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タコ太(ぺいぺい)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1497
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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41.  ザ・レイク 《ネタバレ》 
冒頭から謎の怪獣が出現するスピーディな展開は好感が持てました。奪われた卵を追い求めて暴れまわる怪獣というのは当然の如く既視感十分ですし、演出的にも特に目新しさは感じませんが、出演者たちの行動や言動に若干の違和感を感じつつも、ハリウッド映画や日本の怪獣映画とは一味違う味付けと思えばそれも本作の魅力なのかも知れません。  怪物のデザインは「AVP エイリアンVS.プレデター」「クローバーフィールド / HAKAISHA」「アバター」等々のクリーチャー・デザインを手掛けたハリウッドのデザイナーということですが、なるほど本邦の怪獣デザインとは異なるテイストですね。タイの風景の中に現れたハリウッドテイストの怪物、新鮮でした。  タイ発怪獣映画ということでモノ珍しさで鑑賞した作品ですが、シンプルに怪獣映画として楽しめたこともあり6点献上します。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-09-29 12:03:35)
42.  トリガー・ウォーニング 《ネタバレ》 
ジェシカさんの美貌と勇姿目当てに鑑賞。それだけに限れば、どちらも観れてまあまあ満足でした。  が、内容的には今一つかと。地元選出の上院議員一族が悪事に手を染め、それに気付いたヒロインの父親が抹殺されてしまう。事態を知ったヒロインは父の敵に真っ向から挑む。ピンチとなれば助っ人が次から次に大活躍。なんだか既視感モリモリ。意外性と言うか何かひとひねり欲しかったところです。  結局、テーマは父娘の愛なのか?権力構造に苦しむ地方都市の悲哀なのか?煮え切らないままに観終えてしまい、正直まぁまぁ楽しんだものの(ジェシカ様様)、短い尺なだけに尚更、結局は何も心には残らなかったという作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-09-27 21:41:59)
43.  マッシブ・タレント 《ネタバレ》 
まさかまさかのニコラス・ケイジさんの自虐ネタコメディ。とは言え、コメディ感は次第に薄れて結構マジなクライム・アクションとしても楽しめました。(ま、ストーリーは正直薄いですけれど)  ニコラスさんファンだったら文句なしで楽しめますね。そこそこのファンの私でも、盛り沢山の小ネタで何度もクスっとさせてもらえました。尺も適度でしつこくなくて好感。もう少しハジケテ欲しかったところですが、それはそれで観る者に引かれてしまうかも知れず、塩梅としては丁度良かったのかも。  冒頭誘拐された少女の彼氏とかCIAのエージェントとかの犠牲者がさり気なく置いてきぼりになってることとか、過剰防衛気味に殺しまくってしまった上に大使館に突入したニックの処遇とか、ハビが出入国出来る立場なのかとか、真面目に考えるとテキトー過ぎることは多々ありますが、そこはそれコメディってことで。  手放しでは称賛出来ないまでも、本人主演、本人もどきも出演というニコラスさん祭りということで甘めに7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-25 15:48:04)
44.  コンビニ・ウォーズ ~バイトJK VS ミニナチ軍団~ 《ネタバレ》 
