41. アヒルと鴨のコインロッカー
これはすごい。こういう映画は、筋書きについて触れるのは無粋というもの。濱田岳の、わざと下手くそな演技をしてるかのような動揺の仕方が妙に現実的で、観ているこっちは入りやすいです。他の役者の演技が淡白なので、どうかなーと思うものの、瑛太の演技が活き活きとしているので、かえって映えてみえる。謎解き好きな人は必見だと思います。 [DVD(邦画)] 9点(2008-05-07 16:39:09) |
42. ザ・ペーパー
ものすごく見応えがありました。新聞の1面を飾るために集う新聞社の群像劇がすさまじいです。スクープに対する執念が貪欲で、家族を顧みない。そこが妙にリアルで、とてもスリルがありました。ひとりで3本も電話の相手をしたり、上司と衝突したり。ある新聞社のごく普通の日常を描いただけなんだけど、脚本の抑揚がすごくて、思いもかけない掘り出しものでした。さすがロン・ハワード監督作品だなと思います。しかし、仕事か家庭か、選択を迫られたらこまっちゃいますね。 [DVD(吹替)] 9点(2008-04-25 17:21:18) |
43. 刑事ジョン・ブック/目撃者
あの、みんなで大工仕事をしてる最中のレモネードだけで8点ぐらいの価値はあると思う。ちょっと、はちみつレモン飲みたくなったし。 [地上波(吹替)] 8点(2008-04-17 12:16:24) |
44. シドニー・ポワチエ/ピース・オブ・アクション
悪人の映画なのに、とても温かみのある映画でした。中盤が学園ものなので、改心するのかなー、と思った矢先に、ブラックな展開になったり、飽きませんでした。シドニー・ポワチエは、有名な黒人俳優の中では、最後の人道主義者なのかも。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-02 21:07:15) |
45. キサラギ
脚本、人物設定、どれも文句なし。筋書きが一辺倒にならないように小休止の役割を果たした安男さんの出入りの絶妙の間。最後のダンスのシーンで、(あぁ、そういえばこいつらミキちゃんの大ファンだっけ)と思い出させる長~い伏線。わずかの写真と回想シーンだけであとは登場人物たちの会話のみで観客に状況を想像させて感嘆させるとは、もはやスゴイとしか言いようがない。何よりも、ハンドルネームを名乗るとはどういうことなのかを改めて考えさせられました。近年まれにみる秀作でした。 [DVD(邦画)] 9点(2008-01-16 22:26:06) |
46. 椿三十郎(1962)
こ、これは、実写版メタルギア・ソリッド! [DVD(邦画)] 9点(2007-12-15 12:04:12) |
47. RV
《ネタバレ》 ちょっと序盤はテンポが悪かったけど、中盤からたたみかけるように笑いネタ満載で面白かったです。家族のつながりがテーマであるのは当然のほか、人の親切がどんどん裏目に入っていく様も面白かったです。現状に流されてると、お父さんの良さって気付かないもんなんですね。旅行に行けば家族の輪がつながるとか、安直な発想なんだけど、何もやらないよりはマシなわけで、仕事して給料かせいで家族にいい暮らしをさせてやることが一家の主の存在価値だとしたら、それほど空しいことはない、という展開は考えさせられるものがありました。こういうアホな映画に出てるロビン・ウィリアムスって、好きです。注意:う○こネタがありますので要注意です。 [DVD(吹替)] 8点(2007-10-23 21:07:25)(笑:1票) |
48. 知らなすぎた男
とぼけた役で、かつ厭味がないのは、ビル・マーレーをおいて他にないと再認識しました。全然気がつかないということが、どれほど笑えることなのか、それでいて、それをごく自然に演じるのがどんなに難しいのか、何よりも話の構成が絶妙で面白かったです。だって、脇役や映画を観ているこちら(観客)はハラハラしてるのに、当の主人公本人が全く危険に気がつかないでケラケラ笑ってんだもん(笑)。江原正士さんの吹き替えも軽快で歯切れが良かったです。人が死んでるのに笑えるコメディは、貴重な存在だなぁと思います。 [DVD(吹替)] 8点(2007-10-08 22:47:28) |
49. ボクらのママに近づくな!
