自身の弱点を認識したのか、アクションの勢いやスリルを追い求めるという方向性を完全に切り捨て、キャラものに特化したことで、スネークのかっこよさだけで100分を楽しめてしまう映画として仕上がっているのです。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-28 01:50:42)
47.  最後の誘惑 《ネタバレ》 
イエスを題材とした映画は数多くありますが、1973年にノーマン・ジュイソン監督の『ジーザス・クライスト=スーパースター』が製作されるまで、ハリウッドはイエスの顔をはっきり映し出すということを控えてきました。それほどまでにイエスとは恐れ多い存在ということなのですが、そんな歴史的経緯を踏まえて本作を観ると、この企画がいかに破天荒で罰当たりなものであるかがわかります。イエスは大工としての腕前を活かしてローマに楯突いた同胞の処刑に使われる十字架をせっせと作り、マグダラのマリアが働く売春宿にもフラフラと姿を現します。神の子としての使命に目覚めた後にも弱気は抜けず、「贖罪のためとはいえ、痛い思いをして死ぬのはイヤだなぁ」と延々悩み続ける始末。一方で、従来は卑劣な裏切り者とされてきたユダが実に男らしく、弱気になったイエスや、イエスを信じきれなくなった他の使徒たちに対して助言と励ましを与える重要な立場を担っています。本作におけるユダは、イエスからの信頼の厚さゆえに彼を十字架に送る重要な役回りを任されたという解釈となっており、キリスト教圏の人達にとっては天地がひっくり返るようなお話となっています。。。 以上の通り、本作はかなり意欲的な内容であり、宗教画の再現を狙ったという美しい撮影にも一見の価値ありなのですが、とはいえ聖書の内容を知っていることが前提条件となる映画なので、われわれ日本人にとっては少々厳しいものがありました。映画としてのポテンシャルの高さや、反発を覚悟の上で製作に踏み切ったスコセッシの志は評価しつつも、6点が精一杯かなと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-10 15:34:50)
48.  ガープの世界 《ネタバレ》 
前半を見る限りでは「フォレスト・ガンプ」のような社会性ある寓話なのかなと思ったのですが、後半になるとかなり現実的でシリアスなドラマへと変貌していきます。てっきり「フォレスト・ガンプ」だと思って鑑賞していた私は、この変貌にビックリ。純粋無垢で人を恨まず育ち、大人になっても大きな子供だったガープが、夫婦生活に疲れ、妻の裏切りに激怒し、挙句に二人の子供のうち可愛がっていた方を失って怒りと悲しみに打ちのめされる様はかなりの衝撃でした。とはいえ、私たちが生きている人生とはこんなものです。子供の頃は夢と希望に溢れていても、大人になればツライ現実に直面しなければならない。本作における前半と後半の落差は、この真理を実に巧く表現したものでした。そして、現実とはツライものだけど、それでも前向きに生きていこうじゃないかというガープの姿勢は感動的でもあります。。。と、ここまでなら「よく出来た映画」でした。しかし、本作のもうひとつのテーマである「女性」の描き方が非常に特殊なもので、これが本作の評価を難しくしています。まずガープの母親ですが、旦那はいらないけど子供は欲しいといういかにもなフェミニストで、幼い頃からわが子の行動(性生活まで)をすべて管理し、挙句には成人した息子にくっついて上京してしまうほどの異常ぶりを発揮。結婚したガープが手元を離れてからは、自分の周りを女性のみで固めようとします。そんな彼女の周りに集まる女性達は、男への反発を生き甲斐にしているような人たちばかり。ガープの母はとっくに看護師ではなくなったにも関わらず白衣を着続けますが、これは彼女が尼僧に等しい存在であることの比喩であり、極端なフェミニズムは宗教に等しいと言っているものと解釈できます。ガープの妻は彼女達のような積極的なフェミニストではありませんが、生活がつまらないからという勝手な理由で浮気をし、その浮気が原因で子供を一人死なせてもロクに謝罪や反省もなく、「私だってツライのよ!」と開き直る始末。本作に登場する女性にはロクな者がいません。一方で、本作中もっとも女らしく、人格的にも優れているのは性転換をした元オトコであり、「女らしさ」とはそれを求める男の中にのみあるもので、女性というのはそれほど崇高な存在ではないと言っているかのようでした。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-26 14:20:24)