この手のアメリカンコメディはハマれば滅茶苦茶楽しいのだけれど、本作の場合、個人的には原語で理解出来ないのは勿論、アメリカとカナダの事情やら背景やら何やらも良く知らないので、小ネタとかはまるで理解出来ず殆ど笑えなかったです。  聞けば監督とジョニーさんの前作のスピンオフのようですけれど、確かに出演者は複数被ってるなって程度しか解らず、ジョニーさんに至っては言われなきゃ誰だか判らないし(もっともそこのところは流石だな、スゲエななどと正直思ってしまいましたが)、何だか家族同士のお楽しみに招かれたものの身内ネタの応酬ばかりで浮いてしまい、結局すごすご帰らざるを得なかったみたいな感覚になってしまいました。  仮にその辺ぜ~んぶ目を瞑ったとしても、ミニナチが登場するまでのグダグダ、何が演出で何がアドリブかわからないJK(つうてもちょっと無理があるかも)二人の掛け合いとか乾いた笑いとか、肝心のミニナチも束になっても全然弱っちいし、申し訳ないけれど殆ど見るべきものはなかったかなと。  どうせならもっと下品に下ネタの嵐で突っ走ってくれれば笑えたのになぁ、などと思うしかない虚しき1時間半でした。あ~あ大笑いしたかったのにな。  ちなみに、邦題は本来のテーマ(あるとすればですが)から外れてるような気がしないでもないものの、本邦において原題直訳は不適切でNGだろうなと思え、止むを得ない窮余の一策かなといった感じですね。
[インターネット(字幕)] 2点(2024-09-24 17:13:49)
45.  トイ・シャーク 《ネタバレ》 
始めは「パペットシャーク」の実写版かと思ってしまいましたが、カナダ映画の「パペット」は純粋にパペットのみによる作品、こちらはサメ映画界の巨匠マーク・ポロニア監督の作品。全く関係ありませんね。  ただし、本作についても主役のサメぐるみは当たり前と言えば当たり前ながら殆どパペット、もしくは張りぼて的頭部を黒子が操っている的状況。原題は「Doll Shark」なので、邦題はまんま「サメ人形の恐怖」とかでも良かったかもです。まさか「トイ・ストーリー」と間違えて本作を観る人もいないでしょうし。  まぁ今回も低予算の中で如何に作り手が楽しんで作ったかがよく解る作品。意外にも、と言ったら失礼かも知れませんが、ストーリー的には纏まっていると思います。悪魔の如きサメの歯を埋め込んだぬいぐるみ。その歯に悪魔ザメの怨念エネルギーが注入され、埋め込まれたサメぐるみが悪魔ザメへと変貌し、人間を次から次へと食い殺す。愛息の危機に駆け付けた父親は、今再び悪魔ザメを退治する。予算さえあればもっと見応えのある海洋パニック作品に…なりませんかね。  いずれにしても、マーク・ポロニア作品を始めとした所謂「サメ映画」好きであれば嬉々として楽しめる作品。勿論私も嬉々として楽しんだ訳ですが、一般論とすればやはりZ級作品的に語らざるを得ないかと。迷いつつも大甘の4点献上です。(サメ映画に甘くなりつつあることを自覚ながらも自戒しない今日この頃です)
[インターネット(字幕)] 4点(2024-09-23 12:08:25)
46.  ペインテッド・イン・ブラッド 《ネタバレ》 
呪われた○○に惹き付けられた者の悲劇、みたいな物語は数多ありますね。本作も呪われた一枚の絵に惹き付けられた画家志望の青年の物語。かなりの低予算作品と見受けられ、舞台となるのは個人経営の小さな美術館と主人公の住む貸家のみ。特殊効果も殆どなく、件の絵に取り憑いた魔人?は被り物のようです。出演する役者さんたちも正直なところ知らない方ばかりでして、主人公を始めとして申し訳ありませんが演技が素晴らしいとは言い難いように思えます。  とは言え、比較的短い尺も幸いしてか作品世界には惹かれるものがありました。呪いの正体、魔人の正体は必ずしも明確にはなりませんが、画家を志す数多くの者たちの魂を吸い上げ絵の向こう側の世界(この場合はイコール魔人そのもののようですね)に並べられた肖像画に封印しているなんてのは、ありふれているようでいて目新しさも感じました。もっとも、マリクが自由に行き来するのは都合が良過ぎますが。  一番残念だったのはラスト。美術館の館長?経営者?がマリクのしたことに気付きながらも「やるわね」みたいに見逃したのは、作品そのものを最後の最後に思いっきり軽くしてしまいました。なきゃないで締め括れないシーンですが、何かひとひねり欲しかったところです。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-09-20 11:56:25)