アイス・キューブに「あんた、子どもか!?」とツッコミを入れたくなるほどにウケました。あんなカッコイイ車が、どんどん悲惨な状態になっていく様をみて、ちょっとやりすぎだろ…と思いつつ、やり場のない怒りを抑えるニック役が結構面白かったので、ファミリー・コメディとしては安心印です。テンポもサクサクしていて、観やすいと思います。ママを彼女にしたい→子どもたちの親代わりになりたい、という心境の変化は、こういう映画の結末として予想はできても、やっぱり好感がもてました。 [DVD(吹替)] 7点(2007-10-08 19:02:48) |
50. おまけつき新婚生活
ベン・スティラーとドリューの黄金ペアに惹かれて観ました。超ブラック・コメディだね、これ。どんな善人も、心の底ではドス黒い悪の心があるんだけど、やっぱり善人は善人なんですよ、というテーマがあり、人間の本質を意地悪にえぐった部分がありました。そういう意味で、チョコを詰まらせたシーンは大笑いしましたし、最後のあの救出シーンも妙な感心がありました。ダニー・デヴィートのちょっと毒の効いたコメディなので、これを楽しめる人をかなり選ぶと思います。観てて不快に感じる人が多いのはしょうがないと思う。そういう意味で平均点が低いのは当然の結果といえます。他人の不幸をみるのが楽しい人にはウケると思います。…、なんていやな奴なんだ、おれは。 [DVD(吹替)] 7点(2007-10-05 16:40:22) |
51. キャプテン・ウルフ
大甘だけど、8点入れちゃいます。ガレッジ・セールのゴリさんの日本語吹き替えで観ましたが、屈強な闘争心丸出しの大男というイメージは感じなかったものの、融通が利かない大男というイメージは出ていて、まぁまぁ良かったと思う。脳も筋肉でできてそうなイメージのヴィン・ディーゼルが、子供たちを振り回したり振り回されたりという様子がとても面白かったです。たしかに演技者としての経験不足からか、表情の変化に乏しい点は否めません。とはいうものの、どんなトラブルも全く融通が利かない軍隊式で対処していく様が滑稽で、彼には合ってる役だと思う。アクション俳優の彼ですが、これが新境地になれば良いと思います。ディズニー映画定番の家族みんなで仲良くという設定で、いやな思いをせず、観れてよかったです。しかも、序盤の伏線が全て、終盤20分のオチにものすごく分かりやすく反映されているし。校長先生の女優さんが美人で気に入りました。最後に一言。死んだパパ、あんた、なんつう危ない仕掛け作ってんだ(笑)。 [DVD(吹替)] 8点(2007-09-30 17:03:16) |
52. ホーリーマン
いつも顔がニコニコしていて、人を笑わせる役を演じているエディ・マーフィが、いたって純真な人間として自然に振る舞っていて、(笑いのウケを狙っていない脚本もあって、)とても驚きました。とくに、下條アトムさんの吹き替えがバッチリなほど、軽快っていうか、軽そうなイメージがある彼が、とにかく善人でいいやつに徹していて、意外な一面を楽しめました。エディ・マーフィが笑わせるのではなく、彼に振り回される周りの人間の表情や行動が面白かった。特に、あの美顔マシンのおばさんの顔を見て、フルーツジュース吹き出しました。 [DVD(字幕)] 9点(2007-09-25 23:20:03) |
53. デート・ウィズ・ドリュー
《ネタバレ》 ほんとに準備ゼロからのスタートで呆れてしまいました。友達の友達の知り合いの友達とか、あの手この手でコネを取り付ける様が滑稽で、しかしとてもリアルで面白かった。自分が恋い焦がれるアイドルやタレントに逢いたいという想いは、とても身近で、こんなビデオカメラ片手の映像でも自然に惹きこまれるものがありました。普通なら足がかりがなくなった時点であきらめるんだけど、ブライアンはあきらめない。どことなく憎めない彼の性格がこの映画のキモかも。今やハリウッドのトップ女優なのに、けっして高飛車にならず、映画そのままのドリュー姉さんの気さくな人柄が全開で、ググ~ンと好感度アップしました。しかし、あの空手の猛特訓は、いったい何の役に立ったんだろう(笑)。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-25 22:43:49) |