49.  リーサル・ウェポン2/炎の約束
まず、娯楽作としての面白さは認めます。巧い監督、巧い役者が揃っているので、娯楽作としての質は保証されたようなもの。パンパンに詰まったアクションで目を楽しませてくれるし、リッグスとマータフの掛け合いも安定感抜群です。。。ただし、暗く尖っていた前作と比較すると、妙に明るくハイテンションになった本作は映画としての質は落ちています。まず、リッグスのキャラクターが原型を留めていません。「特殊部隊の経験によって人間としての重要な何かが欠落した男」「妻を亡くしたことで社会とつながる最後の糸が切れてしまった刑事」という設定がほとんど形骸化しており、一方で作品中の死体の数は一気に増加し、ある意味で第一作よりもアブナイ人になっています(メル・ギブソンが器用だったおかげで、まるで別人になったリッグスにさほど違和感がないのは幸運でした)。アクションについても、前作では当時最新だったピストルやサブマシンガンを登場させたり、ホリオン・グレイシーを格闘シーンのアドバイザーとして迎えリアルな関節技を決めさせたり、アクションにおける「それらしさ」を徹底的に追及していました。劇中における人の死も当たり前のことではなく、「街中で人が死ねばおおごとになる」という当然の描写が加えられていて、かなり丁寧に考えられていました。一方で続編の本作は、アクションはひたすら大味に、死体の数は劇的に増加、一方でアクションをフォローする理屈の部分が大幅に失われ、「リーサルウェポン」の持っていた魅力がほとんどなくなっています。捜査も行き当たりばったりで、「以前たまたま見かけた船」や「気になってたまたま入った屋敷」等によって物語が進んでいきます。前作はキチっと捜査していたんですけどね。あとは製作された時代の問題でもあるのですが、南アフリカ共和国という実在の国が一方的に悪とされていることも、今になって見ると気になります。当時はアパルトヘイトで非難されていたとはいえ、ここまで一方的なのはちょっと。大使の部屋などは、ナチスかショッカーかと言わんばかりの悪趣味さ。「じゃ、アメリカはそんなに良い国なのかよ」と嫌味のひとつも言いたくなってしまいます。そんな南アフリカも現在ではワールドカップを開催するまでになり、この風潮に従って、本作は将来的に封印作品になっていくのでしょう。ファンの方は手に入るうちに購入されておくことをお勧めします。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-01 16:18:18)
50.  プレデター
「コマンドー」でアクション映画のひとつの最終形を提示した後は、「レッドソニア」「ゴリラ」「バトルランナー」と箸にも棒にもかからない映画に出演していた州知事。アクション俳優としての適性がありすぎるためキャラが立ちすぎてしまい、彼が暴れるに足る敵がいなかったのです。共産主義国と戦っていたスタローンとは違い、東欧出身で激しい訛りのある州知事ではソ連を相手にするにも違和感があることも大きなネックでした。そんな中、「1000人の敵もひとりで倒してしまうコマンドーと、宇宙から来た凶悪エイリアンが戦ったら?」という中学生レベルの企画を持ってきたジョエル・シルバーは、アクション映画のプロデューサーとしてまたしても百点満点すぎる仕事をしています。カレーライスにトンカツをのせてみよう、ハンバーグに目玉焼きをのせてみよう、単純だがその豪快なサービス精神に惚れてしまう、そんなナイスな企画です。以上、着想の段階では冗談のような趣旨の本作なのですが、一方で映画の作りは意外なまでに丁寧なもので、このサジ加減、プロとしての誠実な仕事ぶりは大変評価できます。。。まず脚本。州知事のみならずひとりひとりのキャラが立ちまくった特殊部隊の面々はよく作り込まれています。序盤にて彼らの圧倒的な強さを見せつけ、そんな彼らが得体の知れない敵に狙われていることを認識し、やがて壊滅へと追い込まれていくという展開はバランスの良い配分となっています。プレデターがなかなか姿を現さないという焦らし、そしていよいよ全貌を現すタイミングも良く、アクション映画の脚本としてはかなり完成度の高いものと言えるでしょう。次にプレデターのデザインですが、これは全盛期のスタン・ウィンストンが担当し、さらにジェームズ・キャメロンがスケッチに手を加えたという贅沢な過程で生み出されただけあって、そのインパクトは強烈なものがあります。ハイテクを使いこなし、一方で屈強な体力も有する野獣というありそうでなかった特性のエイリアンなのですが、ハイテクと野性味のバランス、見た目の異様さ、そして他に似たもののない斬新さが同居した、非常に秀逸なデザインとなっています。。。唯一残念なのはマクティアナンの演出が一本調子なことで、プレデター発見→特殊部隊が銃を乱射という同じようなアクションを何度も見せるだけなので、画にメリハリがありません。もう少し工夫が必要だったでしょう。