47.  複製された男 《ネタバレ》 
原作は未読です。自分的には、原作を先に読むか?はたまた原作を後に読むか?問題というのが長年ありまして、ノベライズ版の小説だったりすればどっちでもいいのですが(出来れば映画が先)、本作のように原作者はノーベル文学賞作家なんていう場合には、やっぱし原作に敬意を表して先に読むべきかと思ったりもします。  つまりは後悔しきり。これは原作を先に読むべきでした。若干ミスリード気味の邦題があるから尚更です。SFっぽ過ぎますって、邦題。  結局、全てはひとりの男の意識下から出ることなく、二人の男は同一人物の思念の産物。いや潜在意識の産物?潜在意識そのもの?妄念の具現化とでも言いましょうか。  とは言え、矛盾も避けられないです。それぞれの妻の存在。妻も同一人物?主人公の意識下で全てが成立しているのであれば当然の如く同一人物かも知れません。作品の全体が彼の妄念そのものであるならば矛盾もないのですが、仮令断片的にでも覚醒している部分があるのであれば、妻の存在は矛盾をはらみそうに思えます。自分以外の者の思念において死亡してしまう訳ですから、彼女自身の意識の行き処はどうなっているのでしょう?そもそも彼の思念が作り出した虚像・偶像だから関係ない?  秘密クラブで裸女のハイヒールで踏みつぶされそうだった蜘蛛。部屋全体を満たすほどに巨大化した蜘蛛。ハイヒールも蜘蛛も重要なアイテムとして作品テーマの一端を暗喩しているのでしょうけれど、かなり解りにくいですね。他の数々のシーンやアイテムも然りです。とてもじゃないけど自説を披露する自信などありません。  心理学的、或いは哲学的なテーマを映像として表現することの難しさを感じさせてくれた一本でした。ジェイクさんと二人の美女の好演に救われた作品のように思えてなりません。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-09-20 11:15:43)
48.  オットーという男 《ネタバレ》 
これは泣けてしまう。全編通じてコメディベースで作り込まれているところが良いですね。コメディ演出の要所要所に挿し込まれているトムさん演じる主人公の深い悲しみと彼を取り巻く人々の人間味や優しさが、見事なメリハリをもって迫って来るのに涙腺が耐えられません。原作小説も元ネタ作品も未読・未見だったので尚更に心に沁みたのかも知れません。何の先入観もなかったので。  脚本の妙も然ることながら、役者さんたちの微に入り細に入りの演技も素晴らしかったです。トムさんひとりがグイグイ引っ張るようなことはなく、主な登場人物一人ひとりのキャラクターがキッチリ立っている感じ。野良猫役の猫さんまでもが単なる添え物ではない存在感を放っていました。  元ネタも観たいと思いますが、現時点で特に異議なしの10点献上します。
[インターネット(字幕)] 10点(2024-09-17 10:31:24)
49.  ボーはおそれている 《ネタバレ》 
真剣に観ようとすれば難解かも知れません。と同時に、流して観ようとすれば出来ないこともない。テーマは読み取りにくいです。てか、正直なところ私には読み取れ(切れ)なかったです。  冒頭からエンディングまで、全て主人公を客観視している体を示しつつ、あくまでも主人公の主観の世界。見えているものは決して現実ではない。けれども主人公の脳内で繰り広げられている思念の世界においてはそれはそれで現実に他ならない。つまりは、到底現実とは思えない出来事の数々ではあるものの、あくまでも主人公にとっては切実な現実。  そんな風に考えると、相当に哲学チックなお話とも思え、長尺につき実行する気持ちにはなかなかなれないものの、幾度となく噛み締めていけば、きっと味わい深い、含蓄のあるヒューマンドラマ?と思えなくもないところです。  結局、救いようのない悲劇…なのでしょうね。ボーはその人生で何かを得ることが出来たのでしょうか?  全然共通点などない物語なのかも知れませんが、何故か「ガープの世界」を思い出しました。かたや生れ落ちてすぐに、かたや生まれながらにして、数奇な運命を辿ることが定められた人生が意味するものは一体なんだったのでしょう?監督の暴走を感じざるを得ないものの、見直してみたくなる不思議な魅力のある作品でした。重複になりますが、そんな気は多分きっと起きないでしょうけれど。  若干悔しいながら、最後まで鑑賞し更には結構考察までさせられてしまったので7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-15 22:12:51)(良:1票)