54. リトル★ニッキー
下ネタ満載だけど、楽しそうだから何より。ブラックジョークでゲラゲラ笑うというのもかなり新鮮な感覚でした。最後まであの顔でやり通したアダム・サンドラーは表彰もんだと思う。脚本<ボケネタで、楽しい93分でした。 [DVD(吹替)] 7点(2007-09-13 19:52:10) |
55. ウェディング・クラッシャーズ
たった5分足らずの出演なのに、ウィル・フェレルのインパクトがでかすぎ。あのウインクがまたムカつく(笑)。日本と違って、アメリカって自由に結婚式に潜り込めるんですね。身分違いの恋という設定なんだけど、地位とか収入とか、そんなのは関係ない。相手を想う気持ちが、嘘を正直に告白する勇気、彼女の恋敵から殴られようともあきらめない強い意志を生み出しているわけですね。好きな子ができるとどこまでも追いかけていくってのは、やっぱ素晴らしいですね。 [DVD(吹替)] 9点(2007-09-06 23:07:25) |
56. ジャスト・マリッジ
アシュトン・カッチャーの頭にぶつけられた灰皿の音だけで、5分ちかく笑いころげました。いくら愛し合っていても、紆余曲折を経て、夫婦になる。アルバムの中の笑顔と笑顔をつなぐ時間こそ夫婦にとって大事。とても安心して観ることができるラブコメですが、言ってるテーマは真剣で、とても良かったです。3歳の甥と一緒に観ましたが、ゲラゲラ笑っていたので、やはり面白い映画だと思います。主人公が2人とも真剣にバカやってるし。 [DVD(吹替)] 9点(2007-09-05 18:05:24) |
57. ガール・ネクスト・ドア
オチに見事に引っかかり、気分爽快で観れました。脇役人生から変わるのって、結局は自分本人がどこまでハメを外せるか、なんですね。自分を変えるきっかけを与えてくれた女の子への想いと、自分を受け入れてくれた男の子への想いが、ばっちり調和して、マシュー頑張れ~と応援したくなってしまいました。おバカな展開で続いていく映画だったけど、本質は真面目に作ってあって、好感が持てました。ちょっとエッチな映画だけど、自分に自信がないとか、勇気をもてない人は是非観たほうがいい映画だと思いました。たまには僕もハメを外してみるかな。 [DVD(吹替)] 8点(2007-08-26 23:42:26) |
58. アサルト13 要塞警察
特殊部隊の突入の仕方がリアルで、テレビゲームのような銃撃戦がとてもハラハラして面白かった。吹雪の中の攻防戦という設定も閉塞感があって良い。サバイバル・アクションはやっぱこうでなくっちゃ。序盤のイーサン・ホークの切れた演技も新鮮で見どころがありました。 [DVD(吹替)] 8点(2007-08-22 18:08:01) |
59. オクトパス
だれも一言も、「あっ、タコだ」と言わないのは、恥ずかしさの表れなんだと思う。 [地上波(吹替)] 0点(2007-08-19 21:31:51)(笑:2票) |
60. タイムリミット
《ネタバレ》 面白かった~! 証拠隠しに奔走するデンゼル・ワシントンは、もはやコメディです。序盤30分は他人のラブストーリーを見せられて、あぁ、そう、だったんだけど、のこりの1時間は目がクギづけでした。証拠に関わる人間やそれをキチッと裏付けをとる捜査官が、聞かれた通りに証言したり、言われた通りに実行していて、妙にリアルでした。自分の失態をバレないように、バレないように嘘をつく、裏工作する。みんな1度はやったことがあるはず。脚本の魅力に、ただただ圧倒されました。 [DVD(吹替)] 9点(2007-07-12 17:22:57)(良:1票) |