[地上波(吹替)] 6点(2009-10-12 00:41:05)
51.  太陽の帝国(1987) 《ネタバレ》 
スピルバーグ作品中でも注目度や知名度の低い作品ですが、今になって見るとスピルバーグ本人の中ではけっこう重要な作品なのではないかと思います。スピルバーグの感傷的な演出がこの映画ではほぼなくなっているのがまずひとつ。死人から靴を奪う、他人の食器を盗んで2人分の食料にありつくなど倫理的にいかがなことを平気で出来るようになることが主人公の成長として描かれてる上に人間関係もきわめてドライで、収容所内ではみんなで助け合って生きているように見えても、少し目を離しただけで自分の物を盗まれるなど結局は自分のことしか考えていない様子。保護者役をやっていたベイリーも慕ってくるジムに愛情をかけているとは言いがたいものがあります。キジ獲りの罠を仕掛けるエピソードでは、地雷が埋まっている可能性のある鉄条網の外へジムを行かせ、彼が生きて帰るかどうかを賭けるなんてことをやっているし、結局はジムに黙って収容所を脱走して姿を消してしまいます。損得関係なく唯一心を通わせていた日本人の男の子もベイリーに殺され、4年の間で作ってきた人間関係は完全に消滅。ひとりになったジムはようやく両親に再会しますが彼は両親の顔を忘れており、再会の感動もないまま死人のような無表情で話が終わるという絶望的なラスト。最近のスピルバーグならともかく、20年も前にここまでの映画を撮っていたというのは驚きです。また、死への執着というもうひとつの特徴がこの映画では見えはじめています。スピルバーグを語る上で死は不可欠な要素であるもののその性質が判明したのはシンドラーのリスト以降なのですが、この映画にはその後の彼を思わせる描写が見受けられます。冒頭からして揚子江に浮かぶ棺からはじまり、主人公は少年でありながら多くの死に直面します。しかも死に行く者がのたうち回ったり何か言い残して死ぬという映画にありがちな劇的な描写ではなく、何の言葉も発することなく気がつけば死んでいたという突き放したような死。死は刹那的に訪れるというのがスピルバーグの認識のようですが、それを映画の中ではっきりとやったのはこれがはじめてではないでしょうか。後にシンドラーのリストやプライベート・ライアンでやる演出のプロトタイプみたいなシーンもあるし、作品自体は少々間延びして退屈ではあるものの、スピルバーグのその後を思わせる描写がいくつもあるので見る価値のある映画だとは思います。
[DVD(字幕)] 6点(2006-11-10 00:52:42)(良:3票)
52.  ランボー3/怒りのアフガン
小学生の時に金曜ロードショーで見て、どうすればあんな大胸筋がつくのかと気になって仕方なかったもんです。大胸筋目当てに何度も何度もビデオを見てたら、母親は私がバイオレンスに目覚めたと思ったのか、「友達にそんなことしちゃダメよ」とたしなめられました。
6点(2004-08-05 22:30:08)(笑:2票)
53.  パニッシャー(1989)
私が初投稿ですか。「レッド・スコルピオン」や「ユニバーサル・ソルジャー」に比べてテレビ放送が少ないので、知名度がほとんどないようです。でもドル兄貴の作品の中ではおもしろい方でした。兄貴も適度にかっこよく、実は兄貴のよさが一番よく出た映画かもしれません。作品のスケール感も兄貴にピッタリだったし。妻子を殺された兄貴が組織に復讐する話ですが、ストーリーもアクションもそれなりにまとまってます。とくに冒頭の仕置き場面は、完全に「レオン」でパクられてましたね。もしかしたら違うのかもしれませんが、私の中ではベッソンがパクったってことになってます。いや、ベッソンは絶対パクったはずです。兄貴が暴れる場面では、必ず「ジャンジャン、ジャンジャ、ジャン」って同じバトルテーマが流れるんですが、あの曲のクドさ加減もいいですね。「ブラックレイン」を意識してか、日本ヤクザを敵にするあたりの山っ気も頼もしい限りです。オーレン石井みたいな女組長も出てくるし。ですが、下水道に勝手に作ったパニッシャー基地で、フルチンの兄貴が正座して「神よ、正義とは何ですか?」とお伺いを立てる場面は完全にやりすぎでしたね。どう見てもイっちゃってる人でした。