50.  ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 《ネタバレ》 
ニコラスさんの「ウィリーズ・ワンダーランド」の設定にかなり似ていてリメイクか?と思いつつも、元ネタのゲームは2015年初出みたいだし、両作の製作開始発表時期とか見ていくと関係なさそうでもあり、ま、面白きゃいいか、と気持ちを切り替えて鑑賞。結果、「ウィリーズ」とは大いに似て非なる作品として楽しませていただきました。ちなみに元ネタのゲームについては全く知りません。  予告編からすると何だか訳の分からないままに繰り広げられる惨劇、かと思いきや、ひとりの狂ったオヤジの凶行だったとは。主人公の抱えるトラウマは、途中まではサイドストーリー?あんまし本筋とは関係ない?と思っていましたが、ちゃんと伏線回収しました。細かな点も含めて、ストーリーとしては上手く纏められていると思います。  敵役として登場する叔母とその関係者たちが、早々に死亡フラグが立ってアニマトロクスたちの餌食になるあたりは結構痛快な展開。(子守りの女の子だけは可哀そうでしたが)意外と犠牲者は少なく、最初の警備員を入れて作品上は6人?と思いきや、実はアニマトロクスの中には犠牲となった子どもが入っていたとは。そして、彼らに気に入られたかのようなアビーは実は獲物として迎え入れられていたとは。  気になったのは、とどのつまりアニマトロクスたちは何者?という点。マイクの夢に登場する子どもたちの亡霊の意思で動いている?それともイカれたオヤジの技術の結晶?まぁ、作品中では亡霊の仕業みたく推測してますけど断定的ではないし。ありがちな悪魔とか魔物とかの憑依ではないようですね。その辺は説明的になってもよろしくないのでしょうけれど、もう少しスッキリしたかった部分です。  とは言え正直楽しめました。ヴァネッサ役のエリザベスさんのナチュラルな魅力(どう考えても傷が癒えたらマイクとゴールイン)に+1点の7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-13 14:14:59)
51.  哭悲/THE SADNESS 《ネタバレ》 
ヒドいですね。観る者を選び過ぎな表現・演出とでも言いましょうか、単に「グロい」と言うだけでは収まらない根の深いグロさを感じます。  作り手の伝えたいテーマは、人間が本来的に内に秘めている凶暴さ、残虐さ、横暴さ等々、所謂狂気への警鐘でしょうか?だとしても、それを伝えたい目的は何なのでしょう?  何より、どんなテーマ性があるにせよビジュアルに依存し過ぎな表現方法としか言いようがありません。必ずしもリアリティを追及している訳でもなく、見る者の恐怖心、或いは嫌悪感に的を絞った執拗な刺激。ある種のデフォルメと言っても良さそうです。  感染パンデミックで崩壊していく世界をゾンビ映画風に製作した作品。敢えて「風」としたのは、ここに登場する感染者たちは死んではおらず生きている。まぁ、ゾンビだってある意味「生き返っている」=「生きている」訳ですから、本作はゾンビ映画の亜種とでも言いましょうか。いずれにしても、もし本作のテーマが前述のとおりだとしたら、何故「感染」や「ゾンビ」をキーワードに製作したのか?些か短絡的ではないのか?無茶しやすくて手っ取り早い題材だから?どうにも理解に苦しむところです。  既にレビューされている方もいらっしゃいますが、台北市の各部門等、行政が協力していることも謎。一般的に自治体や公共機関が後援や協力をする場合、当然要綱等に照らし合わせた内部的な手続きを行った上で意思決定するわけで、だとしたら何をもって協力したのでしょう?