6点(2004-07-05 01:41:52)
54.  栄光の彼方に
深夜映画で偶然見かけて、素直に「面白いじゃん」と思いました。トム・クルーズはピチピチだし、話もきちんとまとまってるし。これといい、キアヌ・リーブス主演の「リバース・エッジ」といい、青春映画のはずなのにやたら暗い・・・。これはノー天気な普通の青春スポーツものではなく、貧乏人が出世する唯一の道としてアメフトを頑張ってるって話でしたからね。一度は夢破れたトムは鉄工所で働いてるんですよ。そりゃあんまりだ。そういえばこの時期、「ザ・リバー」でメル・ギブソンも貧乏人をやってましたね。ランボーが田舎を徘徊してたのもこの時期だし。水野晴郎さんの言う通り、80年代のアメリカってのは相当病んでたんですね。
6点(2004-07-02 00:50:14)
55.  タップス
深夜映画で偶然見たんですけど、素直に「面白いじゃん」と思いました。まったり見るのに適した映画ですね。テレビ東京で日曜の昼にでも放送すればウケるんじゃないでしょうか。ショーン・ペンとトム・クルーズの共演作ってだけで、「いいもの見たな」って気分にさせられるし。現在から考えると2人の役柄が逆のような気もしますが、トムはトムでうれしそうに銃を乱射してたので、あれでいいんでしょう。
6点(2004-07-02 00:29:17)
56.  ビバリーヒルズ・コップ
元はリチャード・ドナー監督×シルベスター・スタローン主演の企画だったものの、まずドナーがフォックスの『レディホーク』を優先して降板し、スタローンもプロデューサーと方向性が合わずに降板。その後、監督としての実績は少ないものの急なスケジュール確保が可能な人材だったことからマーティン・ブレストが、また『おかしな関係』の撮影がちょうど終了するところだったことからエディ・マーフィーが各々代打に選ばれたという経緯があるのですが、アクション映画の経験がほぼなかったエディ・マーフィーに合わせてアクション要素が大幅に削られ、代わりにコメディ要素が拡充されて完成版の形に落ち着いたようです。 また、十分な準備時間を確保できなかったことからストーリーも至ってシンプルであり、脇道にそれたりせず一直線に話が進んでいきます。つまり、アクションもストーリーも最低限度に抑えられ、見せ場はエディ・マーフィーのおしゃべりのみという作品だったわけですが、これが日本人にとっては厳しかった。エディの早口の英語を聞き取れず、もちろんスラングも分からない日本人には、この作品の面白みはほとんど伝わってこないわけです。本作については2種類の吹き替え(富山敬の地上波放映版と山寺宏一の新録版)と字幕版を見たことがありますが、どれもアクセル・フォーリーのセリフの1/3も表現できていないように感じました。そのためかコメディではあるものの大笑いできるような場面は少なく、全盛期のエディ・マーフィーが醸し出す楽しい雰囲気のみで何とか105分を完走できたという状況です。
[インターネット(吹替)] 5点(2018-06-18 18:43:56)(良:1票)
57.  ウォーカー(1987) 《ネタバレ》 
伝記映画と見せかけつつ、自国の利益のためであれば他国の主権を平気で侵害している80年代当時のアメリカを批判した作品。オリバー・ストーン監督の『サルバドル/遥かなる日々』と同一のテーマを扱った作品ではあるものの、『サルバドル』が強力なドラマ性によって時代に囚われない価値を有していることと比較すると、本作は今見ると古臭さを感じさせられました。 主人公・ウィリアム・ウォーカーは代表的なフィリバスターであり、作品は彼が私設の兵を用いて勝手にソノラ共和国を作った後に国軍により鎮圧される場面から始まります。独特の真っ赤な血糊やスローモーションの使い方がサム・ペキンパーっぽいなぁと思っていたのですが、後から調べてみるとアレックス・コックスはペキンパーの大ファンということでした。 その後、本国で裁判にかけられるも無罪となり、また彼の履歴に注目した富豪から、運河が通ると噂されているニカラグアの政権を取ってこいとの話を受けるウォーカー。