本作を公開することで自治体や住民に公の利益を供するとでも言うのでしょうか?謎です。  鑑賞要注意の作品。個人的には全くもって受け入れ難い作品ということで個人的最低点としている1点とさせていただきます。  (追記) 肝心のタイトルについて触れ損ねていました。感染者の流す涙の意味については作中で研究者が説明していましたが、やりたくはないけれど抗い難い衝動には勝てないことが落涙に繋がっているというようなことだったと思います。やりたくないからやってしまうことへの贖罪の涙、と言うことでしょうか?ごめんなさい、ホントはこんなことしたくないんです!みたいな。であれば、テーマを際立たせる効果的な演出かとも思えますが、全ての感染者が涙してる訳でもなくイマイチ弱いかな、と。タイトルにしているわけですし、そこをもっと掘り下げて欲しかった。きちんと意味付けして欲しかった。そんな印象が残りました。
[インターネット(字幕)] 1点(2024-09-11 22:15:20)(良:1票)
52.  キラー・ナマケモノ 《ネタバレ》 
封切り当時に気になっていたけれど観れなかった作品。B級C級トンデモ映画が好物な私としては、どう見ても癒し系ののんびりしたナマケモノが連続殺人鬼というシチュエーションだけでもう観ずにはいられないというわけで、アマプラ配信を知ると同時に鑑賞しました。  あえてアニマトロニクスのパペットを全編で採用したサイコナマケモノ。可愛かったり恐かったり、当然の如くリアリティ低めながらなかなかどうして見応えがありました。必要以上にグロ描写をしていないのも正解かも。PCやスマホを自在に使い、果てはクルマの運転までする姿(しっかりシートベルトをして信号を守りながらもスピード違反でパトカーに追尾されw)には、パペットだからこそのおかしみが感じられ、大真面目な恐怖シーンもなんだかほのぼのとさせてくれます。これならば「G」というのも理解できます。  と言う訳で、どう考えてもくだらない本作ではありますが、「最終絶叫計画」的に有名ホラー作品のパロディも挿し込まれていたりして、思いのほか楽しめてしまいました。強いて言わせていただければ、ヒロインやライバル、そして女子大生たちに正直なところ華を感じられなかったこと。基本的に学園ドラマの設定なのですから、パーティシーンにせよ何にせよ、もう少しキャピキャピ感と言うかキュンキュン感と言うか、そんなビジュアルが欲しかったです。  そのあたりのマイナス要因を感じつつも、短い尺も功を奏してあまり低評価は出来ませんでした。6点献上です。  ちなみに、原題の「Slother」は「Sloth」(ナマケモノ)と「Slaughter」(虐殺)を合わせたダジャレ的な造語なんですね。つまりは「殺人ナマケモノの館」といったところでしょうか。邦題は、「キラー○○」という他作とまるでシリーズものみたくていい感じ。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 15:52:26)(良:1票)
53.  ムーンシャーク 《ネタバレ》 
うわ~、チープ!これがいいんですよね、アサイラムワールド!  兎に角チープ。ストーリーそのものは決して嫌いではありませんが、それを映像化するうえでのチープさ加減はハンパではありません。これは予算がないからなのか、それとも確信犯的なのか、或いは予算のなさを逆手にとって武器にしているのか?個人的には「これぞ魅力!」として受け入れています。原題も良いですね。差し詰め「月のサメ側」?  旧ソ連の秘密研究施設。うっかりブリキのバケツを水槽に落としたらそれが原因かどうかわからないけれどフェンス破損、ハイブリットたちが踊り出る。サメ人間の造形がいいですね。種類がいろいろだったりボスは超グラマーなメスザメだったり、遊んでくれてます。  NASAのシャトルっぽいロケット。操縦したことのない科学者が準備もしていなかっただろうにいきなり発射。ベルトも何もしていないし。そして月まで操縦。もう何でもありです。このまま書き連ねるとおそらく殆ど全てのカットについて解説やらツッコミやらしたくなるので自粛です。  パクリ的作品が多数を占めるアサイラムものの中では、本作は純オリジナルと言っても良さそうです。(私が元ネタを知らないだけかも)奇想天外と言うか滅茶苦茶出鱈目と言うか、好きじゃなきゃ観れない作品。かなり甘過ぎを承知で6点献上します。  続編を匂わせるラストシーン。作る気があるのか?それともお約束的に纏めたのか?万が一続編があればまた観てしまうことでしょう。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 13:25:35)(良:1票)
54.  ディスクワイエット 《ネタバレ》 
瀕死の状態で搬送された主人公が、さしてダメージを感じさせない身のこなしで襲い掛かる危機から逃れていく。既にこの段階で「あ、よくあるアレ?」と正直なところ思ってしまいました。  結局思った通りそうなんですけれど、死の淵を彷徨う主人公が、例えて言えば三途の川を渡るか渡らないかの姿を院内で登場するキャラたちとの絡みの中で描いていく作品。ホラーではありますが、目を覆うような恐さやグロさはないです。  最初の登場キャラである同室の老人が一番恐いですね。本当にあんな華奢な老人が猛スピードで力強く襲ってきたら、茫然として固まってしまいそうです。他のキャラたちにもそれぞれハッキリと役割があり(階段の少女だけは若干??)、解りやすいストーリーだと思います。  ただ、エンディングは個人的にはスッキリしないかな。死の直前に愛妻に送ったライン。妻はその場では気付かないのですけれど、アレはおそらく現実の出来事。それまでの全てが主人公の脳内の物語、または魂の物語で帰結しているのに最後の最後に妻に現実的にアプローチしている。ある意味、救いようのない悲劇の中に灯る小さな救いの光であって本作ならではの演出なのかも知れませんが、ここは主人公の世界で完結して欲しかったところです。6点献上します。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 10:44:06)
55.  アウェイク(2007) 《ネタバレ》 
遅れ馳せながら、デビュー当時は良く知らなかったもののTVドラマ「ダーク・エンジェル」以来ドハマりしているジェシカさん目当てで鑑賞。  子離れ出来ない強烈な母親、母に面と向かってものを言えない息子、可愛さ健気さ&妖艶さまで兼ね備えた婚約者、自ら名医を標榜する権威主義的医師等々、登場人物のキャラがものの見事にミスリード大会。それを若干短めの尺で「術中覚醒」という強力な演出を絡めて描くのだから、エンタメ系ミステリーサスペンスとしては一級品だと思います。正直面白かったです。  序盤はジェシカさんとヘイデンさんの濃厚なラブシーンに羨ましさばかりが暴走、主人公の母親が登場すれば「捨ててしまえ!」とばかりに嫌悪感爆発、心臓外科の名医が登場すれば主人公が突き放す姿に「ざまあみろ!」的シンパシー。そして手術が始まると予告されていた術中覚醒状態勃発。痛そー、やめてー、と感情移入。  で、このお話はどこに向かって行くのと思い至ったと同時に中盤以降は一気に種明かし。あれれ?親友の裏切り?それとも目的あっての友達面?アル中助っ人Dr.が寧ろ救いの神?え?主人公幽体離脱?(冗談です意識下の想念のビジュアル化かな?でもお母さんの霊とも話してるしやっぱり幽体離脱?)そして、まさかのジェシカ、君までもがそっちの人?てか、ほぼ首謀者?  よくよく考えると術中覚醒~犯罪の発覚部分は必要だったのかな?的に思えないこともないです。だって主人公が幽体離脱(違?)している間に全て終わってしまっているわけだから。主人公の意識なのにサイドストーリーと言えなくもないような。あぁ、でもやっぱりお母さんの霊と話してるんだからサイドストーリーとも言い切れないか…。(混乱)  結局、鬼母と思われた母親は自らの命を捨てて息子に心臓を託す。(服毒自殺したドナーの心臓が使えるのかどうかは分かりませんが)名医を自ら標榜する名医があらゆる手続きをすっ飛ばして超法規的ミラクル引き継ぎ執刀で奇跡の手術成功。悪者一味は壊滅。逃がしてあげたかったジェシカさんも顔にあざ作って確保されてしまう。伏線回収の妙と言うべきか予定調和の妙と言うべきか、お見事なエンディングでした。  ここまでの書きぶりでもお分かりの通り、諸手を挙げて称賛出来る作品ではないと思います。けれども大いに楽しめました。そしてジェシカ(当時26歳)が可愛い過ぎる。なので7点献上します。8点かなと思ったのですが、心臓移植手術とその患者さんに対しての心無い台詞があったのでその分マイナスです。(ホントはもっとマイナスすべきかも)