彼を引き留めていた聾唖の婚約者もコレラで亡くなり、ウォーカーは再び中米に戻ることを決意します。この通り、序盤の段階でまぁいろいろ起こるわけですが、ここまでドラマ性ゼロ。監督は話を前に進めることのみに専念しており、ウォーカーの心情に触れようという気はビタ一文ないわけです。ソノラ共和国の挫折からウォーカーはどうやって立ち直ったのか、また婚約者の言葉を彼はどう消化していたのか、そもそも彼はなぜ他国への軍事介入をライフワークとしているのかなど気になる点は多いのですが、そこにまったく触れてくれないのでドラマに入り込めませんでした。 中盤以降もウォーカーの心情にはほぼ触れられず総合的には失敗した映画だと思うのですが、他方で司祭のような黒服を着て、銃撃戦の最中でも気にせず大通りのド真ん中をズンズン歩いていくウォーカーの、自殺願望があるんだか神の使いか何かだと勘違いしてんだかよく分からない姿などは妙に印象に残りました。どちらにしてもウォーカーはイっちゃってる人ではあるのですが、これにエド・ハリスが実によくはまっています。常にまっすぐ前を向いてはいるものの、どこに焦点を合わせているのかはよく分からない視線の動かし方や、ほとんど中身のないことを自信タップリに話す様など、信念を持ったキ〇ガイ演技がなかなか堂に入っているのです。 傀儡政権がどうも言うことを聞かなくなったということでこれを処刑して自ら大統領に就任したり、部下の反対にも耳を貸さずに奴隷制を復活させたりと問題行動が目立つようになったことから、ウォーカーは最終的にアメリカ政府からも富豪からも切られるのですが、ウォーカーの人となりは冒頭から何ひとつ変わってはおらず、問題が大きくなるまではこんな異常者を重宝していたアメリカの政府や財界こそがおかしかったのではないかという結論で映画は締めくくられます。時代劇でありながらリムジンやヘリを登場させる場面には、これが現在のアメリカの物語であることを示すための演出意図があったとのことですが、これらの演出がどうにもあざとすぎるように感じました。また、制作時点から30年以上経った今となると、これらのメッセージも古臭く感じられました。
[DVD(字幕)] 5点(2018-05-08 19:02:51)
58.  戦場のメリークリスマス
日本人監督が撮ったとは思えないほど日本人キャラクターが薄っぺら。帝国軍人として一般に連想されるまんまの人物が出てきます。本作の4年後にスピルバーグが作った『太陽の帝国』の方が、まだ日本人キャラクターに奥行きがあり、ステレオタイプ化を避けようとする努力が見られました。しかも、切腹やら武士道精神やら、外国人が関心を示しそうな要素を前面に押し出していることもマイナスで、西洋文化と東洋文化の衝突というテーマを扱う割には、文化の比較方法が表層的で感心しません。だいたい、切腹なんて明治時代にはとっくに廃止されていて、以降は一部の高級士官がパフォーマンス的に切腹することは稀にあっても、軍隊内の処分として切腹を命じるなんてことはありませんでした。監督は象徴的な意味合いで切腹を出してきたのでしょうが、世界市場を意識した歴史もの映画なのだから、こういう大きなウソをつくことは好ましくありません。 また、録音が悪いため、セリフが聞き取りづらかった点もマイナス。日本人キャストのセリフすら分かったり分からなかったりの状態であり、カタコトの日本語を話すローレンス中佐(安倍晋三似)なんて、何を言ってるんだかほとんど聞き取れません。字幕スーパーがつく英語パートがオアシスに感じました。 評価できるのは意表を突くキャスティング。勝新太郎と監督が対立したからビートたけし、沢田研二のスケジュールが合わなかったから坂本龍一、ロバート・レッドフォードに断られたからデビッド・ボウイと、出演したのは当初意図されていたキャストではないのですが、プロの俳優に断られたから、ならば他ジャンルの巨人達を集めてきて主要キャラクターを演じさせるという思い切り。監督のこの判断は神がかっていたと思います。ビートたけしも坂本龍一も演技はうまくないのですが、それぞれの生きるジャンルではトップを走っているという、そのカリスマ性は映画にきちんと反映されています。各キャストの不得手を隠そうとするのではなく、のびのびとやらせて各々の強みを見せる。素晴らしい演出だったと思います。さらに、主要3人の不安定さを補うために配置されたローレンス中佐役のトム・コンティの縁の下の力持ちぶりも見所です。主要3人とは違って地味。一応はタイトルロールなのに見せ場も与えられずほとんど印象に残らないという損な役回りではあるものの、そのポジションを堅実に守りきっています。