[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-06 14:54:22)(良:1票)
56.  真実の穴 《ネタバレ》 
東南アジア発のホラーには、邦画ホラーや洋画ホラーとは異なる独特の雰囲気(=魅力)がありますね。本作もどことなく邦画ホラーの湿気に通じるものを感じるものの、邦画とは少々異なる味わいが楽しめます。素朴、と言うとちょっと違うかも知れませんが、作り物ではない自然な恐さとでも言いましょうか、生活感は近代的でありながら語られる恐怖は少し時代を遡るような感じがします。  少し前に洋画ホラーで同じような壁の穴を扱った作品を観ましたが、そちらはもっとグロテスクかつエロティックな描かれ方でした。それはそれで面白かったのですが、本作の穴はそれと比べれば相当に控え目。直接的(攻撃的)な恐さというより心理的な恐さです。洋画ホラーとアジアンホラーの違いがよく解ります。  壁の向こうに見える世界。それは現実とは時間も空間も異なる異世界。穴は過去の悲劇を語りかけて来る。じわじわと家族の秘密が垣間見えて来ます。祖父母が、そしてマイが隠し続けて来た秘密。マイが実家を飛び出して以来、過去の怨念は出口を失っていたのでしょう。そこにやってきた姉弟。恨みを訴えるには最適な二人です。祖父母には見えなかった(見ようとしていなかった)壁の穴は二人に真実を見せようとし始めます。  願わくば、もう少し尺を短く出来なかったものか。ピムをものにしようとしているパットの悪友のエピソード。ピムの部活のエピソード。物語全体を見たときに、これって必要なエピソード?と思えてなりませんでした。二つのエピソードを絡めてまで描く必要があったのかどうか?本筋だけで十分楽しめたのでサイドストーリーが余分に思えてしまいました。  とは言え、じわっと来る恐さが光るタイ発ホラーに7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-05 16:40:22)
57.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 
とあるきっかけで、観よう観ようと思いつつも未だ未見だった作品を鑑賞。世の中の高評価は間違っていませんね。2時間余り、どちらかと言えば淡々とした流れながらも息つく間もなく惹き込まれました。  物語的には決して斬新と言うこともなく、主人公の青年の生き様にしても荒れた生活を送りながらも決定的に落ちてしまうこともない。寧ろトントン拍子的に運が舞い込んでいる感じさえ受けます。それでも惹き込まれる本作。間違いなく言えることは出演者たちの魅力なのでしょう。  若かりし頃のマット・デイモンとベン・アフレック、キャスティングがどハマりのステラン・スカルスガルド、そして存在感がハンパないロビン・ウィリアムズ。特にロビンさんの登場シーンを境に作品世界の見え方がガラッと変わりました。今居ないことが本当に惜しい。  そして、ショーンがウィルに「君は悪くない」と詰め寄るシーンは、多くの皆さんと同様、私も感涙でした。ウィルが心ならずもスカイラーに「愛してない」と告げるシーンも泣けた。ラスト近くのチャッキーがウィルをいつものように迎えに行くも既に彼は去った後という伏線回収的シーンも良かったですね。いや、心に残るシーンは他にも数多く、総じて言えば私的には名作そのものでした。  ただ、繰り返しになりますが少々都合よく物語が進み過ぎる感じも無きにしも非ず。なので満点からちょっと引いて9点献上します。
[インターネット(字幕)] 9点(2024-09-03 15:43:53)(良:1票)
58.  ノー・ウェイ・アウト 《ネタバレ》 
前半から中盤にかけては、不法移民?密入国者?の貧しさ、逃れようのない苦しさがジワジワと画面から溢れてきて息苦しいような絶望感が伝わって来ました。終盤にならないとヒロインがメキシコでどんな辛い暮らしをして来たかが解らないのが少々残念。少しだけ頭出ししておいてくれればヒロインに感情移入しやすかったかも。  そして、このまま社会派風味のホラーの線で行くのかなと思いきや、冒頭の遺跡発掘シーンが繋がって来てオカルト風味に。あの「箱」の虜となった親子二代。更には何とか戦い抜いたかに思えたヒロインも結局は逃れられなかった、取り込まれてしまったということですね。折れていた足が突然治り、身体中に力が漲り、心も安らいで行く。それはある意味、彼女が求めていたものだったのかも知れません。バッドエンドなのかどうなのか?やっぱりバッドエンドなのでしょうね。  ありがちなシチュエーション、そしてプロットと言えるかも知れませんが、出演者の真に迫った演技と思いっきり不気味な演出、そして最後に登場する怪物なのか悪魔なのかそれとも人間の欲望の具現化なのか、いろいろ解釈出来そうなクリーチャーの気持ち悪さが相まって、短めの尺ながら見応えのある作品でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-02 16:53:07)
59.  カット/オフ 《ネタバレ》 
本邦の2時間TVドラマを思わせる思いっきりストーリーが絡み合う物語。てか、それを凌ぐ程に何が偶然で何が必然か訳が解らなくなりそうに強引に絡み合わされた物語。「これって要る?」とか「思いっきりミスリードじゃん!」と思われる展開も少なからずあり、もう少しコンパクトに出来たようにも思えてしまいます。  とは言え、2時間超の作品をさして中だるむこともなく一気に突っ走らせてくれたので、不平不満を述べたくなりつつも正直退屈することなく楽しんでしまいました。  かなりリアルな解剖シーンは観る者を大いに選ぶところでしょうけれど、スプラッターがあまり得意ではない私でも「よく作り込んでるな~」と感心しつつ概ね不快になることもなく観ていられました。生きている者が切り刻まれるのはダメなのに、死んでいる者が切り刻まれるのは大丈夫、というのもある意味不道徳かなとも思えますが。  結局、瞬間湯沸かし器的で父親としても少々難ありの検視官が、部外者でも素人でも何でも利用して正義というより愛娘のために暴走するお話といったところでしょうか。最後の最後まで予定調和とお約束感満載で、消化不良で引っかかる部分は多々あるものの、ある意味安心して楽しめる1本でした。(作品の盛り込み過ぎに釣られて混乱気味のレビューで失礼しました)
[インターネット(字幕)] 6点(2024-08-29 11:17:14)
60.  みぽりん 《ネタバレ》 
ホラーなのかコメディなのかサスペンスなのか青春アイドルものなのか…なんともジャンルレスな作品ですね。とは言え、まとまりがないとかとりとめがないということではなく、邦画コメディらしいと言うかインディーズ作品らしいと言うか、独特の雰囲気に包まれつつ繰り広げられる映像には惹き付けられるものがありました。  異常性を強調してはいるものの、みほの発言の多くは極めて正論でもあって、対する優花はいかにも今時の若い子然としたキャラ。この水と油の二人が仲良く合宿出来るわけもなく、ホラーやコメディとしてではない社会派的な側面も見せてくれる作品ですね。正直なところ出演している役者さんは知らない方ばかりなのですが、それぞれの熱演が作品を引き立てています。ラスト近くのカオスな展開、良いですね。  嫌いな方は徹底的に嫌いかも知れない作品ですが、この誰も死なないホラーコメディ(ホラーなの?)に結構ハマってしまいました。甘めの7点献上です。
[インターネット(邦画)] 7点(2024-08-28 15:15:57)
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