[DVD(邦画)] 5点(2015-07-29 17:59:52)
59.  レッド・アフガン
ソ連の軍人として侵略行為を行っていた主人公が、祖国に裏切られたことで侵略される側につくという、ドルフ・ラングレン主演の『レッド・スコルピオン』とまったく同じお話です。はたまた、視点を拡大すると『ダンス・ウィズ・ウルブス』や『アバター』、『地獄の黙示録』とも共通する物語であり、ベトナム戦争に勝てなかったことへのコンプレックスの裏返しか、アメリカさんは野蛮の力強さを描いた映画が心底好きなんだなぁと実感させられます。。。 以上、基本的にはありふれたお話なのですが、本作の特徴となっているのは、戦車を大きくフィーチャーすることでモンスター退治の物語になぞらえているという点と(原題はストレートに”The Beast”)、異常な価値観を持つ戦車長の存在により、モラルを含めた物語としているという点です。戦車についてはソ連製の本物を使っているということで大変な説得力があり、さらには戦車の内部構造など通常の戦争映画では描かれないディティールを丁寧に扱うことで、作品自体のクォリティアップにつなげています。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』よりも早い時期にこれだけの戦車映画を作っていたという点は賞賛に値します。。。 ただし、本作におけるモラルの取扱については、どうにも納得できないものがありました。戦車長の言動がただの狂人のものであり、その行動原理がサッパリ理解不能。これでは面白くありません。この手の悪役に必要なのは、合理的ではあるが人道に反する意思決定を平然と下せてしまうという鬼畜ぶりなのであって、支離滅裂な言動をとる悪人では作り物的すぎて冷めてしまいます。さらには、ソ連の軍人ならばどれだけ悪人に描いても構わないという当時のハリウッドの低俗な根性も透けて見えてしまい、物語にまったく乗れませんでした。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-28 01:48:04)
60.  エンゼル・ハート 《ネタバレ》 
ミッキー・ロークはめちゃくちゃにカッコいいのですが、私の中ではそれだけしか評価すべきところのない映画でした。だからといって映画の質が悪いというわけではなく、文化的・宗教的バックボーンの不足により、私にはこの映画を理解する土壌がなかったことが原因だったと思います。これは悪魔に踊らされる主人公の憐れな末路を描いた作品であり、随所にバチ当りな描写がなされるのですが、キリスト教徒ではない私にはこの映画の破天荒さがイマイチ伝わってきませんでした。。。悪魔を主題にした映画は他にもいろいろあります。特に「エクソシスト」はマリア像が派手に汚されるなど相当バチ当たりな描写を含んでいましたが、それらの映画には悪魔に対する善なる力が必ずセットで描かれ、最後には神が勝つという内容となっていました。それがキリスト教圏の観客の安堵感につながっているのでしょうが、一方本作にあるのは悪魔や異教の描写のみであり、それをやり込めるはずの神の力がまったく描かれません。これが本作の特異なところで、主人公は最初から最後まで悪魔に弄ばれ、旅の最後にはブードゥー教の巫女である実の娘との相姦により悪魔の子孫を残し、そして何の抵抗もできないまま死んでいくという救いのない物語。宗教色の強い作品でありながら神の存在がまったく描かれない不安感がキリスト教圏の人達にとってはショッキングだったのだと思います。本作の悪魔は神を恐れるどころか教会の椅子に座り、「神の前では静粛にしろ」と主人公に説教をはじめる始末。視覚的にエグい描写は少ないものの、やってることはとんでもなくバチ当たりなのです。ただ、視覚的なショックが少ないために非キリスト教徒には伝わりづらいことが本作の欠点となっています。さらに、本人オチも当時としては衝撃的だったのでしょうが、今となっては使い古されたネタであることも本作の魅力を奪ってしまっています。
[DVD(字幕)] 5点(2011-10-19 01:32:51)(良:1票)
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